2009年01月
2009年01月21日
駒場みやげ
駒場を訪れた記念になるようなみやげはないかと
前にお客様から聞かれたことがあり
そういえば東大の記念グッズも本郷のものばかりで
教養学部独自のものは、ないような気がします。
店に「宮澤賢治かるた」などをおかせていただいている
木版画家の伊藤卓美さんに、そんなお話をしたら
絵葉書を作ってみましょうか、となって
このたび早速まず二点を製作されました。
教養学部はともかく河野書店は
記念グッズになるかどうか心配ですが
作品の出来はご覧のとおり
実物よりずっと素敵なものになりました。
一枚300円で店頭にて販売しております。
計画ではあと3点ほど制作し
5枚セットの駒場みやげになる予定です。
教養学部
河野書店
前にお客様から聞かれたことがあり
そういえば東大の記念グッズも本郷のものばかりで
教養学部独自のものは、ないような気がします。
店に「宮澤賢治かるた」などをおかせていただいている
木版画家の伊藤卓美さんに、そんなお話をしたら
絵葉書を作ってみましょうか、となって
このたび早速まず二点を製作されました。
教養学部はともかく河野書店は
記念グッズになるかどうか心配ですが
作品の出来はご覧のとおり
実物よりずっと素敵なものになりました。
一枚300円で店頭にて販売しております。
計画ではあと3点ほど制作し
5枚セットの駒場みやげになる予定です。
教養学部
河野書店
2009年01月20日
2009年01月19日
駒場寮
「こちらの店はいつからやっておられますか」と
今日もお客様から尋ねられました。
年配の方の場合、多くは東大OBで
何かの用で駒場を訪れ
若き日の思い出のよすがとなるものを求めて
店に入って来られるようです。
小店が店を開いたのは1983年の3月。
まもなく26年が経ちますが、駒場も随分変わりました。
駅前で当時と同じ姿をとどめているものは
公務員宿舎くらいかもしれません。
大学構内も様変わりです。
「寮がなくなってから客が減りましたか」
というのが先のお客様の、続いてのお尋ねでしたが
それで改めて、僅かな期間垣間見た
駒場寮のことを思い出しました。
減ったというほど当時から多くはなかったのですが
記憶に残る何人かの学生さんがいました。
そのことはまた改めて。
本日の作業:16世紀フランス文学関係の入力など。
今日もお客様から尋ねられました。
年配の方の場合、多くは東大OBで
何かの用で駒場を訪れ
若き日の思い出のよすがとなるものを求めて
店に入って来られるようです。
小店が店を開いたのは1983年の3月。
まもなく26年が経ちますが、駒場も随分変わりました。
駅前で当時と同じ姿をとどめているものは
公務員宿舎くらいかもしれません。
大学構内も様変わりです。
「寮がなくなってから客が減りましたか」
というのが先のお客様の、続いてのお尋ねでしたが
それで改めて、僅かな期間垣間見た
駒場寮のことを思い出しました。
減ったというほど当時から多くはなかったのですが
記憶に残る何人かの学生さんがいました。
そのことはまた改めて。
本日の作業:16世紀フランス文学関係の入力など。
2009年01月18日
センター試験
昨日と、今日と、センター試験。
朝から時々日は差すけれど
日が陰ると雪でも降り出しそうな空の色。
記憶をたどると、いつもこんなお天気です。
昼過ぎ、夕方、受験生らしい姿が
ポツリ、ポツリと顔を見せる。
サッと眺めるだけで出て行ったり
中には長時間じっと読み耽っていたり。
受験生だろうかと思うと、そんな立ち読みにも
寛大な気持ちになります。
やや場違いな雰囲気のご婦人二人連れの入店。
興味は本よりも店においてある飾り小物でしょうか。
それでもしばらく見て回って、辞書を一冊
グッズを一点、それぞれお買い上げ。
帰りぎわに某政党の宣伝パンフレットを
そっと置いていかれました。
本日は在庫の整理をしながら、一日店番です。
朝から時々日は差すけれど
日が陰ると雪でも降り出しそうな空の色。
記憶をたどると、いつもこんなお天気です。
昼過ぎ、夕方、受験生らしい姿が
ポツリ、ポツリと顔を見せる。
サッと眺めるだけで出て行ったり
中には長時間じっと読み耽っていたり。
受験生だろうかと思うと、そんな立ち読みにも
寛大な気持ちになります。
やや場違いな雰囲気のご婦人二人連れの入店。
興味は本よりも店においてある飾り小物でしょうか。
それでもしばらく見て回って、辞書を一冊
グッズを一点、それぞれお買い上げ。
帰りぎわに某政党の宣伝パンフレットを
そっと置いていかれました。
本日は在庫の整理をしながら、一日店番です。
2009年01月17日
2009年01月16日
ボロ市
寒いはずだ、ボロ市だもの。
そんな会話をどこかで昔聴いた覚えがあります。
今日で、暮と正月、二度のボロ市も終わり。
一番寒い季節に入り、今朝は庭に初氷を見ました。
ボロ市通りは、毎日車で通勤している途中にあります。
子供か小さかったずっと以前は、よく覗いたものですが
近年はうっかりその日を忘れて通りかかり
通行出来ずに遠回りを余儀なくされることもしばしば
というくらい関心も薄れてしまいました。
そういえば、と思い出します。
まだ店を出すより以前、近くの新刊屋さんが
ボロ市に店を広げてショタレ本を売っていました。
鏡花全集、荷風全集の、当時キキメであった最終巻を
安く手に入れたことがありました。
本の世界を取り巻く状況がどんなに変わってしまったか
改めて感じます。
そんな会話をどこかで昔聴いた覚えがあります。
今日で、暮と正月、二度のボロ市も終わり。
一番寒い季節に入り、今朝は庭に初氷を見ました。
ボロ市通りは、毎日車で通勤している途中にあります。
子供か小さかったずっと以前は、よく覗いたものですが
近年はうっかりその日を忘れて通りかかり
通行出来ずに遠回りを余儀なくされることもしばしば
というくらい関心も薄れてしまいました。
そういえば、と思い出します。
まだ店を出すより以前、近くの新刊屋さんが
ボロ市に店を広げてショタレ本を売っていました。
鏡花全集、荷風全集の、当時キキメであった最終巻を
安く手に入れたことがありました。
本の世界を取り巻く状況がどんなに変わってしまったか
改めて感じます。
2009年01月15日
線を消す
古本という以上、誰かの手を経たもので
大抵は読むために買ったのですから、目を通している。
その時、本に線を引いたり、書入れをしたりする人も
少なからずいます。
それもまた、古本を読む楽しみのひとつだと
あの懐かしい由良君美先生などはおっしゃりもし
書き残してもおられます。
しかしなかなかそこまでは悟れず、いきおい線のある本は
格安の値をつけざるを得ません。
そこで古本屋は値の張る専門書などに線引きが見つかると
なんとかきれいに消して、商品価値を高めようと努力します。
そこまでして売るほどの値がつく本が減ったこともあり
いかにも生産性の低いこの作業は、昔より随分減りました。
それでもきちんと評価した本が、よく見ると線引き
などという時は、つい貧乏根性から消しゴムを手にします。
やり始めると案外はまるんですね、この作業。
こんなことをしている場合ではない、と思いながら
ついページを追ってしまいます。
いい加減きれいに消し進んだところで、ボールペンの線に
ぶつかったりすると、それまでの費やした時間が
ほぼ無駄だったことになります。
泣く泣く「線引き有り」で店頭均一棚へ。
そんな店番の日もあります。
今日は夕方から古書会館で会議。
そのあと新年会が予定されていますが、失礼して店に戻ります。
大抵は読むために買ったのですから、目を通している。
その時、本に線を引いたり、書入れをしたりする人も
少なからずいます。
それもまた、古本を読む楽しみのひとつだと
あの懐かしい由良君美先生などはおっしゃりもし
書き残してもおられます。
しかしなかなかそこまでは悟れず、いきおい線のある本は
格安の値をつけざるを得ません。
そこで古本屋は値の張る専門書などに線引きが見つかると
なんとかきれいに消して、商品価値を高めようと努力します。
そこまでして売るほどの値がつく本が減ったこともあり
いかにも生産性の低いこの作業は、昔より随分減りました。
それでもきちんと評価した本が、よく見ると線引き
などという時は、つい貧乏根性から消しゴムを手にします。
やり始めると案外はまるんですね、この作業。
こんなことをしている場合ではない、と思いながら
ついページを追ってしまいます。
いい加減きれいに消し進んだところで、ボールペンの線に
ぶつかったりすると、それまでの費やした時間が
ほぼ無駄だったことになります。
泣く泣く「線引き有り」で店頭均一棚へ。
そんな店番の日もあります。
今日は夕方から古書会館で会議。
そのあと新年会が予定されていますが、失礼して店に戻ります。
2009年01月14日
リテラシー
「機嫌良く」というのを
店番のときのモットーにしています。
なかなか出来ないからこそですが。
お客様だって、店主の機嫌を損ねることを目的として
ご来店されるわけではないのですから
こちらからにこやかに応対すれば
大抵の場合、機嫌良く応じていただけます。
メールのやり取りでも同じこと―
なのですが、ここで難しいのはお互いの顔が見えないこと。
マクルーハンを引き合いに出すまでもなく
声や、顔色がいかに多くの情報を含んでいるか
痛切に感じることがあります。
こちらの機嫌をうまく伝えられない、相手の機嫌だって
なかなか見えてこない。
僅かな言葉の受取りようで妙に話がこじれる
そんな体験を最近もしました。
読む力、書く力をもっと高めなければと思います。
時間をかけて推敲するという性質のものでないだけに
余計、日ごろの修練がものを云うような気がします。
何だかブログを書く言い訳のよう。
寒い日、店番の一日でした。
店番のときのモットーにしています。
なかなか出来ないからこそですが。
お客様だって、店主の機嫌を損ねることを目的として
ご来店されるわけではないのですから
こちらからにこやかに応対すれば
大抵の場合、機嫌良く応じていただけます。
メールのやり取りでも同じこと―
なのですが、ここで難しいのはお互いの顔が見えないこと。
マクルーハンを引き合いに出すまでもなく
声や、顔色がいかに多くの情報を含んでいるか
痛切に感じることがあります。
こちらの機嫌をうまく伝えられない、相手の機嫌だって
なかなか見えてこない。
僅かな言葉の受取りようで妙に話がこじれる
そんな体験を最近もしました。
読む力、書く力をもっと高めなければと思います。
時間をかけて推敲するという性質のものでないだけに
余計、日ごろの修練がものを云うような気がします。
何だかブログを書く言い訳のよう。
寒い日、店番の一日でした。
2009年01月13日
リニューアル
朝、店を開けてから市場へ。
今日は東京洋書会。
フランス文学の一口と、英語学の一口その他。
残念ながら心惹かれるものはなく、獲物なし。
古書会館ではもうひとつ用事が。
「日本の古本屋」のトップページを本日リニューアル。
そのための、直前の案内などを手配。
今回の模様替えは、これから始めようとする
本格的なリニューアルの第一歩。
すべてが整ってからというと、いつまで待っても始まらない
というので、
いわば、場面転換の様子もお客様にご覧いただこうという趣向。
なにぶん組合員、つまりは古書店主たちの運営によるサイト。
この先どう進んでいくものやら、当人たちが一番ヒヤヒヤです。
店に戻って、これから受注メールへの返信、送本荷造りなど、地味な仕事にかかります。
今日は東京洋書会。
フランス文学の一口と、英語学の一口その他。
残念ながら心惹かれるものはなく、獲物なし。
古書会館ではもうひとつ用事が。
「日本の古本屋」のトップページを本日リニューアル。
そのための、直前の案内などを手配。
今回の模様替えは、これから始めようとする
本格的なリニューアルの第一歩。
すべてが整ってからというと、いつまで待っても始まらない
というので、
いわば、場面転換の様子もお客様にご覧いただこうという趣向。
なにぶん組合員、つまりは古書店主たちの運営によるサイト。
この先どう進んでいくものやら、当人たちが一番ヒヤヒヤです。
店に戻って、これから受注メールへの返信、送本荷造りなど、地味な仕事にかかります。
2009年01月12日
棚差し
昼過ぎ曇って、時雨。
今日も昨日に続いて店で本の整理。
少しばかり棚に本を差す。
店売りをしている以上、常に新しい本を追加することが
売り上げを伸ばすために、
とても大切なことは言うまでもありません。
しかしまず、棚に差したいような本を仕入れることが先決。
よく売れて棚が空いているならばともかく
きっちりと詰まったまま動かない棚に
新たに本を差すためには、何かを抜かなくてはなりません。
並んでいる本を抜いてまで入れるとなると、
今あるものより、質の高いものを入れたいのが本屋の性です。
そんな本は、店で待っているだけでは
おいそれとは入ってきません。
市場で仕入れるか、セドリに回るか。
いずれも厳しい競争の世界。
差す本がない時は棚の入れ替えをしろ、と言われたものです。
棚を耕す、と称していた本屋さんもいました。
とにかく、こまめに良く働け、ということですね。
今日も昨日に続いて店で本の整理。
少しばかり棚に本を差す。
店売りをしている以上、常に新しい本を追加することが
売り上げを伸ばすために、
とても大切なことは言うまでもありません。
しかしまず、棚に差したいような本を仕入れることが先決。
よく売れて棚が空いているならばともかく
きっちりと詰まったまま動かない棚に
新たに本を差すためには、何かを抜かなくてはなりません。
並んでいる本を抜いてまで入れるとなると、
今あるものより、質の高いものを入れたいのが本屋の性です。
そんな本は、店で待っているだけでは
おいそれとは入ってきません。
市場で仕入れるか、セドリに回るか。
いずれも厳しい競争の世界。
差す本がない時は棚の入れ替えをしろ、と言われたものです。
棚を耕す、と称していた本屋さんもいました。
とにかく、こまめに良く働け、ということですね。