2010年10月

2010年10月31日

今日が月末

RIMG1686昨日、うっかり月末のレジ締めをしてしまいました。1日早かったとはいえ、その合計の低さに、すっかり気分が沈みました。

10月と言えば、小店にとってはハイシーズンです。それが先月とさして違わない数字。いよいよ真剣に戦略の見直しをしなければなりません。

雨こそ上がったものの、日差しはつかの間。午後からはまたどんよりとして、明日はまた雨らしい。「古本まつり」も気の毒ですが、人の心配よりまずは我が事。

机周りを整理すると、同業から送っていただいた目録が何冊も出てきました。ふと「目録を出さないような古本屋は、古本屋ではない」という、かの反町さんの厳しい言葉が浮かびます。

未だに古本屋になりえていない小店としては、各店の立派な目録を見ながら長嘆息するばかり。

しかしそれぞれを詳しく見ていくと、そこにもまた厳しい現状が表れていることが分かります。何より感じるのは、割引きセールをうたう店や、価格を再評価したと告げる店があるなど、全般的な値下げ傾向。

国文学の専門店として、知らぬ人とてない「八木書店」さんの目録からは、また別のことに気づきました。低価格化は同様として、刊行年の古い研究書がほとんど掲載されていないことです。

同店の在庫量と識見からすれば、載せるに値するものであれば必ず載せているはずです。国文学に限らず研究書の寿命が短くなっている。そんな同業間の内輪話が、改めて裏付けられた気がしました。

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2010年10月30日

サービス競争社会

お客様に送った「ゆうメール」が返送されてきました。

さてどうしたわけだろうと見てみると、宛名のラベルの上に、別の紙が貼り付けてあります。紙には再配達を希望する場合はその日時、別の住所へ転送を希望する場合はその転送先が記入できるようになっていて、転送希望にチェックが入り、住所が記入されています。

別にもう一枚の紙がテープ止めしてあり、こちらの方には配達日が10月18日、保管期限が10月25日と記載されています。

しばらくは事情が飲み込めませんでした。転送を希望した場合、当方がもう一度差し出さなければならないのか、とも思いました。それで念のため日本郵便に電話を入れてみたのです。

するとやはり、返送の場合は、その理由が表面にスタンプされているはずだと言うのが問い合わせ窓口の返答。現物を見なければ断定できないと言う留保つきながら。店主の思っていた通りでした。転送すべきものを、誤って返送してしまったようです。

後刻、郵便事業会社から、現物を確認させて欲しいから回収に伺うと言う電話が入り、やがて台風も近づく雨の中を、バイクで配達員さんが引き取りに来ました。RIMG1684

この一件、非はいったいどこにあったのでしょう。もちろん一種の誤配には違いありません。しかし店主としては、ありがたいと思いこそすれ、今度の件で郵便局を責める気には、どうしてもなれないのです。

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2010年10月29日

敵か味方か

RIMG1683明治古典会は月末特選市。それに相応しい、またいわゆる明古らしい本が並びました。

特に昭和前期の探偵小説の一口は、保存状態も良く、高値が予想されましたが、予想にたがわぬ、むしろそれ以上の価格で落札されていました。

この分野が依然根強い人気を持っていることをうかがわせます。しかし何より、こうしたコレクター向けの本は、稀少性と保存状態次第であるということを改めて知らされました。

さて、こんな面白い市場を、店主はろくに見ていることも出来ず、途中抜け出さなければなりませんでした。行き先は警察庁。一般人の滅多に用のないところ。

万引き防止の観点から、日本書籍出版協会などが古物営業法の見直しを求め、これに青少年健全育成の側面から警察が同調し、改正に動き出しました。

もともとのターゲットはいわゆる新古書店なのですが、このまま進んでは古書業界全体にとっても困った事態となりかねません。これまでの経緯、業界の特殊事情を説明に上がったわけです。

話の内容より、同席したメンバーが何とも不思議な取り合わせなので、ご紹介したくなりました。

当組合から二名の他に小学館、講談社、ブックオフの各社から一名の計五名。いかがですか、ちょっとした呉越同舟とは思われませんか。


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2010年10月28日

『古通手帖2011』

RIMG1693朝から降り出した冷たい雨で、本日の「神田古本まつり」はお休み。参加店の皆さん、さぞや気勢をそがれたことでしょう。

木曜日の交換会、「一新会」は神田支部が運営する市場です。そのため古本まつりと重なる週は、近年、お休みするようになりました。

つまり神田の本屋さん、今日は市場もなく、かなり手持ち無沙汰だったと思います。それとも小店と同様、幾らでも雑用が溜まっていて、のんびりする暇などなかったでしょうか。

いや、もし店主と同じなら、やっぱりのんびりしたはずです。急にヒマが出来ると、やるべきことが多く頭に浮かびすぎて、結局手につかないまま時間が過ぎていくものです。

などと申しましたが、もちろん店主のようなモノは例外。もっと勤勉、着実、志操堅固な方々ばかり。今日一日のマイナスを、いかにプラスに転じるか、知恵を絞り、体を使い、休むどころでなかったかも知れません。

それは一面では、どんな老舗、大店も、維持していくために努力が欠かせない時代になってきたということです。

日本古書通信社の『古本屋名簿−古通手帖2011』が発売になりました。古書組合がデータ提供の協力をしたのですが、古通さんが独自に全国古書店の生の声を拾い上げています。

それぞれは一言程度のつぶやきに過ぎません。しかし、通覧すると今この業界が直面している状況が見えてくるようです。本屋自身にとっても参考になる一冊だと思います。

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2010年10月27日

一番の冷え込み

RIMG1563昨日の夜は、ついに暖房を入れました。夏は暑く、冬寒い陋屋ですから、世間様より早めに季節がめぐってきます。

今朝はまた一段と冷え込んで、部屋の片づけで出た分別ゴミの袋を幾つか表に運び出しているうちに、手がかじかんできました。そこで厚手のセーターを引っ張り出して一着におよび、家を出たというわけです。

朝のニュースで「神田古本まつり」が取り上げられていました。早朝のこととてアナウンサーも寒そう。しかし雨でなかっただけでも有り難いと思わなければなりません。

日中はさすがに寒いというほどではなく、これなら神田の人出は大丈夫だったでしょう。その代わり、お客様を全て持っていかれたかのように、駒場は閑散とした一日でした。

午後、隣駅の同業、文紀堂さんにネットで調べてもらったと、文庫一冊をお求めにおいでのお客様。小店でもご常連の方です。

「お宅のほかには長崎に一軒。そちらの方が安かったけど、なかなか見つからない本だし、知った店だし。何より驚いたので」と言ってお買い上げくださいました。

今や古本屋が絶滅危惧種であるとすれば、本屋めぐりのお客様は更に稀少な珍鳥類かも。謹んで些少ながら、お値引きをさせていただいた次第です。

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2010年10月26日

洋書会、古典会

洋書会は大量出品でしたが、体調を考えて本日は買い控え。沢山買い込んだ同業達が、片づけに汗を掻いているのを横目に、大人しく帰ってきました。

ちょっと悔しい気持ちもないではありません。しかし買えば買ったで、このあと店に届いてからまた一仕事。商品となって売れるまでには、さらに多くの手間がかかります。

その途上にある本が、まだ店に山積みにされているのですから、まずそちらから手を付けるのが順序というものでしょう。そう分かっていても、やはりちょっと悔しい。本屋のサガですね。

店に戻ると同じ火曜日、洋書会の一階下で市場を開催している東京古典会の「古典籍展観大入札会目録」が届いておりました。

明古と並んで一般公開下見をする入札会で、こちらはその名の通り、古典籍が中心。業界の極北ともいうべき書物類が、目録に犇めいています。

今回は総点数1916点、最低入札価格は10万円です。小店にとっては、明古以上に縁遠い本ばかりですが、RIMG1680目を通していると高い山の頂を望むような、豊かな気持ちになりました。

前評判では今年の目玉は中国関連の書籍、書画類。普段から桁違いの高値がつくバブル状態はまだ継続中といいます。どの商品にどんな値がつくか、一転、下世話な興味も湧いてくるのでした。

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2010年10月25日

耕さざれば

RIMG1681「洋書まつり」から帰ってきた本たちをひとまず格納。その中からエブリマン文庫などの小型本を、ペーパーバックの均一棚に入れ替えることにしました。

一旦外したペーパーバックは取りあえず近くに山積み。詰め替えるとうまい具合に収まりました。

ふと脇を見ると、その積み上げたペーパーバックを熱心にご覧になっているお客様がいます。

やがてその中から何冊か選び出し、お買い上げいただきました。至極ご満悦な様子で。

その後、詰め替えたエブリマンの方も、どういうわけか売れ行き好調。お一人で10冊以上お買い上げの方もおられたりして。

棚は耕さなければいけないという、昔からの本屋の言い伝えを改めて噛みしめた次第です。

腰痛は昨日に比べれば随分楽になりました。今朝はまだ起き上がるのに苦労して、どうなることやらと思いましたが、一部に疼きは残っているものの、立ち座りも差して苦にならなくなりました。

明日の洋書会当番も、力仕事を減免してもらって、何とかこなせそうです。

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2010年10月24日

働きすぎ?

RIMG1691明日になると「洋書まつり」で売れ残った本が大量に帰ってきます。今日中に少しでも場所を空けておこうと、朝からそのつもりでおりました。

ところが、どうにも気になる床の汚れがあったので、蹲ってそれを拭き、立ち上がろうとした瞬間、腰が悲鳴を上げました。

この数日不安定な状態が続いていて、だましだまし仕事をしてきたのですが、つい油断したようです。

しばらくは、立つだけ、歩くだけでも痛むほど。やがて少し治まって、椅子に座ったのはいいのですが、今度はお客様に対し立ち上がろうとすると、すぐには立てません。情けない気分です。

幸か不幸か、お客様がめったに来ないので、立ち上がる苦行の回数も少なくて済んだのですが。

そのうち、少しずつですが動かすコツが飲み込めてきて、本を棚に差したりと、歩き回るくらいはできるようになりました。

しかし力仕事はまだ控えたほうが無難。ゆっくり体を休めなさいという、指令だと受け止め、今日はおとなしくデスクワークに切り替えました。

ちょうどヒューズが切れたようなもの。経年劣化もあるでしょうが、人よりヒューズの容量が小さいのかもしれません。


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2010年10月23日

一仕事終えて

危うく急行に乗ってしまうところでした。井の頭線渋谷駅は時間帯によって急行と各駅の発車ホームが変わります。

そのことは前から知っていましたが、曜日によっても違うことは、今日初めて気づきました。

ローカルな話題ですみません。

今日は土曜日。「洋書まつり」の片づけを終え、さすがに疲れて店に帰る途中。乗り間違いでもしていたら、疲れが何倍にも増したことでしょう。

どの即売展でも初日の金曜日に比べ、土曜日の来展者数はぐっと少なくなります。町を歩いている人並みは、むしろ多いくらいなのですが、本に関心のある人々ではないようです。

本屋ばかりが厳しいのではありません。昼食に出て、人の流れを見ながら、そういえばひと頃なら今時分は、スキー用品を求める遠来の客で、道路も渋滞するほどだったと思い出しました。

RIMG1564スポーツ用品店もすっかり数を減らし、様変わりしています。さらにこの先、あの町がどのように変わっていくのか、予測はつきません。願わくは、「本の街」がいつまでも健在でありますように。

来週からは、いよいよ「神田古本まつり」。それが済むと、一気に秋も深まります。

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2010年10月22日

販売冊数は前年比増

一年ぶりの即売展は、新鮮な気分。朝十時から、大勢のお客様にご来展いただきました。

毎回この時だけお目にかかる、ご常連のお客様。小店にも良くご来店いただくお客様。実に久しぶりにお顔を拝見したお客様。そしてもちろん、もっと沢山のご面識のないお客様。

「洋書まつり」の特長は、会場にテーブルと椅子が用意してあり、ゆっくりと本をお選びいただけること。探すだけでも日本書に比べて時間がかかります。その場で吟味していては、疲れてしまうことでしょう。

朝一番から閉店まで、今年も数名のお客様が、地下の会場で一日を過ごされました。二、三時間という方はザラ。その熱心さには毎年のことながら頭が下がります。

午後、東京MXテレビの飛び入り取材がありました。読書シーズン、神田の町紹介ということらしかったのですが、全て洋書、外国の方もちらほら、アングルによっては、まるで他国の光景のように撮れたと思います。

放映は来週金曜日ということですので、明日までの「洋書まつり」にとって、直接の宣伝にはなりません。それでも、こうした催しが有ることを少しでも多くに知っRIMG1342て貰える良いチャンスと、喜んで協力いたしました。

初日を終えて、いつもより量的には沢山売れたことだけは間違いありません。

konoinfo at 20:10|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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