2009年08月25日

数学者蔵書・第二弾

洋書会から戻ってきました。

「数学書段ボール約120箱」という触れ込みでしたが、確かに相当な量。しかし数学書だけではなく、趣味で買ったと思しい諸々の本も含まれていました。そこで専門書は専門店に任せて、その脇筋狙い。

こちらは、洋書については文学書が中心。日本書もあって文学書、歴史書など、大正末から戦後に至るまでの、比較的保存のよいものが中心でした。

中で店主が目を付けたのは、昭和20年代、30年代の翻訳文学の山です。偉そうに言うほど高い札を入れたわけではありませんが、運よく落札できました。他にも数点落札。明日店に届く筈で、ゆっくり調べるのが楽しみです。

今回は、先週ほど飛びぬけて高価な本はありませんでした。その中で一冊、注目を集めたのが Paul Morand, La nuit de la Paris の初版です。

スパイラルワイヤー綴じ、無刊記ですが1932年刊行とされる本書は、ブラッサイの最初の写真集として有名。自分では手が出なくとも、こうした本を実際に見たり、触れたりできるのも交換会のありがたさです。

ところで明日は午後から組合総会。本が届いても、荷を解く間はなさそうです。

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2009年08月24日

出したりしまったり

しばらく良いお天気が続くと言っていたような気がします。とりわけ今日は空気が乾燥し、お布団干しに絶好、雨は一滴も降らない、と朝の天気予報で言っていたらしい。

2時前後に一瞬パラパラと降りました。直ぐに上がり、また日も差してきたので、慌てて雨天用の配置に変えた均一棚を元に戻し、やりかけの作業を再開。

3時を回った頃、表のお客様が「雨ですよ」と声を掛けてくださいました。再び慌てて棚の位置を直しに出ると、大粒の雨がパラパラと降り出しています。空の一部はまだ明るいのですが、次第に雨脚は強くなり、やがて雷鳴。風も伴い本格的な吹き降りです。

風向きが悪いのか雨のしぶきが吹きながれて、軒下の本棚に霧吹きをかけているような塩梅。一番吹きかかっている棚は店の中にしまい、そのほかの棚は片方に寄せて雨をしのぎました。

一時間ほどでこの雨は上がりましたが、店の入り口まで吹き込んで、床が濡れました。ドアを開け放してあったからとはいえ、ここまで吹き込んだのは初めてではないでしょうか。

土砂降りのときに、目黒郵便局の定時集荷。本は濡れないよう、くるんで運んでもらえるのですが、ご本人は濡れるがまま。「雨が一番困りますよ」と嘆いていました。

明日は昼から洋書会。先週の続きで数学書の出品があると、メールで知らせてきました。

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2009年08月23日

夏祭り

今日は氷川神社(大橋)の夏祭り。駒場町会の神輿が、今年も店の前を通って行きます。

斜向かいに簡便な神酒所が設けられていて、そこで小休止。祭半纏の人たちがたむろし、中に一人二人、興味を持って店内を眺めていく人もいます。やがて合図が有り、拍子木が調子をとって三本締め。また賑やかに出て行きました。

気がつくと掛け声は「わっしょい」でも「せいや」でもない。昔からそうだったでしょうか。また今年はお昼頃に一度通っただけですが、子ども神輿があったり、何度か回ってきたりしたのは、記憶違いでしょうか。

お付き合いで店の軒に注連を飾り、提灯を下げてはいますが、住まいが別なこともあり、子どもが小さかった頃ですら参加したことはなく、そんな基本的なことすら分かりません。ずっと余所者で過ごしてきたわけです。

開業当初は商店会の集まりに顔を出したりしたのですが、その商店会も何年も前から活動休止状態。地元の方たちと交流する機会は、絶えてなくなりました。その意味では、26年商売を続けてきても、この土地に根付いたとはとても言えないのではないかと、ちょっと寂しい気もします。

と、書いているうち、遠くからお囃子が聞こえてきました。やっぱりもう一度は、店の前を通っていくようです。何故だか少し、ほっとしました。

追記:やってきたのは幼い子達の引く山車、もう少し大きな子達の神輿、最後に大人の神輿。記憶通りのメニューでした。

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2009年08月22日

こんなことで半日

ゆえあってADSLからBフレッツに変えることにしました。今日がその切り替え工事日。

予定通りに来て、30分ほどで完了。なかなか手際よく、さすがに大キャンペーンを展開しているだけのことはあると感心しました。

さてあとは接続のセットアップ。設定ガイド付属のCDからインストールを始めたのですが、これがなかなか上手くいかない。

あえて申しますが、当方のミスでは断じてありませんよ。そもそもミスを起こす余地がない「簡単ツール」なのです。言われたとおりにやっていくと、思ったより時間はかかったものの、あともう少し、というところで「問題が発生したため…」というメッセージが出て強制終了。すぐさま「お問い合わせ先」に電話を入れました。

機械応答から切り替わって、生身の人間が出たのですが、これが殆ど機械と異ならぬ口調とマニュアル応答。さんざ説明させた揚句、有料のサポート先を「ご紹介させていただいてよろしいでしょうか」。

お試し期間2ヶ月無料、その間に解約OKというので、腹立たしい思いながら申し込みました。なおも諦めきれず自力解決を図りましたが、次第に深みにはまるようで、ついにサポートを求め、今度はフツーにオタクっぽいお兄さんから的確な指示をもらい、無事ネット接続を果たしたのでした。

気がつくと午後の殆どをこれに費やし、まともな仕事をしていません。それにしてもあの電話、「ご確認のためにお名前を伺わせていただいてよろしいでしょうか」、何とかなりませんかね。

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2009年08月21日

アルジャーノンに花束を

「戯曲はどの辺りに置いてますか?」という若いお客様に、ミセスCが丁寧に応えています。自分には出来そうにない応対だと感心しながら。

少しばかり並んだ戯曲集の棚で、長いこと探していたお客様がお持ちになったのがこの本。原作と同じく早川書房から出ている戯曲版(菊池准脚色)です。

何か特にお探しだったのかと尋ねると、特にないんですが、現代のもので男が四人、女が六人でやれる戯曲を探しているんですとのお答え。予期していた通りのものでした。去年は『法王庁の避妊法』をやったのですが、というあたりは大学生、もしかしたら文祁狆譴任靴腓Δ。(これについてはいずれご説明)

店主は遥か昔の、地方高校生であった時代を思い出します。未来社の「てすぴす叢書」が並んでいる古書店があって、たまに行くと、端から取り出し、登場人物を数えては棚に戻す自分を、奥から見つめている視線の意味が、その当時は良く分かっていませんでした。

それを思い出しながら、戯曲探しを古本屋でやることの大変さを諭すように話したのですが、その大変さがまた楽しみでもあるのだろうと、薄れた過去の記憶を辿りながら考えてもいました。

さて自分なら最初の応対で、もっと突き放すようにしただろうというのは、過去の自分に向き合う恥ずかしさからでしょうか、それとも、すっかり古本屋の親爺になってしまったということでしょうか。

明日は一日、店にいられるはずです。


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2009年08月20日

あっさり修正します:号外版

僅か三日前に宣言したのですが、朝10時の定時更新というのをやめて、以前のように夕方から夜にかけて更新するようにしたいと思います。

その理由は、「今日の予定・昨日のお話」という流れよりは「今日のお話・明日の予定」のほうが、書くにも、お読みいただくにもライヴ感があると思うからです。予定といってもさほど有りませんし、ある場合は前から分かっていることですし。

もともとご覧いただくのも、昼間より夜の方が多いのではないか、とこれはこちらの勝手な推測ですが。

そんなわけでTKI会議から帰って、さっそく朝令暮改としました。

帰りの半蔵門線が一時ストップ、不通となっているということで、しばし考えた末、都営新宿線に回り、橋本行きの電車がホームに着いたとき、運行再開がアナウンスされました。

そのまま乗ってしまおうかとも思いましたが、改めて半蔵門線ホームまで戻り、帰って来たところです。店番のミセスCが、「木曜日が一番ヒマ」と嘆いておりました。幾らも変らないのですけど。

明日からまた6時〜8時をめどに、随時更新いたします。相済みません。なお、明日は明治古典会。店主一日不在です。

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締め切りの効用

本日は、昼には出かけなければなりません。月に一度のTKI会議です。戻るのはおそらく午後7時。

まだ客足が戻ってきませんが、昨日は嬉しいお客様がお二人。お一方はpleiade叢書の18世紀戯曲集(2冊)をお買い上げ。もうお一方はダンス関係の本などを数冊お買い上げ。

もちろん嬉しいのは金額ではなく、お買い上げいただいた本です。思わず声をお掛けしてしまいました。どちらも密かに(でもないか)小店が専門にしている(つもりの)分野です。舞踊美学のお客様とは、店先であれこれ話が弾み、後に約束も控えていたようでしたから、遅れなかったか気がかりです。

それぞれの方に「ホームページも有りますのでご覧下さい」などと申し上げたのは良いのですが、偉そうに言うほどの品揃えではありません。データにすら入れてないもの、随分前にデータを取ったまま、本の所在が不明になってしまっているもの。それらのほうが遥かに大量です。

昨日のようにお客様から刺激を受けると、その時は、やらなければと張り切るのですが、雑用を片付けているうち、つい機会を失ってしまうのが常のこと。

定期的に目録を出している同業が言っていました。「締め切りを設けて作業するから出来るんだよ」。なるほど。

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2009年08月19日

昨日の洋書会

本日は朝方少し遅れますが、あとは一日店にいる予定です。

さて、昨日の洋書会、久々にわくわくするような市でした。交換会場を埋め尽くす、とまでは行きませんが、ゆったりながら万遍なく本が並べられ、その9割方が一口もの。

数学者の旧蔵書ということで、専門の数学書はもとより、趣味で集めたらしい挿絵本、古刊本まで、かなり質の高いものでした。

中でも白眉はユークリッドとイソップ。前者の16世紀末の刊本は、この日一番の高値となりましたし、後者の状態の良い銅版画を多く含む大型本は、残念なことに美しい革装の表紙が片方取れてしまっていて、補修にはかなり費用がかかりそうでしたが、それでも十分良い値になりました。

挿絵本で目立ったのは、千夜一夜物語、カサノヴァ回想録、デカメロンがそれぞれ数種類。昔風に言えば好色本が多く、特別な画家の挿絵、あるいは意味のあるエディションでなければ、昨今は思うほど高い値は付きません。

わくわくと言うのは店主にとってではなく、会として良い本が出たことへの喜びです。自分で札を入れたのは数点。ちょっと惹かれた数学の原典数冊の口は、専門店にあっさり持っていかれましたし、他も取れず完敗。

しかし午後3時の開札に至るまでの各書店の駆け引き、開札後のうちあけ話や品評会、それらを見、聞けただけで充分な収穫でした。



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2009年08月18日

ちょっと変えてみます

スタイルを変えようと思います。毎朝10時、開店時刻に更新。本日の店主の在、不在、そして(あれば)新入荷情報など。そのあとに、どうでもいい店主の繰言が、これまでどおり。

本日は、午前中は在店。昼過ぎに古書会館へ出かけます。東京洋書会。一週開くと、しばらくぶりのような気がします。夕方5時頃までには店に戻っている予定です。

さて、M先生の古典語学書、すでに「日本の古本屋」にもアップしたのですが、いの一番に注文が入ったは次の一冊でした。

『ラテン語初歩』(関口存男、英語英文学刊行会、昭9)

ドイツ語学の大家が「英語英文学講座」の一冊としてラテン語入門書を書いているという面白さで、わずか62頁の薄い冊子ですが、1000円で出しました。

これほど早く反応があるとは思いませんでしたので、ちょっと嬉しい。値段ではなく、思ったとおりの反応が返ってきたことがです。現実には、このような面白さはなかなか味わえません。普段は新刊割引のような本の受注が多く、しかもそれは安売り競争への道です。

それはそれとして、この本、何をキーワードに検索されたのか、お客様に伺ってみたいですね。

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2009年08月17日

『観世寿夫著作集』で反省

一昨日の話です。本を8冊ばかり売りにいらしたお客様、代金を受け取られてから思い出したように「観世寿夫さんの本は有りませんか?」「その何をお探しですか?」「著作集の第一巻か、『世阿弥を読む』があれば」

そんなやり取りのあと、実は著作集の四巻揃いなら持っていますが、少し高く付けてあるはずですと申し上げると、幾らでしょうかとのお尋ね。データベースで在庫を確認すると1万8千円です。

そのようにお伝えすると、ぜひ欲しいとのお答え。神田の専門店に2万5千円で出ていて、ちょっと悩んでいたとのことでした。そこで「日本の古本屋」を調べて見ると、2万円、2万4千円という二点が検索されたのみ。

小店では入荷時、この売値で「日本の古本屋」に出そうとしたのですが、もっと安く売っておられる店が何件かあったので、諦めて自店のホームページにだけ、載せておりました。

日ごろ、値下げ合戦でどんどん値の下がっていく本ばかり眼にしていたので、今回も調べてみて、他があまり安く出しているようなら、少しお値引きしなければとまで考えたくらいですが、その必要は有りませんでした。

しまいこんであった新本同様の4冊を奥から出してお渡しすると、とてもお喜びいただきました。小店としても不足はないのですが、唯一つ反省すべき点があります。

それは自店HPを、もっと多くの方に見ていただけるよう工夫しなければ、という点です。

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