2009年05月13日

カーナビとグーグルマップ

近くに宅買いがあって、車で出かけました。

住所をgoogle mapで確かめると、前にもそのあたりに行ったことがありますが、道幅の狭いところだったと記憶しています。眼一杯拡大(逆かな?)してストリートビューも見て、およその当たりをつけました。

お宅へ直接車を着けるのは無理なようですが、段ボール三箱というので、近くで停め、持って運べそうです。

ナビに住所を入れて出発。目的地はL字型の路地の角から、さらに細い路地の行き止まりです。この最後の路地は諦めていましたが、L字路には入れるだろうと、長辺側の入り口まで来ると、これが以前、無理に入って腹を擦った道でした。

ナビは初めから短辺側からの進入を指示しています。言うことを聞いておけば良かった。複雑に迂回してそちらへ回り込み、やっと角近くまで進入。動きが取れなくなる前に一旦、車から降りてお宅へ向かいました。

お宅までの路地は狭い駐車場といった幅。しかしダンボールが思ったより大きなものだったので、少しでも楽をしようと角を利用してバックにし、路地の中ほどまで車庫入れの要領で入り込みました。ドアの開けられる位置で停めて、降りてみると垣根の植木が張り出していて、もう少しで擦るところ。

そんな苦労の顛末はともかく、改めて不思議に思うのはストリートビューです。はじめL字路の長辺から入ろうとしたのも、しっかりそこが写っていたからでした。あの細い路地へどうやって入り、撮って行ったのでしょう。

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2009年05月12日

どんな会社だろう

表紙はアジサイが描かれて地味な小冊子。Taiyoと左上にタイトル、右下に1980・No.116.と文字はそれだけ。新書判より一回り大きく頁数は38。太陽工業という会社が社員向けに発行していたもののようです。

そんなものがなぜ気になったかというと、地味な表紙を開くといきなり「ヌード歳時記」とあって、三流週刊誌などでしか見られないような女性のヌード写真。この表紙は折り込みになっていて、開くと「陰間茶屋の風俗を描いた情景」なる浮世絵のカラー印刷。

記事も一貫してお色気路線。ちなみに筆者には木下華声、邱永漢、福田和彦、西沢爽など知られた名もならんでいます。

一体どんな会社か気になりませんか。WEBで判る範囲では、後楽園ドームなども手がけたテント業界の優良企業のようです。

年間の発行回数は不明ながら、号数からすると創刊はかなり以前のようですが、いつからいつまで出ていたのか(今も出ているのか)知るすべはありません(問い合わせる勇気も)。もちろん毎号、このような内容であったかも定かではありませんが、連載もあり、少なくともある期間はこうした形で出ていたようです。

巻末には「社中日記」なる頁があって、3名の社員さんのプロフィルが写真入りで紹介されていて、紛れもない社内誌の尻尾がそこにありました。面白い会社もあるものです。

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2009年05月11日

何をおさがしですか?

本を買うのは読むためとは限りません。

飾るためもあるというのは、先日申し上げたとおり。その飾りにもオフィス、ショップ、モデルルームからTV・映画(もちろん芝居も)のセット用まで、量も用途もさまざま。

ある時、古そうな本ばかりとっかえひっかえご覧になる若い女性に、どんなものをお探しかと声を掛けたら、自分の趣味で、本を配した写真を撮っていて、その本にもこだわりがあり、吟味しているとのこと。

今日はまた、やはり若い女性が古い本にご執心で、それは手紙に使うのだというお返事でした。いまひとつ具体的なイメージが湧かないのですが、直接書き込んだり、紙を継ぎ足したり、トレースしたりするのだとのこと。

本をオブジェとして使うのも、そのために買うのもダメだとは申しませんが、そのようなお客様の様子は、本をお探しのお客様とは明らかに違い、見ていてすぐに分かります。そして何だか落ち着かない気分にさせられます。まるで黙って勝手口から中をのぞかれているような。

そんな時は、声を掛けるに限ります。相手の目的を知り、出来る限り協力的に対応。しかもさりげなく、決して行儀のよいことではないと理解してもらえるように。

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2009年05月10日

インドとフィンランド?

判じ物のような洋書の一口が、昨日の南部に出ていました。一点が10本以上の大山、それが何点もあり、1本を20冊と見ても楽に1000冊は超える口です。(ちなみに一点というのは入札単位、オークションで言うところのOne Lot)

その内容が種々雑多。ドイツの哲学、思想、文学、とりわけ特徴的だったのが、北欧、分けてもフィンランド関係の書物と、インドのヨガを含む思想書。しかし残る多くは紀行、旅行案内、美術書などのいわゆる一般書です。

それらが、あまり良く仕分けされずに混じりこんでいるので、猶の事スジが掴みにくくなっていました。買った後での整理の手間を思うと、あまり真剣な札を入れられず、結果はその中の一点を落札できただけでした。

今日、五反田までその荷物を引き取りに行き、帰ってから整理を始めて判じ物の謎が解けました。持ち主はインド、フィンランドで大使を務めた元外交官。戦前の高等文官試験合格という教養の核が、ドイツ書に現れていたというわけです。

大使がすべて読書家というわけではありませんから、その蔵書もさまざまですが、この方は、十分勉強家の部類に入ります。しかしこうした方の蔵書には、献呈本や、珍しい本が混じっていることも多いので、全部買い占めてじっくり調べてみたいところでした。

でもそんなことを言っていても、もし買えば、また溜め込むだけになるのは目に見えていますから、この結果に満足しておくべきでしょう。

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2009年05月09日

子どもを本好きに

好天の土曜日。お散歩親子のご来店も朝から何組か。そんな様子を見ていて金言を思いつきました。

「本好きな子に育てたかったら、小さなうちから本屋へ連れて行ってはならない」

子どもはセレンディピティ(面白いものを見つけ出す力)に恵まれた存在です。その能力は世のありとあらゆるものに向けられるべきですが、本屋の店の中で見つかるのは同じような形をした本と背中の文字に過ぎません。たちまち退屈して「パパ帰ろうよ」と叫びだすか、本を遊び道具にしようとします。

本の中に楽しみや喜びを見つけられるようになるまでには、読んで聞かせる、一緒に読む、一人で読ませる、というプロセスが必要です。本がそのように楽しいものだということ、その楽しいものを置いてあるのが本屋という場所だということ、それが分かるようになるまでは一定の訓練が必要だということを、本好きなお父さんほど忘れがちです。

「パパまだあ」という声を聞くたびに、将来の本好きを一人ずつ失っていくような気がして、お父さんに一声掛けたくなってしまいます。子に我慢をさせる、という躾もありますが、ここでは親が我慢することで、本好きな子を育てませんかと。

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2009年05月08日

蕎麦の名店を嘆ずる

金曜日は朝7時半に家を出ます。今朝はその時間から雨脚が強まり、雷も鳴って一時は土砂降り。8時に店に着いて、所用を済ませ、9時前には店を出て神田へ向かいました。神保町を歩く頃は雨も一休み。しかしその後も、強く降ったり上がったりの繰り返しが、結局夜まで続きました。

明治古典会も、そんなお天気のせいもあって荷物の集まりが今一つ。おかげでペースよく進み、5時過ぎには終了。いつもの会食メンバーの一人が「こんな時にしか行けないあの店に行こう」と提案し、猿楽町の蕎麦屋さんに行くことになりました。蕎麦好きなら誰でも知っているあの店です。

開店間もないのにもう先客で埋まっていて、6人の席をかろうじて作ってもらいました。それでほぼ満席。相変わらずの人気です。

席へ着けたまでは良かったのですが、その後は注文したものが出てくるまでに随分待たされ、飲み物の追加注文さえ満足に聞いてもらえないほどの忙しさ。表二人、裏二人の四人、今までと変らない態勢で何故こんなに遅いのかと訝っていたら、二階に席が出来て、そこにもお客が入っていることが分かりました。

あきらめてつまみを早めに切上げて蕎麦を頼み、食べ終わって勘定を済ませると、二時間以上が経っていました。店としても明らかに効率が悪くなっているはずです。客としても、満足感ははるかに低くなりました。商売は難しい。



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2009年05月07日

ディスプレイ特需

休み明け、雨も続いて客足がなく、今日もまた骨休めかと沈んでいたら、ヴィジュアル洋書をディスプレイ用にまとめて欲しいという注文が飛び込んできました。

ご近所の店内装飾を手がける会社で、ちょくちょくご用命いただいています。今日はすぐに必要だということで、店に並んでいる本を抜いてもらいました。

飾り用の本、などと言うと眉をひそめる向きも居られるかもしれませんが、昨今のようにあからさまではないにせよ、洋書には以前からそうした需要がありました。

考えて見れば百科事典や豪華な全集などは、読むためというより飾るための要素が強いわけですし、買って読まなければただの飾り、商用か、私用かの違いでしかないのかも知れません。

もちろん、装飾用の需要を当て込んで本を仕入れているわけではありませんので、通常は事前に注文を聞いて、店のデッドストックなどを要求に合わせて揃えるようにしています。そうすることで、買う側も安く必要な量が揃うわけですし。

今日はしかしそんなわけで、店の棚から本が抜かれ、おかげで売上げとしては有難いことでしたが、良い本も多く、ちょっと悲しい気分も残りました。

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2009年05月06日

一枚のハガキから

一枚の古いハガキが、本の間から出てきました。本は『古典劇大系 第三巻羅馬篇』(近代社、大正15年刊)という一冊。ハガキには小石川、昭和18年11月23日の消印があります。

この本を小店にお持ちいただいた方は、古本で手に入れたか、誰かから譲り受けたか、いずれにせよこのハガキの存在に気付いていたとは思えません。挟まれていた頁にくっきりと跡が残っていました。

ハガキの内容は11月16日に明治神宮外苑日本青年館で音楽会を催すという知らせ。その日時に朱の二重線が引かれ、末尾の余白に同じく朱で「防空演習のため期日を11月28日に変更」した旨が記されています。

物語でも立ち上がってきそうです。本が刊行された大正末年から音楽会が開かれた昭和18年まで、この本は同じ持ち主のところにずっとあったのか。だとすればこの本にハガキを挟んだ理由は何か。

16日が変更になったのを23日に知らせているのはなぜか。

そして「東京ピアノ三重奏団」というこのトリオは、どのような活動をし、それぞれの奏者はその後どのような活躍をしたのか。

連休も今日でおしまい。昨日からの雨が朝方一時あがったあと、午後からはしっかりと降り続いていて、気温も下がり肌寒くなってきました。人気もなく、仕事の手も止まりがち。ちょっと一休みです。

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2009年05月05日

今日も「日本の古本屋」テスト中

連休初めての雨。朝から降ったりやんだりで、今のところそれほど強い降りにはなっていませんが、それでもさすがに静か。ところがいつもながら、渋谷はすごい人出らしい。僅かな距離を隔てて、ここは殆ど秘境です。

昨日に続き、「日本の古本屋」のテストサイトであれこれ実験中。世間には進んだショッピングサイトはいくつもあって、そこでは当たり前のように注文し、お金を(クレジットなどで)払い、商品が届きますが、運営する立場になると、それがどんなに大変なことか実感できます。

欲しいものがあればワンクリック、ネット販売の世界では、ほぼそれを目指すのが常識でしょう。「日本の古本屋」がそうならないのは、そのようなシステムを作る力や資金が足りないからではありません(その面も確かにありますが)、これが一軒の巨大な古書店ではなく、大小さまざまな860軒余の集まりだからです。

在庫管理の方法や、送り方など、それぞれに異なっていて、それは各店の商売哲学に繋がっています。顧客の利便性という錦の御旗で、各店の多様性を奪ってしまうことになれば、それは業界の自滅行為ではないでしょうか。

変ったお店があって、変った店主がいて、それを面白がるお客様がいる。そうした業態をインターネットの世界の中でも持ち続けることができるかどうか、そんな挑戦でもあります。

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2009年05月04日

確かに店は暇ですが

朝から午後三時頃まで、数えるほどのお客様で、その分、片付け仕事に精を出してゆっくり座っている間もないほどでした。

では片付いたのかといわれると、どこがどう片付いたのやら。土曜日の宅買い分については、結局まだ殆ど手付かずです。連休はあと二日というのに。

夕方の短い時間にお客様が続いて、今日一日の営業に何とかカタチがつきました。

ところで店主が目下一番気にかかっているのは、連休明けの7日に控えた「日本の古本屋」リニューアルオープンです。デザインも大きく変え、気分一新のスタートを予定していますが、ともかく無事に入れ替え作業が終わってくれることを祈るばかり。7日の早朝から作業を開始して、遅くともお昼前には終わるはずです。

過去にもメンテナンス作業などで思わぬトラブルが起きたりして、大幅に時間がかかったこともありました。今回はマスコミにもアナウンスし、注目度も高いだけに、この連休中もメンバーでテスト環境をチェックし、頻繁に連絡を取り合っています。

それやこれやで、まさにビンボー暇なしです。

konoinfo at 17:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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