2019年12月14日

辛うじて成果

先月の第2土曜日は「洋書まつり」で行けなかったため、2ヶ月ぶりの南部地区入札市となりました。

IMG_20191214_155148ではその前の10月はどうだったかというと、もうずいぶん昔のことのように思えますが、台風19号の影響を受け、日程変更して開催した時。出品が少なめだったことは覚えておりますが、何か買えたかどうか、すでに記憶がありません。

ともかく、ここしばらく文庫の補充が滞っております。家人の強い要請を受けて、朝から五反田に向かいました。

今月は出品量もかなり回復。南部らしい雑多な山が、会場を埋めております。もちろん良いものも出ているはずですが、一点ものは、ほとんどスルーしてしまう店主です。ご報告もできません。

お目当ての文庫は、何口か出品されておりました。少しヤケくすんだ感じがあるものの、かなり数の揃った岩波文庫が2口。ちくま学芸文庫などの真新しいものが、こちらは小さく2〜30冊程度にまとめられて数点。

それぞれ、店主なりに頑張った札を入れたのですが、入れながら落札出来る気はしませんでした。

一方で店頭均一用の読み物文庫は、あまり目ぼしいものがなく、唯一、時代物文庫19本口というのが、比較的状態が良さそうに見えたので、それに入札。

最初考えた上札を、一番下札にして3枚札。せめて1点でも落としたいと保険をかけたのですが、結果は下札で落ちました。おかげでボウズを免れた次第です。

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2019年12月13日

苦労納め

懲りない5人組なのでありました。

5人組というのは毎週金曜夜、一緒に食事をする仲間。毎週と言っても明治古典会のある日に限りますし、メンバーが常に全員揃うわけではありません。
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そのことと、5人という数とが、予約をしにくくさせてもいるのですが、それよりも、予定に縛られて行動したくないという気持が強いのが、いつも行き当たりばったりになる原因です。

先週あれだけ苦労したというのに、それよりさらに忘年会シーズンたけなわの今夜、いざ食事に出ようという時間になって、思いついたように2〜3軒電話を入れてみたのですが、どこも満席。

神保町には間違いなく本屋より多くの飲食店があるはずですのに、われら5人組のレパートリーは実に限られています。策が尽き、電話が通じなかった1軒に直撃を試みましたが、案の定そこも満員御礼。

困り果てて辺りを見回し、ようやく思い至った1軒に飛び込むと、うまい具合に席が取れました。お蕎麦屋さんの「静邨」。同店の名誉のために申し上げておきますが、決して不人気な店ではありません。

それでも我々の選択肢に上らなかったのは、お昼も実は、お蕎麦屋さんだったからです。いつもの定食屋さんが満員だったためですが。

しかし背に腹は代えられません。何よりゆっくり座れただけでも、ありがたいことでした。

こんな苦労も今年は今日限り。来週は明古クリスマスの打ち上げですし、最終週は旧理事忘年会です。5人が揃う金曜日は、これが年内最後となりました。

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2019年12月12日

書けない話、書かない話

『洋書会史』を、ようやくまとめ上げました。

あとは細かな事実確認が残っているだけ——と思ってからが長い道のりでした。その事実を確認することこそが、最も困難なことだったのです。

特に手間どったのは、洋書会が古典会と、旧会館の1階2階を交互に使ってきた経緯。それともうひとつ、会員名簿から「名ばかり会員」が消えるに至った顛末。

後者については、霧が晴れるように明らかになりました。細かな話はいたしませんが、それを詳らかにできた一番の要因は、まだこの20年ほどの間の出来事だったからです。

仲間の記憶をもとに、記録を探し出すことができました。もっともその結果、書けない部分の方が多いことも分かったのですが。

前者については半世紀前のことですから、記憶している人が見つかりません。この人ならと思って尋ねても、一様に「さて?」という返事ばかり。

1970年に現在の曜日制のもとになる形がスタートしたのですが、それが固定化するまでは数年の紆余曲折があったようです。結局一番詳しかったのは『古書組合五十年史』の「洋書会史」。1976年まで記述があり、そこまでの事情はある程度分かりました。

しかし同書には不思議な一文もあったのです。1979年から金曜日に単独開催するという確約を取り付けて、火曜日開催継続を受け入れたというのです。

新たな謎です。なぜそれを望んだのか、なぜその望みは叶えられなかったのか。

IMG_20191210_080505ここに深入りしては、とても時間が足りません。そして調べて書いたところで、話が些末な方向に向かうだけ。調べてみようとは思いますが、この部分は書かないことに決めました。

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2019年12月11日

名簿屋

神奈川県のHDD処理問題をニュースなどで目にして、ふと思い出したのは今から2〜30年も前のことです。

いろいろな名簿類が、市場で高い値がつくようになった時期があります。

もちろん昔から、ある種の特殊な名簿などは、高値で売買されてはいました。しかしそれらは何十年も前のもので、いわば歴史的な資料として扱われていたのです。

ところが何時頃からか、古い名簿ではなく、現役の名簿類に、高値の札が入るようになりました。そうした名簿を店頭で販売する店もありましたが、やがて明らかになったのは、古書組合員に、名簿データを商品として販売するものがいるということでした。

IMG_20191210_080540というよりは、その商売をするために古書組合に加入した、と言ったほうが正確でしょう。

個人情報というものに、今ほど神経を使わなかった時代です。宅買いなどに行っても同窓会名簿を始め、さまざまな名簿が、序でに手に入ることがよくありました。それに良い値がつくとなれば、市場に出す本屋も増える道理です。

しかしやがて世の中は、そうした個人情報を商品として売買することに、きびしい目を向けるようになりました。古書組合でも、名簿類の取り扱いを自粛するようになり、その業者もいつの間にか姿を消しました。

いまでは個人情報というだけで「遅滞なく廃棄」される時代です。果たして良くなったのか、悪くなったのか、店主には判断がつきません。

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2019年12月10日

あっという間

洋食会、 職員さんへの賞与支給、 役員合同会議、 今日の用件はその三つでした。

IMG_20191130_152136お昼前に店を出て、古書会館に向かいました。 会館へ着き4階に上がると、今日も出品は少なめ。

入札することもなく6階に上がり、洋書会史を書き継ぎました。しばらくしてから、いつもの食事仲間と昼食を取りに出かけ、少しばかり話し込んで、古書会館に戻ると午後3時。
 
二つ目の仕事、職員さんへの 賞与手渡しの時間です 。

と言っても、もちろん現金などではなく、 数字が打ち込まれた明細書をお渡しするだけ。

一人一人と面談するのが一番の目的です。半期に一度、こうして職員さんそれぞれから、意見を伺うのです。

13人との面談に、2時間半ほどを要しましたが、いくつか今後の役に立ちそうな、ヒントを得ることができました。

午後6時から、役員合同会議です。気がつけば、これが今年最後の合同会議。しかし淡々と、いつものように手短に終わりました。

あと残っているのは T K I の定例会議。会議はその一つだけ。ただし市場は、洋書会特選市、明古クリスマス市と、大きなものを二つ残しています

それらが終われば、今年もおしまい。天井の水漏れで始まった1年も、あっという間に終わることになるわけです。

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2019年12月09日

松翁で忘年会

IMG_20191204_080257午後4時半から理事会。それが終わって6時から忘年会。いつもなら早く終わる理事会が、こういう時に限って延びてしまいました。

会場は松翁、貸切です。店に着くと看板の電気が消えています。今まで2階を使って宴会をしたことはありますが、1階の貸切は初めて。

人気店を独占するのは、申し訳ないような気がします。ふだん行く金曜日ではなく、月曜日だから受けてもらえたのでしょうか。

それにしても、あの女将さんがいつになくにこやかな表情です。というのは我らの理事長と、その女将さんが、妙にウマが合うらしいのです。

話には聞いておりましたが、嬉しそうな笑顔にびっくり。貸切予約ができたのも、そのおかげかもしれません。

正直、これまで宴会に使った記憶では、一品料理ほど美味しいものを、食べさせてもらった覚えがありません。しかし今日は違いました。先付の八種盛りから始まって、出てくる料理が皆美味しい。

よほど予算を張り込んだのかと尋ねてみると、それほどでもないようです。出ている料理と比べると、お友達価格なのかと疑うほど。

仮にそうだとしても利権や見返りとは無縁ですから、責められるいわれはありませんが、まあ店主の単なる思い過ごし。会席の腕が上がったのでしょう。

「十四代を2本入れてあるから」と理事長から聞かされていたので、今朝は店までバス通勤。いつもは味わえないお酒を、ゆっくり楽しませてもらいました。

料理を美味しく感じたのも、そのおかげだったかもしれません。

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2019年12月08日

来年の宅買い

IMG_20191204_080320「夫が定年で大学の研究室を空けなければなりません。ご相談にのっていただけますか」というメールを、先月末に、家人の女子高時代の友人からいただきました。

メールには、今度の日曜日、本人に電話をさせても良いかとありましたので、その日は一日店におりますと返信したところ、当日になってご主人からお電話がありました。

前もって伺っていたとおり、研究室の本の処分についてのご相談で、2月下旬の幾日かを候補日として挙げられ、このうちのどこかで引き取って欲しいとのこと。もちろん、都合がつかなければ他の日も考えるとはおっしゃって。

たまたまその候補日の多くは、中央市会の大市と重なっていました。しかし1日だけ、大市終了後の木曜日が挙げられていて、これなら万事都合良さそうです。

問題は運送屋さんの手配。次の日、早速電話で問い合わせました。店主としても、こんなに先の予約は初めてのことですが、運送屋さんも驚いた様子で「今からなら、大丈夫です」と請け合ってくれました。

木曜日が都合が良いというのは、そのまま市場に運び込めば、翌日の明治古典会に出品できるからです。伺った限りではカーゴで6、7台にはなりそうですので、会に仕分けもお願いしなければなりません。

決まったことなので、すぐにも事業部に話をした方が良いのでしょうが、どうも鬼に笑われそうな気がして、まだ伝えられないでおります。

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2019年12月07日

トークイベント

小田光雄さんのトークイベントを聞きに行きました。

『古本屋散策』で第29回 Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞した記念に、古書組合がお願いしてご足労いただき、会館7階の会議室で開かれたものです。

冷たい雨の中、どれほど人が集まるか心配されましたが、事前申し込みのあった約30名ほどの方は、皆さん律儀にご出席いただけたようで、主催側も一安心。

などと言うと自分も主催側の一員のように聞こえますが、今回のイベントに関しては、店主は単なる聴衆の一人。ご本人と幾らかのご縁があって、足を運んだだけです。

oda午後2時からおよそ1時間半、質疑応答まで含めると約2時間、自らの著作活動や、古書、古書業界との因縁ばなし、さらには出版史などを、受賞作に絡めてお話しいただきました。

中で印象に残ったのは、大正時代をとりあげて、我が国の近代出版史上、重要な時代だと分析されていたことです。

しかしそれよりさらに強い印象を与えたのは、現在、出版や書店業界が、いかに苦境に立っているかという話で、小田さんの抱いておられる危機感が、ひしひしと伝わってきました。

ドゥマゴ文学賞のパンフレットの中で鹿島茂さんが指摘しておられるように、小田さんの活動は「近代出版流通システムがいずれ機能不全に陥ることが明らかな以上、代替システムを模索して」おこうという試み。

そんな問題意識を、古本屋にも共有してもらえればと、謝礼らしい謝礼も出ない組合イベントに、ご協力いただいたのだと思います。

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2019年12月06日

早くも忘年会シーズン

師走最初の金曜日。世間はもう忘年会モードのようです。

今日の明治古典会は出品量が少なく、年に何度もない3階ワンフロアでの開催となりました。ただし明古は出品量と出来高とに、必ずしも相関関係がありません。まあどこの市会でも理屈は同じですが。

この日も何点か良い値になるものがあって、点数ほどには低い出来高ではなかったようです。

IMG_20191204_080336それでもさすがに終了時間は早く、最終発声が午後4時前。最終台に乗っていた昭和40〜50年代の「怪獣図鑑」コレクションが、いくらになったかを聞き届けてから、6階に上がって、大詰めを迎えた七夕大市会計の仕事をいたしました。

それが終わってもまだ午後5時を回ったところ。今からなら、どこか入れるだろうとタカを括って仲間と外に出たのですが、中華の「三幸園」は予約で満席。蕎麦の「柳屋」は本日貸し切り。

それならばと「うどん屋」で通っている「ささ吟」に電話を入れると、うまい具合に席が取れましたが、行ってみると、四人席に五人分のセット。

しかし文句は言えません、間もなく他の席も一杯になりましたし、あとから来た何組かは断られていましたから。

それにしてもまだ12月になったばかりだというのに、ずいぶん出足の良いことだと思ったのですが、ふと気づけば来週月曜日は、現理事会の忘年会なのでした。

こうしてあっという間に、今年も暮れるのでしょう。

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2019年12月05日

間の良かった話

IMG_20191201_075713昨日のこと。あちらこちらと、しばらく店内の棚をご覧になっていたお客様が、帳場に来られて「探してる本が見つからないのでお尋ねします」とスマホを操作し始めました。

「それはウチにあるはずの本のことですか?」とお尋ねすると「ええネットで見たのです。2冊あるのですが」そうおっしゃって、それぞれの書名をあげられました。

1冊は翻訳小説で、こちらは題名を聞いただけですぐ分かり「ございます」。「裏にある場合が多いのです。もっと早くにお尋ねいただければ」と申し上げますと「そうですね、でも棚を見ているのも面白いので」とのお答え。

もう1冊は洋書でした。スマホを差し出され「『去年マリエンバードで』です」。こちらも記憶がありましたが、ZIZAIで調べると、なんと1年以上も前に「日本の古本屋」で販売済。

お客様がご覧になっていたのは小店のHPカタログ。またしても在庫管理のミスかとお詫びし、ともかくもあった本と他の何冊かをお買い上げいただきました。

お帰りになったあと、どうもまだ在庫があったような気がするので、もう一度データを良く調べてみると「日本の古本屋」の本とHPカタログの本は別物です。やはりどこかにあるはず。

さいわいなことに古いデータベースに保管場所が記録してあり、探してみると見つかりました!

お客様には二重に申し訳ないことをしたと反省しておりますと、電話が鳴り、出るとそのお客様。「間違って別の本を買ってしまったのですが、取り替えてもらえますか?」

「もちろん」とお答えしたあと「実は」と続けると、大層お喜びになり、今朝一番にお越しになって、さらに何冊かお買い上げくださいました。

konoinfo at 19:30|PermalinkComments(0)
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