2017年03月06日

三兎を追う

RIMG1754今年こそ余裕を持って早めに取りかかろう、などと思っているあいだに3月も1週間過ぎて、確定申告の締め切りまで、もう10日を切りました。

それでも今日までに、まず1年間の売り上げの集計が出せました。トータルで前年比プラス7%。実感とは異なる数字です。細かく見ていくと、その理由が分かりました。

小店の売り上げは大きく3部門に分けて集計しています。,呂發舛蹐鹽稿での日々の売り上げ。△聾座に振り込まれる売り上げ、つまりネットや公費購入、それにディスプレイ納品など。そしてが市場出品の売り上げ。

このうち、,療稿売り上げは前年比マイナス2%。この一年だけで見れば僅かな減少ですが、2008年度から比べるとほぼ半減しています。

△亡悗靴討蓮微減微増を繰り返してほぼ横ばい状態ですが、昨年の場合はやや盛り返して対前年比プラス17%。これによって、店売りと同じような金額になりました。

は大口の買取が1件あるかないかで数字が大きく変わりますので、前年比にあまり意味はありませんが、昨年はプラス10%。つまり△鉢が前年より増えたため、総売り上げが多少伸びたというわけです。

しかし全体で見れば、店売りの落ち込みが、結局そのまま売り上げ減となっていて、△任皚でもカバーできていないことが分かります。

ではこの先、どこに力を入れていけばよいのでしょうか。店売りのマイナス2%を下げ止まりの兆しと見て、反転攻勢に出るか。ネット販売に活路を求めるか。

もしくは買入れ広告でも積極的に打ちますか。

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2017年03月05日

蔵書を活かす

またしても寄贈本問題が、世間を賑わせているようです。もっとも世間と言っても、本に関心がある人たちの間だけのことですから、知れたもの。よほど耳を澄まさないと、聞こえてこないかもしれません。

山陽新聞の3月5日更新という電子版記事「高梁市教委への寄贈本10年放置 1.6万冊、遺族要請を受け返還」

ご興味のある方は、リンク先をご覧ください。これをめぐって、家人が見ているツイッターのタイムラインには、いくつもの意見が飛び交ったといいます。

RIMG17521万6千冊の蔵書というのは、確かに相当な数ではありますが、古書業者から見ると、腰を抜かすような量ではありません。というより、数では驚かないのが古本屋です。

実際それくらいの量の個人蔵書は、店主の知る限りでも過去に何度か古書会館に持ち込まれています。そのいずれも「心血を注ぎ集めた本ばかり」(遺族談)のはずです。

古書の市場(交換会)では、そうした量の蔵書でも、長くとも数日(大抵は1、2日)のうちに仕分けされ、入札にかけられ、それぞれの本が最も高い評価を付けた業者のもとに移って行きます。

そこで、対価を払ってでもそれを手に入れたいという読者を待つわけです。これ以上に蔵書を活かす方法があるだろうかと、店主などは思うのです。

ご遺族の善意は疑うべくもありませんが、寄贈を受ける側からすれば、整理、維持管理の費用にも頭を悩ませます。そのあげくの放置、廃棄。一概に受入側を責める気にはなれません。

心血注いだ蔵書を活かす、良い方法があるということを、もっと広く知ってもらえるよう、業界あげて訴えて行かなければならないと思います。

ちなみに高梁市の新図書館は、あのTSUTAYA経営とか。

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2017年03月04日

Artaudに惹かれて

何年振りかでお電話をいただいた先生のお宅に、宅買いに行ってまいりました。

前回の記憶があまり芳しいものではありませんでしたから、少しためらいがありましたが、たっての思し召しです。それに今回は「Antonin Artaud全集がある」とのこと。

車で片道約40分。荻窪方面の先生宅に、今日の午前中お伺いしたのでした。

前回を思い起こすと、お部屋の隅に積み上げられた本は、確かに小店向きの内容だったのですが、昔の研究費購入図書が多いため、背にラベル、タイトル頁に蔵書印が押され、さらに耳折、書入れ多数。

比較的状態の良いものを選り分け、どうにかまとめて評価額を申し上げたところ、ご納得いただけません。やむなく少しばかり上乗せしてご諒解いただき、およそ200冊をお引き取りしました。ほとんどがフランス書です。

店に戻って、もう一度本をあらためてみると、全体の中で一番高く値を踏んだ本に、しっかり線引きがあるのを見落としていたことが分かりました。それがあまり芳しくない記憶のあらましです。

RIMG1755今日お訪ねすると、まずArtaudをお見せくださったのですが、これがやはりラベル本。ヤケも目立ちます。結局、前回同様、積まれている本から何がしか選びだし、今回はこちらの言い値で買わせていただきました。

商売を別にすれば、90歳を超えてお元気な先生とのお喋りは、楽しいものではありましたが。

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2017年03月03日

ジャックポット

今日の明古は、出品量はいつもに比べて少なかったのですが、中国関係の一口物があったおかげで、普段より良い出来高となりました。

この中国物は、最近大当たりが続いている買取業者さんの出品で、それを知る同業は感心したり羨んだり。

RIMG1750買取業者と言っても、それを専門にしている組合員もいれば、店も持ちながら店売りより買取の比重が高い組合員もいます。今日の業者さんはその後者。

以前なら新聞や電話帳広告が武器でしたが、最近はもっぱらネット広告。たとえば「古本買取」という語で検索すると、わが組合員も何軒かトップページに表示されますが、ここに名の出るようなお店は、連日のように市場に大量の出品物を持ち込んでいます。

ネット広告の威力をまざまざと知らされる事実ですが、その彼らにしても、量の多さと、当たり外れとはまた別。そうした運不運の差がどこから生じるのか、傍目にも不思議なところです。

有卦に入っている同業のホームページを、店主も勉強のために見させてもらいました。

HP自体は、ごくまっとうな買取案内です。書かれている内容の8割方は、おそらくどこの古書店でも申し上げるようなこと。ただ熱心に、丁寧に、説明が重ねられているという印象は受けました。

しかしどんなHPも見てもらえなければ存在しないのと同じ。つまりカギはSEOという訳です。それがいわゆるネット広告で、各業者とも、これにかなりの費用をつぎ込んでいるというのがもっぱらの噂。

それでも、今日の業者さんのように、一つでも当たれば安いものでしょう。かくしてSEOは、ますます熾烈となって行くようです。

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2017年03月02日

「洋書まつり」予定

東京古書会館では、ほぼ毎週末の金曜日と土曜日、古書即売展が開かれます。いま手元の「2017年スケジュール表(案)」で数えてみたところ、年間で44回。

夏期、冬期の休館日と、各交換会の大市会で8~9週は会場が使えませんが、残りはすべて即売展の予定でで埋め尽くされているということになります。

その44回を、13の同人会でスケジュール調整し、1年間の開催日程を決めます。その会議があったのが、今日の午後。店主は「洋書まつり」の世話役ということで、これに出席いたしました。

年6回開催という会が4つ、5回が1つ、3回が1つ、2回が5つ、そして「洋書まつり」のように年1回のところが2つ。これを、全体が納得するようにカレンダーに嵌め込んでいくのは、なまじな作業ではありません。

前年をひとつスライドさせるだけで全て丸く納まるという年は稀で、必ずどこかで歪みが生じ、影響を受ける会の間で話し合いとなります。

RIMG1753動かしやすい年1回開催の「洋書まつり」が11月になったり、10月になったりするのはそのためですが、今年は前年と同時期の10月13日(金)14日(土)ということに決まりそうです。

最終決定までには至らなかったのですが、もっか調整が続いているのは8月の日程。よほど大幅組替えとならない限り、10月までは影響しないでしょう。

同じ1回開催でも「神田古本まつり」の特選古書即売会は、10月末にどっしり構え、誰もこれを動かそうとはしません。歴史の長さでは「洋書まつり」も、決してひけは取らないのですがね。

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2017年03月01日

肩凝りの原因

今朝起きると、いつもより肩が張って重いのに気がつきました。原因はすぐに思い当りました。昨日の洋書会です。

3分の1はアラビア語書籍だったとお伝えいたしましたが、残りの半分はフランス文学関係。さらにその残りは哲学書関係、それぞれ一口ものでした。

哲学関係はカーゴ2台ほどの量だったらしく、それが全部で10点に仕分けられていました。Fusserliana のかなり揃ったものが1点、数十冊ずつまとめられたものが7点、あきらかにその残りと思われる数百冊の山が2点。

RIMG1751昨日は、何かしら落札しなければならない理由がありました。送本用の梱包資材を、ルート便で落札品と一緒に運んでもらわなければならないのです。

しかしアラビア語はもとより、フランス文学の口にも、心惹かれるものがありません。哲学書の口にしても、ほぼ同様。Fusserliana は手に入れたい本ですが、店主の札では、まず落札できる見込みはないでしょう。

思い悩んだ末、大山に目を付けました。じっくり見ていくと、仕分け残したか、あるいは店主のようなものを見込んでか、面白い本がポツリポツリと混じっています。

しかし活かせる本は僅か。大半はツブシ。普段ならパスしたかもしれません。手間と廃棄費用を考えて、ごく控えめな札を入れておいたところ、2点とも落ちてまいりました。

開札終了後、一人最後まで残って本を選別し、60cm縛りで17本、カーゴに積み上げて廃棄処理を済ませたのでした。

選び出した方の40cm縛り5本は、今日のお昼、コショタンが届けてくれました。肩の張りはおそらく明日、さらに増していることと思われます。

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2017年02月28日

アラビア語の本

久しぶりに出品量の多い洋書会。

会館に着いてエレベーターで4階に上がって、ドアが開いて目の前の台に本が並んでいるのを見た時には、ホッといたしました。

半分ほどの平台が、空のままだったりした日もあり、このままでは当番唯一の愉しみと言ってもいい、月末の「うな重」も覚束なくなるのではないかと、会員一同案じておりましただけに。

ちょっと補足しておきますが、店主は格別うなぎ好きではありませんから、月末のお昼がうな重でなくとも一向に構いません。人により違いはあるでしょうが、他の会員も、是が非でも食べたいというわけではないでしょう。

なにより、1か月の当番お疲れさまという、ご褒美感が喜ばれているのだと思います。月末の今日、これだけの出品量であれば作業も大変だったでしょうから、当番さんはおいしくお昼を食べられたはずです。

RIMG1761ところで今日の出品の、分量にしておよそ3分の1はアラビア語の本でした。さすがに入札する人は限られます。若い業者さんで、アラビア語の学習を始めた人がいて、今日も果敢に入札をされていました。

競争相手が少なければ独占出来て、良いことのように思われますが、いざ自分が持て余した時、誰もそれを引き受ける人がいなくて、単なるツブシとなる恐れがあります。

それでも、あまり人が手掛けていない分野に取り組むことのメリットは少なくありません。挑戦に期待しています。

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2017年02月27日

ゴールド入館証

「業界歴で入館証を色分けしたらどうだろう」ある先輩業者が、そんな提案をされました。内輪の会合で、冗談半分にではありますが。

古書会館に入る時には、入館証を着用することが取り決めになっています。古物営業法により、交換会場には業者しか入ることができないからです。

昔はお互いが顔見知りでしたから、その必要はありませんでした。しかし現在は、たとえば月曜日の中央市会などに出かけると、店主でも半数以上は知らない顔です。

RIMG1758そこで入館証となるわけですが、これが制度化されたのは、現在の古書会館になってからのこと。顔写真まで入るようになったのは、6年ほど前からのことです。

古参組合員の中には、何をいまさらと着用しない方もおられます。その点では、新顔ほど着用率は高いはずです。

しかし、入館ルールは守っても、市場のマナーがなっていない。挨拶一つろくにできない。という現状に対する不満こそが、先輩の言の由って来たるところでした。

昔の市場には、頭を下げてからでないと入れないような雰囲気がありました。開放的になったのは悪いことだとは思いません。その一方で、先達への敬意が薄れてきたような面は、確かに伺われます。

10年までは若葉色、50年を超えたらゴールド入館証――マナー改善に効果があるかどうかはともかく、古参の着用率は向上しそうです。

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2017年02月26日

好転の兆し

KIMG0101先日のTKI会議での報告によれば、このところいささか伸び悩んでいた「日本の古本屋」の受注状況が、今年の1月に入って、過去最高に迫る数字となったそうです。

2月はまだ日を残していますから、正確なところは分かりませんが、依然好調は維持しているとか。

小店の場合も、確かに1月の受注金額は良かったのですが、これはたまたま、やや高額のセット物が売れたからで、それを除けば先月も今月も、目立った変化はありません。

会議では、どこに売り上げを押し上げる要因があったのだろうと、皆で頭をひねって考えたのですが、はっきりした答えは見つかりませんでした。

唯一の心当たりは「かごに入れる」ボタンを大きく目立つように変えたこと。マーケティング会社の方から、ぜひ改良するようにと勧められたことですから、多少の効果はあったでしょうが、それですべてとは思われません。

「もしそうなら、いくらでもボタンを大きくするのに」という冗談も出たほど。

また1月の数日間、突如としてサイトへの訪問者数が跳ねあがったことがあり、その原因らしいものを探ると、あるツイートが関係していることが分かりました。

どなたかが「日本の古本屋は使いやすい」といった好意的なつぶやきをしてくださったらしく、それがかなり大勢の方に共有されたということです。

もちろん、それとてそのまま売り上げにつながったとは思われませんが、何かしらの影響はあったことでしょう。一過性でなく、じわじわと広がってほしいものです。

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2017年02月25日

送料無料のツケ

宅配便が増え過ぎて、配達員さんが悲鳴を上げているということが、ニュースになりました。

そうだろうとは、多くの人が感じていたことです。かく申す店主も、さんざん利用させていただきながら、これはすこし異常ではないかと思うことが、しばしばあります。

今日頼んで明日届くということが画期的なサービスとして始まった時期から、明日と言わず、その日のうちにだって届けますと、ギアが一段上がるまでには、それほど長くかかりませんでした。

RIMG1740そのスピード競争が、昨今では送料無料競争へと、戦線を移してきたようです。一定金額以上のお買い上げ、という条件があった送料無料が、その枷を外し、全て無料とする通販サイトも現れました。

そんなサイトの一つに、店主は以前、小さな電球1個を注文したことがあります。金額は100円そこそこ。それが即日、日本郵便の小包みで届きました。

この時は、もちろん必要なものを手に入れることが出来て、大変有り難かったのですが、一方で何やら罪悪感のようなものも感じたのでした。

こんな状態が、いつまでも続くはずはないと思います。そのしわ寄せなのかどうか、日本郵便では、ゆうメール料金が、近々改定されると聞きました。大口利用者のツケが、一般利用者に廻されるような気がしてなりません。

しかしこれも、シシ喰った報いというわけでしょうか。

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