2017年02月23日

TKI定例会議

RIMG1721月に一度の「日本の古本屋」事業部定例会議も、今日で今年2回目。この会議をあと10回やれば、1年が過ぎてしまうことになります。

一方で、前回の会議がずいぶん前のことのように思えるのもまた確か。しかしその間、何もしなかったわけではありません。

店主のような窓際部員は、日々、グループウェアで交わされる連絡を見守るばかりですが、ほかの部員たちは部会やら、システム会社との打ち合わせやらと、忙しく活動しています。

なんだか申し訳ないような気もしますが、だからといって実際に出向いたところで役に立てることも少なく、月に一度の会議で報告を聞いたり、求められたときに意見を述べたりという、今のペースが分相応と言えます。

しかし今日などは、その相応も怪しくなってきたことを感じさせられました。若手部員たちを中心に、次期リニューアルの話が、次第に現実味を帯びてきたからです。

現在のシステムはまだ稼働して2年ですが、立ち上がりからいろいろな躓きがあり、事業部としても決して満足はしておりません。手直しは進めているものの、それだけでは限界もあります。

そうした中で、2020年を目標に新システムを、というプランを聞かされました。もちろん今の時点では、まだ何も具体的に決まったものはありません。

それでも、それを進めるのは、これからの人たちであるべき、ということだけは明らか。「退き時」ということについて考えさせられました。

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2017年02月22日

ここから武蔵野

musashinoしばらく前に宅買いでお引き取りしてきた中に、ほるぷの復刻版があったことを思い出して、その山をひっくり返すと出てまいりました、『武蔵野』。

なぜこの本を探し出したのかと申しますと、例の『日本文壇史』を読んでいて、この『武蔵野』が書かれたのが小店からほど近い、渋谷の地であったと知ったからです。

渋谷に住んでいる時に書いたのか、渋谷の時代を思い出して書いたのか、正確なところは、もう一度読み返さなければ分かりませんが。

いずれにせよその渋谷も、ということは、すぐお隣のわが駒場も、紛れもなく「武蔵野」の一部として考えられているということです。

表題になった「武蔵野」は、この小さな本の冒頭から44頁までの短い作。ざっと読んでみました。終わりの方で、武蔵野はどこからどこまでかについて語られています。

ようするにぐるっと円を書いて真ん中の市街地を除いたところだといい、円の端については雑司ヶ谷を起点に「板橋の中山道の西側を通って川越近傍」「入間郡を包んで円く甲武線の立川駅」「立川からは多摩川を限界として上丸邊までさがる」「そして丸子から下目黒に帰る」。

これが西半面とかで、東半面も書かれていますが省略。これに対して、内側の円となる東京市街の一端が道玄坂であり、そこから先は目出度く「武蔵野」となるわけです。

内側はともかく、外側が思ったより近いのがちょっと意外。「八王子は決して武蔵野には入れられない」と力んでいるのが、面白く感じられました。

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2017年02月21日

遊び心

お客様から頼まれて、外国の書店から何冊かの本を取り寄せたことについては、前にもお話しした通りです。

その最後の2冊が今日届き、すぐに荷造りし直して発送し、これでひとまずの区切りとなりました。

こうしたことは初めてではありませんが、今回のケースは、お客様ご自身がネットで本をお探しになり、小店は示されたURLにアクセスして、それを注文するだけという、手数料をいただくのが申し訳ないような仕事でした。

ほとんど、お言葉に甘えてご相伴させていただいた、というところです。それでもお客様は喜んでくださり、ねぎらいのメールまで頂戴いたしました。

店主としては、手数料もともかく、さまざまな書店との取引が、良い勉強になったことを有り難く思います。

先日取り上げたBeach Hutのように、外国にはどこかゆとりのある本屋さんが多いと、改めて感じました。それはもうふた昔も前に訪れた米国西海岸の、何軒かの小さな本屋さんで感じたことでもあります。

RIMG1743金銭的にという意味ではありません。「あくせくするくらいなら本屋などやらない」とでも考えてておられるような。遊び心がある、と言いますか。今日届いた郵便物の切手から、そんな思いを抱かされたのです。

もしかしたら日本でも、そういう本屋さんが増えてきているのかもしれません。

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2017年02月20日

気力と体力

午前中、中央市会の大市に。

熱心な業者は、昨日の下見会から2日がかりで本を見て、札を入れます。怠け者の店主は、短時間の滞在がせいぜい。膨大な量の出品物の前を、ほとんど「見学」するようにして4階から地下1階まで。1時間ほどで終点にたどり着いてしまいました。

それでも洋書の山に何点か入札。夕刻エクストラネットで結果を見てみると、辛うじて1点落札出来ていたようです。

例によって、5階から地階に至る階段の壁面は、余すところなく本の壁と化し、普段は使わないようなスペースまで陳列場所となり、近年の傾向である出品の嵩物化はますます顕著です。

量が増えるのに、それに比例して出来高が伸びない、というのが交換会共通の悩みですが、その量が、今年は前年比2割減と聞きました。出品点数では1割減とか。

RIMG1719会場を回った限りでは、とても昨年より減ったようには見えませんでした。何しろ玄関を入ったロビー奥の壁には、床から天井まで43本口!の洋書が積み上げられていましたし。

しかし交換会の成否は、量を集めることではなく、出来高を上げることに係っております。努力が報われるような結果となることを祈るばかりです。

質が低下したとか、珍品稀本がなくなったとか年寄りは嘆きますが、今日駆け足で回って感じたのは、まだまだ商売のタネは沢山ある、ということでした。

必要なのは財力よりも、気力と体力。そのすべてに欠ける店主が申しても、説得力がありませんが。

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2017年02月19日

まさか連想検索?

このところ「店で受け取りたい」というメールをしばしばいただきます。昨日は特殊なケースですが、大概は「近くに行くので」とか、「他の本も見たいから」とかいうのが主な理由。

たまに「内容を確かめたい」という場合もありますが、これならお買い上げいただくにせよ、「ご遠慮」されるにせよ、理由がはっきりしておりますので、店主も思い煩うことはありません。

今日もお一方、そうしたお客様があり、あらかじめ承っていた3冊をお目にかけました。手に取ってざっと目を通されただけで、店内でお選びいただた3冊と合わせてお買い上げくださいました。

そして「実は」と切り出されたのは、「日本の古本屋」で見た書名をよく覚えていない本についてのお尋ねです。

surrealismsurrealistで検索して出てきた、と言うのが唯一のヒント。もう一つヒントともいえない手がかりが「題名にはそのどちらも入っていない」。

72043初め、うっかり語尾にeをつけて調べたため、見つかりませんでした。改めて英語綴りで検索して見つかったのはExploring the invisible : art, science, and the spiritual。プリンストン大学で2002年に出版された本です。

幸いすぐに取り出せる場所に保管してありました。お渡しするとしばらく目を通されて、「いただきます」。

それにしても「日本の古本屋」は、一体どうやってこの本を検索してくれたのでしょうか。小店が登録した書誌情報のどこにも、surrealistの文字は入っておりません。まるで連想検索のようです。

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2017年02月18日

「サミュエル・ジョンソン伝」

65173丁寧な口調のお電話でした。最近「日本の古本屋」にアップしたばかりの「サミュエル・ジョンソン伝」(みすず書房)全3巻について、「お店へ伺って状態を確認させていただきたいのですが」と。

2、3日うちにということで、お待ちしておりましたら今日の午後、お越しになりました。店主より上か下か、いずれにせよあまり違わない年恰好の男性です。

店の奥から出してきてお見せすると、1冊ずつ手にとってじっくりご覧になり、やがて「今回はご遠慮させていただきます」と言ってお戻しになりました。

時間がかかりすぎるので、少し嫌な予感はしていたのですが、まさかの結論です。「新刊並の本をお探しですか?」とお尋ねするのがやっと。「いえ、そういうわけでは」と言葉を濁してお帰りになりました。

65173bあとから改めて自分でも函から出して確認してみましたが、どこがお気に召さなかったのか、皆目見当がつきません。布装の表紙に斑点状の色褪せがありますが、これでしょうか?あるいは第3巻の小口に1粒、天に2粒、芥子粒大のシミ斑が見られますが、これでしょうか?

店主には抵抗がある表現ですが、殆んど「使用感のない」良い状態です。しかも発売時定価1冊8千円が3冊まとめて6千円。まずお買い上げいただけると思っておりましたので、いささか憮然、悄然。

しかし考えてみれば、お客様にとっても無駄足です。ここは冷静に、なぜ「ご遠慮」となったのかを、後学のためにもぜひお伺いしておくべきであったと、後になって反省いたしました。

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2017年02月17日

おそるべしプラモ

RIMG1734春一番の強風で、店の前のおもちゃワゴンが道路側に吹き倒され、商品が散乱して大騒ぎだったそうです。たまたま店主が席を外している間の出来事で、家人の嘆くこと。

とりわけ、プラモの函のふたが一つなくなっていて、おそらく遠くに飛ばされていったのだろうと肩を落としておりました。

そのプラモです。昨日の朝、いつもの古道具屋さんが大量(といっても数十函)に持ち込んでくれました。少し前に20函ほど持ってきてくれたことがあり、それが案外早くに売り切れ。そのことを伝えてあったことから、今回の入荷となったわけです。

一つ一つが嵩張るため、店の前にいくつも台を置いて並べ、ずいぶん場所取りなことでしたが、なんと、夜になって店を仕舞う頃には、残りが僅かという状況。

お一人で10個以上もお買い上げになる方がおられたからでもあるのですが、他の方も数個ずつお買い上げ。男性ばかり、みなさん50歳前後とお見受けしました。どこかで聞きつけてこられたのでしょうか。

1個300円から高くても千円どまりですから、大人買いもできるのでしょう。しかし、なぜこういうふうに本が売れないのかと、つい僻みたくもなってしまいます。

いや、話に聞く昔の古本屋さんは、こんな感じだったかもしれません。市場で仕入れてきて棚に入れても、すぐに売れて棚がガタガタ――古い『古書月報』を探せば、そんな話がいくつも見つかります。ただ不思議なことに、いつもそれ自体が昔話。

対してこのプラモは、リアルタイムの話です。ただ悲しいことに、売り切れてしまえばそれっきり。いつまた入荷できることやら。だからこそ売れるのでしょうが。

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2017年02月16日

不思議なEMS便

「EMSで海外発送をしていただけますか?」というお電話があったのは3日前のこと。前にどこかの店にネットから注文をして断られたことがあるので、あらかじめ電話を入れたのだとか。

「大丈夫ですよ」とお答えすると、しばらくして注文が入りました。送り先は韓国でクレジット決済希望。

RIMG1722本の重さを量り、日本郵便のサイトで調べると、送料は2400円と出ました。書籍自体が1垓瓩い燭瓠∈包するとその一つ上、1.2圓領繕發箸覆蠅泙后

早速決済メールをお送りすると、折り返しお返事がきました。

函をはずして、改めて計って頂けないでしょうか。今まで韓国へのEMS料金は本2冊も1400円でした。大よそ1100か1400円でした。あまりにも送料が高いです。

函を外して、簡単な梱包にすれば1kg以下で済みますが、それでも2100円です。その旨メールでお知らせしましたが、このご注文はキャンセルかなと、半ばあきらめました。すると1日置いて昨日――

なぜかクレジットカードの決済ができなくなりましたので、昨日と今日、郵便を送らせて頂きました。中身をご確認して頂いてから、本を送ってください。よろしくお願い致します。

というメールが入り、本日EMS封筒が2通届きました。開けてみると1通に現金6200円、もう1通になぜか200円。どちらにも「よろしくお願いします」のメモだけ。

ご注文の本は函をつけたまま梱包し、中に100円硬貨2枚を忍び込ませました。「これは余分ですからお返しします」とメモを添えて。

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2017年02月15日

ソビエト映画文献

昨日の洋書会に、ロシア語の本が平台一列に並べられていました。と言っても同業以外には、それがどれくらいの量か、お分かりにならないことでしょう。

カーゴに積み込めば2台や3台にはなる分量。ハイエース級の車で、積み切れるかどうかという程度の量。ともかくそこそこの量です。

それが昨日だけではなく、その前の火曜日にも同じくらい出品されていて、どうやらその続きでした。

先週の市会では、ロシア語と言うだけで見飛ばしてしまったのですが、終わったあとで落札者が整理しているところへ近づいて良く見ると、かなり多くが映画関係の本。

ちょっと心が騒ぎました。しかし英語や仏語ですら映画文献はなかなか動きませんし、いずれにせよ、すでに他人が落としたもの。忘れることにいたしました。

そこへまた昨日の出品です。今度は、全体の半分以上の量が映画雑誌。主なものが2種類、それぞれが200冊ほどありましたでしょうか。貴重な資料となるかも知れません。

けれども店主は過去にイタリア語やハンガリー語の映画雑誌を買い込んだことがあり、まだどこかに塩漬けになったままの筈です。現状のスペース不足を考えて、入札を断念しました。

結局、雑誌は買い手が付かず、本の山は前週と同じ書店が落札。聞くところによると映画文献ではなく、文alpers学書にお目当てがあったとか。

落札品を整理しているところを覗くと、演劇関係の面白そうな本。手に取って眺めていたら、気前良く分けてくれました。このアルペルスと言う人、メイエルホリドの友人のようですが、店主は存じませんでした。

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2017年02月14日

今日は何の日

昨日の朝、出かけようと車のスイッチを入れると、カーナビが「今日(2月13日)は苗字制定記念日です」と教えてくれました。

聞き流してしまう日も多いのですが、この言葉はしっかり耳に届きました。というのもその前の金曜夜、仲間と食事をしながら、何かのきっかけで苗字談義をしたばかりだったからです。

一人がスマホで「珍しい苗字」の検索を始め、次々と、驚くような名前を読み上げました。何でも日本には、17万ほどの姓があるのだとか。

以前、姓名のランキングサイトを見つけ、知っている限りの珍しそうな苗字を検索してみたことがありますが、最高で3万番台でしたから、まだまだ限りなく珍しい名があることになります。

ちなみに極レアな姓として挙げられたのは「回り道」さん「野ざらし」さん。

いったいどんな経緯でこうした姓を名乗られることになったのだろうと首をひねり、明治の初め、姓を義務化することになった際に、いろいろな騒ぎがあったらしいなど、ひとしきり盛り上がったのでした。

明けて今日2月14日は、今さら言うまでもないバレンタインデー。我々の世代には、縁の薄い記念日です。

若かりし頃、そんな風習は遠い異国の話でしたし、盛んになった頃には、すでに対象外の年齢でした。それで幸いだったかもしれませんが。

KIMG0131今日、洋書会に行くと女性会員から、小さなチョコを手渡されました。世にいう「義理チョコ」で全員に配られたものですが、老いも若きも皆、相好を崩して喜んでおりました。もちろん店主もです。

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