2009年10月16日

市場で反省

悩んだ末、宅買いの内一件、時間のかかりそうな方を、先へ延期させていただきました。土曜、日曜のせめてどちらか一日は、フルに店で仕事をしないことには、洋書まつりの準備が本当に間に合わないと考えたからです。

申し訳ないことですが、幸い快くご了承いただきました。

朝のうちに電話でその話を済ませると、ずいぶん気が楽になって、足取り軽く明治古典会へ向かいました。

幹事の主要な仕事というのは市場の運営ですから、実際に本を仕分けたり、並べたりも勿論します。しかしロートル(幹事の中では最年長!)の店主は、もっぱらデスクワーク。現場にいるより、6階でパソコンに向かっている時間の方が長いかもしれません。

さらに、これは明古に対しては済まないことなのですが、TKIやら他の組合関係の用事もしばしば入るため、ますます6階が長くなります。

おかげでせっかく市場にいながら、出品物をじっくりと見て回ることができなかったり、気になる本の落札結果を聞き逃したりも始終。今日も市会終了間近にうまく時間が空いて、最終台近くで開札を待ち構えていたら、同業から相談ごとを受け、話し込むうち、発声が終わってしまっていました。

いつまで経ってもプロとしての知識が中途半端なままなのは、こんなところが原因なのだと、反省した次第です。

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2009年10月15日

準備が進まない

昨夜は、店を閉める8時ごろ、俄かに大粒の雨が降り出し、風を伴って、やがて雷鳴まで轟きだす始末。

そんな時に限ってお客様が帳場に本をお持ちになり、お会計などしている一瞬のうちに驟雨となりました。慌てて外の棚を移動させたのですが、面置きしている雑誌などは、濡れてスルメのように反ってしまいました。

ものの三十分もしないうちに上がって、店じまいを終えて帰る車ではワイパーも殆ど動かさないで済むほどに。驚いたのは、家にたどり着いてみると、こちらでは雨が降った気配もないこと。直線距離にすれば4キロほどしか離れていないのですが。ただ、稲光は続いていて、夜遅くになって、少し強い雨が降りました。

今日は朝から好天。秋の気配が一際強まってきたようです。近づく「洋書まつり」の準備に、いよいよ本腰を入れるときですが、お昼から月例のTKI会議。今戻ったところです。

明日はまた、朝から明治古典会。土、日には宅買いも控えています。果たして準備は進むのでしょうか。

それでも会議を終えて帰るとき、四階を覗くと、明古は幹事と経営員が前日仕分けの真っ最中。ご苦労様と声を掛け、そちらのお手伝いは免除していただきましたので、まあお互い様です。

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2009年10月14日

骨抜き

曇って、時折り傘も要らない程度の弱い雨。しかし夕方になると、いつの間にか路面が濡れていました。

昨日の市場の話、少し分かりにくかったでのではないでしょうか。補足いたします。

本を数十冊、あるいは数百冊まとめて一点(1ロット)にしたものを「山(やま)」とか「大山(おおやま)」とか呼ぶことは、以前にもお話しした覚えがあります。

山にする理由は二つ。まとめた方が高値が付きそう、もしくは、まとめなければ値がつかない。これも多分、お話ししました。問題は後者、まとめる量を多くすれば値がつくのかということ。

市場の取引は、入札の場合、一点2000円からというのが大方です。しかしどれだけまとめても、2000円にならない場合がある、そのことが、世間の方には理解しにくいのではないだろうか、と思ったのです。

極端なことを言えば、トラック一台分でも、2000円の値をつける人がいない、ということもありえます。量が多すぎれば、手間を考えて、余計に腰が引けてしまうからです。多ければ値がつくわけではありません。

そこで、頃合の分量に、魅力ある本を数冊入れて山を売り捌くという、仕分けの技が必要になるわけです。しかしディスプレイ需要は、今までなら骨抜きの山として敬遠されるものも、買って貰える可能性を生みました。

心置きなく骨を抜ける、とまあそういうことなのです。

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2009年10月13日

洋書会のち会議

洋書会当番。古書会館に10時半。品物は本日も少な目。当番の仕事は楽でも、会の運営が苦しくなります。賑やかしに、5階のロッカーに押し込んである本を僅かばかり引っ張り出し、及ばずながら出品しました。

お昼は毎回デリ弁(最終週はもちろん「うなぎ」ですが)というのも工夫がないからと、組合から出前ファイルを借りて検討の結果、釜飯に一決。

羊頭書房の河野さん(店主と同姓です)が早速、チラシに書いてある番号へ携帯を掛けたのですが、何やら要領を得ません。ようやく分かったのは、その店(両国)から神田小川町は出前の範囲外ということ。

チェーン店らしく、ではどこならと聞き直し、教わって次に掛けた先でもやはり駄目。辛抱強い河野さん(店主ではありません)は、落ち着いてもう一度、どこならと聞いて、ついに銀座店から出前が来ることになりました。

そんな顛末から、期待値が低かった分、思ったよりまともなものが届き、当番5人、楽しく昼食がとれました。

肝心の市場の方は、大山が多く、つまり一点物が少なく、近頃有卦に入っているディスプレイ用洋書対応店の独壇場。

しかし必ずしも悪いことではありません。こういう状態が続く限り、大山に買い手をつけるため、抱き合わせに良い本を山に残さなくても済みます。しっかり仕分けし、良い本は良い値段になれば、それが会の信用にもつながるのではないでしょうか。

会は早めに終わったのですが、6時から合同会議。店に戻ったのは結局8時半でした。

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2009年10月12日

知らぬふり

10月に入って、割合に売れ行きが好調なのは絵本、お料理本など、店の表に並べてある、いわばご近所向けの本です。特にこのところの連休続きで、なかなかカタイ本が売れないだけに、余計に目立ちます。

担当のミセスCは補充に懸命ですが、人気のある本は並べたらすぐに売れてしまいます。新刊屋さんと違って仕入れが大変。お客様の持込を待っているだけでは、なかなか間に合いません。セドリにも行ったりして、棚のレベルを維持してくれています。

それにしても、新学期とともに売上げが回復気味というのは、絵本や料理本の世界にも夏休みがあるのだろうかと、少しほっとしながらも不思議な思いです。

午後遅く、3家族が一団となってご来店。子の数が5人、お母さんが3人、お父さんが1人。子達はてんでに絵本を開いたり、地球儀を回したり、賑やかなこと。引き上げる前にお父さんが、絵本二冊と、ご自分用の本一冊、お買い上げくださいました。

そのお父さん、こちらは良く存じ上げている某大学のM先生。学生の時分から、何度か店に来ていただいていますが、知られているとは思っておられない様子ですので、知らない風で応対いたしました。

謙虚な方なのでしょう。




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2009年10月11日

お散歩日和

表の棚の前、ブロック敷きの地面に、ぽつんとひとつアルミ缶が直立しています。

誰かが置いていったのだろうと拾い上げると、まだ中味がいくらか残っています。金色の缶、ビール風の発泡酒です。とりあえず小型の鉢植えが幾つか置いてある、タイルテーブルの片隅に載せました。

すると店の中から「すいません、すっかり忘れてました」といって出てくるお客様。先程一冊、表の文庫をお買い上げいただき、「中も見ていいですか」とお尋ねになるので「どうぞどうぞ」と申し上げた方です。

改めてお顔を拝見すると、ほんのりと頬が赤い。まだお若い方。恐縮されながら、もう一冊、店内で選んだ文庫をお買い上げくださり、表へ出て飲み残しの缶を手に取って帰っていかれました。

今日は裏の学校で、何か資格試験のようなものが行われていたらしく、昼前後には結構大勢の人が小店の前を行き交いました。売上げには何の効果ももたらしませんでしたが。

しかし絶好のお散歩日和。いつも閑静なこの駅前も、終日人気(ひとけ)がありました。飲み物片手に歩いてみたくなるような、そんな気分の日だったのでしょう。

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2009年10月10日

新学期

ようやく新学期(後期)が始まって、店にも学生さんの来店が増えてきたようです。

教科書のリストを持って、棚を見て回る姿も見受けました。しかし申し訳ないことながら、教科書・参考書の棚は、現在あまり充実しているとはいえません。

持ち込み自体も、年々減っているのですが、何より、売れるものはすぐ売れてしまいます。似たような本が並んでいても、指定されたもの以外は用なし、というのが教科書の世界ですから、殆どの方には当て外れとなります。

何とか需要に応えたいとは思っても、客寄せの一環として細々と一コーナーで続けるのが精一杯。それが四半世紀、駒場唯一の古書店として営業を続けて、今日までに得た教科書取り扱いの結論です。

しかし前期と違い、後期の学生さんは教科書探しのついでに、読書への興味も示してくれるような気がします。文学書や、岩波文庫などの定番がポツポツと売れていきます。

先日も、学生さんらしい一人が村上春樹の本を5、6冊、あとから別の一人が夏目漱石の文庫を5、6冊、それぞれまとめ買い。いいんじゃないでしょうか。何にでも始まりがあります。


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2009年10月09日

聞く耳を持つ

明治古典会は、市会終了後に第二回の勉強会。というより懇話会とでも言うべきですね。今回は長老方のお話を聞く会。

文学堂書店の内藤さん、中野書店の中野さん、八勝堂書店の八木さん、お三方とも現役で毎週入札に参加されており、長老などと言う呼称はお叱りを受けそうですが、一番若い八木さんでも、まもなく傘寿。

いずれも明治古典会が現在の組織になった当時から、会の仕事に係わってこられました。もちろん古本屋としての経歴は、それ以上にあるわけで、豊富な体験の一端でも披露していただこうという企画です。

前回の時もそうでしたが、今回もいつにまして市会の出品量が多く、後片付けなどに時間がかかり、開始は午後6時半。それから軽食を摘まみながらの懇談も含めて約2時間、総勢20名ほどの集まりでした。

若い経営員諸君にとっては始めて聞く話ばかりで、結構面白かったのではないかと思います。店主も進行役を仰せつかったため、身を入れて聞かざるを得ず、そうすると案外(というのも失礼ですが)興味深く聞くことが出来ました。

話と言うのは、聞く側の心持ち一つで、得られる情報の質も量も大きく違ってくるものですね。

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2009年10月08日

台風一過

激しい雨は夜明けまでに峠を過ぎ、昼からは晴れ間の方が多くなり、しかし風は夕方になっても時折り強く吹いています。この十年来で最大級という台風18号は、この地には幸い格別の被害も及ぼさずに北へ過ぎました。

台風一過の秋晴れ、などと昔はよく言ったものですが、近年はそんなにすっきりした感じがないと思うのは店主だけでしょうか。

思い出すのは50年前の伊勢湾台風のことです。我が家は床上浸水。家族は二階にひとかたまりとなり、階段を迫ってくる泥水を見て兄は震えていたと、後年すぐ下の妹が作文に書き、文集に載せられました。

しかしその恐怖よりも、翌日、まだ水の引かない地域まで友と探検に出かけ、長靴でジャブジャブ入り込み、膝の辺りに傷を作ってそれを化膿させてしまい、医者で切開してもらったことの方を鮮明に覚えています。

その時の空が、本当に雲ひとつないような秋晴れでした。

今年があれから50年目に当たることは、新聞記事などで知らされました。ついでに思い出したのは、被災家屋の児童に文具などの見舞品が支給され、それが床上浸水と、床下浸水で区別されていたということです。

思えばそんなことで、ちょっと得したような気分になった、能天気な子どもでした。


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2009年10月07日

大阪古書研究会

大阪から古書合同目録『萬巻』23号が届きました。もう幾日か前のことですが。「ごあいさつ」によると、12周年になるそうです。

主催者である「大阪古書研究会」には、以前、石神井書林の内堀さんと一緒に招かれて、お話をしたことがあります。そんなご縁もあって、同人のお一人が、ずっとお送りくださっているのです。

今回は19名の参加。新しいメンバーも次第に力をつけておられる様子が分かります。ただ、以前はもっと各店主の文章が、多く載せられていたように思います。目録といいながら、いくらか会員誌風の趣きもあって独特でした。

回を重ねるうちに、文章よりも、集めた本にメッセージを語らせようということになって来たのかも知れません。それはそれで見識だと思いますが、言葉で語らずにいられない「熱」のような部分は、持ち続けていただきたいと思います。

そんな偉そうなことを言うのも、東京で毎週のように開かれる即売展からは、次第に独自性が失われてきたような気がしてならないからです。そしてそのことが、外的要因は別として、売上げ低下の内的要因となっていると考えるからです。

自らの経験を省みても、そう思うのです。

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