2011年10月

2011年10月21日

無情の雨

午後9時半、雨の中を、店まで戻ってきました。今朝、店を出てから、およそ13時間が経ったわけです。

まず「洋書まつり」初日のご報告から。

おかげさまで、近年を振り返って較べても、ご来客数は多かったような気がします。お買上いただいた本の冊数も、おそらく多かったのではないでしょうか。

大量お買上のお客様からご依頼いただく配送品の梱包が、昨年より多かったことは確かです。

しかし、残念なことに売上は、前年を下回りました。理由ははっきりしています、一点単価が下がったからです。

RIMG0403お客様の財布が固くなったというより、出店者の戦略が、低価格指向に強く傾いたのが原因でしょう。かなり思い切った安値がつけられています。

その分、ご来会のお客様には、かなり充実したお買い物をしていただけたのではないでしょうか。

本屋の側の算盤勘定は、明日一日終えたあとで、ゆっくり弾いてみることになりそうです。

さて店主は、即売展終了前と終了後、会議を二件。そのあと、明治古典会の幹事経営員合同での食事会。それでこの時間。

明日は催事に専心できます。お天気のことと、片づけのことで気は重いのですが。

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2011年10月20日

「洋書まつり」の並べ

その前に、店から搬出と言う作業があったわけですが、それは割愛。午後1時半、会場に着きました。

陳列台を並べます。参加店と、その希望台数に合わせてレイアウト。今回は比較的無理なく、自然に納まりました。簡単に行かないときもあるのです。

それぞれに割り振られた場所(と言うより今回は先着順で希望の場所)に、自店の本を並べて行きます。

メンバーも段取りを承知していて、勝手にやって来て、勝手に並べて、済んだら勝手に帰るという形で、早い人は二時間ほどで済ませてしまいます。

全体の仕事の役割分担も、いつの間にか決まってきて、小店は参加者へ声をかけ、確認する役目。他にポスター、チラシなど宣伝を担当してくれる店、備品を調達してくれる店、それぞれ手馴れたものです。

一応、小店主が世話役と言うことにはなっていますが、ほとんど各店の自主性にお任せ。これほど緩やかな集まりもありません。

毎年、決まって宣伝不足を嘆くのも、一番の原因はこの組織としての緩やかさにあり、しかしこれはこれで、なかなか良いものでもあるのです。

小店の並べは午後5時に終りましたので、7階で午後2時からやっていた、TKI会議のお終いのところだけ参加しました。

一時間ほどで終わり、念のため地下の会場の様子を見に行くと、RIMG0438すでに全員引き上げた後で、施錠されておりました。

準備万端整って、明日は9時半に集合。10時から開店と言うわけです。お天気がねえ。

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2011年10月19日

二度ベルを鳴らす

一度返送されてきた「ゆうメール」を、もう一度送ったところ、再び返されてきました。クレジット決済でご注文いただいた、7000円の書籍です。

送った本が戻ってくるまでの手順は、多分こんなところ。

先ず配達の際、投入できる大きさの郵便受けが無いときは、呼び出しベルを鳴らす。不在の時は、メモを入れておく。一定期間経っても連絡が無いときは、再度配達する。そのときにも不在であると、送り主に返送される。

最初に戻ってきたとき、お客様に電話をいたしました。すると、不在配達の知らせに気付かなかったそうで、もう一度送って欲しいというご要望でした。

今度は確実に受け取ってください、そう念を押して、すぐに送りました。送料負担についても、特に申し上げることもせず。

それが同じような順序を経て、また戻ってきました。どんなご事情があるのか分りません、しかし今度はもう送るのはよそうと思っています。

二回分の送料と、クレジット手数料を差し引いて、ご返金するつもりです。

日頃は高いと感じることのほうが多い郵送料ですが、こんなことがあると、サービスに比して随分と安い料金だと思います。

RIMG0405信頼性も、かつてに比べ高くなった気がします。以前でも、一年か二年に一度あるか、という程度だった不着事故が、ここ数年、小店に限ってはまったく起きておりません。

困った依頼主のおかげで、郵便会社への感謝を新たにしました。

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2011年10月18日

正しい対応

RIMG0439貴店で買った絵本と同じ本を、ほとんど同時に人からプレゼントされ、ダブってしまった。勝手なお願いだが、出来たら他の本と取り替えていただけないか――

そんな趣旨のメールをいただきました。「難しいようでしたら結構です」と控えめなお申し出です。

どうお返事したものか、しばし悩みました。結論から申しますと、ご要望にお応えすることにしました。

なんだ当然の対応じゃないか、と思われる方もおいででしょう。しかし、そういうご要望に応えるべきではない、と言うのが商売をする側の常識でもあります。

なぜならば、ご先方の事情による返品や取替えをいちいち受け入れていては、商売上、様々な不都合が生じるからです。極端な話、読んで面白くなかったと言われたらどうでしょう。

その事情にもよるだろう、と言われるかもしれません。しかし事情と言うのは、それを述べる側にとっては常に正当なものです。これは良い、それはダメと言うことは難しい。そこで、大抵の店は原則、先方のご都合による返品は不可としています。

それなら突っぱねれば良かったじゃないか、と言われそうですがまあ金額的に見て、それも大人気ないと思いました。2冊分、合わせて1200円。そこで今回のところは、あれこれ申し上げず、承知した旨、ご回答したのです。

実はその点が、一番の反省点です。では、その10倍の金額だったら同じ対応をしたでしょうか。

商売と言うのは、いつまでも難しいものです。

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2011年10月17日

一日にて足れり

日が短くなりました。午後5時前、すでに夕闇が迫っています。

今日は朝から、気合を入れて「洋書まつり」準備の追い込みにかかっています。まず今日中に伝票をつける予定の本を、表に積み上げました。

しかし午前中は週明けの雑用と、本のお持込などが重なり、作業に取り掛かることも出来ずじまい。この時間になって、ようやく半分片付いたところです。

日脚の短さが、ますます気を焦らせます。先程来、取り掛かっているのは、数ヶ月前に洋書会で仕入れた、スペイン文学の一口もの。とりわけセルバンテスの研究書がまとまっています。

バーゲンに出すのは勿体無いような本も混じっていますが、思い切ってどんどん値をつけているところ。

しかし作業をしながら、不安も募ってきます。お客様に来ていただけるだろうかと。

何しろ広告などにお金を掛けていません。参加メンバーの自主的な宣伝が頼りです。毎回、当日になるまで、どれほどのご来客があるか見当もつかない状態です。

とりわけ気がかりなのがお天気。予報によると週末は雨模様。特に二日目の土曜日に降られると、過去の例からしても客足に相当響きます。

RIMG0407そんなことを考え始めると、仕事の手が重くなるばかり。しかし先の事を思い煩っても仕方ありません。ここまで書いているうちに、また少し元気が出てきました。

再び気力を奮い起こして、残りの本の山に手をつけます。

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2011年10月16日

見分けがつかない

hatiついさっき表に出したばかりのアメリカ俗語辞典(洋書)と、岩波少年文庫を2冊、帳場までお持ちになった若者。

レジを打っている間に、目の前に積んであった文庫を一冊手にとって、「これはいくらですか」と聞かれます。ダン・ブラウン『天使と悪魔』の下巻。

均一棚に入れるため、ちょっとそこに置いた本ですが、上中下揃っています。下巻だけをお求めかと思い、「申し訳ありませんが、これは3冊まとめて300円です」と申し上げました。

すると一緒に積んであった10冊ばかりの文庫を一冊ずつご覧になった上で、3冊を選び出し「じゃあこれを」と差し出されます。

一瞬呆気に取られましたが、ふと、この方が留学生であることに気づきました。

「そういう意味じゃなくて、上中下で300円なんです」
「じょうちゅうげ?」
「この3冊がセットなんです。いち、に、さん」
「ああ、そういうことですか。上中下、難しいですね」

どうやら同じ本が3冊あると思われていたようです。確かに、原書のペーパバックは厚い本ながら一巻に納まっていますから、そう思われても不思議ではありません。

日本語の勉強に、読みやすい小説や物語を読んでみようということのようです。少年文庫ですぐに気づくべきでしたが、アジア系の留学生の中には、見かけでは日本人と区別のつかない方も多いのです。

日本人の方にも、かなりな雑種性があるからなのでしょう。

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2011年10月15日

若手の座談会

朝方まで強い風が吹いたり、激しい降りになったりという荒れた天気。

五反田の南部会館で、支部役員会。その席で、年一回発行の、支部報が配られました。

店主は自分の分をいただいただけですが、班長さんはそれぞれの班の古書店の数だけ預かります。それを持って、班内を回られるわけです。

nanbuさて今号の表紙は、支部員の店を写したもので、なかなかいい雰囲気に撮れています。それもそのはず、編集後記によれば、木村伊兵衛賞も受賞した写真家の撮影によるものだそうです。

本屋の人脈と言うのは侮れないものだと、改めて感じました。伝手を辿れば、大抵の分野で人材が揃うのではないでしょうか。

中身の方では、「若手」による座談会を興味深く読みました。何より強く感じたのは、この業界に若い人が増えてきたということ。この座談会でも20代から30代の本屋さんたちが、色々と語り合っています。

と言っても、店主も開業したのは33歳の時。その頃にも同世代の開業組はいたのですから、もし今の方が若い人が多いように見えるとしたら、跡継ぎ組の人数の差かもしれません。

しかし30代の頃、自分が未熟であるとは思いこそすれ、若手だなどと感じたことはなかったような気がします。

若さが目に付くようになったということは、自分が年を取ったということに他ならないのでしょう。それは認めたうえで、若い本屋さんたちのこれからの活躍に、大きな期待を抱きました。

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2011年10月14日

興味深い一口

二度や三度聞いたくらいでは覚えられない書名がありますが、中でもこれは極めつけ。『ゲエ・ギムギガム・プルルル・ギムゲム』

しかし逆に言えば、一度聞けば忘れない。つまり正確に覚えていなくとも、これが珍しい雑誌の題名だということは、しっかり記憶に残ります。

大正末期に、澎湃として起こったダダイズムをはじめとするアヴァンギャルド芸術運動。それを『MAVO』とともに代表するこの雑誌が、今日の明治古典会に出ていました。

復刻版が出ていて、それによると全10冊ということのようですが、オリジナルが、しかもこれほどきれいな状態で、7冊もまとまって出ることはまさに稀有。本日の最終発声となりました。

大判ながらごく薄い雑誌です。これが出現したのは、カーゴ5台ほどの一口物の中から。

この一口、通常の形態をした本は全体の1割にも満たない量で、残り殆どは刷り物、パンフレット、小冊子、目録といった類が、小さな無数の箱にコレクションされているという口。

膨大な紙類を仕分けするのは大変な作業で、店主も会場についてから短時間ながら手伝いました。しかし大正から昭和初期の印刷物とか、古い展覧会目録など、本屋好みのものも多く、全体としても高値になりました。

RIMG0268市場の様子を現場で見届けたかったのですが、午後から会議。来年春の全古書連総会の時期に開く市会の、準備のための会議です。

会議終了は午後6時半。市場の結果は、まだ残っていた会員から、教えてもらったのでした。

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2011年10月13日

昔とは違う

RIMG0269夕刻、四五人の若い男女が入ってきて「東京大学の演劇サークルですが、ポスターを貼らせていただけないでしょうか」と言います。

「チラシなら置いておきますよ」と答えると、チラシはないらしく、「じゃあこれをどこかに」といってポスターを出します。B4程度の小さなものですが、さすがにチラシとしては大きすぎます。

まあその程度のポスターなら、どこかに貼れそう。「こちらで貼っておきましょう」と言うと、驚くほど大きな声で礼を言って、帰って行きました。

その帰りがけ「ところでこの本屋さん、なんていう店?」「どこにも書いてないし。セブンイレブンの隣の本屋さんと覚えておけば」

充分、帳場の店主に届く声で話ながら、去って行ったのです。

確かに、目立たないプレートが道路際に掲げてあるだけで、今時のチェーン店の派手な看板に較べれば、ほとんど目に入らないのも、やむを得ません。

しかし彼らの話しぶりから、その中の誰一人、これまでに小店を訪れたことがなさそうだと分かりました。

おもわず、貼り出す気が失せかけましたが、口頭にせよ請け合った以上、嘘をつくわけには行きません。早速、ガラス面の空いたところへテープ止め。

貼りながら、これからこんな時には、まず小店の名前を言ってもらうことにしようか、などと思ったのでした。

それにしても、芝居をやっているような連中が、本屋を知らないなんて。そんな感慨は、時代錯誤でしょうか。

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2011年10月12日

明るさが足りない?

駒澤大学の研究室へ買取に伺う予定があり、それが午前11時。ならばと、店開けは任せて朝一番で床屋さんへ行きました。一仕事済ませた気分。

RIMG0402研究室は、洋書というお話でしたが、そちらには目ぼしいものがなく、むしろ日本書の方が揃っています。ただし、日本書も売れ筋と目したものは、ほとんど校印が押されていました。

近年は、研究費購入本に、印は押さなくなったということですが、扉に丸い大きな印。他にはイタミもなくきれいです。あまりに惜しいものだけ、格安でお譲りいただきました。格安で売るつもりで。

店に来ると、表で下水工事。震災後に故障したポンプとは別の排水ポンプが故障したとかで、駐車スペースが作業場所になっています。代わりの場所に車を入れました。

店内に入ると、何か薄暗い感じがします。奥の蛍光灯が一台、点いていません。スイッチを入れなおしてもダメ。切れたのかと思いかけて、思い出しました。

以前にも一台、同じように点かなくなったことがあります。結局、器具の故障でした。念のため、蛍光管を入れ替えてみましたが、やはり管に異常はなさそうです。

色々とワケがあって、これまで、何かと頼んでいた近所の電気屋さんではなく、ネットで業者さんを探して頼みました。いささか後ろめたい気もしながら。

夕方には来てくれました。状態を確かめ、部品か、取り付け器具丸ごとの交換か、両方の見積もりをFAXで貰うことになりました。

こんな具合で忙しかった一日ですが、レジを見ると、こちらはまるで忙しさとは無縁であったことに気づきました。

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