2012年06月

2012年06月30日

ああ夏休み

昨日の夜、レジを締めた後、間違って月締めのキー操作をしてしまいました。だから今日の売上は、もう7月分。

といっても、だからどうしたという程度の売上です。6月の締めも前月までに続いて低調で、以前なら夏休みにあたる7〜9月の月間売上でしかありません。まさに「毎日が夏休み」。

明日からはその7月。本当の夏休みが間もなく始まります。果たして無事に、この夏を乗り切れますでしょうか。

組合役員の任期があと僅かとなり、少しずつ時間が出来はじめました。このところ、在庫のデータ入力に力を入れています。古いデータの見直しと併せて。

現在、小店は「日本の古本屋」に7500点弱のデータを載せています。小店のホームページの方には、約9000点。しかし殆どが重複掲載で、つまりネット上で見られる小店在庫の総数が、約9000点ということです。

CA3K0312一方、店舗の在庫は、少なく見ても2万点はあります。もちろん、データ化する意味のない在庫もありますが、せめて棚に並べている本くらいは、在庫として登録して置きたい。

仮に15000点くらいに登録数を増やして、ネット販売が現在の倍以上伸びれば、今の店売りでも、何とかやっていけるかもしれません。

しかし楽観は禁物。過去の例が教えているのは、ネットで伸びた分がプラスになるのでなく、店売りのマイナスを埋めるだけに留まって来たということ。もしそうなれば、いよいよ店舗をあきらめるしかなくなります。

とはいえ、出来ることをやるしかありません。今日もそんなわけでせっせと在庫をひっくり返し、整理を続けたというわけです。

ところがこういう日に限って、お持込みや、宅配便での送付が重なります。店を閉める段になって、本の移動に一苦労でした。

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2012年06月29日

交換会のルール

CA3K0311今日は組合の年度末にあたり、決算日。そのため明治古典会は休会です。だから古書会館は、いつもと違ってひっそりとしていました。

午後から、その人気のない会館へ出かけたのは、交換会取引の清算状況をチェックするため。併せて一、二件、検討事項もあったので、総務担当理事で打ち合わせを行ったのでした。

組合の交換会が、いわゆる卸売市場と違うのは、その名の通り組合員同士が本を交換するための、場所や人手を提供することで、手数料を頂くという仕組みだからです。

つまり組合が扱うお金は、買主から預かり、売主へ支払うもの。そもそも昔は、この全てが即日の清算でした。買った人はその場で代金を支払う。売った人も、その日のうちに貰える。

それを、翌日午後以降の清算としたのは、出来高も取扱量も右肩上がりが始まった30年近く前のこと。世の流れの必然でもありました。

ただ、そうなると貰う人は少しでも早く、払う人は少しでも遅く、となるのが人情です。そこで支払う側には、1週間以内という期限が設けられました。各交換会は週単位で開かれますので、次の開催までに支払いなさいというわけです。

ここまでの経緯を知る人が、次第に減ってきました。新しい組合員の中には、組合が請求書を出すのが当然と考える人も出てくる始末。現金取引が、その基本にあったことを、そのたびに説明しなくてはなりません。

さらに困ったことには、遅延に対する罰則規定が厳格に適用されないのを良いことに、自分勝手に支払期日を何週先と設定しているような向きまで見受けられることです。

もちろん、大多数は規則を守っておられます。それだけに、余計に違反者への警告をおざなりには出来ません。公平なルールに守られてこその、交換会であるからです。

予報より、ずっと気温の上がった一日でした。

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2012年06月28日

あざなえる縄の如し

駒場キャンパスの105号館が、いよいよ建て替えのようです。もっとも、まだ「取り壊しの予算がついたところ」らしく、その先の予定は不分明。

今日は、その2階へ本の引き取りに伺いました。この建物、その階以外はすでに使われていない様子。外階段から直接上がる、2階入り口の他はどこも閉ざされています。

外階段を上りながら思い出したのですが、ここはかつて学生相談所があったところではないでしょうか。随分昔、ここの本を引き取りに来た覚えがあります。

その時の記憶が甦り、ちょっと不吉な予感がしたのですが、今回払い下げていただいたのは、思いのほか質の良いものでした。

手押し台車にほぼ満載。それをひとまず出口まで押して行き、そこからは少しずつ抱えて外階段を降りる。その前に、階段下まで車を回さなければなりません。

CA3K0313せいぜい8回ほどの昇り降りで積み終えられる、まずは効率のよい買い入れであったと、満足の思いで車を階段下に寄せました。

と、嫌な音。コンクリートの階段が下へ伸びる、その脇へ車をつけようとして、左前部を縁石でこすってしまったようです。降りて確かめると、想像以上にダメージが大きい。

誰のせいでもない、自らの過失です。相手が、解体前のコンクリート建造物で、まだしも幸いだったと考えることにいたしました。

しかしおかげで、高い買取になったものです。修理費を出すためにも、仕入れた本をひたすら売るしかありません。それにしても、まずマイナスの回復とは。

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2012年06月27日

シアトルへのエール

小店のブログを通じて「シアトルの古本屋」さんを知り、そのブログを愛読しておられるという同業がいます。

店主とあまり違わない年輩(叱られるかな?)の女性で、元外国語教師という経歴の持ち主。洋書会にもちょくちょく顔を出され、昨日もカーゴ一台が満載になるほど仕入れておられました。

その彼女と立ち話になったとき、「シアトルの本屋さん、やめられるのでしょうかね」と心配そうにおっしゃいます。「どこも大変なのかな」と続けて、ため息をつかれて。

そういえば、しばらく拝見しておりませんでした。どんなことを書かれているのか、少し怖いようですぐに開く気にはなれず、今日になって、覚悟を決めてから改めて読ませていただきました。

事態はいずこも同じで深刻なようですが、決して暗くなっておられる様子はありません。本は好きだし、本屋という商売も気に入っているが、それと心中するつもりはない。勝手に言い換えると、そのようなことをおっしゃっている。

CA3K0309よくよく考えて、この夏一杯で結論を出す――。どんな答えになるのかは気になりますが、どちらにせよこれからもお二人で、しっかりした生き方をされていかれることでしょう。

さて翻って小店は、相変わらず覚悟の定まらない日々です。シアトルさんの向こうを張るつもりはありませんが、店の売上の低迷は、このところ目を覆うばかり。しかし、そういう話を明るく語る才能は店主にはありません。

ですから出来る限り「売れない」という話はしないようにと、気をつけてはいるつもりです。逆に言えば、一回の「売れない」話の裏には、その何倍もの「売れない」が隠れているとお考えくださって、間違いない。

どうも本屋というのは変な自慢をしたがるようで、売れない自慢もそのひとつ。病人の、病気自慢と似たところがあるようです。小店も、その口と見られているのでしょうか。


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2012年06月26日

いつもながらの反省

久々、ちょっと悔しい気分です。今日の洋書会、フランス語を中心とした社会学と、現代思想の口が出ておりました。それを買い損ねたというお話。

逃がした魚のたとえのとおり、後になってから、何故もう少しまじめに踏まなかったのだろうと、悔やまれました。

というのは、落札価格が、より正確に言えばは落札者の上札ですら、決して踏めない金額ではなかったからです。踏む、というのは値踏みするということです、念のため。

本当は、こんなことは市場に出入りしていれば日常茶飯事なのですが、それが久々ということは、いかに普段、まじめに入札していないかということですね。

今日のその一口モノの中では、何点かに仕分けられたうち、その一点(一山)が、まず一番良いところを集めたものであると、すぐに見当が付きました。仕分けということについては、一言で説明は難しいのですが、そのように仕分けるのが最善である場合もあります。

逆に美味しいところを少しずつ振り分けて仕分ける方が、良い場合もあります。原則は、どちらが高くなるかという予測に基づきます。いわばプロの判断です。

問題は、それに対して入札者である店主の予断。今日の仕分け当番は、この手の本の専門店。その人がこのように仕分けた以上、この品に、相当強い札が入るはず。そう勝手に予測して、いわば投げやりな札を入れたというわけです。

CA3K0296もうひとつ、その一点は14本、およそ200冊前後という量。これを落札した場合、その先の仕事の段取りがつくだろうかと考えて、躊躇した面もありました。他にも何点か、本口に札を入れておりましたので。

蓋を開けてみれば、落札したのは仕分けたご当人ではなく、仕事熱心な別の業者。そしてその札なら、と思ったのは、先に申しましたとおり。弁解の余地のない敗戦です。

取られてから欲しくなるというのが、情けない。

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2012年06月25日

明るいほうがいい?

蛍光灯が一基、切れております。店内の一番表側に面したヤツ。今朝、スイッチを入れたところ、二本のうちの一本が、薄ぼんやりと明るくなるだけ。蛍光管が切れたのではなく、安定器とかいう部分の寿命です。

実は、先々週の土曜日に、別の一基がダウン。いつもお願いしているところに電話をして、先週の水曜日に新しい器具と取り替えてもらったばかり。

確か二年ほど前に、初めて一基ダウンして、近所の電気屋さんに取り替えてもらいました。その時の対応にどこか頼りなさを感じて、一年ほど前に二基目がダウンした時、ネットで今の業者さんを探しました。

そろそろ耐用年数が終わりに近づいているのでしょう、店舗部分に合計10基ある器具のうち、これが5基目の交換になります。その間隔も次第に詰まってきて、さすがに今朝電話した時は、可笑しがられました。

CA3K0298「思い切って全部変えたほうがいいのかなあ」「まあ、一つ一つやっていきましょう」そんな話をしたばかりでしたから。

一基交換すると15000円(と消費税)。結構な出費なのです。切れているとさすがに薄暗くて、売上に響くのではと気を揉むのですが、お客様は案外気にせず、本をご覧になっています。

もともと響くような売上ではありませんから、新しくして明かりが点くと、今度は何だか無駄に明るいような気もしてくる。果たして、こんなお金を掛けて、見合うのだろうかと。

それでも、切れたままにしておくわけには参りません。直す以上は、一日も早く直したい。今朝は、点かないのを見て、即座に電話をしたのでした。

雨は降らないものの、一日曇り空で、気温も低め。半袖でいると肌寒い。梅雨時はお天気も、気温も予測が難しいですね。体調管理に気をつけたいものです。

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2012年06月24日

思い出の品として

お向かいのレバノン人の、ガレージセールは一日でお終い。今朝は、何ごともなかったように片付いていました。その話題――。

午後もいい加減時間がたってから、エレキギターが一本、セールに追加されました。ケースから出し、壁に立てかけてあるのが、本を直しに表に出たとき、目に入ったのです。

しばらくして、また表に出ると、偶然、ある男性がそれを持って、建物の階段を登っていくのを見ました。夕刻、そのギターは、当初の場所に再び安置されていました。

帰り際、お向かいさんと顔を合わせ、いろいろ挨拶を交わすことになったとき、ギターのことを尋ねました。彼が言うには、これはギブソンの60年代のモデルで、表参道や、お茶の水ならン十万円で売っているものだとか。先ほどの男性には、その半値でオファーしたらしい。

それがどの程度のモノか、店主には判断がつきませんでしたが、ガレージセールに無造作に置かれたものに、まとまったお金を払う用意は、まずないでしょう。かの男性の驚いた顔が目に浮かぶようです。

それはそれとして、レバノン人、これまでのご近所づきあいのお礼に、この中のどれでも好きなものを差し上げたいとの仰せ。こちらはこちらで、餞別代わりに何かと思っていたので、やや旧式なCDラジカセをいただこうと申し出ました。

すると押し付けるように手渡し、握手を求めます。お金を払おうとしても頑なに受け取りません。それならばと、折角の厚情をありがたく受けることにいたしました。

最近、落ち着いた音のでるラジオが欲しいと思うことがあったのが、それを選んだ理由です。家に帰って早速付けてみたところ、FMチューナーの周波数表示が87MHz以上しか現れません。日本国内用の仕様ではなかったのです。

CA3K0297AMは、どうにか同じ周波数帯をカバーしていて、それなりに良い音で聞けそうです。CDとカセットデッキは試しておりませんが、まあしばらくは手元に置いて、うまい引き受け先があれば、差し上げようと思います。

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2012年06月23日

梅雨の晴れ間

床屋さんに行きました。髪の量が減るほどに、伸びた時の鬱陶しさが増してくるのは何故でしょう。

CA3K0295今度こそは思い切って短くしてもらおうか、などと思っていても、いざとなると「いつものように」と、頼んでしまいます。この思い切りの悪さが、商売のセンスのなさにも通じているようです。

朝一番にやってもらおうと20分ほど前に行くと、早目に来たご主人に招じ入れられ、9時の営業開始より、よほど前から始めてくれました。その間に二人が順番待ち。「早く来た甲斐がありましたね」とご主人。

さっぱりした気分で家に戻ると、塀の上から庭木が随分とせり出しているのが目に付きます。あまり放って置くと、そのうちお役所あたりから注意を受けるかもしれません。いずれ植木屋さんをお願いしなくては。

特にこのところ、梅の老木が驚くほどたわわに実をつけて、先日の台風の翌朝など、大粒の丸い実が、家の前の歩道にも散乱。それ以後、落ちた実を掃き寄せるのが、毎朝の日課のようになっています。

掃き寄せてみると、改めて驚くほどの嵩で、まだまだ枝についたままの実も多い。さすがにこのままではもったいないと、店番のミセスBに持ちかけたところ、明日にでもお子さんと一緒に採取してくれることになりました。

取った梅の実をもらえればそれで結構、と言っていただけて、当方にとっても有り難い話。

店に来ると、お向かいのレバノン人が今月一杯で日本を去るとのことで、ガレージセールをやっています。日本語を話す美人の奥さんがいる時ならともかく、大柄なアラブ人男性が店番をしていると、なかなか人が寄り付かない。それでも楽しそうに、時折のお客の、相手をしています。

ちょっと顔を見せると奥さんが、「本が一杯ありますから、お願いします」と声を掛けてきました。どうやら、あまり顔を出さないほうが良さそうです。

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2012年06月22日

衝撃の悪筆

明古は、来週金曜日が組合の期末決算で休会になるため、本日が今年度最終の市でした。それなりに華やかではありましたが、例によって小店主には今ひとつ縁のないものばかり。

その中で興味を持ったのは、ある作家のペン書き草稿。作家というより、いまや政治家としての方が著名で、しかも名うての悪筆――とまで言えば、お分かりになる方にはお分かりになるので、それ以上は申しません。

古本屋が作家草稿を扱うことの是非については、また別の長い話になりますから、それも措きます。今はとにかくその文字を見ての感想。

初めて見たわけではありませんが、改めて今日の草稿を見ると、まず文章の題目から、まるで読めません。ご自身の署名は、答えが分かっているので何とか判読できます。それ以外となると、これを読みこなす人がいるのが信じられないくらい。

殆ど衝撃でした。これを活字に起した人がいる、ということが。聞けば、作家先生は左利きとか。つまり独自の筆順で、さらにそれを崩し、時に略す。これはもう、別の文字体系といったほうがいいかもしれません。

CA3K0279それでも体系として成り立っているからこそ、慣れれば読める人も出てくる。でなければ、読む人が勝手に創作してしまっているか。まあ、そんな事はありえませんから、正しく読む人もいるのでしょう。これについては、実際面白いエピソードもあるようですが。

そこでもう一つの疑問は、人気作家の大事な原稿であればともかく、新人がこのように書いたとしたら、編集者は果たして読んでくれるかということ。

となると、この作家の、事件とまで言われたデビュー作である芥川賞作品は、一体どのような字で書かれていたか。確かめて見たいものです。(もう誰だかお分かりですね)

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2012年06月21日

本屋らしい一日

朝からせっせと、本屋のやるべき仕事を一日。棚で眠っている本を抜き出して、そこへ新登録品を納める。

本来なら、毎日でもやっていなくてはならない作業です。今日は裏の保管棚に手をつけたので、一体いつからあったのかと思われるような本が出てきました。日頃の怠慢ぶりが露顕します。

それだけに時々面白い本が出てきて、手が止まることもしばしばです。今日はこんな一冊。

E. H. Bergstrom, Old Glass Paperweights, The Lakeside
Press, 1940. CA3K0293多色刷りの写真図版も何枚か入り、天金の、しっかり持ち重りのする本。今では小口がヤケくすみ、見返しも黄ばんで古びておりますが、昔はそれなりに高価だったことでしょう。

そう思ってページを開くと、古い即売展の帯紙が挟まっているのを見つけました。「ガラス製文鎮の歴史的名品」という訳題がつけられ、そこに書かれた値段は18000円。さすがにそこまでとは、想像しませんでした。

売ったのはY書店、今や我が国有数の洋古書店です。その時期は分かりませんが、30年以上は前の雰囲気。それで売れたのだから、良い時代だったというしかありません。

ちなみに現在は、ネットで調べると、後に別の出版社から再版されたものも含め、数百冊が出てきます。1000円以下の値がついているものも多数。逆に最高値は、一軒だけ、14000円と飛び抜けたものがありました。

この本に、当時18000円とつけた感覚を、何とか追体験したいものだと、しきりに本を眺め回し、往時の状況も思い起こしてみましたが、ついに叶いませんでした。

雨は一時ぱらついた程度。外出を控えさせるほどではなかったと思うのですが、台風の日以上にお客様が少ない。おかげで仕事は、寄り道をしつつも随分と捗りました。

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