2017年02月16日

不思議なEMS便

「EMSで海外発送をしていただけますか?」というお電話があったのは3日前のこと。前にどこかの店にネットから注文をして断られたことがあるので、あらかじめ電話を入れたのだとか。

「大丈夫ですよ」とお答えすると、しばらくして注文が入りました。送り先は韓国でクレジット決済希望。

RIMG1722本の重さを量り、日本郵便のサイトで調べると、送料は2400円と出ました。書籍自体が1垓瓩い燭瓠∈包するとその一つ上、1.2圓領繕發箸覆蠅泙后

早速決済メールをお送りすると、折り返しお返事がきました。

函をはずして、改めて計って頂けないでしょうか。今まで韓国へのEMS料金は本2冊も1400円でした。大よそ1100か1400円でした。あまりにも送料が高いです。

函を外して、簡単な梱包にすれば1kg以下で済みますが、それでも2100円です。その旨メールでお知らせしましたが、このご注文はキャンセルかなと、半ばあきらめました。すると1日置いて昨日――

なぜかクレジットカードの決済ができなくなりましたので、昨日と今日、郵便を送らせて頂きました。中身をご確認して頂いてから、本を送ってください。よろしくお願い致します。

というメールが入り、本日EMS封筒が2通届きました。開けてみると1通に現金6200円、もう1通になぜか200円。どちらにも「よろしくお願いします」のメモだけ。

ご注文の本は函をつけたまま梱包し、中に100円硬貨2枚を忍び込ませました。「これは余分ですからお返しします」とメモを添えて。

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2017年02月15日

ソビエト映画文献

昨日の洋書会に、ロシア語の本が平台一列に並べられていました。と言っても同業以外には、それがどれくらいの量か、お分かりにならないことでしょう。

カーゴに積み込めば2台や3台にはなる分量。ハイエース級の車で、積み切れるかどうかという程度の量。ともかくそこそこの量です。

それが昨日だけではなく、その前の火曜日にも同じくらい出品されていて、どうやらその続きでした。

先週の市会では、ロシア語と言うだけで見飛ばしてしまったのですが、終わったあとで落札者が整理しているところへ近づいて良く見ると、かなり多くが映画関係の本。

ちょっと心が騒ぎました。しかし英語や仏語ですら映画文献はなかなか動きませんし、いずれにせよ、すでに他人が落としたもの。忘れることにいたしました。

そこへまた昨日の出品です。今度は、全体の半分以上の量が映画雑誌。主なものが2種類、それぞれが200冊ほどありましたでしょうか。貴重な資料となるかも知れません。

けれども店主は過去にイタリア語やハンガリー語の映画雑誌を買い込んだことがあり、まだどこかに塩漬けになったままの筈です。現状のスペース不足を考えて、入札を断念しました。

結局、雑誌は買い手が付かず、本の山は前週と同じ書店が落札。聞くところによると映画文献ではなく、文alpers学書にお目当てがあったとか。

落札品を整理しているところを覗くと、演劇関係の面白そうな本。手に取って眺めていたら、気前良く分けてくれました。このアルペルスと言う人、メイエルホリドの友人のようですが、店主は存じませんでした。

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2017年02月14日

今日は何の日

昨日の朝、出かけようと車のスイッチを入れると、カーナビが「今日(2月13日)は苗字制定記念日です」と教えてくれました。

聞き流してしまう日も多いのですが、この言葉はしっかり耳に届きました。というのもその前の金曜夜、仲間と食事をしながら、何かのきっかけで苗字談義をしたばかりだったからです。

一人がスマホで「珍しい苗字」の検索を始め、次々と、驚くような名前を読み上げました。何でも日本には、17万ほどの姓があるのだとか。

以前、姓名のランキングサイトを見つけ、知っている限りの珍しそうな苗字を検索してみたことがありますが、最高で3万番台でしたから、まだまだ限りなく珍しい名があることになります。

ちなみに極レアな姓として挙げられたのは「回り道」さん「野ざらし」さん。

いったいどんな経緯でこうした姓を名乗られることになったのだろうと首をひねり、明治の初め、姓を義務化することになった際に、いろいろな騒ぎがあったらしいなど、ひとしきり盛り上がったのでした。

明けて今日2月14日は、今さら言うまでもないバレンタインデー。我々の世代には、縁の薄い記念日です。

若かりし頃、そんな風習は遠い異国の話でしたし、盛んになった頃には、すでに対象外の年齢でした。それで幸いだったかもしれませんが。

KIMG0131今日、洋書会に行くと女性会員から、小さなチョコを手渡されました。世にいう「義理チョコ」で全員に配られたものですが、老いも若きも皆、相好を崩して喜んでおりました。もちろん店主もです。

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2017年02月13日

日本語会話教本

こんなことをしている場合ではないのですが…。

japonais昨日の宅買本を整理していると、汚れた古い本が出てきました。タイトルから、フランス人のための日本語教本だと分かります。

よほど古いものなら取っておく価値もありそうだと、パラパラ頁を繰ってみました。すると、青いボールペンの線引き書入れ。これはもうツブシにするしかないなと思いながら、漫然とその書入れを目で追いました。

すると青ペンは、どうやらローマ字表記の日本語があまりに古めかしい場合、それを現代風に直しているのだと気がつきました。

この元の日本語が、いつごろ使われていたものかは不明です。そもそもこの本には刊行年がなく、CiNiiに登録されている本では [19--]と表記。

WorldCatを調べてみると [1932]と表記したデータが見つかりました。しかしその根拠は不明。これが正しければ昭和の初期ということになりますが、挙げられている例文を見る限り、もっとずっと古い気がします。

たとえばKwankoba de wa, shofuda ga tsuite orimasu kara, tsugo ga yoroshu gozaimasu.これを「勧工場では正札がついておりますから、都合がよろしゅうございます」と読み起こせる日本人は、今や少数でしょう。

japonais2theierekibishoという日本語があてられていて、これを青ペンがkyusuと直しているところがありますが、「きびしょ」は店主も初耳でした。

こんな具合で見ていくと、つい時間を忘れてしまいます。

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2017年02月12日

段ボール15箱

RIMG1726午前中に宅買いと、南部の引取りと、2箇所に出かけました。

宅買いは先週の続き。20年ほど前まで駒場でフランス語を教えていらした先生のお宅。前回も今回も、スーパーで貰ってきたとおっしゃる、野菜用の段ボール箱が15個。

大き目な箱なので、それが小店の小型車には一度に載せられる限度です。店にその15箱を下ろしてその足で、五反田の南部会館へ。

昨日の入札会で落札出来ていたのは文庫4本口、9本口の2点400冊弱と、謡曲一番本が100冊ほど。それらを引き取って店に戻ると、もうお昼前。

なんと、五反田に行って戻る間に、家人が全部の段ボール箱から本を出し、店内に積み上げてくれておりました。午後からはその片付けです。文庫本は家人が担当。店主は宅買い品の整理。

これで都合3度目のお引き取りになるのですが、評価の付けやすい日本書の割合が、回を追うごとに減ってきます。今回は15箱の内、2箱分ほどしかありませんでした。

洋書も、前回はまだ旧版とはいえプレイヤード叢書などが入っていて、いくらか評価できましたが、今回は語学教育書、入門書がかなりの量を占めています。

もちろん評価額でご不満をおっしゃるような先生ではありませんが、だからこそ却って気が引けるわけです。

ともかくまず傷んだ本、線引き書入れの有る本などを取り除けました。それがおよそ全体の2割程度の分量。それでも依然として通路が1本、二重駐車状態となっております。

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2017年02月11日

寒さの応える夜

昨日の明治古典会にも美術関係の口がいくつか出ておりました。そのなかの一つに、前回店主が落札した口の続きと思われる出品もありましたが、今回は今一つ食指が動かず入札見送り。

別に洋書――それもイタリア語が多く含まれた美術書の口があり、これもどこかの研究者の蔵書だろうと思われましたが、やがて、もう亡くなられて10年になる、高名な女性美術史家の旧蔵書と分かりました。

分かった時には既に開札が済んだあと。慌ててもう一度、未練がましく見に行きましたところ、落札価格は極めて冷静なものでした。

おそらく競合者がなかったのでしょう、殆んどが下札。しかし仮に店主が買おうと思えば、その上札以上の値を書く必要があります。やる気さえあれば、それでも充分買えますが、そのやる気が問題。

RIMG1723特殊な研究書が多いので、すぐには売れそうになく、長く在庫する覚悟が必要です。覚悟はあっても場所がない。すでにある在庫の何を処分するか、頭を悩ますことになります。

そもそも、そうした手間と、それに要する時間を考えたからこそ、札を入れなかったのです。旧蔵者が分かったあとでもその判断が大きく変わらないことが、見直した結果、確認できました。

市場を終えて、いつものメンバーで夕食。近くのイタリアンへ、ほぼ口開けの時刻に4人で入ったのですが、ゆっくりお喋りをしながら食事を済ませるまで、ついにほかのお客は来ず。3時間近くも貸し切り状態となりました。

確かに寒い夜で、店を出て帰る道も人通りはまばらではありましたが、それにしても決して人気のない店ではありません。たまたまのことだったのでしょうが、商売の難しさを相憐れむ気分で家路についたのでした。

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2017年02月10日

全集宅買い

お客様から、宅買いに来てもらえないかというメールをいただきました。

RIMG172520年以上前の学生さん時代にはよくご来店いただき、その後お勤めになって東京を離れ、戻ってこられたのが数年前。以来、2度ほどお引取りに伺ったことがあるお馴染みさんです。

ただ今回、引き取って欲しいと言ってこられたのは、校本宮澤賢治全集など約30冊とか。車なら15分もあれば行ける近いところです。量の多寡はともかく、時間さえ合えば、お伺いするのはやぶさかではありません。

問題は全14巻15冊の旧版賢治全集。刊行当時は評判になった個人全集で、古書価もそれなりについておりました。しかし完結から40年、その後、新版も刊行され、今では市場に出ても札を入れる人がいるかどうかという状態。

念のため「日本の古本屋」で検索してみました。価格順にソートして高い方から見ていきますと、際限なく安い値段が現れます。状態さえ問わなければ、最安値8千円というものまでありました。まともな状態の本でも1万円台で入手できそうです。

価格もともかく、その出品点数がざっと数えて約30組。こうなれば、わざわざそれを仕入れようという本屋はまずいないのが道理。

そんなわけで、それだけを引き取りに伺うのはちょっと辛いと、正直な気持ちをお返事いたしました。お馴染みの気安さも手伝って。

そうお答えしなければならない古本屋としての苦衷を、きっとご理解いただけると信じ。

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2017年02月09日

いいとこどり

先週金曜日の明治古典会に、美術関係の白っぽい研究書が、割合まとまって出品されていました。明古にとっては珍しいことではありません。現にその前の週にも、一口らしい美術書の出品がありました。

しかし、先日の出品は何か店主のアンテナに感じるものがあり、何点か入札したところ、2点だけ落札することが出来ました。あわせて40冊程度になります。

昨日ルート便で届き、早速値付けをいたしました。どちらも上札でしたから、あまり儲けは出ないだろうと思いながら見ていくと、中の何点かが、版元品切れとなっていることが分かりました。

RIMG1728それらが売れてくれれば、利益は出せそうです。といって、あまり高くつければ売るのが難しくなるのは道理。どこやらのサイトのように突飛な値をつけるのは、「矜持」が許しません。

まるで専門外の本なら、それもご愛嬌で済むかもしれませんが、仮にも「和洋学術芸術書」という看板を掲げているのですから。

ともあれこの口、儲かるかどうかはともかく、ほとんどが店に並べておきたい本ばかり。いったいどなたの旧蔵書かと思いながら作業をしていると、献呈署名の書かれた本が出てきました。

それで合点がいきました。今年、定年となったはずの東大の先生。その研究室から出た本のようです。駒場ではなく本郷ですから、小店とはおなじみが薄い。

どこの本屋さんにお声がかかったのでしょう。ちょっと羨ましい気もしましたが、すぐ考え直しました。市場で、自分の欲しい本だけを買わせていただくというのも、充分ありがたいことであると。

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2017年02月08日

ブリタニカ

本を手に取って、目次を開いて見ると「ブリタニカ」と言う文字が目に入りました。興味を惹かれてその章に目を走らせました。

本は金素雲『恩讐三十年』(ダヴィッド社、1954年)。なぜそんな本を手にすることになったかは、また機会がありましたら。店主が関心を持ったのは、次のくだりです。

中野に蘇比亜書院という古本屋があって旧版のブリタニカが一揃い、金二十五円也で出ていた。先ず紙屑の値段である。如何に二十年前の旧版でも少し廉すぎた。

少し後に「背丈ほどもある」という表現も出てきます。一見、高価に見える百科事典が実は「紙屑並」であったということが、この話の眼目となるのですが、下手な要約をするより、詩人の文章でぜひお読みいただきたいと思います。ちょっといい話です。

店主にとっては、これがブリタニカの第何版かが、気になるところでした。昭和14年の話であることが、冒頭に述べられています。

この時点で旧版と言うと1911年に出された第11版。しかしこの版は店主の知る限り薄いIndia Paper本で、「背丈ほど」というのはやや大げさ。その前の第9版+第10版の35巻ではなかったかと、店主は考えます。

RIMG1711100年以上前に出たこの版が、いま良い状態で残っていれば、それなりのお値段になるでしょう。しかし20年、30年前の百科なら、いまも「紙屑並」であることに違いはありません。

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2017年02月07日

TV観戦の記

昨日6日は、店主にとっての年中行事 Superbowl Monday でした。昨日のブログにそれをご報告できなかったのは、まだ結果を知らなかったからです。

キックオフが午前8時半ころ。前半が終わったところで10時を回っておりました。そのまま観ていれば、店に着くのは午後1時を回ることになります。

これが贔屓チームの試合であれば、年に一度のことですから、家人には大目に見てもらい、ゆっくり最後まで観戦したことでしょう。しかしPatriotsとFalcons、そのどちらにも特に思い入れはありません。

とはいえゲームが白熱した展開であれば、やはりそのまま見続けたことでしょう。前半を終わって21対3。この点差が、腰を上げさせた面は否めません。

ただしスコアほどFalconsが圧倒していたようには見ていませんでした。それでも、残りは夜帰ってからでいいと決断して、Half Time Show の前に家を出ました。

そうして夜、食事を済ませ、続きを観ました。結果的には奇跡の大逆転となったわけですが、この終盤でもPatriotsが圧倒していた感じは受けませんでした。

スコアを重ねているチームが相手を圧倒しているように見えないという、不思議な展開のゲームだったというのが店主の印象です。やはり贔屓チームでないと熱くなれないとういことでしょうか。

試合の分岐点は、Falconsディフェンスがホールディングを重ね、KIMG0097Patriotsに最初のタッチダウンを許したドライブにあったと店主は見ていますが、こういうのをMonday Morning Quarterbackと呼ぶのだと、解説者から教わりました。

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