2009年01月19日

駒場寮

「こちらの店はいつからやっておられますか」と
今日もお客様から尋ねられました。

年配の方の場合、多くは東大OBで
何かの用で駒場を訪れ
若き日の思い出のよすがとなるものを求めて
店に入って来られるようです。

小店が店を開いたのは1983年の3月。
まもなく26年が経ちますが、駒場も随分変わりました。
駅前で当時と同じ姿をとどめているものは
公務員宿舎くらいかもしれません。
大学構内も様変わりです。
「寮がなくなってから客が減りましたか」
というのが先のお客様の、続いてのお尋ねでしたが
それで改めて、僅かな期間垣間見た
駒場寮のことを思い出しました。

減ったというほど当時から多くはなかったのですが
記憶に残る何人かの学生さんがいました。
そのことはまた改めて。

本日の作業:16世紀フランス文学関係の入力など。

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2009年01月18日

センター試験

昨日と、今日と、センター試験。
朝から時々日は差すけれど
日が陰ると雪でも降り出しそうな空の色。
記憶をたどると、いつもこんなお天気です。

昼過ぎ、夕方、受験生らしい姿が
ポツリ、ポツリと顔を見せる。
サッと眺めるだけで出て行ったり
中には長時間じっと読み耽っていたり。
受験生だろうかと思うと、そんな立ち読みにも
寛大な気持ちになります。

やや場違いな雰囲気のご婦人二人連れの入店。
興味は本よりも店においてある飾り小物でしょうか。
それでもしばらく見て回って、辞書を一冊
グッズを一点、それぞれお買い上げ。
帰りぎわに某政党の宣伝パンフレットを
そっと置いていかれました。

本日は在庫の整理をしながら、一日店番です。

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2009年01月17日

本日6時まで

土曜、日曜と祝日は午後6時に閉店します。
とはいえ普通は6時に閉め始めますので
店には大体午後6時半ころまでは居ります。

しかし本日は、一件新年会が入っておりまして
その開始時間が午後6時。
遅れますが、なるべく早く駆けつけます
と言ってある以上、少しでも早く出かけたいと思います。
本日、夕方は店主一人の店番ですので
いつもより早めに閉め始めて
午後6時には店を出るつもりです。

勝手を申しますが
ご用の方は、どうかお早めにお願いいたします。
メールなども午後6時以降のもののお返事は
明日になります。
あしからずご了承ください。

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2009年01月16日

ボロ市

寒いはずだ、ボロ市だもの。
そんな会話をどこかで昔聴いた覚えがあります。
今日で、暮と正月、二度のボロ市も終わり。
一番寒い季節に入り、今朝は庭に初氷を見ました。

ボロ市通りは、毎日車で通勤している途中にあります。
子供か小さかったずっと以前は、よく覗いたものですが
近年はうっかりその日を忘れて通りかかり
通行出来ずに遠回りを余儀なくされることもしばしば
というくらい関心も薄れてしまいました。

そういえば、と思い出します。
まだ店を出すより以前、近くの新刊屋さんが
ボロ市に店を広げてショタレ本を売っていました。
鏡花全集、荷風全集の、当時キキメであった最終巻を
安く手に入れたことがありました。

本の世界を取り巻く状況がどんなに変わってしまったか
改めて感じます。


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2009年01月15日

線を消す

古本という以上、誰かの手を経たもので
大抵は読むために買ったのですから、目を通している。
その時、本に線を引いたり、書入れをしたりする人も
少なからずいます。

それもまた、古本を読む楽しみのひとつだと
あの懐かしい由良君美先生などはおっしゃりもし
書き残してもおられます。
しかしなかなかそこまでは悟れず、いきおい線のある本は
格安の値をつけざるを得ません。

そこで古本屋は値の張る専門書などに線引きが見つかると
なんとかきれいに消して、商品価値を高めようと努力します。
そこまでして売るほどの値がつく本が減ったこともあり
いかにも生産性の低いこの作業は、昔より随分減りました。

それでもきちんと評価した本が、よく見ると線引き
などという時は、つい貧乏根性から消しゴムを手にします。
やり始めると案外はまるんですね、この作業。
こんなことをしている場合ではない、と思いながら
ついページを追ってしまいます。
いい加減きれいに消し進んだところで、ボールペンの線に
ぶつかったりすると、それまでの費やした時間が
ほぼ無駄だったことになります。
泣く泣く「線引き有り」で店頭均一棚へ。
そんな店番の日もあります。

今日は夕方から古書会館で会議。
そのあと新年会が予定されていますが、失礼して店に戻ります。


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2009年01月14日

リテラシー

「機嫌良く」というのを
店番のときのモットーにしています。
なかなか出来ないからこそですが。

お客様だって、店主の機嫌を損ねることを目的として
ご来店されるわけではないのですから
こちらからにこやかに応対すれば
大抵の場合、機嫌良く応じていただけます。

メールのやり取りでも同じこと―
なのですが、ここで難しいのはお互いの顔が見えないこと。
マクルーハンを引き合いに出すまでもなく
声や、顔色がいかに多くの情報を含んでいるか
痛切に感じることがあります。

こちらの機嫌をうまく伝えられない、相手の機嫌だって
なかなか見えてこない。
僅かな言葉の受取りようで妙に話がこじれる
そんな体験を最近もしました。

読む力、書く力をもっと高めなければと思います。
時間をかけて推敲するという性質のものでないだけに
余計、日ごろの修練がものを云うような気がします。

何だかブログを書く言い訳のよう。

寒い日、店番の一日でした。


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2009年01月13日

リニューアル

朝、店を開けてから市場へ。
今日は東京洋書会。
フランス文学の一口と、英語学の一口その他。
残念ながら心惹かれるものはなく、獲物なし。

古書会館ではもうひとつ用事が。
「日本の古本屋」のトップページを本日リニューアル。
そのための、直前の案内などを手配。
今回の模様替えは、これから始めようとする
本格的なリニューアルの第一歩。
すべてが整ってからというと、いつまで待っても始まらない
というので、
いわば、場面転換の様子もお客様にご覧いただこうという趣向。

なにぶん組合員、つまりは古書店主たちの運営によるサイト。
この先どう進んでいくものやら、当人たちが一番ヒヤヒヤです。

店に戻って、これから受注メールへの返信、送本荷造りなど、地味な仕事にかかります。


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2009年01月12日

棚差し

昼過ぎ曇って、時雨。
今日も昨日に続いて店で本の整理。
少しばかり棚に本を差す。

店売りをしている以上、常に新しい本を追加することが
売り上げを伸ばすために、
とても大切なことは言うまでもありません。
しかしまず、棚に差したいような本を仕入れることが先決。

よく売れて棚が空いているならばともかく
きっちりと詰まったまま動かない棚に
新たに本を差すためには、何かを抜かなくてはなりません。
並んでいる本を抜いてまで入れるとなると、
今あるものより、質の高いものを入れたいのが本屋の性です。

そんな本は、店で待っているだけでは
おいそれとは入ってきません。
市場で仕入れるか、セドリに回るか。
いずれも厳しい競争の世界。

差す本がない時は棚の入れ替えをしろ、と言われたものです。
棚を耕す、と称していた本屋さんもいました。
とにかく、こまめに良く働け、ということですね。

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2009年01月11日

古書の愉しみ

本を整理していて、フト手が止まることがあります。
なんと言うこともない本だけど
何か不思議な雰囲気がある―
この一冊もそう思って表紙を開けると
見開きに古いペンの書き入れ。
戦争1






どうやら成瀬正一が久米正雄に贈ったもののようです。
本はクノッフ社1916年刊のアルツィバーシェフ作『戦争』
四幕劇の英文翻訳書。
その後、別の人の手に渡ったらしく
扉にアルフレッド・クノッフの死亡記事が貼り付けてあり
それによると同社の設立は1915年。
この本が、大学を出てすぐ設立したという
若きクノッフ、23歳の出版物と知れました。
成瀬がこれを手に入れたのは1917年のニューヨーク、当時25歳。

小さな一冊からあれこれ思いをめぐらせ
しばし楽しませてもらいました。
戦争2

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2009年01月10日

短日

日差しは明るく風は冷たい。

店を開けてから、南部の入札市に。
こちらも初市、今年初めて顔を合わせる同業に
新年の挨拶で忙しい。
柔道家旧蔵資料一括という珍しいものが出ていたが
小店の興味を惹く分野ではなく
気になったもの二、三点の入札にとどめる。

久しぶりにこの市で一緒になったNさんMさんと
これまた久しぶりにefで昼飯を。
一時期これが月一の例会のようになっていたが。

戻るとお客様から買い取り希望のダンボールが四箱。
土曜日をお願いしているお店番は三時で帰って
そういえば、月曜日まで世間は三連休
これから一人でゆっくり店番できそうなので
荷物の整理などはじめるつもりです。

と書いている間に、別のお持込みがあり
応対などをしているうちに、外が暗くなり始めました。


konoinfo at 16:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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