2009年02月11日

道路工事

店のあちこちにうずたかく積まれてしまった
本の山の任意の一つに手をつける。

本が積まれているのは幾つかの理由があります。

買い入れた本を、一時的に置いたものが
そのまま手付かずになっている。
値段を付け、棚に差すばかりのところで
他の用に手を取られ、置いたままになっている。
棚に本を差すとき、入りきらなくて
入れ替えに抜いた本を一時的にそこいらに置く。
まとまった仕入れなどで置く場所が見つからず
先にあった山を積みなおして、空いたところに
また積む。

幾つかの理由などといいましたが、結局は
やりかけの仕事を終えていないことに尽きます。
そうした山を崩し始めると、前の仕事の
やりかけの続きをすることになるのですが
大概はまた終わりまでやりきることが出来ず
再び、山を積みなおすことになります。

ちょうど道路を掘り返して工事を初め
終わらなくともまたいったん埋め戻す
あの作業に似ていると、つくづく思うのです。


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2009年02月10日

会議三つ

朝9時に店へ
開店準備のあと、家に取って返し
病院へ義父の付き添い。
11時の予約に10時半には着いていたのに
診察は12時20分。
家まで送り返し、再び店へ。
10分で昼食、神保町へ。

午後1時50分、洋書会を一瞥、幸か不幸か
特に欲しいものはなし。

2時から会議。
「日本の古本屋」から古書買入メッセージを
発信しようという提案の検討。

連続して4時から会議。
組合員ポータルサイトとでも言うべきものの
構築に関して。

殆ど休むまもなく6時から会議。
月例の組合役員合同会議。
いつもより話題が多く、7時半終了。

午後8時10分、店に辿りつく。
これで店が売れていないと落ち込むところですが
なんとか最低期待値をクリア。
明日はゆっくり店の仕事をしようと思います。

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2009年02月09日

大航海時代叢書

お客様が、棚の上に積んだ本を指して
あれはいくらかとお尋ねになります。

大航海時代叢書のエクストラシリーズ5冊で
15000円ですとお答えしたところ、12冊のものは
ありませんかと重ねてのお尋ね。
一期・二期それにこのエクストラを合わせると
42冊になる叢書の第一期をお求めと分かりました。

1965年に刊行を開始したこの叢書は、当初、背革の
高級感あふれる本として、専門家のみならず
書斎人憧れの本でした。
品切れとなり定価以上で取引されていた時期もあります。
しかし第二期刊行とともに、数次の再刊がなされ、やがて
どこででも見かけるありふれた本となってしまったのです。

いま「日本の古本屋」で調べてみると、セットで一万円を
切るものも数点出ています。
もっともヨゴレや傷のつきやすい函で、背もヤケたり
イタんだりしたものがあるので、ただ値段だけで判断は
出来ませんが、一万円ほどで、普通の状態のものが
手に入るようです。

実は小店でも倉庫を探せば、奥にしまいこまれているかも
知れません。それでそのようにお答えし、改めてご連絡を
することにしました。

今でも、本屋としては何だかもったいない気がして一万円
などという値をつける気になれず、かといって高ければ
決して売れるはずもなく、お蔵入り(われわれは「塩漬け」
などといったりします)になっているそんな本が、だんだん
増えているように思います。

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2009年02月08日

叱れない

日曜日、定番の父子連れご来店。

店頭で二冊絵本を選んだお父さんは
お子達を引き連れ店内へ。
いたずら盛りの二人の子どもは、さっそく目に付いた
地球儀もどきを競うように回し始めました。

そのうち年下の子が、回転書棚の上に置いた
別の地球儀を見つけ、それを勢いよく回そうとしたので
乗っていたところから床へ回転しながら落下。
幸い壊れはしませんでしたが、この一連の騒ぎ
お父さんは特に驚く様子もなく見ています。

さずがに注意しなければと思い、そんなことをしては
ダメだよと、ちょっと強い口調で子どもに言いました。
それに促されるように、「あやまんなさい」とお父さん
あくまで穏やかです。
子どもは知らん振り。何回か「あやまんなさい」が
繰り返されて、ようやく「ごめんなさい」と、小さな
声が聞こえました。

それだけでまた何事もなかったように元気回復
帰って行きましたが、ついにお父さんからは一言の
ご挨拶もなし。

子どもにあやまらせる前に、まずきちんと叱って欲しかった。
その上で、自分もあやまって欲しかった。
しかし何より、そういう対応が出来ないお父さんを
きちんと叱りたかった、と思ったのでした。


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2009年02月07日

世の中に

光の春とは良く云ったもので
庭の白梅が朝日を受けて満開の花を匂わせている。
今朝は一人で店へ。

土曜日なので、午後三時までは店番をKGさんに
お願いしていて、その間、店主はいろいろな用事を
片付けることが出来る。
片付ける用事に不自由はしないのだが、店の奥で
デスクワークなどを始めると、一週間の疲れが出るのか
つい、うとうととしてしまうことも。

仕事はいつでもできるけれど、休めるのは一週のうち
今だけだと割り切って、少しソファに横になる。
早稲田で修業時代、オヤジさんが昼寝を習慣にし始めた
のは、今思えばまだ40代のはず。年に不足はない。

寝るほど楽は…という戯れ歌を、祖母がよく口にしていた。
浮世の馬鹿は…の部分、名古屋バージョンなのか
知らぬたわけは起きて働く、と続けていた。

と、お客様から本のお持込みだと告げられました。
今日のところはまだ、ひと眠りに入る前。
この楽しみはまた次週に持ち越しということに
なりました。

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2009年02月06日

どんな本なら2

改めて説明するまでもありませんが
一昨日約30冊の本を、12000円で買受けたといっても
一冊400円というわけではなく、100円の評価もあれば
1000円のものもあります。

普段店で売るような本であれば、一冊1000円台で
買い入れるのは、一番、質の高い部類です。
店の棚に入れて売りやすいということで言えば
500円〜5000円位で仕入れられるものでしょうか。

10円20円の評価しかつけられない本というのは
表の均一で100円200円で売ることになる本で
原価率が低いとはいっても、そう売れるものではなく
売るためにかかる手間を考えれば、結局のところ
大して利益が出るわけでもありません。

今日、金曜日は明治古典会。
この市場では一冊10000円以上という評価の付く
本(とは限りませんが)も、毎週数多く取引されます。
しかしそうしたものを売り買いするためには
経験と信用を積み、有力な顧客を持つことが必要です。
そうした店になることは、古本屋のひとつの夢です。

もちろん高い本が、良い本ではありません。
良い本の条件は、まずお客様に喜ばれる本であること。
そしてその上に、売る側が喜べる本であることです。
そのためには必ずしも高額の書籍を揃える必要はなく
だからこそさまざまな古本屋が、それぞれの店を
作り上げることが出来るのです。

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2009年02月05日

駒場懐古:渡辺書店、駒場書店

駒場西口に二軒、新刊屋さんがありました。
一軒は改札を出てすぐ、満留賀さんの先の渡辺書店。
もう一軒は淡島通りへ向かって上っていく坂の途中
駒場書店です。

渡辺さんは見るからに新刊書店らしい店の構えで
小型店としては間口も広く、いかにも郊外の
駅前にある本屋さんという感じでした。
ご主人がまた白髪にベレー帽を被って、まさに
本屋の店主然とした方でした。

駒場書店は小店より小さな店構えで、店を出す前に
周りを歩いて調べた時、最初、同業かと思いました。
ご店主は、どうやら当方と同年輩で、新左翼くずれなどと
うわさを聞いたこともありますが、特色のある品揃えで
営業を続けていたようです。
しかしすでに、一部の本好きに支えられる、そういう小さな
新刊書店がやっていける時代は、終わろうとしていました。
今も続けていれば、古書も扱うようになっていたかも
知れませんが、そのつもりなら、その当時から扱うことも
出来たわけですから、あくまで新刊を売るということに
拘っておられたのでしょう。

いま思い出そうとしても、どちらがいつごろ店を閉めたのか
後先がはっきりしません。
相次いで店がなくなり、いつの間にか古本屋どころか
本屋というものが、駒場では小店だけとなってしまったのでした。

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2009年02月04日

どんな本なら

午前中、店の棚を整理。
午後、ご近所で一件、宅買い。
戻ると昨日の洋書会で買った荷が届いていた。
これを整理すると、今日一日は終わりそう。

本を持ち込まれたお客様から時々
どんな本なら良いんですか、と聞かれます。

せっかく持ち込んだのに、期待するような値がつかない
という場合のご質問です。
いわゆる新型古書店がマニュアルで買い入れるようになって
私たちも積極的に仕入れたいと思わないような本に対しては
一冊10円、20円などという評価を付けることを覚えました。
しかも世の中はそんな本であふれています。
いきおい持ち込まれるものも、そうした本が多く
お客様によっては、がっかりされることも有るわけです。

それでも、それが相場であることを説明すると
大かたはご納得いただけます。その上で、じゃあどんな本なら
良い評価がつくのか、というご質問になるのです。

ひと口で説明するのは難しいのですが、すぐに腐らないもの
ファストフードでないものなどと、申し上げています。
ちなみに今日の宅買いは
いつも良い本をお分けいただく、大変ありがたいお客様で
約30冊を、12000円で買わせていただきました。


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2009年02月03日

駒場みやげ完成

伊藤卓美さん制作による木版刷り絵葉書
駒場散策シリーズが完成しました。

先に出来上がっていた「教養学部」「河野書店」
につづいて、今回の三点。
合わせて五点を一組にして、素敵な袋に入れ
セットで1500円で販売いたします。
一枚300円でバラ売りもいたします。

遠方からご用あって当地へお出での折などには
駒場みやげとして最適だと存じます。
今のところ小店でしか販売しておりません。
どうぞこれを機会に、小店にもお立ち寄りください。

民芸館

駒場野公園

旧前田邸

袋

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2009年02月02日

スーパーボウル

年に一度の楽しみだろうからと、家族の気遣いで
午前中、家でTV観戦。
娘たちも店開け、店番を買って出てくれました。
結果が見えたらすぐに出るつもりにしていたのに
最後までもつれる展開で、結局店には12時半。

AFCならスティーラーズ、NFCなら49ersが贔屓で
その理由は、単に見始めた頃強いチームだったから。
その程度の素人ファンに過ぎません。
しかし最初に見たのが第9回、今年が第43回
年季だけは入っています。

むろん昔は実況中継などというものではなく
録画放送でしたので、放送を楽しみにして帰ると
夕刊の一面に結果が出ていてがっかり
ということもありました。
あのモンタナ・マジック(1989年)の時は
もうライブだったのでしょうか。

それにしても、お許しを得てゆっくり観戦しながらも
近年は、つい歳月を振り返ることになり
「あゝおまへはなにをして来たのだと」
という気分に、どうしても捉われてしまうのです。

konoinfo at 16:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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