2009年01月22日

ロエブ(Loeb)叢書

西洋古典を学ぶ人ならだれでも知っているこの叢書
なぜかずっと「ロエブ」と仲間内では呼んできました。
どうも正確にはローブと呼ぶようです。
創始者の名に由来するので厳密なところは分かりませんが。

最近、古いハイネマン社刊(現在はハーバード大出版局刊)
を40冊ほど入荷、あらためて呼び名が気になった次第です。
仲間内といいましたが、洋古書業者ばかりでなく
一般にもロエブの方が、通りが良さそうです。

ギリシャ、ローマの古典作品を対訳で読む人には
現在でも重宝がられていて、小店でもたまに入荷すると
棚にさしておくのですが、コンスタントに売れていきます。
今回の本は、多少イタミやヤケの目立つものが多く
その分、いつもより安めの値段をつけるつもりです。

それにしてもこの叢書、随分と虫に好かれるようで
特に赤い表紙のラテン語のシリーズはどこで見かけても
古いものは殆どといっていいほど、どこか舐められて
白っぽくなっています。
こんな例は他にもあって、朝日新聞社が出していた
日本古典全書が、やはり虫に好かれる本のようでした。

雨の木曜日。午後は古書会館で会議です。



konoinfo at 12:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年01月21日

駒場みやげ

駒場を訪れた記念になるようなみやげはないかと
前にお客様から聞かれたことがあり
そういえば東大の記念グッズも本郷のものばかりで
教養学部独自のものは、ないような気がします。

店に「宮澤賢治かるた」などをおかせていただいている
木版画家の伊藤卓美さんに、そんなお話をしたら
絵葉書を作ってみましょうか、となって
このたび早速まず二点を製作されました。
教養学部はともかく河野書店は
記念グッズになるかどうか心配ですが
作品の出来はご覧のとおり
実物よりずっと素敵なものになりました。

一枚300円で店頭にて販売しております。
計画ではあと3点ほど制作し
5枚セットの駒場みやげになる予定です。

教養学部

東大

河野書店

書店

konoinfo at 16:12|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年01月20日

本日の洋書会

しばらくぶりに洋書会で大量の仕入れ。
ほとんどが、アラブ、アフリカの言語関係。
専門では知られた学者の旧蔵書です。
明日、店に届いてから整理しなければなりませんが
聞いたことのないような言語も多く
その英語、仏語、独語などによる研究書ですから
データに取るだけでも大変な作業になりそう。

もっともデータベースに登録するような本は
全体の中では僅かなもので
殆どは近日中に店頭に出す予定です。
ご興味のある方はどうぞお立ち寄り下さい。

そんなわけで洋書会から今戻りました。
16世紀仏文関係のデータアップは明日にでも。

konoinfo at 19:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年01月19日

駒場寮

「こちらの店はいつからやっておられますか」と
今日もお客様から尋ねられました。

年配の方の場合、多くは東大OBで
何かの用で駒場を訪れ
若き日の思い出のよすがとなるものを求めて
店に入って来られるようです。

小店が店を開いたのは1983年の3月。
まもなく26年が経ちますが、駒場も随分変わりました。
駅前で当時と同じ姿をとどめているものは
公務員宿舎くらいかもしれません。
大学構内も様変わりです。
「寮がなくなってから客が減りましたか」
というのが先のお客様の、続いてのお尋ねでしたが
それで改めて、僅かな期間垣間見た
駒場寮のことを思い出しました。

減ったというほど当時から多くはなかったのですが
記憶に残る何人かの学生さんがいました。
そのことはまた改めて。

本日の作業:16世紀フランス文学関係の入力など。

konoinfo at 15:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年01月18日

センター試験

昨日と、今日と、センター試験。
朝から時々日は差すけれど
日が陰ると雪でも降り出しそうな空の色。
記憶をたどると、いつもこんなお天気です。

昼過ぎ、夕方、受験生らしい姿が
ポツリ、ポツリと顔を見せる。
サッと眺めるだけで出て行ったり
中には長時間じっと読み耽っていたり。
受験生だろうかと思うと、そんな立ち読みにも
寛大な気持ちになります。

やや場違いな雰囲気のご婦人二人連れの入店。
興味は本よりも店においてある飾り小物でしょうか。
それでもしばらく見て回って、辞書を一冊
グッズを一点、それぞれお買い上げ。
帰りぎわに某政党の宣伝パンフレットを
そっと置いていかれました。

本日は在庫の整理をしながら、一日店番です。

konoinfo at 13:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年01月17日

本日6時まで

土曜、日曜と祝日は午後6時に閉店します。
とはいえ普通は6時に閉め始めますので
店には大体午後6時半ころまでは居ります。

しかし本日は、一件新年会が入っておりまして
その開始時間が午後6時。
遅れますが、なるべく早く駆けつけます
と言ってある以上、少しでも早く出かけたいと思います。
本日、夕方は店主一人の店番ですので
いつもより早めに閉め始めて
午後6時には店を出るつもりです。

勝手を申しますが
ご用の方は、どうかお早めにお願いいたします。
メールなども午後6時以降のもののお返事は
明日になります。
あしからずご了承ください。

konoinfo at 15:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年01月16日

ボロ市

寒いはずだ、ボロ市だもの。
そんな会話をどこかで昔聴いた覚えがあります。
今日で、暮と正月、二度のボロ市も終わり。
一番寒い季節に入り、今朝は庭に初氷を見ました。

ボロ市通りは、毎日車で通勤している途中にあります。
子供か小さかったずっと以前は、よく覗いたものですが
近年はうっかりその日を忘れて通りかかり
通行出来ずに遠回りを余儀なくされることもしばしば
というくらい関心も薄れてしまいました。

そういえば、と思い出します。
まだ店を出すより以前、近くの新刊屋さんが
ボロ市に店を広げてショタレ本を売っていました。
鏡花全集、荷風全集の、当時キキメであった最終巻を
安く手に入れたことがありました。

本の世界を取り巻く状況がどんなに変わってしまったか
改めて感じます。


konoinfo at 16:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年01月15日

線を消す

古本という以上、誰かの手を経たもので
大抵は読むために買ったのですから、目を通している。
その時、本に線を引いたり、書入れをしたりする人も
少なからずいます。

それもまた、古本を読む楽しみのひとつだと
あの懐かしい由良君美先生などはおっしゃりもし
書き残してもおられます。
しかしなかなかそこまでは悟れず、いきおい線のある本は
格安の値をつけざるを得ません。

そこで古本屋は値の張る専門書などに線引きが見つかると
なんとかきれいに消して、商品価値を高めようと努力します。
そこまでして売るほどの値がつく本が減ったこともあり
いかにも生産性の低いこの作業は、昔より随分減りました。

それでもきちんと評価した本が、よく見ると線引き
などという時は、つい貧乏根性から消しゴムを手にします。
やり始めると案外はまるんですね、この作業。
こんなことをしている場合ではない、と思いながら
ついページを追ってしまいます。
いい加減きれいに消し進んだところで、ボールペンの線に
ぶつかったりすると、それまでの費やした時間が
ほぼ無駄だったことになります。
泣く泣く「線引き有り」で店頭均一棚へ。
そんな店番の日もあります。

今日は夕方から古書会館で会議。
そのあと新年会が予定されていますが、失礼して店に戻ります。


konoinfo at 14:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年01月14日

リテラシー

「機嫌良く」というのを
店番のときのモットーにしています。
なかなか出来ないからこそですが。

お客様だって、店主の機嫌を損ねることを目的として
ご来店されるわけではないのですから
こちらからにこやかに応対すれば
大抵の場合、機嫌良く応じていただけます。

メールのやり取りでも同じこと―
なのですが、ここで難しいのはお互いの顔が見えないこと。
マクルーハンを引き合いに出すまでもなく
声や、顔色がいかに多くの情報を含んでいるか
痛切に感じることがあります。

こちらの機嫌をうまく伝えられない、相手の機嫌だって
なかなか見えてこない。
僅かな言葉の受取りようで妙に話がこじれる
そんな体験を最近もしました。

読む力、書く力をもっと高めなければと思います。
時間をかけて推敲するという性質のものでないだけに
余計、日ごろの修練がものを云うような気がします。

何だかブログを書く言い訳のよう。

寒い日、店番の一日でした。


konoinfo at 17:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2009年01月13日

リニューアル

朝、店を開けてから市場へ。
今日は東京洋書会。
フランス文学の一口と、英語学の一口その他。
残念ながら心惹かれるものはなく、獲物なし。

古書会館ではもうひとつ用事が。
「日本の古本屋」のトップページを本日リニューアル。
そのための、直前の案内などを手配。
今回の模様替えは、これから始めようとする
本格的なリニューアルの第一歩。
すべてが整ってからというと、いつまで待っても始まらない
というので、
いわば、場面転換の様子もお客様にご覧いただこうという趣向。

なにぶん組合員、つまりは古書店主たちの運営によるサイト。
この先どう進んでいくものやら、当人たちが一番ヒヤヒヤです。

店に戻って、これから受注メールへの返信、送本荷造りなど、地味な仕事にかかります。


konoinfo at 18:21|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
Profile