2017年05月24日

ジャンク風メール

ネットからご注文をいただくと、まず在庫の検品をし、送料を調べてから「ご注文確認」メールを送信します。

送信後、クレジット決済の場合なら3日、それ以外の場合は4日ほどお待ちして、お手続きがない時、前者には「お問合せ」、後者には「ご注文確認(再)」メールをお送りしています。

RIMG1956タイトルや文面は違っても、要するにこちらのメールが届いているかどうかの確認が、最大の目的です。

ほとんどの場合は、先方のご都合、あるいは見落としなどによるもので、すぐお手続きをしていただいたり、お返事をくださったりで解決します。

まれに「スパム扱いされていた」というご連絡もいただきますが、そういう時のためにこそ再送信しているのですから、大切なルーチンだと思っております。

今日も1通、再確認のメールをお出ししました。するとやがて「こちらのメール届いていないでしょうか」というご返信。1週間後に振り込む旨の、お知らせだったそうです。

いそいでメールサーバーを検索しましたが、見当たりません。バックアップ用に使っているGmailを検索してみたところ、見つかりました。「件名なし」として迷惑メール扱いになっていたのです。さらに間の悪いことに、送信者名がアルファベット文字のみ。

デスクトップメールには連日大量のジャンクメールが入ってきます。件名なしのアルファベット送信者という組み合わせは、たとえ通常の受信フォルダーに入ってきても、削除してしまう可能性が高い。

お詫びとあわせ、そのあたりのことを、お客様にお伝え申し上げたのでした。

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2017年05月23日

膨大な在庫

昨日、急な召集が掛かり、本日の洋書会に午前中から出かけることになりました。

仕分けを要する出品がカーゴ10台あるということです。都合がついたら来てほしい、というメール。連絡手段が進歩して、便利になったのか不都合になったのか。

4階に上がっていたカーゴ10台のうち8台までが、最近逝去された同業の在庫品。この方が相当な量の在庫を持っておられることは、生前から業者間では周知の事実でした。

聞くところによると、S県某市に400坪の土地があり、本が満載の大型貨物コンテナが20台並んでいるそうです。洋書だけでも4台あるといいますから、今回はまだほんの序の口にすぎません。

店主も昔は市場の経営員をしていたことがあり、当時の記憶では、その方の札が入っていない封筒に出会うのが珍しかったほど、万遍なく入札されていました。

本当に欲しいと思われた本以外は、ほとんど最低価格の入札でしたが、市場が終わると落札品が山のようになっていたものです。

1人2人手伝いを使われて、買い上げ品を仕分け直しては、せっせと出品もされていましたが、それくらいで片付く仕入れの量ではありません。そんな状況が40年以上続いて、膨大な在庫となったわけです。

RIMG194880歳を超えても、毎日のように市場に顔を出しておられましたから、訃報に接した時は驚きでした。その飄々とした話しぶりが、今も脳裏に鮮やかです。

これからは順次、その在庫品が洋書会を賑わしてくれることになりそうです。

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2017年05月22日

目録編集作業

明治古典会七夕大入札会の目録編集で古書会館へ。

月曜日ということもあって、朝のうちこまごまとした所用が重なり、会館に到着したのは午前10時の集合時刻に10分ほど遅れました。

土曜日にジャンルで振り分けた目録原稿を、今日はそのジャンルごとに担当者が点検し、表記の統一や、修正を行うことから始めます。

それが済むと順番付け。各ジャンルには独自の分類基準があり、それに従って目録に並べる順を決めていくのです。

たとえば店主の担当する地図分野なら、まず日本で作られた世界図が冒頭に来ます。続いて同じく日本図。それから各地の図が北から順に続きます。

RIMG1950この地域順については、やかましい決まりもあるのですが、最近はその後先で悩むほどの点数が出ないため、概ね北から西へで解決しています。

そのあとが、地域では納まらない特殊な地図。次が外邦図。そして最後が世界の古地図。とはいえ、これはあくまで目安にすぎません。集まる数も、傾向も年ごとに違い、ある項目がまるで存在しないことだってあります。

それを言うなら、そもそも地図という分野自体が、いつ他ジャンルに吸収されても不思議ではありません。数の少なさから、今年もいち早く割り付けまでの作業が終わり、水曜日の仕事がなくなりました。

他分野担当から羨ましがられながら、先に帰ることが出来るのも、今回限りかも知れません。

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2017年05月21日

職業的義務感

RIMG1946知り合いの道具屋さんから紹介を受け、宅買いに行ってまいりました。

「なにしろたくさん本がある」と電話をもらったのです。そこで挙げられた書名は戦前の全集類ばかりで、いずれも今では値の付かないもの。

しかし今どきそんな本が「たくさん」残っているようなお宅なら、何か面白いものが見つかるかもしれません。

助平根性と言っては身もふたもない、職業的義務感に駆られてと申し上げておきます。朝から夏のような陽射しが照りつける中を、車で出かけました。

それほど古い建物ではありませんでした。本棚は廊下の片側に天井までの造り付け。観音開きの扉が付いたものが全部で4本ほど。

一つずつ開けて見ていくと、なるほど改造の横光利一全集とか中公の大トルストイ全集とか、ただし不揃いのよう。極め付きは改造の現代日本文学全集、並製函欠。

しかしこうした文学関係は半分ほどで、残りは古い医学関係書が棚を埋めておりました。

隅々まで目を光らせた挙げ句、アララギ叢書など約30冊を選び出して、お譲りいただくことに。

昔なら、市場に出しても2万や3万にはなったはずです。現在では、買い手がつくかどうかも危ぶまれるところ。といって自分で売るのも難しい本ですから、まずは市場に出してみようと思っております。

店主より、職業的義務感の強い業者がいると信じて。

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2017年05月20日

登録在庫の話

現在、小店が「日本の古本屋」に登録しているのは約7500点。自店ホームページに上げているのは約1万点。もっとも前者はほぼ後者に含まれていますから、ネット上にある販売データは全部で約1万点ということになります。

そのうち、店の棚に並んでいるものは約3千点に過ぎません。3冊のうち2冊は、店の裏、もしくは別の場所に保管しております。

ネットで見た商品を店で確認したいと思われる場合、是非とも事前にご一報頂きたいと申し上げる所以です。

店の裏に保管してある本であれば、店番が一人しかいない場合(それがほとんどです)、お客様に店番をお願いして取り出しに行かねばなりません。

RIMG1942それもすぐ見つかるならともかく、記録した保管場所にないことも(しばしば)あります。そうなると落ち着いて探せないので、まず見つかりません。お互いにとって不幸なことです。

もちろん少しお待ちいただいて、見つけ出せることも多いのですが、先日も、そうして探し出した本をお客様にお渡しすると、しばしご覧の上、ご返却となりました。

確かめてから買いたいと思われている場合にこそ、事前にお知らせいただきたいと思うのは、勝手な言い分でしょうか。むろん口には出さず、黙って受取りましたが。

ちなみに店舗部分の棚の長さを計算してみると、約32m。仮に本1冊の厚さを平均3僂箸垢譴弌¬1万冊が並んでいる勘定です。裏にもほぼ同数の在庫。つまり未登録が半数。古書店として、決して多い在庫数ではありません。

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2017年05月19日

雑誌が主役の日

明古が終わって、いつもの仲間と食事に出かけ、うなぎ屋「かねいち」に入ると、店に置かれているTVが大宅壮一文庫のニュースをやっておりました。

経営難から閉館の危機が迫り、クラウドファンディングに活路を見いだそうとしているという話です。

音声はほとんど聞き取れませんでしたが、テロップを追うだけでも、およその内容はつかめました。

大宅文庫といえば雑誌。今日の明古も雑誌が主役でした。もっとも同じ雑誌と言っても、大宅文庫よりは文学館などが収蔵していそうな雑誌。

今朝の宣伝メールによれば「戦前文学・演芸関係雑誌の一口!カーゴ6台!」。

在庫整理を続けておられる明古先輩会員の出品です。それでなければ、これほど大量に、しかも多種多様なものが一度に出てくることはないでしょう。

良く知られた雑誌から、始めて目にする雑誌まで、タイトルごとにまとめられ、会場の一角を埋め尽くすように並べられておりました。

RIMG1940店主が興味を惹かれたのは「テアトロ」創刊号から戦後しばらくまでの数百冊ですが、買ったとしても売り捌く自信がありません。空しく指をくわえて眺めるだけに終わりました。

最終台に乗っていたのは「春泥」数十冊。この雑誌については市のあと、ネットで検索してみて、藤田加奈子さんという方の「日用帳」というブログに行き当たり、いろいろと教わりました。

それは10年前に書かれたブログで、「地下室の古書展」で「春泥」を見つけたことから書き起こされています。なつかしい。もしかしたらこの時の「地下展」には、店主も参加していたかもしれません。

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2017年05月18日

場売り感覚

お昼過ぎ、出かける少し前に、突然大粒の雨。すぐに上がりましたが、いかにも不安定な空模様。

傘を持って出ようかどうか、ちょっと迷いましたが、現在会館のロッカーに置き傘が2本。意を決して傘なしで店を出ました。

すると電車を待つ間にまた降り出しました。そこで濡れずに済む銀座線を経由し、神保町へ向かいました。

駅を上がると暗い空が半ばを覆っていましたが、どうにか会館まで降られずに着きました。会議の途中、店からLINEで「駒場は只今、ゲリラ豪雨」との報告。

RIMG1938アメッシュで確かめると、なるほど真っ赤な色。さらに赤紫がかった色。しかし神田まではその雨雲は到来しなかったようで、会議室には午後中ずっと日が差しこんでおりました。

本日のTKI定例会議では、システム会社からアクセス解析のグラフを見せていただき、またマーケティング会社からはリスティング広告効果の月例報告。

購買行動が、さまざまに数値化され分析されるのですが、どうも店主にはピンときません。大切なことだとは、想像がつくのですが。

即売展に参加していたころに苦労して目録を書いた記憶も手伝って、売れる売れないは商品次第という感覚が根強いのですね。

しかし売れる商品しか売れないのでは、うま味がないことも確かです。そもそも「日本の古本屋」への出品は「目録」とはいえません。むしろ「場売り」でしょう。

そう考えれば、一人でも多くの人の目に触れることが大切だ、という理屈にもなるわけです。なるほどと、自分で合点いたしました。

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2017年05月17日

家人にしわ寄せ

今週は、一日店にいられたのは今日だけ。明日から土曜日まで、古書会館通いが続きます。

明日は午後からTKIの定例会議。明後日は金曜日で、いつものように明治古典会。そして土曜日は、その明古の七夕目録編集。

七夕古書大入札会の目録原稿が金曜日に締め切られ、翌日から早速、編集作業が始まるというわけです。

目録編集は翌週月曜日、水曜日と続きます。火曜日が空いているのは、東京古典会の特選市が開かれるため。編集担当に、古典会関係者が多く、作業が進まないからです。

KIMG0249もちろん火曜日は東京洋書会の日でもあるわけですから、この週も前半は連日会館通い。木曜日がようやく一日店にいられて、また金曜日が明古。

先週の土曜日も洋書会大市準備に出ております。つまり12日の金曜日から26日の金曜日までの15日間に限れば、会館に行かない日は2度の日曜日と今日、それに来週木曜日の、合わせて4日だけということ。

これで大変なのは店主よりも家人です。朝はほぼ毎日一緒に店に来ているのですが、帰りは先に引上げます。おおよそ午後4時前後。

そうしているのは夕飯の支度があるため。食事(というより食材)について独自の考えを持っているので、時間も手間も必要なのです。

「店番はひとつもつらくないけど、夕飯の支度が出来ないのは困る」と家人。もうしばらく困らせる日が続きます。

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2017年05月16日

おおむね満足

洋書会大市を終えて店に帰り、家人と交替して店番をしていると不思議なお客様。

「全然買う気ないんですけど、岩波のプラトン全集とか置いてますか」「今はありません」「そうですか、じゃあヤフオクででも探しますわ」30代?40代?男性。

まあそんなことより、大市の話をいたしましょう。点数は昨日のご報告でもお分かりかと思いますが、やや少な目。会長以下、役員はいささか不安を抱えておりました。

しかし終わってみれば、出来高は昨年と比べても、さほど遜色ない数字。上々の結果というべきでしょう。

それぞれの努力のたまものだと思います。たとえば、土曜日に仕分けをした口について、熱心な仕分けの結果、仕分けた当人が落札できないケースが続出。店主自身も同じ憂き目にあいました。

RIMG1932市会としては、荷主さんに喜んでいただけることが何よりですので、もって瞑すべしです。

今回の大市では、とびぬけた高額品の出品はありませんでしたが、数十万円台のものが、比較的よく出来ていました。

「出来ていた」というのは、売買が成立していたという意味です。どんなに良い本が出品されても、売り手の希望と買い手の思惑が折り合わなければ、市場の出来高にはつながりません。

その意味でも、売り手買い手共に満足できる市会であったはずです。買えなかった残念は、しかたないとして。

出品量が少なかった分、作業量も少なく済んだわけで、後片付けなども予定よりずいぶん早く終了。これもまたありがたいことでした。

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2017年05月15日

洋書会大市前日

RIMG1927明日は洋書会大市会。今日はその会場設営と陳列。朝の10時から古書会館に全員集合して、準備作業に励みました。

仕分けなどは土曜日のうちにほぼ済んでいましたから、地方から送られてきたり、都内を回って集荷してきたりした出品物の付け合わせが、まず最初の仕事となります。

付け合せというのは、出品物とそれに付けられた封筒を、別に用意された出品リストと照らし合わせ、間違いがないか確かめながらチェックしていく作業です。

何百点という出品があるのですから、いくつかの段階でチェックは欠かせません。先ずその第一関門。

今日も1件、6冊で揃いという本が3冊しか見つからなくて、荷主さんに連絡すると、荷造りの際に入れ損ねて残っていたことが分かりました。さいわい近間の書店さんでしたから、午後には持参してくださって、一件落着。

付け合わせが終わると並べにかかります。どの本をどんな場所に置くかは、長年の慣習でおおよそ決まっていて、あとは出品量などに従って全体のバランスを整えるだけ。

お昼を挟んで作業は続きましたが、今回は順調に作業が進み、午後3時までにはおよその形が出来ました。

お茶とお喋りのあと、全員で会場の点検。ついでにざっと下見などもしているうちに午後4時。事業部担当役員を残して解散ということになり、店主もそこで放免していただいたのでした。

明日の本番を前に、疲れ過ぎずに済んだのは幸いです。

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