2010年10月
2010年10月11日
気分はシーシュポス
お散歩日和。
いつになく人通りがあって、店にお立ち寄りいただく方も普段より多かった気がしましたが、今レジを確かめると、件数はそれほどでもありません。
二人、三人と連れ立ってのご来店が多かったので、たださえ狭苦しい店内が、随分と賑わったような感じを受けたのでしょう。
片付け作業に追われて、ゆっくりレジ前に座って居られなかったことも、忙しい気分にさせられた理由かもしれません。
さらにもう一つ、しばらくぶりのお馴染みさんも幾人か顔を見せられ、立ち話ながら、近況などを伝え合ったりもして、あっという間に一日が暮れてしまいました。
さて今日も、予定した仕事の半分も進まなかったと反省していると、表に乗用車が止まり、大きな手提げ袋8個のお持込み。ひとまずお預かりして、後ほどご連絡することに。
宅買い品の整理、店内の整理、洋書まつりの準備、この三つがいずれも遅々として進まないまま、明日は朝から洋書会の当番です。
店を閉めるまでに、まずこの8袋を片付けなければ。
いつになく人通りがあって、店にお立ち寄りいただく方も普段より多かった気がしましたが、今レジを確かめると、件数はそれほどでもありません。
二人、三人と連れ立ってのご来店が多かったので、たださえ狭苦しい店内が、随分と賑わったような感じを受けたのでしょう。
片付け作業に追われて、ゆっくりレジ前に座って居られなかったことも、忙しい気分にさせられた理由かもしれません。
さらにもう一つ、しばらくぶりのお馴染みさんも幾人か顔を見せられ、立ち話ながら、近況などを伝え合ったりもして、あっという間に一日が暮れてしまいました。
さて今日も、予定した仕事の半分も進まなかったと反省していると、表に乗用車が止まり、大きな手提げ袋8個のお持込み。ひとまずお預かりして、後ほどご連絡することに。
宅買い品の整理、店内の整理、洋書まつりの準備、この三つがいずれも遅々として進まないまま、明日は朝から洋書会の当番です。
店を閉めるまでに、まずこの8袋を片付けなければ。
2010年10月10日
蔵書主の面影
朝のうちは強い降り。店に着いた頃には幾らか雨脚が弱まって、店を開けているうちに上がったようです。
昼には日も差し、人の出も、昨日よりはよほどありました。しかし何となく空気は湿っていて、からりと晴れたという感じではありません。
店の中が片付かないのも、気の晴れない原因です。こんな時こそ「機嫌よく」というモットーを、呪文のように唱えなければ。
昨日お引取りしてきた本を整理していて、小店の値書きのある本を見つけました。
ご近所で、大きな本棚が幾つもあるほどの読書家であれば、何度か小店にお立ち寄りいただいていても不思議はないはず。そう気づくと、どんな方だったかが、気に掛かりだしました。
亡くなられた方の蔵書をお引き取りするとき、お位牌があれば、作業を始める前に、手を合わせます。その折、ご遺影に見覚えがあり、胸を衝かれたことも何度かありました。
今回は、慌しい引取りで、そうした機会もなかったのですが、もちろん、見覚えのある方であったとは限りません。いずれにせよお人柄は、ご蔵書の方に、よほど良く現れるものでしょう。
整理を進めるうちに、面影が思い浮かぶかもしれません。
昼には日も差し、人の出も、昨日よりはよほどありました。しかし何となく空気は湿っていて、からりと晴れたという感じではありません。
店の中が片付かないのも、気の晴れない原因です。こんな時こそ「機嫌よく」というモットーを、呪文のように唱えなければ。
昨日お引取りしてきた本を整理していて、小店の値書きのある本を見つけました。
ご近所で、大きな本棚が幾つもあるほどの読書家であれば、何度か小店にお立ち寄りいただいていても不思議はないはず。そう気づくと、どんな方だったかが、気に掛かりだしました。
亡くなられた方の蔵書をお引き取りするとき、お位牌があれば、作業を始める前に、手を合わせます。その折、ご遺影に見覚えがあり、胸を衝かれたことも何度かありました。
今回は、慌しい引取りで、そうした機会もなかったのですが、もちろん、見覚えのある方であったとは限りません。いずれにせよお人柄は、ご蔵書の方に、よほど良く現れるものでしょう。
整理を進めるうちに、面影が思い浮かぶかもしれません。
2010年10月09日
思い切って棚の入れ替え
三連休の初日は雨。明日もはっきりしない予報。かつて10月10日は晴れの特異日ということで、オリンピック開会式に選ばれたと聞かされていた気がします。近年の実感は逆。
ただでさえ本が積みあがった店内が、雨の日は一層狭苦しい。そんな店にもぽつりぽつりながら、ご来店があり、ありがたい事です。
その窮屈感解消のため、文庫、新書の棚を拡大することにしました。棚に入りきらず、積まれたままの文庫、新書が次第に増殖してきたからです。
棚の数が増えるわけではありませんから、何かを削らなければなりません。洋書の小型本、特に今回はエブリマン文庫を思い切って一旦全部、引き下げることにしました。洋書まつりに格安で出すつもり。
棚から外した本は、とりあえず床積み。何のことはない、余計に通路が狭くなってしまいました。
しかも今朝、三週かけての宅買いが最後の引取り。車に満載の本を、そのままにしておくわけに行かず、降ろして店の中に積む必要があります。全部入れて、棚の間の通路を確保できるでしょうか。
閉店時間が迫り、もうお客様も来られないだろうと荷降ろしに取り掛かると、雨が一段と強くなってきました。
明日の店明けが憂鬱です。
ただでさえ本が積みあがった店内が、雨の日は一層狭苦しい。そんな店にもぽつりぽつりながら、ご来店があり、ありがたい事です。
その窮屈感解消のため、文庫、新書の棚を拡大することにしました。棚に入りきらず、積まれたままの文庫、新書が次第に増殖してきたからです。
棚の数が増えるわけではありませんから、何かを削らなければなりません。洋書の小型本、特に今回はエブリマン文庫を思い切って一旦全部、引き下げることにしました。洋書まつりに格安で出すつもり。
棚から外した本は、とりあえず床積み。何のことはない、余計に通路が狭くなってしまいました。
しかも今朝、三週かけての宅買いが最後の引取り。車に満載の本を、そのままにしておくわけに行かず、降ろして店の中に積む必要があります。全部入れて、棚の間の通路を確保できるでしょうか。
閉店時間が迫り、もうお客様も来られないだろうと荷降ろしに取り掛かると、雨が一段と強くなってきました。
明日の店明けが憂鬱です。
2010年10月08日
理事会と明古
久々に、長い金曜日でした。
朝10時から、定例理事会。毎月8日に開かれることになっています。
2時間をメドにしているのですが、今日は1時間近く予定をオーバー。午後1時近くまでかかってしまいました。
終わると、急いで7階の会議室から4階まで降りて入札。明治古典会は荷が多く、出品点数約1300点。3階の入札は後回しにして、理事長らと4名で昼食に。その場で、来週予定している小さな会合についての下打ち合わせ。
会館に戻って、さらにその打ち合わせの続き。終わると3時半。ようやく3階会場を一回り。結局入札するものなし。何人かの同業と立ち話をしているうちに4時半。
6階に上って、今度は総務部の定期ミーティングを小一時間。毎週金曜日の、この時間と決めています。
それが終わると、明古の市も終わっていて、今夜の予定は、まず「みなづき書店」新店舗開店の表敬訪問。神保町二丁目、表通りから二軒目の路面店。
その足で、焼き鳥「ぼんちゃん」へ。常連メンバーが揃ったのは久しぶりです。この時節に店を開いた我らが仲間を大いに気遣いつつ、諸々の業界話を肴に、一日を終えました。
朝10時から、定例理事会。毎月8日に開かれることになっています。
2時間をメドにしているのですが、今日は1時間近く予定をオーバー。午後1時近くまでかかってしまいました。
終わると、急いで7階の会議室から4階まで降りて入札。明治古典会は荷が多く、出品点数約1300点。3階の入札は後回しにして、理事長らと4名で昼食に。その場で、来週予定している小さな会合についての下打ち合わせ。
会館に戻って、さらにその打ち合わせの続き。終わると3時半。ようやく3階会場を一回り。結局入札するものなし。何人かの同業と立ち話をしているうちに4時半。
6階に上って、今度は総務部の定期ミーティングを小一時間。毎週金曜日の、この時間と決めています。
それが終わると、明古の市も終わっていて、今夜の予定は、まず「みなづき書店」新店舗開店の表敬訪問。神保町二丁目、表通りから二軒目の路面店。
その足で、焼き鳥「ぼんちゃん」へ。常連メンバーが揃ったのは久しぶりです。この時節に店を開いた我らが仲間を大いに気遣いつつ、諸々の業界話を肴に、一日を終えました。
2010年10月07日
古物法令講習会
先週の初めから外装補修工事が始まっていて、今日はいよいよ店の前面に足場が組まれました。
案じていたほどには塞がれる感じはなく、一安心。それでもこれから年末まで、工事中の落ち着かない雰囲気が続きます。
午後から、古物営業の法令講習会に。古物商は公安委員会による許可を受けて営業をしています。それぞれの地域の古物商防犯協力会が、その名の通り、警察の防犯課(今は生活安全課)への協力姿勢を示すのがこの講習会の主旨。
年に一度、警察署単位で開かれ、店主は実に8年ぶりくらいの出席。義務ではないのですが、時間さえ合えば出席しようとは、いつも思っているのです。
それが毎年のように、即売展とか交換会とか、抜けると仲間に迷惑がかかるような日と重り、長らく出ずじまいでした。
久々に講習を受けて感じたのは、やはりインターネット社会の進展ぶり。前回受講時は、まさに電子商取引の黎明期。警察も対応に苦慮し、説明にもやや混乱が見られたものです。
今回は警視庁生活安全課から古物担当官が来られていて、非対面取引の留意点や問題点を、プロジェクターを使って淀みなく解説されました。
あの頃を契機に、各署の担当官ではなかなか理解しにくいWEB取引などについて、本庁の担当官が説明に回るようになったのだと思います。
案じていたほどには塞がれる感じはなく、一安心。それでもこれから年末まで、工事中の落ち着かない雰囲気が続きます。
午後から、古物営業の法令講習会に。古物商は公安委員会による許可を受けて営業をしています。それぞれの地域の古物商防犯協力会が、その名の通り、警察の防犯課(今は生活安全課)への協力姿勢を示すのがこの講習会の主旨。
年に一度、警察署単位で開かれ、店主は実に8年ぶりくらいの出席。義務ではないのですが、時間さえ合えば出席しようとは、いつも思っているのです。
それが毎年のように、即売展とか交換会とか、抜けると仲間に迷惑がかかるような日と重り、長らく出ずじまいでした。
久々に講習を受けて感じたのは、やはりインターネット社会の進展ぶり。前回受講時は、まさに電子商取引の黎明期。警察も対応に苦慮し、説明にもやや混乱が見られたものです。
今回は警視庁生活安全課から古物担当官が来られていて、非対面取引の留意点や問題点を、プロジェクターを使って淀みなく解説されました。
あの頃を契機に、各署の担当官ではなかなか理解しにくいWEB取引などについて、本庁の担当官が説明に回るようになったのだと思います。
2010年10月06日
営業努力
今週、一日店に居られるのは今日だけ。店の片付けも兼ね、「洋書まつり」の準備に今日こそ取り掛かろうと、意気込んで店に来たのです。
ところがそんな日に限って、珍しくWEBの注文が多い。返信作業や、発送作業で午後2時頃までかかってしまいました。
特に、昔のお馴染み客から、10点ほどまとめてのご注文。在庫管理のずさんさがたたって、これを揃えるだけでかなりの時間を費やすことに。
更にその荷造りに一苦労。大判の本が一冊あって、そのために適当な大きさの箱が見つかりません。やむを得ずダンボール紙を切ったり折ったり貼ったりして、包みあげました。
もちろん文句を言っているのではありません。何しろ、近頃トンとご無沙汰だった古いお得意様。院生の頃から、買いっぷりの良い方でした。
足が遠のいたのは、お勤めで東京を離れられたため。それが昨日、「こんな便利なものがあったとは!」と、小店のホームページに気づいて、早速ご注文を入れてくださったのです。
今までそれをご存じなかったというのは、お客様のせいではなく、小店の怠慢であることは言うまでもありません。営業努力という点において、古本屋(なかんずく小店)は、まだ多くの余地を残しているような気がします。
ところがそんな日に限って、珍しくWEBの注文が多い。返信作業や、発送作業で午後2時頃までかかってしまいました。
特に、昔のお馴染み客から、10点ほどまとめてのご注文。在庫管理のずさんさがたたって、これを揃えるだけでかなりの時間を費やすことに。
更にその荷造りに一苦労。大判の本が一冊あって、そのために適当な大きさの箱が見つかりません。やむを得ずダンボール紙を切ったり折ったり貼ったりして、包みあげました。
もちろん文句を言っているのではありません。何しろ、近頃トンとご無沙汰だった古いお得意様。院生の頃から、買いっぷりの良い方でした。
足が遠のいたのは、お勤めで東京を離れられたため。それが昨日、「こんな便利なものがあったとは!」と、小店のホームページに気づいて、早速ご注文を入れてくださったのです。
今までそれをご存じなかったというのは、お客様のせいではなく、小店の怠慢であることは言うまでもありません。営業努力という点において、古本屋(なかんずく小店)は、まだ多くの余地を残しているような気がします。
2010年10月05日
入札という愉しみ
今月は洋書会の当番。また火曜日ごとに古書会館、午前10時集合です。
朝、4階の会場に着くと、本は数か所にかたまりがあるものの、多くの台の上は何も乗っておらず、やけに広々とした感じ。
このまま出品がなければ、ひどく寂しい市会になってしまうと危惧しましたが、幸いカーゴ1台、2台と持ち込みが続き、気がつくとそれなりに会場が埋まりました。
しかも、最初からあった少量の出品物のなかには、美装挿絵本の口があり、結果的にはそれだけで、他の全ての出品物の落札価格を合わせたより、大きい出来高を作っています。
量より質。当たり前のことではあるのですが、だからと言って質だけでも市場に面白味が出ません。大山の中に思わぬお宝を見つけ出すのも醍醐味の一つです。
果たして自分だけがこれを見つけたのか、他にも誰か気が付いているのか。入札がこうした読み合いである点では、一点物でも同じこと。その本の価値を誰がどこまで見ているか、駆け引きの心理戦です。
お金に余裕があって、好きなだけ高い札を入れられる人には、こうした愉しみが味わえないだろうと、ちょっと負け惜しみを言いたくなる瞬間でもあります。
朝、4階の会場に着くと、本は数か所にかたまりがあるものの、多くの台の上は何も乗っておらず、やけに広々とした感じ。
このまま出品がなければ、ひどく寂しい市会になってしまうと危惧しましたが、幸いカーゴ1台、2台と持ち込みが続き、気がつくとそれなりに会場が埋まりました。
しかも、最初からあった少量の出品物のなかには、美装挿絵本の口があり、結果的にはそれだけで、他の全ての出品物の落札価格を合わせたより、大きい出来高を作っています。
量より質。当たり前のことではあるのですが、だからと言って質だけでも市場に面白味が出ません。大山の中に思わぬお宝を見つけ出すのも醍醐味の一つです。
果たして自分だけがこれを見つけたのか、他にも誰か気が付いているのか。入札がこうした読み合いである点では、一点物でも同じこと。その本の価値を誰がどこまで見ているか、駆け引きの心理戦です。
お金に余裕があって、好きなだけ高い札を入れられる人には、こうした愉しみが味わえないだろうと、ちょっと負け惜しみを言いたくなる瞬間でもあります。
2010年10月04日
「古書の日」イベント
10月4日を「古書の日」としようと取り決めて、8年になるでしょうか。決めたのは全国の古本屋さん。正確には、全国古書籍商組合連合会の役員会で。
言い出しっぺは大阪組合さん。目的は古書や古書店に対する関心と理解を深めること。この日に合わせ、全国でいろいろなイベントを立ち上げることで、広報効果を上げる狙いです。
この話をすると決まって聞かれるのは、なぜその日かという点。実際、会議でも、何か意味のある日にするほうが良いのではないかという意見が根強くありました。
しかし決定的な案はなく、どこかに決めなければならないならと、最初に言い出した大阪さんの案にあった、この日に決めました。もともと大事なことは何時にするかよりも何をやるかです。
大阪さんはその責任も感じてか、ユニークな企画を次々に打ち出しています。とりわけイベント自体より、それを盛り上げる道具立てに拘りを見せます。
「古本音頭」を作ってCDにしたこともありました。今年は「メ〜探偵コショタン」なるキャラクターを創出。上方ノリ全開です。
東京組合今年の企画は、古書会館で組合加入勧誘を目的とする講習会。至ってまともなものですが、それでも募集開始後、定員枠はあっという間に埋まり、90名ほどの参加者が、午後1時から5時近くまで、熱心に聴講されました。
最後の質疑応答だけでも40分ほど。関心の高さが分かります。さてこの中から、どれほどの人が新たに組合加入を決意されるでしょう。
言い出しっぺは大阪組合さん。目的は古書や古書店に対する関心と理解を深めること。この日に合わせ、全国でいろいろなイベントを立ち上げることで、広報効果を上げる狙いです。
この話をすると決まって聞かれるのは、なぜその日かという点。実際、会議でも、何か意味のある日にするほうが良いのではないかという意見が根強くありました。
しかし決定的な案はなく、どこかに決めなければならないならと、最初に言い出した大阪さんの案にあった、この日に決めました。もともと大事なことは何時にするかよりも何をやるかです。
大阪さんはその責任も感じてか、ユニークな企画を次々に打ち出しています。とりわけイベント自体より、それを盛り上げる道具立てに拘りを見せます。
「古本音頭」を作ってCDにしたこともありました。今年は「メ〜探偵コショタン」なるキャラクターを創出。上方ノリ全開です。
東京組合今年の企画は、古書会館で組合加入勧誘を目的とする講習会。至ってまともなものですが、それでも募集開始後、定員枠はあっという間に埋まり、90名ほどの参加者が、午後1時から5時近くまで、熱心に聴講されました。
最後の質疑応答だけでも40分ほど。関心の高さが分かります。さてこの中から、どれほどの人が新たに組合加入を決意されるでしょう。
2010年10月03日
二度でも済まないわけ
午前中、宅買い。ご近所で、先週一度下見をしています。今日片付けて、一件落着、のつもりでした。
読みが狂って、選び出して積み上げたところで時間切れ。午前中で終わらせる筈が昼を回ってしまい、先様にも小店にも後の予定が。
ひとまずお引き取り分が確定したところで、お値段を申し上げ、ご了解を得、お支払いを先に済ませました。今度の土曜日に、改めて引き取りに伺うことになります。
思わぬ時間がかかったのは、二本のスライド式本棚のせい。三列になっていて、しかも一部開かないところがありました。奥の棚は穿り出すようにしないと本が取り出せません。
更に、他の本棚にはいろいろと小物が載ったままで、こうしたものを除けて本を出すのにも、時間を食いました。この家の主の予期せぬご逝去から、手付かずのままであったと伺えば、むべなるかなです。
しかし何より一番の理由は、選んでいるうちに、一冊でも多く生かしたいという古本屋根性が頭をもたげ、つい初めの予想より多くの量を、選び出してしまったことにあります。
お支払いは済ませたものの、今度、車に積む段になってもう一度考え直し、やっぱりそのまま置いてくることになる本が出るかも知れません。
読みが狂って、選び出して積み上げたところで時間切れ。午前中で終わらせる筈が昼を回ってしまい、先様にも小店にも後の予定が。
ひとまずお引き取り分が確定したところで、お値段を申し上げ、ご了解を得、お支払いを先に済ませました。今度の土曜日に、改めて引き取りに伺うことになります。
思わぬ時間がかかったのは、二本のスライド式本棚のせい。三列になっていて、しかも一部開かないところがありました。奥の棚は穿り出すようにしないと本が取り出せません。
更に、他の本棚にはいろいろと小物が載ったままで、こうしたものを除けて本を出すのにも、時間を食いました。この家の主の予期せぬご逝去から、手付かずのままであったと伺えば、むべなるかなです。
しかし何より一番の理由は、選んでいるうちに、一冊でも多く生かしたいという古本屋根性が頭をもたげ、つい初めの予想より多くの量を、選び出してしまったことにあります。
お支払いは済ませたものの、今度、車に積む段になってもう一度考え直し、やっぱりそのまま置いてくることになる本が出るかも知れません。
2010年10月02日
かつての必読書
置き薬屋さん救急箱の点検。消毒液1本、230円。
二ヶ月に一度ほどの点検でしょうか。使わなくていいから置いてくださいと頼まれ、何年も経ちます。何か減っていれば、それを足し、その分だけ代金を払うという仕組み。そういえば、いつか家人が指に怪我をした時に使いました。
大型酒販店から水の配達。2Lのペットボトル6本入り、570円。
「東京23区なら、ビール1本から無料で配達」と謳っているのに乗じて。先日までの暑さなら、ビールも併せて頼んだところです。ちょっと申し訳ない気もしたのですが、配達員さんは気にかける風もありませんでした。
さてしかし、これで日本経済は回っていくのだろうかと、思わず考え込んでしまいます。
小店だって負けていません。朝から三鷹市まで宅買い。往復2時間、お支払い額1000円。冊数にして10冊。
初めから期待を持って伺ったわけではありません、ある程度想定内。「昔、お宅で売ったり買ったりした」とお電話をいただき、お顔を拝見しようと出向く気になったのでした。
スチール本棚一台に詰まっていたのは、30年前なら経済学を学ぶ学生にとっての必読書。タダでいいから残りも全部持っていってくれないかというご依頼を、何とかご辞退して引き上げました。
しかし、不思議と明るい気分なのは、救急箱やお水のおかげかもしれません。
二ヶ月に一度ほどの点検でしょうか。使わなくていいから置いてくださいと頼まれ、何年も経ちます。何か減っていれば、それを足し、その分だけ代金を払うという仕組み。そういえば、いつか家人が指に怪我をした時に使いました。
大型酒販店から水の配達。2Lのペットボトル6本入り、570円。
「東京23区なら、ビール1本から無料で配達」と謳っているのに乗じて。先日までの暑さなら、ビールも併せて頼んだところです。ちょっと申し訳ない気もしたのですが、配達員さんは気にかける風もありませんでした。
さてしかし、これで日本経済は回っていくのだろうかと、思わず考え込んでしまいます。
小店だって負けていません。朝から三鷹市まで宅買い。往復2時間、お支払い額1000円。冊数にして10冊。
初めから期待を持って伺ったわけではありません、ある程度想定内。「昔、お宅で売ったり買ったりした」とお電話をいただき、お顔を拝見しようと出向く気になったのでした。
スチール本棚一台に詰まっていたのは、30年前なら経済学を学ぶ学生にとっての必読書。タダでいいから残りも全部持っていってくれないかというご依頼を、何とかご辞退して引き上げました。
しかし、不思議と明るい気分なのは、救急箱やお水のおかげかもしれません。