2009年01月08日

ディテール

映画やテレビで本が映る場面があると
つい注意がそちらに向いてしまいます。

苦心していることは分かります。
昔の話だからといって古びた本を並べても
その当時から古びていたわけではないだろう
と突っ込まれるでしょう。
だからといって新刊のような状態で当時の本を揃えるのは
不可能ではないにしても高くつきます。
さらに、きれいな本はタイトルなども読めてしまい
刊行年が時代と合わないこともあります。

以前、偶然見ていたテレビ版「点と線」で
刑事の北野武が本を縛る手元のアップに
筑摩の「現代日本文学全集」が映っていました。
そんなことに気づくものも、気づいたとして
目くじらを立てるものもいないとは思うのですが
ディテールの怖さを感じました。

人はどんなところに目を留めて
何を見ているか分かりません。
店主の付け焼刃も、とっくに見通されていることでしょう。

追記:
書き上げてすぐ、「現日」ではなく
「恍惚の人」だと指摘を受けました。
誰でも気がつく大チョンボだったわけで
目くじらを立ててブログに書いた人もいたらしい。
では「現日」で引っかかったのは、なんだったのか
思い出したらまた書きます。

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2009年01月07日

店番

今年に入って、初めてフルタイムで店番。
さあ片付けるぞと、意気込みばかりで
何も手がつかないまま午後。

これまでにしたこと
均一の補充、ネット注文品の荷造り。
これからやりたいこと
入力品の収納、未入力品の入力
長期在庫の点検整理。
店の床や、裏の棚などに積み上げられた
未整理本の整理。
気がつけば棚のあちこちに隙間
もう幾日も補充をしていない、これの補充。

しかし店番というのも立派な仕事で
たまにおいでのお客様への応対ばかりでなく
何やかやとすることが生じます。
片付け仕事はどうしても
優先順位が低くなってしまうのでした。

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2009年01月06日

自家目録

目録は出してませんか、と時々たずねられます。
自らの集めた古書を個性ある目録に仕立てて出すのは
古本屋のあらまほしき姿ではあります。
かの弘文荘反町さんなどは
目録を出さない本屋は本屋として認めないほどの
お考えの方でした。

小店は開業四半世紀に至るも
自家目録と呼べるようなものを出せずにいます。
良い本を求める意欲
出来た目録を届ける顧客名簿
そのいずれにも不足を感じているからですが
つまりは怠け者なのだということです。

専門と自分で思っているものがないわけではなく
少しずつ集まったものをWEBで公開しています。
ご注文やお問い合わせなどを通じて
小店の専門に興味をもたれるお客様の情報を
少しずつ増やしていくことができれば
いずれ自家目録も、と考えないでもありません。


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2009年01月05日

腰が落ち着く

店の椅子に座ると
何日も店を空けていたことなど
あっという間に忘れて
ここにずっと座っていたような気になります。
だいぶガタついて、動かすとギシギシ音を
立てるようになった椅子ですが
長い付き合いなので、オシリもなじみ
落ち着くのでしょう。

しかし仕事は休んだ分、しっかり溜まっていて
しばらくは忙しいことになりそうです。
明日から市場が始まります。
じき普段のペースに戻れると思います。



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2009年01月04日

数学書

昨年末、最後にまとめて入力したのは
お客様から持ち込まれた数学書数十冊。
数学がご専門だったのですか、と伺うと
今でも専門ですが、とお答えに。
専門が進んで、読むより自分で考えることが
大切になったということでした。

レベルの高い本が多かったので
店に並べるだけでなく、データに入れて
ネットにアップしました。
数学の専門書は理系の本の中では
息の長いものが多く、古本屋向きです。
また独自に勉強を続けている方も多く
店頭の教科書のようなものでも、年配の方や
ご婦人が買っていかれたりします。
ただしどんな専門書でも、筋の良いものでなければ
なかなか売れませんが。

ところでネットでご覧になってご来店いただく場合
お目当ての本は、あらかじめご連絡ください。
すぐに取り出せない場合や、一足違いで売り切れ
ということもあり、ご迷惑をおかけするかもしれません。

のんびりさせていただきましたが
店主、明日は昼から店に出る予定です。


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2009年01月03日

初売り・初詣

昨日は19名もご来店をいただいたとのこと
ありがたく存じます。
またその中のお一人からは、このブログへ
コメントまでお寄せいただきました。
望外の喜びです。
申すまでもないことですが
大切なのは数でもなく金高でもありません。
本との出会いを喜んでいただくことが
この効率の良くない商売の、一番のやりがいです。
とはいえ維持していくためにはどちらも必要ですが。

ところで今年最初に入ったネット注文は1月2日朝
「林達夫セレクション1-3」(平凡社文庫)でした。
売れることで喜びを感じられる本を
今年も売っていきたいと思います。

店主は今朝、熱田神宮に初詣をしました。
願うものではないそうですね。
おかげさまで無事
今年もお参りに来ることができましたと
報告をしました。



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2009年01月02日

仕事始め

正午から開店。
電話で確かめただけですが
静かな駒場の正月が目に浮かびます。

お隣さんはセブンイレブン。
年中無休、24時間営業というコンビニに
隣り合っているので、店の前の人通りが
皆無ということはないでしょう。
しかし全国の、正月二日から営業している店の中でも
来客の少なさなら、小店がトップクラス
であることには確信がもてます。

誰に喜んでもらえるか分かりません。
けれど少なくとも開ける自分達は、今年もまた
店を営む喜びを持ち続けたいと思います。
本年もよろしくお引き立て、お願い申し上げます。




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2009年01月01日

あけましておめでとうございます

元日は年に一度の店休日。
今の店に移ってから年中無休としていますが
毎年、今日だけはお休みさせていただいています。

近頃は、元日から開いている店も少なくなく
年々正月らしさが薄れていると感じますが
明日、二日から開けようという小店も
その風潮に加担していることになるのでしょうか。

店主は昨夜から名古屋で
今朝は毎年恒例となった墓参り。
年に一度、同じ場所に立つと
変わらぬこと、変わったことが見えてきます。

墓地自体、郊外の広大な霊園と思っていたのが
いつの間にか高層のマンションや住宅地が
周りを取り囲み、小さな丘の集まりに過ぎないと
感じるようになりました。
また、連れ立って歩く老父の歩みが
こころなしか少し遅れ気味になりました。

年の初めに、来し方を振り返る
そしてメメント・モリ。
これはこれで正月らしい過ごし方だと思っています。

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2008年12月31日

かけとり

今年も残すところ10時間を切り
思い立って伝票整理。
売掛金の入金状況などを確かめました。

小店は書籍を先に送り、お代は後払い。
近頃、悪質な不払い者の話がしばしば同業間で話題になり
「日本の古本屋」はすべて先払いに統一すべきだ
などという意見もでています。

小店の場合、皆無とは言いませんが、ほとんど
多少の遅れはあっても、入金していただいています。
それが当たり前といえば、当たり前。
払わないというのは、よほどの事情があるか
はじめから悪意があるかのどちらかです。

よほどの事情というのは、ネット社会において
実名を出して注文し、不払いを通すということの
リスクの大きさを、多少とも思い描くことができれば
ということであって
それを感じない、ただルーズなだけという場合も
あるかもしれませんが。

いずれにせよ古本という商品の特質から
先払いの方がかえって面倒が多いような気がして
今日まで商品先送りを続けてきました。
単なる性善説などではなく、商売人の損得も
しっかり勘定に入れてのことです。

さすがに12月は皆さんお忙しいと見えて
いつもより入金状況は遅れがちのようです。
年明け早々には出しにくい気がして
そのかみの「かけとり」もかくやとばかり
遅れている方々にお問い合わせのメールを出しました。

後は時間までゆっくりと今年最後の店番をいたします。


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2008年12月30日

床屋談義

年内に済ませておきたいことのうち
ふたつまで完了。
ひとつは散髪、もうひとつは年賀状書き。
毎年、押しつまってから書き始め
年をまたいで書き終えて出す、ということが
続いていたので今年は大進歩。

髪を切りに行ったのは昨日のこと。
月曜日でも掻き入れ時だから休まないだろうと
朝9時からの店に8時45分に行くと
ご店主もすでにいて、早めに開けていただいた。
掻き入れ時など昔のことですよ、と言いも終わらないうち
次の客が来て、やや憮然として待合のいすに掛ける。
こちらも実は前日の日曜日、やはり早めに行ったのに
先客がいて、すごすご引き返したので、二日がかりの挑戦。

しかし昔の暮れの床屋さんはこんなものではなかった。
子供の自分、置いてある漫画雑誌を延々と
読みふけった記憶がある。
そんな時は気が立ってきた大人を先にやったりしてね
と、ご店主も回顧調。

全般に理容店の客が減っているのは傍で見ても分かる。
一方で美容院の数がむやみと増えている気がする。
ここから何を読み解くか
床屋談義に格好なネタだが、肝心の話し手たちがいない。

三時間幸せでいたければ床屋に行け
どこかの金言にこんな一句があった。
三日幸せでいたければ女房をもらえ、などと続く。
年の瀬に髪を切るのは悪い慣習ではないと思う。

konoinfo at 13:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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