2017年04月09日

決め手は画像?

RIMG1813注文品の荷造りをしていた家人が「あ、この本読みたい」と、声を上げました。

ただ口にしただけでなく、本当に読みたいようで、手に入れて欲しいと言います。版元切れらしいのですが、珍しい本でもありませんから、ネットで検索して、注文しようということになりました。

Amazonで検索すると、小店の売値と同額が最安値。念のため「日本の古本屋」を検索してみました。こちらを後回しにしたのは、そもそもこの注文品が「日本の古本屋」に出品したものだったからです。

うちより安い本が出ているとは、あまり考えられません。となると自分の店の本を安く売っておいて、それより高い本を買って読むという、なんだか間尺に合わない話になります。

しかし同額だからといって、Amazonから買うのも面白くない。少し高いくらいなら「日本の古本屋」で買おうと思い直し、検索をかけてみたのでした。

すると意外なことに、僅かながら小店より安い価格の本が出品されています。カバーに多少のスレがあると注意書きされていましたが、もとより読めれば良いのですから、状態は気にしません。早速注文を入れました。

注文した後で、小店にご注文下さったお客様は、なぜ最安値をお選びにならなかったのだろうと、家人と二人して頭をひねりました。

状態に、さほど差があるようには思われません。さらに小店と同額の出品も数店あります。違いと言えば、画像を上げていたことくらい。ビジュアルの力なのでしょうか。

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2017年04月08日

明古、そして南部

RIMG1794昨日の明治古典会は、出品点数としては600点ほどで、ふだんよりかなり少なめでしたが、出来高はまずまず。つまり1点単価が高かった、ということになります。

会としては効率の良い、ありがたい市だったのですが、要するに競争も厳しかったという訳で、店主の収穫はゼロに終わりました。

そして今日は南部の入札市。雨もよいの中、五反田の南部地区会館に到着すると、こちらもいつもに比べてボリューム感がない。

しかも1点ずつは大きな本口にまとめられているものが多いので、点数としては、やはり少なめだったはずです。

店主はもっぱら洋書、文庫本に注意を向けて会場を巡りましたが、洋書は今回、入札するものなし。ワイン関係の洋書が大量に出ていたのですが、生産に関わる専門書がほとんどで、小店の守備範囲ではありませんでした。

文庫本はどうした具合か、今日は時代物ばかり。150冊ほどに組んだものが、20点近くも出ていた印象があります。

最近人気が落ちてきたと言われる時代物ですが、他に質の良い文庫が少なかったため、そのなかから、4〜5点を選んで入札してきたのですが、いずこも同じ事情で札が入ったらしく、落札は結局1点のみ。

同様の理屈により文庫以外でも、店主が入札するほどのものは、どれも高値となった模様。大山に、何冊かだけ欲しい本が入っていた8本口が、どうにか手に入りました。

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2017年04月07日

ある訃から

KIMG0215一昨夜でしたか、ニュース番組で、大岡信さんの死去を知らされました。

明けた昨日の朝刊では、朝日新聞ということもあり、その事績などが大きく取り上げられていましたが、店主としては、おなじ紙面の下段に小さく出ていた、加川良さんの死亡記事のほうに、より胸を衝かれました。

大岡さんのように長く活躍された方と違い、その名は限られた時代の、限られた年代にしか記憶されていないかもしれません。

だからこそ、ある時代の記憶と分かちがたく結びついていて、それを呼び覚まされることになったのだと思います。

店主が大学に入学した1960年代後半は、いわゆる関西フォークの全盛期でした。一度どこかのホールへ、数多くのバンドやソロプレイヤーが、延々と演奏を続ける催しを見に行ったことがあります。

そんなことを忽然と思い出したのでした。それがどこだったか、また一緒に行った仲間がいたはずですが、それが誰々だったか、そうしたことはすべて忘却の彼方です。

誰に聞けばそれを確かめられるだろうかと、思いを巡らせてみると、すでにその機会が失われた友が幾人かいることに、あらためて気づきました。

それは確かに気落ちする事実ですが、おかげで今度は、その友たちのことを、しみじみ思い起こすきっかけともなったのです。

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2017年04月06日

3年ぶりの改訂

「駒場マップ」を作り直すということで、協力金を集めに来られました。

前回の作成は3年前のこと。学生さんたちがはじめた町おこしだと聞いて、おそらく一度きりで終わるだろうと思いながら、最低限のおつきあいだけいたしました。

ところが今回です。ちょっと意外な感に打たれ、前回同様のおつきあいだけした後で、あらためて「駒場文化推進委員会」のホームページを覗いてみました。

確かに東大生も何人か参加していますが、2人の地元東大卒業生が加わっていて、さらに商店会では菱田屋さんもメンバー。それで若い女将さんが、忙しい仕事の合間を縫って集金に来られたのでした。

ホームページには「まだ第一号しか発行していませんが、二年に一度くらいのペースで発行していく予定です」とマップ発刊の辞が述べられていますから、一年遅れの実現ということになります。

RIMG1803今回協力にあたって、一つだけ注文を出させてもらいました。それは前回の地図には小店が「河野古本」と表示されていたので、せめて「河野書店」としてほしいとお願いしたのです。

もしスペースがあれば「(古本)」とでも足していただければありがたいと。

前回はレジ前に置いたら、皆さん思いのほか喜んで持って帰られ、すぐになくなりました。刷部数を増やしても良いと思います。広告も出さないものが、口出しすることではありませんが。

ホームページでは、まだ第一号のマップを見ることができます。この次が何年後になるかはわかりませんが、第三号を出すとき、そこに小店の名はあるのでしょうか。

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2017年04月05日

国際郵便の悩み

韓国の方から、本のご注文をいただきました。書籍代金は1200円、重量は通常の梱包で約500g。

日本郵便のHPで調べると、EMSなら1400円、航空便の書留付で1160円と出ました。その旨をお知らせして、決済をお待ちしているところです。

それにしても高い、と、送る側としても思います。せめてSAL便でもあれば、もう少し安くなるはずですが、なぜか韓国はSAL便を扱っていません。

船便なら安いのは確かですが、書留を付けることができませんから、よほど先様からのご要望がない限り、お受けしておりません。

KIMG0200以前、ドイツにお住いの日本人の方から、万一なにかの事故で届かなければあきらめるから、船便で送るようにとご指定を受けたことがあります。

この方は、数多くの本をそうして送ってもらっているらしく、過去にほとんど事故がないとも言われておりました。しかし同じような言質を下さいと、こちらから申し上げるわけには参りません。

はたしてすんなりご決済いただけるだろうかと、いささか案じながら、日本郵便のサイトをブラウズしていて、「国際eパケット」なるものを発見しました。

うたい文句は「EMSより安く、SALより早い」。実際に価格を調べてみると、航空書留よりわずかばかり安い程度。それでも気は心。こちらをご提案してみようと、そのための必要条件である「国際郵便マイページ」に、まずは登録をしてみたところです。

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2017年04月04日

仕分けの妙味

今日からまた洋書会の当番。朝10時集合というのは、正直ちょっと辛いところもあります。

店に着くのは午前8時半過ぎ。うっかりすると45分頃。開店の準備を済ませて、パソコンを開き、受注品を探し出して返信し、入金(または決済)されているものがあれば書類を作って荷造り。

KIMG0214これらを30分程で済ませなければなりません。優先順位を考え、家人に頼めることは家人に託し、あたふたと出かけることになります。

それでも今朝は、いつもより少しばかり作業が立て込み、店を出たのが午前9時半。会館に着くのが10分近く遅れてしまいました。

すでに仕分けは始まっていて、店主も急いで参加しようと会場を見渡すと、手伝えそうな口がひとつ。

先に手を付けていた会員に尋ねると、出品者が大山のまま封筒をつけてきたものだが、何点かに仕分けできそうなので、了解を取って分け始めたところだと言います。

見ると確かに多様な本の寄せ集め。新しい本、古い本、きれいな本、傷んだ本。英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語まで。もちろん内容もさまざま。しかし中には面白そうな本がちらほら。

結局この大山が8点に分けられ、それぞれに封筒を付けました。そのうち2点には店主自身も札を入れましたが、落札できたのは1点だけ。僅かの差でもう1点は逃しました。

しかし荷主さんには、喜んでいただける結果となったのではないかと思います。

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2017年04月03日

「古本派」って?

朝日新聞の週末別刷りに「Be」というのがあります。店主はふだん、よほど気になる記事でも載っていない限り、まず目を通しません。

それを知っている家人が、今日、わざわざ先週の「Be」を店主の目の前にかざしました。

「be between 読者とつくる」という企画欄に「あなたは古本派ですか?」と題して、アンケート集計といくつかの意見が、記者さん自身の見解も交えて紹介されています。

一読、古本屋としては不愉快な気分にならざるをえませんでした。なにしろ問いに「いいえ」と答えた人の理由として「古本を買うなら図書館に行く」「汚れている」「他人が使った本はいや」などと並んでいます。

そう答えた人びとに対して、不愉快を感じるのではありません。そういう設問をする(回答を用意する)ことに対して不愉快を感じたのです。

RIMG1800世間には古本を汚いものと思っている人が多い。そんなことを知らされたからと言って、古本屋としてはどうすればよいのでしょうか。どこかのチェーン店のように「うちはきれい」とか「除菌しています」とか宣伝するのでしょうか。

そもそも「新古書店チェーン」の「おどろくほどきれい」な古本や、「新刊本を1年後に半額で」買おうという人々を「古本派」に数えること自体が、おかしなことです。

この記者さん「ここ数年、古本を買う頻度が増え」たそうですが、店主の見るところ、まず古本屋に足を運ばれることはないのではないか。そう思えるほど、この記事には古書店、および古書を商うものへの目配りが希薄です。

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2017年04月02日

さくらまつり

KIMG0200ようやく春らしい日差しが戻り、おりしも今日は日曜日。駒場かいわいも、お花見の人出が大変だったようです。

お昼過ぎ、家人は、店に訪ねてきた年若い知人とその5歳になる娘さんとで、駒場公園まで桜見物がてら、散歩に出かけました。

やがて戻ってきて言うには、あの旧前田侯爵邸の広い芝生の中庭が、芝も見えないほどの人で埋まっていたとか。

あきれて駒場野公園へと足を向けると、こちらはまだそれほどの混雑ではなかったらしく、そこでしばらく腰を落ち着けて、時を過ごしてきたという話でした。

発送品を集荷に来た日本郵便の集配員さんからは、例年悩まされる目黒川沿いの花見客の賑わいについてのご報告。

道路は人でいっぱい。通りたくもないが、屋台を出しているテキ屋さんに配達することがあるのだそうです。「イヤになりますよ」とのボヤキに、実感がこもっていました。

そういえば、神保町では「千代田さくらまつり」にあわせて「神保町さくらみちフェスティバル 春の古本まつり」が今日まで開かれていたはずです。

秋の「神田古本まつり」と違い、出店者集めに苦労しながら続けていますが、今年は金曜日、土曜日があのお天気。それを取り返すほどの人出があったでしょうか。

世話役の同業が、愁眉を開いてくれたことを祈ります。

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2017年04月01日

新機種導入

小店、今週一番のトピックは、新たなPCの導入です。

店番しながら使っているデスクトップが、かなり前からひどく立ち上がりが遅くなり、作業中でも時折、居眠りでもしたように動かなくなります。不具合があるというよりは、人間で言えば加齢現象。

ちょうど店主が、朝起きてから調子が出るまでに、年を追って時間がかかるようになったのと、同じようなものでしょう。素人考えながら、少なくとも自分ではそのように見ておりました。

まったく動かなくなる前に新しい機種を購入しようと、ながらく機会をうかがっておりましたが、この月曜日「年度末決算割引」という惹句に促されて、ついに発注。

とはいえ店主の知識と利用目的(それともちろん懐具合)からして、いつものごとくエントリーモデルですから、総額は知れています。割引額で大騒ぎするほどのこともないのではありますが。

RIMG1792ともかく翌日火曜日には早くも荷が届き、水曜日に開梱してまずは店裏に設置。セットアップ、インストールと少しずつ手順を踏んで、木曜日の夕方までには、とりあえず現役機とLANもつなぎました。

しばらくこの形で作業を続け、折りを見て主役を交替させるつもりです。

もっかの悩みはメール問題。Windows10のメーラーに、いくつかのメールアドレスを登録したところ、ひとつを除いて問題なく受信できるようになりました。

しかし一番肝心の業務用アドレスkono@kosho.ne.jpが、なぜか不審者扱いされ、受信はできたものの、いちいち警告がポップアップで表示されるのです。

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2017年03月31日

硯でもちきり

文字通りの月末開催となった明治古典会3月特選市。満州関係書籍の一口を初め、いわゆる黒っぽい本が多く並び、明古らしい雰囲気の市となりました。

ちなみに、組合員に送られてくる市会案内メールに書かれていたのは、◆夏目漱石・与謝野晶子・佐藤春夫・柳原白蓮他短冊の一口◆切手趣味関連の一口カーゴ3台◆西洋・仏蘭西文学の一口カーゴ2台◆スチールカメラマン旧蔵映画スチールの一口、など。

RIMG1791しかしなんと言っても、この日の話題を独占した感があったのは、同じメールの最後に一行、付け足しのように書かれていた「硯一括 50個」の出品。

会場の一角にやや奥まったスペースがあり、大きな作業台が4台、中央に寄せて置かれているのですが、その台の上一面に、硯や墨入れが並べられていました。大小さまざま、時代的雰囲気もさまざま。50個とありましたが、後で聞くと実際はもっと多かったとか。

店主も以前、あるお客様から預かって、見た目には相当立派な蓋つき硯を、市場に出したことがあります。かなり期待していたのですが、結果はアテ外れで、さしたる値にはなりませんでした。

桁外れに高価なものもあると聞いていますが、その経験から、見た目では分からないことだけは肝に銘じております。それだけに結果の予測はまるでつきません。興味津々、開札を待ちました。

結果は、この日の最高落札価格。どころか、年間を通じても滅多にない高落札価でした。

後から聞くと、荷主さんは見込み違いの仕入れをしたと思い、損をしてでも売るつもりだったと言います。それが損どころか、思わぬボーナスとなったわけで、実に福々しい笑顔を見せておられました。

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