2009年06月26日

講談社の絵本

明治古典会も本日が年度末最終市。特選市でもあり、いつもよりは華やかな雰囲気でした。

とりわけ今日一番の話題は、講談社が大日本雄弁会講談社といっていた時代に出された絵本。講談社の絵本、というシリーズ名で戦後も長く続きましたが、昭和11年から始まったオリジナル。

戦前、全部で何冊出たのか調べてみると203冊とあります。今日出ていたのは180冊くらいはありました。そのほかに薄い別シリーズの絵本などもあって合計200冊以上。

この元版はバラ売りで出ていても、1冊5000円から1万円程度の値がつけられています。しかも状態の良いものは少なく、美本の場合はかなり高い値になります。

それが、今回はいわゆる極美本。復刻版も一部出ているのですが、それと見紛うばかりの程度の良さです。

多くの児童本は、大人のノスタルジーで値が決まると思われますが、今日ばかりは、戦時期の児童図書出版史を語る上で、最高級の資料となりそうな逸品でした。1冊当たりに換算しても、バラ売りより遥かに高い価格で取引されました。

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2009年06月25日

お天気しだいでもありません

昨日は朝から本降りの雨で、商売にならないと観念したのですが、午後には上がってそこそこの売上げ。絵本が良く出ました。

今日は朝一時降っただけで、昨日よりずっと天気に恵まれたのに、かえって売上げは伸びません。思うようには行かないものです。

思うように行かないといえば、今日は全くのさんりんぼう。

朝一番で入ったネット注文は在庫切れ。昨日伺うはずだったご近所への宅買い、雨で今日に延ばし、出向いてみると不在。注文品を発送前に再点検、見つけた汚れを落としていて傷をつけてしまいました。

夕方、東大で英文学を教えておられるロシター先生ご来店。また研究室の本を少し処分したいとのことで、日程を打ち合わせ。この先生、一向に日本語を話そうとしません。しかしおそらくこちらが日本語で話しても、かなり理解するはずです。

たどたどしい日本語を話すより、分かりやすい英語を話す。そういうコミュニケーションの方法もあるのだなと感心します。こちらもすべて日本語で通してみようかと前から思っているのですが、ついたどたどしい英語を話してしまう店主でした。

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2009年06月24日

まき子版画の新作絵葉書

服部まき子さんの銅版画が新たに二点、絵葉書になりました。

「The Old Bookstore」と「月夜 Part 2」
1枚200円で販売しております。

オリジナルはどちらも彼女の作品としては大きなサイズで、迫力があるのですが、絵葉書にしても、とても良い感じになりました。

Bookstore の方は、小店の帳場から表を見た風景がもとになっています。もちろん実物よりはずっと素敵ですが。

bookcafe





ちなみに銅版画作品は235×362mm、50部限定でお値段は額装して3万円。ご希望の方は、小店にお申し込み下さい。

そういえば素敵なホームページがありますので、こちらも紹介しておきます。

服部まき子の銅版画のギャラリー

moon1


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2009年06月23日

洋書会本年度最終市

朝から晴れて蒸し暑い一日。

洋書会は本年度最後の市。といっても特別なことはなく、普段と同じ。出品量もやや少なめ。

この一年は役員として会計係を任されていたので、来年度はそのお役から解放されます。しかし洋書会の会計はいたってつつましく、入りも出も少ないので、特に難しいことはありません。

毎回の出来高から一定の歩金が組合に入り、さらにそこから何割かが会の運営費に回ってきます。その出来高が、残念ながら余り多くないので入りが少ない。赤字を出すわけに行かないので出も少ない、というわけです。

使い道は、もっぱら毎回交代で仕分けや陳列を行う会員さんの食事代。月の最終回は奮発して「うなぎ」というのが恒例になっています。つまり今日がその日。

仕分けの当番は一月ずつ、三ヶ月ごとに回ってきます。洋書会は役員より、この当番の仕事の方が大変で、うなぎくらいでは引き合わないのですが、洋書は仕分けが生命線。皆さん、熱心に当番をこなしておられ、頭が下がります。


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2009年06月22日

七夕目録出来

明治古典会・七夕古書大入札会の目録が刷り上り、今日、店に届きました。

出品総点数は2316点、全点カラー写真版、総ページ数348ページ、A4版で重さ約1圓離椒螢紂璽爐任后今年は30部を注文して届けてもらいました。

早速今日のうちに例年お送りしている先を中心に、発送しました。何しろ重くて場所もとりますから、早く片付けないと。それにあわよくばご注文でも、という下心もあります。

大手のお店では何百部も送っているところもあります。注文も沢山入るらしく、当日は忙しそうに入札しています。小店はこの本番期間、忙しい思いをしたことはありません。忙しいのは準備と片付けのお手伝いばかり。

それでも年に一度のビッグイベントですから、たとえ他人様の商売でも、何とか賑わってほしいものです。

そんな飛び入りの仕事もあってあっという間に夕方に。今は雨が上がっていますが、一日降ったり止んだりで、ふとレジを見ると、まだ客数が一桁。お天気のように、どんよりしてきました。

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2009年06月21日

湿りがち

昼過ぎまで雨がしっかり降り続いていたのに、いつの間にか上がっています。湿度が高く蒸し暑い。梅雨らしいお天気です。

客足もさっぱり。そこで棚の整理、本の値付け、データのアップなど、しなければならないことを順に。

どれも優先順位の高い仕事の筈なのに、なぜかいつも後回しになっています。しかし、これらを後回しにして、いったいいつも何をしているのでしょうか。

日本書と洋書は別々にデータベースを作っています。今日は久しぶりに洋書を100点ほど「日本の古本屋」とホームページにアップロードしました。

音楽、特にパイプオルガンに関する本、フランス中世の文学・歴史、科学史などが中心。日本書も50点ほどアップしましたが、こちらは特にまとまった分野はなく、いろいろです。

先程まで、たまたま表に置いてあった折りたたみ椅子に掛けて、長いこと本を読んでおられた外人さん。蚊に刺されないだろうか、座面が濡れていなかっただろうかと気になっていましたが、やおら腰を上げると、何冊か本を抜き出して帳場へ。本日一番のまとめ買いをしていただきました。

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2009年06月20日

電話魔のお得意様

毎日のように電話を下さるお客様がいらっしゃいます。

今朝も一度ならず、二度も掛けておいでになり、合わせて三十分ほどもお話しました。

現在、ある作家の本を集中的に探しておいでで、著作リストを手元に置いて次々に、この本はあるかとお尋ねになります。

もちろん小店の在庫にないことはご承知で、ネットなどで調べてどこかにあれば、それを入手してお納めします。ご自身でも案外まめに古書店を歩いていらっしゃるようで、どこそこで何を手に入れたなどと、嬉しそうに話されます。

どうして小店にご用命いただくようになったのか、不思議なご縁です。なんとなく頼み易かったのでしょうか。長いお付き合いですが実はまだお目にかかったことはありません。

思いつくとすぐに電話、という感じで掛けてこられるので、時々ご本人も用件が分からなくなるらしく、そんな時は一旦切った後、また掛けるというように、日に何度も掛かって来ることもあります。

さすがに気が引けるのか、ついに先日、一冊ずつ頼むのではなくリストにして送りますと言われました。しかし電話ほど簡単にはいかないようで、まだまだ届く気配もありません。

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2009年06月19日

ケンペル『日本誌』

古書組合は6月が年度末。今期もあとわずかということで、昨日はTKI定例会議の後、慰労食事会。

今日の明古は市会終了後、総会(難問山積)を開き、そのあと市場をお手伝いいただいている皆さんと食事会。

明日は明日で、夜、洋書会の年度末の懇親会。これは以前は近場の温泉へ一泊したりしていましたが、近年では景気の影響もあって食事会で済ませる形に定着しました。

三夜連続外食。こうして何かと期末でばたばたしているうち、すぐに七夕大市に突入してしまいます。

七夕の期間は、準備、本番、片付けと、一週間ほど連日のように会館に出かけなければなりません。今から店番態勢など、しっかり組んでおく必要があります。

この負担の大きい催しを、いかに自分の商売につなげるか、課題のまま20年近く過ぎてしまいました。

ところで今日は明古で一点、良い本を買うことが出来ました。ケンペル『日本誌』の英訳三巻本(1906年刊)です。思ったより安く手に入れることが出来たので、少し安めの値段でネットに載せようと思っております。乞ご期待。

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2009年06月18日

切り口上

ネット注文の本を送る時、たまに失敗をやらかします。

一番多いのが入れ違いで、間違って別の本の書類を入れてしまうこと。もっと大変なのが送り先のラベルを貼り違えてしまうこと。

どんなに注意をしていても、ミスは起きてしまいます。もちろん迷惑をこうむるのは当のお客様ですから、ひたすらお詫び申し上げ誠意を持って解決を図ります。

それでも時には、ミスを指摘して来られるメールの文面などに、わだかまりを感じてしまうこともあります。

今度の失敗は、領収書の宛名でした。氏名の前に「科研費」とつけて欲しいというご要望をいただいておりましたのに、つけずに送ってしまったのです。

いただいたメールは、指定通りになっていない、今回はこれで我慢するが、次から気をつけろといった内容。

丁重にお詫びした上で、作り直した領収書をお送りいたしました。こちらの失敗は重々承知の上で、おそらく若い研究者であろうご注文者に、ひとこと進言したい気分になってしまいました。

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2009年06月17日

十年一日

晴れたり曇ったりいそがしい天気。曇ると、とたんに降り出しそうな気配になるのが梅雨でしょうか。

先日、雑誌をまとめてお持込のお客様があり、その整理に手を取られました。雑誌といっても様々で、売り物になるものもあれば、ならないものも多い。これは書籍だって同じですか。

今回は音楽雑誌、映画雑誌、デザイン、ライフスタイルなどのビジュアル雑誌が中心でしたが、その中に毛色の違う「東京人」が30冊ほどありました。古本屋の割合好きな雑誌、つまり置いておけばポツポツ売れる雑誌です。

東京という地元ネタであることと、レトロ趣味が強いところも古本屋向きかもしれません。実際この30冊の中に、「神田神保町の歩き方」という特集が二冊もありました。1998年6月号と2004年10月号です。

11年前の号を見ると、今昔の感に打たれます。町はすっかり様変わり。本屋はともかく、飲食店、物販店は大きく入れ替わり、だからこそ古本屋はつぶれないなどという伝説が生まれたのだと分かります。

しかし、その本屋以上に変らないのは、そこを歩く古書マニアの方々であることを、この雑誌を見て、改めて感じました。新しい顧客層が育っているか、それが問題です。

konoinfo at 18:09|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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