2009年11月11日

東京古典会

今日から一週間、市場はお休み。

というのは不正確ですね。今週末は東京古典会の大入札会が開かれます。そのため、通常の交換会は、その準備から片付けまでの間、休会となります。

明治古典会の七夕大入札会と並んで、下見展観を行いますので、下見日の13日、14日には一般の方もご覧になれます。

ただし殆どは古典籍ですから、あまり「一般の方」向きではないかもしれません。それでも昨年は「篤姫」、今年は「直江兼続」に関連する史料など、トピカルな出品もあって、例年マスコミにも取り上げられています。

ご興味のある方は東京古典会HPをご覧下さい。

小店主は、興味がないことはないのですが、この一週間を、日ごろやり残している仕事を片付ける機会としてしまい、つい失礼することになるのです。

何にでも手を出すわけには行かないから、と不勉強の言い訳をしながら、雨の一日が雑用で暮れていきます。



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2009年11月10日

機種変更

携帯を替えました。思えば今の店に移って間もないころに購入したものですから、かなり年数が経っています。近頃、充電の間隔が多少短くなってきた気がしていました。

これまでも時おり、替えようかなと思うことはあったのですが、つい面倒で今まで来ました。

先日、車の定期点検をした際に、店で待つ間に勧められ、潮時かなと踏み切ったのです。機種にこだわりはありません、機能も電話さえできれば大丈夫、最低限の料金プランでと。

案外時間がかかって、昨日ようやく届きました。初めは珍しがって色々な機能をいじってみるのですが、結局は単なる携帯電話として、また寿命近くまで使うことになるのでしょう。

あったら便利、から、なくては困る、ほどになった携帯ですが、その依存も連絡機能としてくらいにとどめておくのが、店主などには性にあった付き合い方のようです。

ちなみになぜA社(もうお分かりでしょうが)なのかというと、それ以前使っていたD社では、店内で受信できないからです。ある時、店内で携帯を使っているお客様がいて、どちらをお使いか尋ね、それに替えました。

この近辺、不思議にD社の電波状態が悪いようなのです。

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2009年11月09日

カレンダー差し上げます

日の暮れるのが、ますます早くなってきました。

今年も「みすずカレンダー」のプレゼントを始めています。

原則として、店頭で3000円以上お買い上げの方に差し上げておりますが、ご常連の方には、お見かけした時に差し上げるようにしております。

「もうそんな季節ですか」というのが、決まって返ってくる言葉。年々切実に感じますね。

昨年から厚紙ケース入りになり、そのケースが柔で、立ててもすぐに倒れてしまうと、いささか不評でした。今年も同じ体裁ですが、紙を厚くし、強度を増したというのが版元の言です。

それを信じて、昨年よりは多めに注文しました。テーマは「パウラ・モーダーゾーン=ベッカーの世界」。まだ貰っていないよというご常連の方、あるいはお買い上げ額が3000円未満であっても、ご希望の方は、一声おかけ下さい。

ただし、例年通りこのサービスは在庫限り、早い者勝ち。品切れ時期の予測は付きません。その節は、なにとぞご容赦下さい。

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2009年11月08日

映画・演劇パンフレット

映画や芝居のパンフレット類がダンボールに3箱、送られてきました。古いものでも70年代、状態は並、といったところです。

特に詳しいわけでもない小店に、なぜ送ってきたかというと、その送り主が店主の古い知り合いであったから。つまり同世代。自腹で観たものでしょうから、時代も限られてきます。

映画パンフはひと頃、古本屋の新しい商材として、随分市場をにぎわせたこともありました。ちょっとした束で何万円、ということも珍しくありませんでした。もう20年も前のことですが。

しかし今では市場(しじょう)が成熟してしまい、よほどレアなものでなければ値がつきません。ブームに踊らされた人たちの熱は冷め、本当のコレクターだけが残っているというわけでしょう。

そんな次第で、せっかく送ってもらったこのパンフレットは、折を見て市場(いちば)に出そうかとは思いますが、以前の「宝塚」の二の舞になりそうな気がします。

ただ、芝居のパンフレットは、どこか倉庫の片隅にでも「塩漬け」しておこうと思います。映パンにくらべれば遥かに部数が少ないはずのものですから、いずれ捜し求める人がいるかもしれない、という甘い読みですが。

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2009年11月07日

お持込み・お持ち帰り

段ボール箱で5、6箱、乗用車に載せてお持込みのお客様がありました。

早速降ろして拝見しますと、ひと箱は40年ほど前のトラベルガイド『日本の旅』。別のひと箱に『梅原猛著作集』(不揃)。次の箱には20年ほど前の児童書。あとの2つの箱には古い洋書と、同じくらい古い和書が数冊。

洋書は英語、ドイツ語の社会科学関係、主に経済書。かなり古びていて手にとって開いてみると、扉に学校印と研究所印が押されています。日本書の方も改めて開くと、やはり印。いずれも戦前のものですが、学校も、その研究所も現存しています。

というわけで、もうひと箱にあった文庫本の中の、比較的状態の良いものを十数冊、児童書で汚れの少なかった2冊、印のなかった古い専門書1冊を引き取らせていただきました。残りは再び車に積んでお帰りになりました。

前もってお電話で、そういうお話でした。要らないものはもって帰りますと。

こちらからお伺いして、拝見した上で活かせるものだけ引き取らせていただくという提案もしました。ご両親のものらしい蔵書はまだ残っていて「また持ってきても良いか」とお尋ねになりますので、「こんな形でよろしければ」とお答えしました。

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2009年11月06日

朝から夜までの明古

朝、出掛けに散々迷った揚句、コーデュロイの上着にしました。結果として、この時間になって店に戻ることになり、正解の選択。といっても夜気の中を歩いたのは、ほんの僅かの距離ですが。

今日の明治古典会は、国文学を中心とした研究書の一口、幅物、短冊など自筆物コレクションの一口が目に付きました。

前者の口では、専門的な錚々たる全集、叢書類が驚くほど安い値で落札され、ため息を誘う一幕もありました。一方で、人気の売れ筋文庫などは、売っても利益が出ないのではと思われるほど高値に。厳しい世界です。

市会終了後、これで三度目となる、月に一度のお勉強会。今回は本当に、お勉強会というに相応しいような会になりました。明古の原点である近現代史を、古本屋の視点からおさらいして見ようというわけです。

しかし本来の正客である経営員諸君にとっては、一日働いてお疲れのところ、ちょっと酷なお勉強モード。約二時間、終わって聞こえてきた感想は「夜学の人はエライ」というものでした。

その後、いつもの仲間と軽く食事。そして今、帰り着いたというわけです。今夜は残務もそこそこに、もう帰ることにいたします。


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2009年11月05日

孤雁

日差しが少なく、さなきだに日暮れが早い一日。一人のお客様のご来店に、改めてそんな季節になったのかと知らされました。

今頃になると決まって姿を見せる方です。もう十年ほどはお見かけしている筈です。どうやら母語はドイツ語らしい、白髪の方が多くなった金髪の蓬髪、がっしりとした大柄なご老人です。

いつもコートを着ています。というよりコートが要るような時期にしかお目にかかりません。以前はずっと黒のトレンチコートでしたが、今日は別の黒いオーバーコートでした。

秋から冬にかけ、月に一度か二度ご来店、時間をかけて店内をご覧になります。時には長いこと読み耽っておられます。

以前、踏み台に腰をかけて、小一時間も読書をされていたことがありました。今日はその踏み台にも本が積まれていて、立ったまま読むしかありません。少しお気の毒でした。

やがて、ペーパーバックを2、3冊持って帳場へお出でになります。いまだかつてその口から日本語を聞いたことはありません。片言のような、あるいはこちらを思いやってか、ゆっくりした必要最小限の英語。

春先、いつしか姿を見なくなり、そしてまた冬を過ごしに戻って来る。まるで渡り鳥のような、不思議なお客様です。

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2009年11月04日

重役ぬりえ

茶色い、鞣革に見せかけた紙表紙で、大判の映画パンフレットのような大きさと厚さ。表紙には中央よりやや上に、金の箔押し文字が"The Executive Coloring Book"と、一行あるだけ。

開くと今度は標題として、"A Coloring Book for Executives"と一行あります。その裏に出版事項。次のページには自分の「名前」「社名」「役職」そして「次の役職」を書き込む欄があります。この辺りから少し変な感じですね。

さらに開くと、寝室で下着姿の男がアタッシェケースを提げて立つ姿が線描されています。きちんととかした髪に黒縁眼鏡です。

〈これが私。私は重役だ。重役は重要である。重要な職場へ行き重要な仕事をする。私の下着を重要な色に塗りなさい〉

次のページではもう一方の手にハンガーにかかったスーツを提げ〈これが私の背広。鼠色に塗りなさい。でないと職を失う〉。

こんな調子で職場と、身の回りの人物の紹介が、まるでイッセー尾形の一人芝居のような味わいで続きます。本体24頁、うち塗り絵になっているのは19頁。1961年シカゴ刊。

買い入れた本を片付けていたのですが、つい手が止まり、こんなことの繰り返しで、更に仕事が滞ることになってしまうのです。

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2009年11月03日

本を買う人

学校祭もたけなわの時期。今朝は車で店に来る途中、世田谷学園、駒場学園、筑波大付属駒場のまわりが、それぞれ9時にもならぬうちからざわついていました。

とりわけ筑駒は、10時前にもう一度通りかかった時には、入場待ちの行列が随分長く伸びていました。

いつもここには独特の来場者層があります。小学生くらいの子を連れたお母さん、あるいはお父さん、もしくはその両方。これにOB、父兄、友人といった通常の来場者が加わり、少ない生徒数との比率でみると、最も多く人を集める文化祭のひとつでしょう。

そこへ向かう一団だったかもしれません。店を開けたばかりの時間に、10人ほどの若い男女が足を止めました。均一棚や、絵本の棚に知っている本があるといっては、はしゃいでいます。ひとかたまりになって移動するさまは、まるで「スイミー」のよう。

中で一人だけ違う動きをしていた男性が、数冊お買い上げくださいました。お勘定を済ませた彼が戻ると、程なく一団は、やはりひとかたまりとなって立ち去っていったのです。

本を読む人、少なくとも本を買う人の割合は、学生と思しい層でも、実際こんなところかもしれません。


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2009年11月02日

子猫騒動

いまどき「犬や猫の子でも貰うように」猫の子を貰うわけにはいかない、というお話です。

家人が猫を飼いたがって、知り合いの獣医さんの斡旋で一匹、譲り受けることになり、可愛い子猫が我が家に来ました。

そこまでは良かったのですが、聞けば一週間は「お試し期間」で、飼い主のご夫婦は未だ譲ると決めたのではないといいます。

翌朝、その飼い主から店に電話がかかってきました。「昨日お渡しする時に、じっくりお話できなかったので、今日、30分でいいからお宅に伺って話し合いがしたい」と。

何を話すというのか、ともかく今日なら店で、家でなら別の日にと申し上げると、あくまで今日、家でと譲りません。話を続けるうちに次第にはっきりしてきました。

要するに実地検分をしたいというのが、一番の目的のようでした。こちらの言葉だけでは信用ができないというわけでしょう。

彼らの気持ちも分からなくはありませんが、これから先も、猫のために暮らす気はありません。お返しすることに決め、その旨をお伝えしました。

先方は、なんだかほっとされたようでした。彼らの方も、何か違う種族だと感じたのかもしれません。子猫は無事、飼い主の元へ戻っていきました。

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