2010年08月

2010年08月31日

処理能力は充分か

朝から洋書会。

中国地方の元大学教授の旧蔵書、合計1500箱!その内800箱以上の洋書を先週、今週と仕分けて、残すところは来週に約200箱。あと一週の頑張りを期して、市会終了後、ランチョンでちょっと一息。

昨日も触れましたが、同じ本を何冊もお買い上げになっていた方です。単行本ならうっかり忘れてまた、と言うこともあるでしょう。しかし大部の全集、百科事典の類までとなると、何らかの信念に基づいての購入としか考えられません。

いずれにせよ、過去に納入した書店にとっては、実にありがたいお客様であったことに違いなく、洋書会員の何店かは、実際にご本人をよく記憶していました。そして、こういうお客様はこれから現れないだろうと、皆の意見が一致します。

確かに現今、こうしたタイプの蔵書家は絶滅危惧種(あるいはすでに絶滅?)のよRIMG0577うです。一方で、溜め込まれた蔵書が、まだすべて市場に出てきたとは思えません。むしろこれから、ダムが決壊するように、押し寄せてくるのではないか、そんな怖れさえ抱くのです。

そうした事態を予測して、それをきちんと受け止められる市場であり、業界でなければならない。近頃ますます、そう思います。

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2010年08月30日

購入意欲

2004年の夏、東京都心で39℃を超える猛暑の日があったということを、今朝、車のラジオで聞きました。

そういえば、夜になっても30℃を切るか切らないかということがあったのは、その年だったでしょうか。今年よりずっと暑かったはずですが、あまり覚えていないものですね。

昼から、先週に引き続き、洋書会の前日仕分けに出かけました。たびたびご紹介する神保町駅出口の寒暖計は37.4℃。しかし古書会館の地階は、しっかり冷房が効いていて寒いほど。せいぜい働きなさいということのようです。

さて中世英語英文学関係を中心とする口が、今回は350箱。次第に明らかになってきたのは、旧蔵者のかなり特徴的な性向。同じものを何冊も、いや大きなセット物さえ何組も購入されていることです。

OEDといえば、関係者ならどなたもご存知、最大の英語辞典ですが、この初版計17冊は積み上げると1m以上になる大部のもの。これが、現在までに7組は確認できました。

さらにこのOEDは第二版として20冊になって出版されていて、そちらも3組以上はありそうです。
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この先生は、一体どんな情熱に捉えられて、本を買い続けられたのでしょうか。いまだ明らかにならない蔵書の全貌に、驚嘆の念を禁じえません。

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2010年08月29日

職不足、人不足

昨日、無理を言ってエアコンを修理してもらったのが実にありがたく感じられる、とりわけ暑熱の厳しい日曜日です。

表に出ると風もなく、暑さがまとわりつくよう。日曜皆勤のMr. Sundayも、今日は文字通りフウフウと息をつきながら、本をご覧になっておられました。この方のためにも、直っていて良かった。

昨日のことですが、年若い男性が料理の本を、長らくあれこれ見比べていました。まだエアコン修理前、急遽店内に置いた扇風機のまん前にあたる場所なので、まるで涼んでいるよう。

やがて決断したように、ポケットサイズのワイン本を一冊、帳場へお持ちに。つい「料理をやってらっしゃるの?」と声をかけました。すると答えは「はい、昨日まで」。

勤めていたフランス料理店が店じまいしたとのことです。年恰好からみても、まだ見習い中のはず。思わず「また頑張らなきゃ」などと励ますことになり、余計な一言だったかと反省しました。

RIMG0690仕事につけない人が増えていて、大きな問題に違いありません。でも一方で人手が足りないところもあるのですね。ちょうどこの時期のエアコン修理者などのように。

うまい方法はないものでしょうか。

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2010年08月28日

落穂拾いに

数日前、店主の留守中に駒場の某先生が「本を片付けたいので家まで見に来てもらえませんか」とご来店。今日の午前中、下見に出かけました。

JRと私鉄を乗り継いで1時間ほど、駅から歩いて数分、静かな住宅地です。事前の情報によれば、三代にわたる学者さんの家系。多少期待しながらも、一抹の懸念は、ご本人が理系の先生ということ。

目指すお宅はすぐに見つかり、ご挨拶もそこそこに拝見させていただきながら、お話を伺いました。

まず分かったのは、ご父君の蔵書が中心であること。やはり同じく理系の先生であったこと。そして我が国でも指折りの、ご高名な学者一族につながる方であること。

しかし伺えば伺うほど、眼にしているものとの落差が大きく感じられてきました。文系のように蔵書の絶対量がないことは理解できるにしても、何かちょっと淋しい気がします。

さらにお話を伺って、次第に謎が解けてきました。どうやらご同僚の先生方などが、じっくりと探索し、駒場の博物館やら、各先生方それぞれのお手元に、あらかた引取られた後なのでした。

結局、残っているもののなかから、小店で生かせるものだけお引取りすればよいとRIMG0684いうことで、日を改めて伺うことになりました。

エアコン。業者さんに泣きついて、応急修理に来て貰いました。今のところ復調しております。


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2010年08月27日

明日は冷房なし営業

RIMG0681結局だましも長くは持ちませんでした。エアコン、本日は完全にダウン。

たださえ客足のない時期に、この状態では、売り上げも期待できません。尤も、被害が少ないという考え方も出来ますが。

午後9時過ぎ、店に戻ると、夜風がこの数日に比べいくらか涼しいこともあって、店内の方が暑いくらい。店番のミセスAとχ君には、お気の毒なことでした。

店主は朝のうち、エアコンと格闘した後、あきらめて古書会館へ。明治古典会、IT会議、新理事打ち合わせ、夜は明古の仲間と食事。

またしても焼肉。神田小川町、炭火焼肉「魁道」。店名はご店主の力士時代の四股名とか。明古会員、経営員合わせて18名、飲み放題コースで良心的価格。会から少し援助が出て、いっそう割安感がありました。

といっても本日は車通勤。ウーロン茶をお代わりしたのが、今、冷房のない店内で、汗になって出ているようです。

明日も酷暑の予報。急に休むわけにも参りませんので、開けるだけは開けます。ご来店のお客様には、あらかじめお詫びとお断りを申し上げる次第です。

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2010年08月26日

楽なお勤め

昨日、訳あってバスで店に来たのは、午後から組合の定時総会があったから。

それだけでは意味が分かりませんね。総会は午後4時から。終わって懇親会があります。近年恒例となった観のある、会館7階会議室での中華料理の立食パーティー。新世界飯店の出精サービス(の筈)です。

アルコール類も用意されます。もちろん飲まずにお付き合いすることも、出来なくはありません。

しかし、それが終わったあと、旧理事慰労、新理事懇親の二次会が予定されていました。そこまで付き合うとなると、腹を括らざるを得ません。

車を置いて、昨夜は心置きなくビールを、紹興酒を、ワインを、いただいたという次第です。

店主は今期、組合理事をお引き受けすることになりました。数えたくもありませんが、これが五度目。総会出席者が100名に満たないこととあわせ、決して褒められる状況ではありません。

RIMG0682こうなったら「誰にでもできる簡単な役職である」と判断してもらうことが、今後のなり手を募る最良の方法でしょう。軽やかに勤めを果たしたいと思います。

直したわけではないエアコン、今日も一日だましだましです。

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2010年08月25日

『世界の言語』

RIMG0683今朝も故あってバス通勤。日陰を探しながらゆっくり歩いても、着くと汗まみれ。でも、たまにはいいものです。

さて改めて『世界の言語』について。慶應義塾大学語学研究所編で昭和19年刊。計31の言語が取り上げられていて、20名の執筆者。いずれも錚々たる先生方ですが、ほぼ全員が慶應義塾大学外国語学校講師。

つまり塾生のための、外国語学習へのいざないという性格の本です。なによりその目的に迷いがありません。「大東亜建設の指導者たるべき我が国民」の「緊急の要務」なのです。

31の言語のうち20までがアジア諸語というのも、現在では考えられない比率。ちなみにその内訳は以下の通り。

北京語・広東語・タイ語・チベット語・ビルマ語・安南語・マライ語・ジャワ語・タガログ語・蒙古語・トルコ語・アラビア語・ヒンドスターニー語・ベンガール語・グジャラーティー語・梵語・巴利語・タミル語・イラン語。

なお、トルコ、アラビア、ヒンドスターニー、タミルの各語は井筒俊彦担当。ギリシア、ラテン語は高津春繁、ドイツ語は関口存男、蒙古語は服部四郎、スペイン語は永田寛定、そして英語は西脇順三郎。

実際に講座が開かれたかどうかも定かではありませんし、その当時に身を置きたいとは思いませんが、受けてみたい先生方ではありますね。

konoinfo at 18:05|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2010年08月24日

涼しくなったら大掃除

朝晩は、いくらか過ごしやすくなってきたような気がします。これでもかと続く暑さで、つい希望的な観測を持ってしまうのかもしれませんが。

朝のうちに、エアコンを点検に来てくれました。不調の原因は、要するにメンテナンス不足のようです。話しぶりから、まず9割方そう判断して来られ、実際に調べて確信した様子。

その辺りは、我々古本屋がお客様からお電話を受けて、ご処分されようとする本がどんなものか、およその見当がつくのと同じことでしょうか。

時期を見て一度、分解清掃をしましょうと提案され、後日見積りを貰うことにしました。その発注を前提に、本日は無料。

いくらの見積りになるかは見当もつきません。その費用はともかく、実際に作業してもらうとなると、店の裏に積み上げた本を大移動する必要が生じます。それの方が頭が痛い。

しかし、いずれにせよ、いつかは片づけなくてはならないデッドストックの山。これを奇貨として、かつてのゆとりあるバックヤードを取り戻すことが出来れば、RIMG0428文字通り災い転じて、となるのですが。

洋書会、運営はスムースに終了。量の上で買い頭は、ディスプレイ系書店さんでした。

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2010年08月23日

洋書会前日仕分け

RIMG0573今朝からエアコンの調子が変です。ついにこの暑さでダウンでしょうか。

思えば、移転この方6年以上。すでに設備として付いていたものですから、実際は更に長く。この間、まったく手を掛けずに済んできたのは、まず良く働いたと言うべきでしょう。

だましだまし、今日は一日持ちました。しかし放って置けば自然に治るというわけには行きません。修理を依頼しました。

繁忙期ながら、明日には来てくれるとの連絡がありました。以前の店でも二度ほど修理を頼んだことがあります。いつも決まって暑い盛りだったことを思い出しました。そのつど工事の方に申し訳なく思ったものです。

さて今日は、昼から古書会館へ行き、短い会議。その後、洋書会の前日仕分け。

大量の荷物があって、当日だけでは間に合いそうもない時、前日に準備します。洋書会では珍しいことですが、今回はかつてない量。この先あと二回、前日仕分けに出る予定で、今日は第一弾。

英文学、それも中世あたりがご専門の先生の口。さすがに珍しい本もありますが、三回に分けたため、全集類に泣き別れが出てしまったのが頭の痛いところ。

そこをどう判断して、どんな札を入れるのか。お互いの駆け引きも見ものです。

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2010年08月22日

免許更新

「あっちち」と言いながら小型犬を抱いたまま店に入ってこられたのは、高見さん。読み終えた本をこまめにお持ちくださいます。旬の本が多く、店に出すとすぐに売れるので、有り難いお客様。

高見さんの話ではなく、言いたかったのはお天気のことでした。最近「猛烈な暑さ」などという表現を天気予報士さんが使いますが、今日あたり、確かに暑いと言うより、熱い感じ。

今朝、店近くまで来ると、気温も早々と30度を超える中、駅から流れてくる人の波と出会いました。道案内の紙を掲げる人が立っていて、それによると教員免許更新講習のために、筑駒へ向かう先生方のようです。

そう分かって改めて見直すと、なんだか皆さん気勢の上がらないご様子。どうしてこんなことになったんだろうと、汗を拭き拭き、改めて腹立たしい思いにもなっておられるのではないか、などと勝手に想像してしまいます。

店主は免許更新と言えば、運転免許くらいしか経験はありませんが、かれこれ12回。その度に、講習に名を借りた巨大な利権構造ではないかと疑ってしまう不埒な受講者でした。RIMG0571

先生方を、そんな店主ごときと同列に考えては失礼です。おそらく殆どの方は、自らの教育実践を見直す良い機会だと、前向きに捉えて受講に向かわれたはず。

ただちょっと、暑すぎただけでしょう。

konoinfo at 18:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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