2009年02月
2009年02月28日
ネットワーク工事
土曜の渋谷に昼過ぎ、用があって出かけました。
駒場で西口から乗ると、アヴェニュー口(という
ことを今日はじめて知りました)から出るまで
混雑に遭わないですみます。
しかし一歩、道玄坂へ踏み出すと、人の波と
あちこちから拡声器を通して呼びかける音の渦。
目的地へ着く前に疲れてしまいます。
今日の目的地はビックカメラ。
店の二台のコンピュータをつなぐネットワークが
不調で、原因はケーブルのコネクターが磨耗した
のではないかと見当をつけ、新たに買うため。
思えば渋谷で買い物をするのは、この店以外には
デパ地下か、のれん街で食品類を買う時だけ。
もう何年も、そんな淋しい消費生活です。
すぐに戻って、新しいケーブルで接続を試みました。
ぎっしり詰まった本箱や、本棚の裏を這わせるので
まず一苦労。さらにずいぶん余裕を見たつもりが
あわや足りないかというほど長さギリギリ。
これで見当が外れていたら、ここまでの努力が
まったく水の泡となるところでした。
幸いなことに、接続は順調、無事に一件落着です。
駒場で西口から乗ると、アヴェニュー口(という
ことを今日はじめて知りました)から出るまで
混雑に遭わないですみます。
しかし一歩、道玄坂へ踏み出すと、人の波と
あちこちから拡声器を通して呼びかける音の渦。
目的地へ着く前に疲れてしまいます。
今日の目的地はビックカメラ。
店の二台のコンピュータをつなぐネットワークが
不調で、原因はケーブルのコネクターが磨耗した
のではないかと見当をつけ、新たに買うため。
思えば渋谷で買い物をするのは、この店以外には
デパ地下か、のれん街で食品類を買う時だけ。
もう何年も、そんな淋しい消費生活です。
すぐに戻って、新しいケーブルで接続を試みました。
ぎっしり詰まった本箱や、本棚の裏を這わせるので
まず一苦労。さらにずいぶん余裕を見たつもりが
あわや足りないかというほど長さギリギリ。
これで見当が外れていたら、ここまでの努力が
まったく水の泡となるところでした。
幸いなことに、接続は順調、無事に一件落着です。
2009年02月27日
この冬一番
雨が、市場に出かける頃には雪混じりに。
そのまま一日降って、この冬一番という寒さ。
明治古典会も、特選市ながら出品少なめ。
もっとも、特選は、量的には多少絞っても
良いものをきちんと並べようというのが主旨で
その意味では、見やすい市だったともいえます。
いつもよりかなり早めに終わり、終了後、総会。
折に触れ、市会の運営などについて報告したり
話し合ったりする会議で、現在30名の会員の
9割近くが出席するというまじめさ。
いまは早くも、この7月に開催予定の七夕大入札会
の準備に取り掛かっていて、そんな話題も。
いつもならその後、会員仲間で食事をしてから
店に戻るという段取りが、本日は訳あって
すぐ店に帰ってきました。訳というのは、バイトの
可Y君が都合でお休みなのに加え、末娘が発熱。
店番、店閉めが手薄になったためです。
帰ってみると、店もこの冬一番の寒さ。
ただ買い取り希望のお客様から荷物が三箱
お持込が二袋。
明日は日差しが望めるのでしょうか。
そのまま一日降って、この冬一番という寒さ。
明治古典会も、特選市ながら出品少なめ。
もっとも、特選は、量的には多少絞っても
良いものをきちんと並べようというのが主旨で
その意味では、見やすい市だったともいえます。
いつもよりかなり早めに終わり、終了後、総会。
折に触れ、市会の運営などについて報告したり
話し合ったりする会議で、現在30名の会員の
9割近くが出席するというまじめさ。
いまは早くも、この7月に開催予定の七夕大入札会
の準備に取り掛かっていて、そんな話題も。
いつもならその後、会員仲間で食事をしてから
店に戻るという段取りが、本日は訳あって
すぐ店に帰ってきました。訳というのは、バイトの
可Y君が都合でお休みなのに加え、末娘が発熱。
店番、店閉めが手薄になったためです。
帰ってみると、店もこの冬一番の寒さ。
ただ買い取り希望のお客様から荷物が三箱
お持込が二袋。
明日は日差しが望めるのでしょうか。
2009年02月26日
教科書売ってます
今日も曇って、時々雨、そして入学試験二日目。
昨日に続いて教科書の話をします。
教科書を扱う古書店が何故少なくなったのでしょうか。
学生が勉強しなくなったからだ、という答えは年輩の
かたには受けが良いかもしれませんが、必ずしもそう
とは思えません。むしろ試験で良い点を取ることには
昔より、よほど熱心な学生が多いようです。
理由の詮索はともかく、小店も開業以来、教科書売買を
柱の一つにできないかと、いろいろ試みました。
新学期に使われる教科書、参考書リストを入手し熱心に
拡充を計画した時期もあります。
しかし教科書売買の難しさは、必要とされる本が限られ
必要な時期もまた限られていること、買う人、売る人も
限られていることです。
何年か前、この中古教科書売買を事業化しようと試みる
学生グループが現れ、店先を貸したこともありますが
結局、継続できませんでした。
そんなわけで昨日も言うように、細々と、店の一角を
教科書、参考書コーナーとして、扱いを続けています。
この一角に引き寄せられて、やがては古書の世界に
興味を持つ、そんな学生さんが一人でも多く生まれる
ことを願いつつ。
昨日に続いて教科書の話をします。
教科書を扱う古書店が何故少なくなったのでしょうか。
学生が勉強しなくなったからだ、という答えは年輩の
かたには受けが良いかもしれませんが、必ずしもそう
とは思えません。むしろ試験で良い点を取ることには
昔より、よほど熱心な学生が多いようです。
理由の詮索はともかく、小店も開業以来、教科書売買を
柱の一つにできないかと、いろいろ試みました。
新学期に使われる教科書、参考書リストを入手し熱心に
拡充を計画した時期もあります。
しかし教科書売買の難しさは、必要とされる本が限られ
必要な時期もまた限られていること、買う人、売る人も
限られていることです。
何年か前、この中古教科書売買を事業化しようと試みる
学生グループが現れ、店先を貸したこともありますが
結局、継続できませんでした。
そんなわけで昨日も言うように、細々と、店の一角を
教科書、参考書コーナーとして、扱いを続けています。
この一角に引き寄せられて、やがては古書の世界に
興味を持つ、そんな学生さんが一人でも多く生まれる
ことを願いつつ。
2009年02月25日
教科書買います
朝、家を出る時は細かな雨がしっかり降っていて
今日、明日は、東京大学の試験日、お客様など
一人もおいでにならないのでは、と案じておりました。
昼ごろ雨がやみ、時折薄日も差して、どうやら
本屋へ足を運ぼうという奇特な方も現れた様子。
ありがたいことです。
学校の方は年度末を控え、先生方は残務処理に
学生さんは引越しやら卒業準備に、それぞれ忙しく
なってきました。
小店でも、学生さんの教科書、参考書などの持込が
このところ増えてきています。
教科書というのは、古本の中でも基本的な商品でした。
神保町に古本屋街が生まれたのは、かつて辺りに
学校が多かったからだという説もあります。
本郷は言うまでもなく、早稲田でも、一世代前までは
軒を並べた古書店の多くが、教科書を扱っていました。
少し大きな大学の周りには、必ず一軒や二軒、そうした
教科書屋さんがあったものです。
どんな事情の変化によるのか、今では教科書を扱う店は
数えるほどになりました。
中古教科書がよく売れた時代には古本屋がなかった駒場で
今になって細々と教科書を扱っていると言うのも、何やら
不思議な気がします。
今日、明日は、東京大学の試験日、お客様など
一人もおいでにならないのでは、と案じておりました。
昼ごろ雨がやみ、時折薄日も差して、どうやら
本屋へ足を運ぼうという奇特な方も現れた様子。
ありがたいことです。
学校の方は年度末を控え、先生方は残務処理に
学生さんは引越しやら卒業準備に、それぞれ忙しく
なってきました。
小店でも、学生さんの教科書、参考書などの持込が
このところ増えてきています。
教科書というのは、古本の中でも基本的な商品でした。
神保町に古本屋街が生まれたのは、かつて辺りに
学校が多かったからだという説もあります。
本郷は言うまでもなく、早稲田でも、一世代前までは
軒を並べた古書店の多くが、教科書を扱っていました。
少し大きな大学の周りには、必ず一軒や二軒、そうした
教科書屋さんがあったものです。
どんな事情の変化によるのか、今では教科書を扱う店は
数えるほどになりました。
中古教科書がよく売れた時代には古本屋がなかった駒場で
今になって細々と教科書を扱っていると言うのも、何やら
不思議な気がします。
2009年02月24日
洋書にもいろいろ
今日は火曜日、東京洋書会。
2月は当番の月ではないので、普通なら
昼過ぎに出かければ良いところですが
特別に大口の出品があるということで
呼び出しがかかりました。
朝10時過ぎに古書会館へ着くと、4階の
会場には既に本が広げられています。
90×180cmのテーブルを3台並べて一列。
それを中央に8列ほど並べ、他にも壁に
沿ってぐるりと同じテーブル。
窓側には形の異なる陳列棚、よほど多い
量でも、ここへ持ち込めば広げて整理する
ことができます。
今日の一口はそのうち6割ほどの場所を
占領して、なるほどかなりの大口です。
聞けば、これでまだ半分。同じくらいの量を
日を改めてもう一度、持ち込むとのこと。
問題はその本の種類ですが、経済、それも
金融、財政関係の専門書。仕分けと言って
本を買いやすく、かつ高値になるように分ける
作業が、市場ではもっとも大事な仕事ですが
専門違いの店主には、皆目手がつけられません。
仕分けた本を縛ったり、それを並べたりという
下働きを手伝いました。
もちろん、それ以外の出品もあって、小店の
本日の収穫は日本書(文庫、新書)とドイツ
文学の小さな揃い物。
良い文庫が入りましたので、早速、棚に入れる
つもりです。
2月は当番の月ではないので、普通なら
昼過ぎに出かければ良いところですが
特別に大口の出品があるということで
呼び出しがかかりました。
朝10時過ぎに古書会館へ着くと、4階の
会場には既に本が広げられています。
90×180cmのテーブルを3台並べて一列。
それを中央に8列ほど並べ、他にも壁に
沿ってぐるりと同じテーブル。
窓側には形の異なる陳列棚、よほど多い
量でも、ここへ持ち込めば広げて整理する
ことができます。
今日の一口はそのうち6割ほどの場所を
占領して、なるほどかなりの大口です。
聞けば、これでまだ半分。同じくらいの量を
日を改めてもう一度、持ち込むとのこと。
問題はその本の種類ですが、経済、それも
金融、財政関係の専門書。仕分けと言って
本を買いやすく、かつ高値になるように分ける
作業が、市場ではもっとも大事な仕事ですが
専門違いの店主には、皆目手がつけられません。
仕分けた本を縛ったり、それを並べたりという
下働きを手伝いました。
もちろん、それ以外の出品もあって、小店の
本日の収穫は日本書(文庫、新書)とドイツ
文学の小さな揃い物。
良い文庫が入りましたので、早速、棚に入れる
つもりです。
2009年02月23日
雨で月曜で
それでなくとも憂鬱に支配されがちな日
朝刊を開いて、さらに暗い気分になりました。
朝日新聞第二面、グーグルが著作権集団訴訟で
原告と和解し、裁判所の承認を受け、本格的に
デジタルライブラリー事業を促進させるだろうと
書かれています。
そのやっている半分は、図書館から本を借り出して
コピー出版する、いわゆるリプリント屋さんと
変わりありませんが、理屈と膏薬はどこにでも
貼りつく喩えどおり、高邁な目的がサイトでは
述べられています。
グーテンベルク以来といわれる出版革命が
どのような方向へ進むか、予測はつきません。
写本が活版に取って代わられた、さらには活版が
電算写植、DTPに移行したより、ずっと短い時間で
はるかに大きな変化が起きることでしょう。
やがては本というものが図書館ならぬ博物館でしか
お目にかかれない時代が来るかも知れません。
本がなくなれば、もちろん古本屋はありません。
しかし、幸か不幸か、それよりもっと切実な問題が
日々数多あって、明日を思い煩うまでには至らない
のが現実です。
朝刊を開いて、さらに暗い気分になりました。
朝日新聞第二面、グーグルが著作権集団訴訟で
原告と和解し、裁判所の承認を受け、本格的に
デジタルライブラリー事業を促進させるだろうと
書かれています。
そのやっている半分は、図書館から本を借り出して
コピー出版する、いわゆるリプリント屋さんと
変わりありませんが、理屈と膏薬はどこにでも
貼りつく喩えどおり、高邁な目的がサイトでは
述べられています。
グーテンベルク以来といわれる出版革命が
どのような方向へ進むか、予測はつきません。
写本が活版に取って代わられた、さらには活版が
電算写植、DTPに移行したより、ずっと短い時間で
はるかに大きな変化が起きることでしょう。
やがては本というものが図書館ならぬ博物館でしか
お目にかかれない時代が来るかも知れません。
本がなくなれば、もちろん古本屋はありません。
しかし、幸か不幸か、それよりもっと切実な問題が
日々数多あって、明日を思い煩うまでには至らない
のが現実です。
2009年02月22日
老舗とは
テレビから「50年続く老舗旅館」という言葉が聞こえ
違和感を感じたことがあります。
確かに短い時間ではありません。
10年続く企業は5%に過ぎないという話を聞いたことが
あったので調べてみると、やはりそのようなデータがあり
50年続くのは0.7%となっています。
しかしそれは、あらゆる企業を平均的に見たものでしょう。
たとえば旅館1000軒から50年以上続いている所を数え出せば
7軒ということはないはずです。
一般的な印象として、旅館の50年は特に老舗とは思えません。
では古本屋の場合はどうでしょうか。
100年以上続く店を数えれば、すぐさま10指に余るこの業界
ですが、50年以上続いている現存店舗は、同業間でも古株に
入ることは確かです。
ただ、50年というのは微妙な数字です。
生涯現役を続けられるこの業界では、ご自身で始められ
跡取りもないまま店を閉じられる方でも、50年続けることは
可能だからです。
しかしそのような場合、例えば弘文荘反町さんでさえ
老舗とは言い難い。
一方で、50年経てば3代目が店を継いでいる場合もあります。
3代続けば立派な老舗、という見方は出来るかもしれません。
企業と個人営業とでは事情が異なるとはいえ、経営環境が
厳しいことは同じです。
小店はようやく26年、先のデータに照らせば存続率は3%。
老舗への道は遠いですが、よくやってきたと思います。
違和感を感じたことがあります。
確かに短い時間ではありません。
10年続く企業は5%に過ぎないという話を聞いたことが
あったので調べてみると、やはりそのようなデータがあり
50年続くのは0.7%となっています。
しかしそれは、あらゆる企業を平均的に見たものでしょう。
たとえば旅館1000軒から50年以上続いている所を数え出せば
7軒ということはないはずです。
一般的な印象として、旅館の50年は特に老舗とは思えません。
では古本屋の場合はどうでしょうか。
100年以上続く店を数えれば、すぐさま10指に余るこの業界
ですが、50年以上続いている現存店舗は、同業間でも古株に
入ることは確かです。
ただ、50年というのは微妙な数字です。
生涯現役を続けられるこの業界では、ご自身で始められ
跡取りもないまま店を閉じられる方でも、50年続けることは
可能だからです。
しかしそのような場合、例えば弘文荘反町さんでさえ
老舗とは言い難い。
一方で、50年経てば3代目が店を継いでいる場合もあります。
3代続けば立派な老舗、という見方は出来るかもしれません。
企業と個人営業とでは事情が異なるとはいえ、経営環境が
厳しいことは同じです。
小店はようやく26年、先のデータに照らせば存続率は3%。
老舗への道は遠いですが、よくやってきたと思います。
2009年02月21日
新品でしょうか
在庫のお尋ねで、そのように訊かれました。
小店は古本屋ですから、新品はございません。
そうお答えするしかないのですが、お尋ねの
主旨は「新品同然でしょうか」ということかも
知れません。
綺麗な本です、とお答えすれば済むかもしれません。
しかしその場合も、実は本の美醜を問うているのか
前に誰かが読んだかどうか(つまりsecond hand)
を問うているのか、確かなところが分かりません。
そのどちらも、ということでしょうか。
版元から直接送られてくるような状態と、たとえ
短期間とはいえ、店の棚に差して人の手が触れたもの
とでは、同じ新本でも厳密に言えば綺麗さは違います。
その微妙な差異を問題にするのか、ともかく一度人の
手に渡ったものはイヤだということなのか。
要するに小店が古本屋であることを認識した上での
ご質問かどうかという点が、このようなお問い合わせ
の際一番分かりにくいところです。
同じようなことが、店でもあります。
この本は古本ですか、というご質問です。
店の場合は、そうですとお答えし、あとはご本人に
良くご検分いただけば、それで済みますが
メールのお問い合わせには、なかなか苦慮します。
小店は古本屋ですから、新品はございません。
そうお答えするしかないのですが、お尋ねの
主旨は「新品同然でしょうか」ということかも
知れません。
綺麗な本です、とお答えすれば済むかもしれません。
しかしその場合も、実は本の美醜を問うているのか
前に誰かが読んだかどうか(つまりsecond hand)
を問うているのか、確かなところが分かりません。
そのどちらも、ということでしょうか。
版元から直接送られてくるような状態と、たとえ
短期間とはいえ、店の棚に差して人の手が触れたもの
とでは、同じ新本でも厳密に言えば綺麗さは違います。
その微妙な差異を問題にするのか、ともかく一度人の
手に渡ったものはイヤだということなのか。
要するに小店が古本屋であることを認識した上での
ご質問かどうかという点が、このようなお問い合わせ
の際一番分かりにくいところです。
同じようなことが、店でもあります。
この本は古本ですか、というご質問です。
店の場合は、そうですとお答えし、あとはご本人に
良くご検分いただけば、それで済みますが
メールのお問い合わせには、なかなか苦慮します。
2009年02月20日
天下一本
まさかと思いましたが、やっぱりこれは私が
以前住んでいた近くの古本屋さんに売った本です。
ほらここに書いてあるのは、私の名前です。
こんなところでまた出会うとは。
よほど感激されたのか、そういってその本を
また買っていかれたお客様がおられました。
また、別のお客様からは、注文して届いた本に
懐かしい恩師の名が記されていたが、どのような
経緯で手に入れられたか、というお尋ねを
受けました。
他にも、尊敬する学者の書き入れ本と知り、喜んで
買っていかれるお客様もおられます。
古書は、多くの場合、少なくとも一度は誰かの
手を経たものです。その誰かに意味を見出した時
その一冊は他にはない、ただ一冊の本になります。
著者の署名がある本は、ファンや蒐書家に
珍重されますが、古本を求める醍醐味としては
こちらの方が、数等勝っているように店主は思います。
以前住んでいた近くの古本屋さんに売った本です。
ほらここに書いてあるのは、私の名前です。
こんなところでまた出会うとは。
よほど感激されたのか、そういってその本を
また買っていかれたお客様がおられました。
また、別のお客様からは、注文して届いた本に
懐かしい恩師の名が記されていたが、どのような
経緯で手に入れられたか、というお尋ねを
受けました。
他にも、尊敬する学者の書き入れ本と知り、喜んで
買っていかれるお客様もおられます。
古書は、多くの場合、少なくとも一度は誰かの
手を経たものです。その誰かに意味を見出した時
その一冊は他にはない、ただ一冊の本になります。
著者の署名がある本は、ファンや蒐書家に
珍重されますが、古本を求める醍醐味としては
こちらの方が、数等勝っているように店主は思います。
2009年02月19日
山が生まれる時
ただ今帰りました。
お昼から出かけて、もう店をしまう時間。
出かけた先は古書会館、用事はTKI会議。
TKIというのは東京都古書籍商業協同組合
インターネット事業部の略称。
「日本の古本屋」を運営している会議です。
月に一度の会議なので、つい長くなって
2時から6時半まで延々。
もう少し頻繁にして、一度の会議を短く
という案もあるのですが、それはそれで。
どうせ店を空けるなら、一時間も六時間も
同じことだということもあり、それなら
まとめて、となっている次第です。
しかし考えてみれば、今週は昨日一日を
除いて毎日出かけることになります。
明日は朝から明治古典会、あさっては南部。
一つの会議を月一度にまとめても、こう
いろいろな用事があっては、やっぱり
店の仕事に手がつきません。
なぜなら先日も申し上げたとおり、やるべき
仕事は道路工事、まとまった時間がないと
はかが行かないことおびただしい。
で、せっかく昨日少し片付けた辺りに
また山が一つ、ふたつ…
お昼から出かけて、もう店をしまう時間。
出かけた先は古書会館、用事はTKI会議。
TKIというのは東京都古書籍商業協同組合
インターネット事業部の略称。
「日本の古本屋」を運営している会議です。
月に一度の会議なので、つい長くなって
2時から6時半まで延々。
もう少し頻繁にして、一度の会議を短く
という案もあるのですが、それはそれで。
どうせ店を空けるなら、一時間も六時間も
同じことだということもあり、それなら
まとめて、となっている次第です。
しかし考えてみれば、今週は昨日一日を
除いて毎日出かけることになります。
明日は朝から明治古典会、あさっては南部。
一つの会議を月一度にまとめても、こう
いろいろな用事があっては、やっぱり
店の仕事に手がつきません。
なぜなら先日も申し上げたとおり、やるべき
仕事は道路工事、まとまった時間がないと
はかが行かないことおびただしい。
で、せっかく昨日少し片付けた辺りに
また山が一つ、ふたつ…