2016年08月

2016年08月21日

何かが切れた

沢山歩いたわけでも、あちこち見物したわけでもありません。焼津のお寺と熱海の旅館。その二箇所を訪れただけ。

しかも家人らは、それぞれに海岸を散歩したりとかして、熱海を楽しんだようですが、店主に限っては、旅館に着いたあと、宿から外へ一歩も出ずじまい。

そんな怠け者の一日でしたのに、やはり旅の疲れが残るのは、単に年のせいでしょうか。

RIMG1301お昼に家に帰りつき、すぐ車で店に来て、さて仕事、と気持ちだけでもスイッチを入れようとするのですが、どうも気分が散漫で集中できません。

それでも、今朝までにご注文いただいていた本の荷造りなどを済ませ、ようやくエンジンがかかり始めたところに、突然、トラブルが発生しました。

郵便局員さんが定時の集荷に来られ、店に入る時「あれ?」。自動ドアが、ごくゆっくり開いて行きます。初めは、またいつもの不調だろうとタカをくくっておりました。現に、出て行かれる時には問題なく開閉したのです。

しかしその次に、親子連れがお入りになる時、また同じような状況が起きました。今度は、開いたまま閉まりません。

この時点でも、前にも似たようなことはあったので、まだ落ち着いておりました。すぐにコンビニへ走り、電池を買ってきて交換したのです。

これで当然、再び動くものと思っておりましたが、パネルにタッチしてもまったく反応を示しません。初めて驚き、焦りました。

電池を入れ直したり、電源を入れたり切ったり。しかし、過去の例では多少とも反応があったのに対し、今回はピクリとも、ガタリともいたしません。

ネットで調べ、修理業者に電話で相談をいたしました。その結果、まず十中八九、寿命であろうという回答。当分は「手動ドア」で行くことになりそうです。

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2016年08月20日

臨時休業

正月三が日以外でお休みをいただいたのは、何年ぶりのことでしょうか。

お知らせには努めたつもりですが、ご不便をおかけしなかったことを願います。

もっとも、荒れた天気の一日であったようですから、やりくりして店を開けていても、ご来客があったかどうかは、定かではありません。

ただ、おかげさまで、私どもの出かけた先は、うまく晴れ間に恵まれました。出がけに迷いながらも手にしたビニール傘が、単なるお荷物と化したのも、ありがたいことであったと言うべきでしょう。

KIMG0457亡き母の17回忌です。高齢の父が、正月に帰省した店主に、法事の段取りをつけるよう、強く促していたのです。

法要を焼津にある父の兄の寺で行うことは、当然のこととして決まっていて、後は実際にお経を上げてくれる寺の跡取り、父にとっての甥っ子、店主の従兄弟の都合にかかっておりました。

その調整の結果が、今日だったのでした。

法要の日取りを決めることが一つ目の難事とすると、法要を済ませたあと、どうするかいうのが二つ目の、さらに難しい調整。

8月の土曜日に、8人が泊まれる適当な宿を見つけるのは、2ヶ月以上前でも楽なことでは、ありませんでした。

さまざまな条件を勘案の結果、何とか押さえることができたのが、今夜泊まっている、熱海の「さくら屋旅館」です。

食事も、ロケーションもまずまず。長い一日を終えて、どうにか満足のいく段取りであったと、胸を撫で下ろしているところです。

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2016年08月19日

会館へ行く理由

明治古典会――でしたが、入札を一通り済ませ、仲間と昼食に出て、会館に戻るとそのまま6階の事務フロアへ。

いそいで資料を印刷して、7階の会議室へ上がると午後3時。新旧理事が顔を合わせての、業務引き継ぎ会議です。

RIMG1311我々の理事会は、来る8月28日の組合定時総会までの任期。その日を境に、次期理事会が組合行政を受け持つことになります。

古本屋の組合あたりで、大げさなように映るかもしれませんが、一応、理事の仕事の概要と、その手順などについてお伝えしておかないと、滞りが起こっては困ることだってあるのです。というわけで毎期、恒例の行事。

初めに全体会議。そのあと各部に別れ、簡単なを資料もとに、一つずつ説明を加えていって、都合約2時間の会議となりました。

これで残すは火曜日の総会リハーサル1回のみ。いよいよお役ごめんの時が近づいて参ります。

昼間、会館に向かう電車で、東大のK先生と乗り合わせました。かつて大変お引きたていただいたY先生のお弟子さん、ということでお近づきになったのですが、後に、店主の幼馴染のお従弟さんと分かり、今に至るまで気さくにお付き合い願っております。

そのK先生の口から、「組合の仕事ですか」というお尋ねがありました。先生とは過去にも何度か、電車で一緒になったことがあり、その折に、そんなことをお話したのかもしれません。

古本屋が会館へ行くと言えば、普通は市場(交換会)に行くわけで、しかし店主の本日の会館行きは、結果的に見ればK先生のご指摘通り。

なんとなれば、会議が終わった時には明古も終わっていて、エクストラネットで確認してみると、何点か入札した筈ですが収穫ゼロだったのです。必ずしも会議のせいとは申せませんが。

8月20日、臨時休業いたします。

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2016年08月18日

そろそろかな

久しぶりの気がするTKI会議。「日本の古本屋」事業部の定例会議です。

RIMG1299行きは、本降りの雨の中を、ズボンのすそをびしょ濡れにして神保町駅から古書会館まで歩きました。帰りは、いくらか気温は下がったものの、雨上がりの蒸し暑さの中を、ひたすら店を目指して。

出たのは午後1時、戻ったのは午後7時を15分ほど過ぎ。会議は正味4時間半。相変わらず話すことの尽きないTKIです。

もっとも交換会事業部なら荷受けから仕分け、陳列して入札を待ち、開札、後片付けというのが会の仕事ですが、「日本の古本屋」の場合は、この会議自体が会の仕事といえば仕事です。

サイト運営そのものは、システム会社さんにお任せしているとはいえ、古書店会員、お客様との対応をから、どうしたらもっと売れるサイトになるかということまで話し合うわけで、本来なら別々にする会議を、一度にまとめて済ませようというのですから、長くなるのもやむを得ない面もああります。

それでも、もうすこし要領よく手短に済ませられないかと思うことはしばしばですが、この事業部では最長老である店主としては、静かに退き時をうかがうばかりですから、あまり余計な口は出せません。

今日も熱気にあふれるやり取りを、頼もしく眺めておりました。この分なら店主が必要とされる局面も、これからはさほど多くないものと思われます。

会議では、現システムの不備を改修するために、今後しばらくは会議の回数を増やすことが提案され、そのスケジュールについても話し合われました。リニューアルの第2期へ本腰を入れようとしております。

いよいよ退役して、後方支援にでも回るべき時でしょうか。長時間の会議は、腰に負担もかかることですし。

などと考えてしまうのは、また降り出して蒸し暑さのつのる天気のせいか、それともそのお天気で開店休業状態のレジの数字を見たせいでしょうか。

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2016年08月17日

今朝の珍事

朝、車から降りると、家人が「これを見て」と地面を指さしました。

今、止めたばかりの車から1mと離れていないブロック面に、1羽の小鳥がじっと身を竦め、首だけ小刻みに動かしながら、時折、店主らを見上げるようにしています。

羽根の様子から、どうやらまだ雛鳥らしく、巣立ちして落ちてきたところかもしれません。バックして車を入れた時に、よく轢かれずに済んだものです。

しばらく見ていても逃げる様子がありません。ただ一声、二声発した鳴き声は、思いがけず鋭く大きなものでした。

KIMG0447この様子では、とりあえず保護しなければならないかと、巣箱の代わりになりそうな段ボール箱を探しにその場を離れた時、また家人の声がしました。まだ短い羽根をはばたかせて、近くのラティスの上に飛び乗ったのです。

そこでまた力を溜めるように、しばし留まっておりましたが、思い立って店主がスマホを向けてシャッターを押すと、その音に促されたか、精いっぱい羽根を動かし、鋭い鳴き声を上げながら、向かいの庭木の梢まで飛び移りました。

心配したように、どこかが傷ついたり、弱っていたわけではなさそうです。もちろん渾身の力を振り絞って、逃げ去ったということも考えられます。

いずれにせよ、店主らの出る幕ではなくなりました。

つまりはそれだけの話に過ぎませんが、急いで撮った1枚が、辛うじて見られる程度には写っておりましたので、今日の話題としたわけです。

駒場は、人より鳥の方が多いのではないかと思われるような、不思議な駅前の町です。

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2016年08月16日

家人のスマホ

RIMG1285お盆で台風でとなれば、お客様が来られる要素は殆んどありません。それでも律儀に店を開ける小店でありました。単なる惰性と見る人もおられるでしょうが。

雨の方は、日中はさほどでもなく、たまにシャワーの栓をひねったように降ってくる程度。しかし人気のなさは、やはりお盆休みならではです。

そのおかげで店主は、今朝届いた家人の新しいスマホの設定に、午後の殆んどを費やすことになりました。

長年使ったケータイが、かなり調子悪くなり、傷みも激しくなったため、機種変更を要請されていたのですが、あれこれ検討、逡巡の末、ついに家人もスマホデビューと相成ったのです。

店主だって決して詳しいとは申せませんが、家人ときては、天性の機械音痴。デジタル、ITといった知識についてはさらに乏しい。

スマホショップに行って、すべてやってもらうのが一番の早道でしょうが、ああいうところで待たされるのと、あの手の応対が大の苦手という家人です。

思えば店主も、ちょうど二年前にスマホに切り替え、その時も自力ですべてやりました。忘れてしまったことも多いのですが、二度目なのでかなり楽。何より、不安が少ない。

とりあえず使える状態にして、家人に渡しましたが、家人の方はまるで勝手の違う操作に大焦り。一つずつ慣れるしかないと、それでも懸命に取り組む様子が見られ、まずは一安心です。

訳が分からないと言って放り出されるのを、もっとも恐れておりましたので。

ところで、新しいからでしょうか、店主のスマホに比べると、ずっと操作性がいいように感じられます。こちらも機種変更を考えたくなってきました。

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2016年08月15日

南九州4000冊

RIMG1302本の処分についてのご相談を、電話でいただきました。

急逝されたご友人の蔵書とかで、お独り暮らしだったため、親しい仲間で遺品整理などをされているようです。

本が大量にあって、とりわけフランス書が多くあり、ある一冊に挟まっていた伝票を頼りに某新刊書店へ連絡。そこで小店を紹介された、というのがお電話に至るまでの経緯でした。

故人にはご兄弟がおられるらしいのですが、遠方にお住まいのため、友人たちで整理をすすめ、少しでもお金にしてご遺族にお渡ししたい、というのがご要望です。

お話の中で明らかになった状況は二つです。一つ目は、お電話をいただいたのが、九州南部のある町からであるということ。二つ目は、全体でおよそ4千冊というその分量。

本当は、一番肝心な点は、その蔵書の内容です。しかし、お電話で伺っている限り、はっきりしたことが伝わってきません。せめて具体的なタイトルが幾つか分かれば、多少の手掛かりにはなるのですが。

距離と、分量という二点だけで判断すると、箱詰めして東京の市場宛に送っていただくのが、一番お勧めできる方法です。多少費用は割高になりますが、箱詰めも運送業者さんにお願いするという方法もあるでしょう。

届いた本を仕分けて出品し、売上から手数量を差し引いた金額をお渡しするわけです。

「ネットで調べて、千冊以上なら全国出張買入れしますという書店さんを見つけたのですが」とおっしゃいますので、業者名を伺うと、店主も懇意な同業でした。

彼なら、引き取ってそのまま我々の市場に持ち込んでくれますので、本の流れとしては同じことになります。

そのようにご説明したうえで、それも一つの選択肢ですとお答えし、あるいは簡単なリストでも送っていただければ、また別のご提案が出来るかもしれませんとお伝えして、受話器を置きました。

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2016年08月14日

ご近所さん

Tシャツに半ズボンという寛いだ休日スタイルで、コンビニから出てきたのは、斜向かいの家のご主人。

ちょうど表に出ていた店主を見てとると、にこやかに挨拶をされ、「先日…」と口を開かれました。

普段は、朝に時折お目にかかるくらいで、先方はお出かけ前のことが多く、単に会釈を交わすだけなので、お話をする機会は滅多にありません。

それも共通の話題といっては、かつてお隣(つまり小店の真向かい)に住んでおられた、レバノン人とミャンマー人のご夫婦に関することに限られます。

遡ってブログを見れば、何度か取り上げているはずですが、今から5年ほど前に引っ越してこられ、2年ほどで出て行かれた国連職員夫妻です。

男性がダニエルという名だったということを、今日、お向かいさんが話の中で思い出させてくれたのですが、実のところ、彼と言葉を交わしたのは数えられるくらいのことで、お付き合いというほどのものはありませんでした。

一方、お隣同士であったお向かいの家族は、日本語が得意とは言えなかったダニエルにとって、英語の通じるお隣さんとして、次第に打ち解けた関係になって行ったようです。

彼らが米国へ発って行ってからも連絡が続き、ある時、家族で旅行がてら訪ねてきたという話を聞きました。

その後はさらに交流が深まったご様子で、今夏は奥さんとお嬢さんで出かけ、奥さんは1週間で帰って来られたものの、お嬢さん(まだ7歳くらいの筈です)は1月近くも一人で向うに世話になった、というのが、ご主人のお話でした。
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「何とも不思議なご縁ですね」と返すくらいしかできなかった店主ですが、こうして伺った国連職員夫妻の近況ほどにさえ、お向かいさんのことは存じ上げないのです。

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2016年08月13日

語学マニア

自分でも、なぜこのような本をデータベースに入力し、ネットに上げておいたのか、今となっては不思議な気がします。先日、注文が入って、在庫棚から引っ張り出した時、そう感じました。

ご存知の方もおられるでしょう、青い表紙でくるみ製本された、UMI (University Microfilms International) のリプリント本です。マイクロフィルムで保管された希少文献を注文に応じて複写製本するもので、オンデマンド本の元祖と言えば良いでしょうか。

そんな本ですから、普通では手に入らないタイトルが多く、一方で滅多に必要とされることがない本でもあるわけです。

しかしそれが「ダメもとで『日本の古本屋』で検索してみたら、1件だけヒットして驚きました。アメリカにもない本なので」と、今日、興奮気味に引き取りに来られました。

A grammar of the Hurrian language というのがそのタイトル。「フルリ語の文献というのはこれ一冊しかないので、長いこと探していたんです」

もちろん店主にそんな知識はありません。おそらく珍しそうな言語の本だと言うので、ネットに上げてみる気になったのでしょう。

RIMG1273けれども何より不思議で可笑しくもあったのは、ご注文いただいた方というのが、かねて小店に様々な言語の語学書お持込下さる、お得意様だったことです。

今日も、お引き取りに際して、ペルシャ語、クルド語、ウズベク語といった語学書など二抱え程、まるで交換のようにお持込下さいました。

そして店主を励ますように、こうおっしゃるのです。「ね、いるもんでしょ。だからきっとこれらの本も売れますよ」

しかし、これは逆証明というものではなかったでしょうか。

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2016年08月12日

ビジネスとしての古本屋2

さて昨日、長々と引用をさせていただきましたが、店主はそれでいったい何が言いたいのかと申しますと、一つも耳新しいことではないと、そう申し上げたかったのです。

古本を、儲かる商材と考えてビジネス展開するというのは、実は古来行われてきたことでして、むしろそうでない、どこか浮世離れした、好きな本しか扱わないような古本屋の方が、数に於いては少ないはずです。

ただし、儲かると考えたほどには儲からず、結果としてほどほど、あるいは辛うじて食っていけるというあたりで甘んじている人が圧倒的ではあるでしょうが。

RIMG1279もちろん志し高い、求道的な古本屋さんも大勢おられます。また、商品知識を深め、それを生かして専門化を図るという道筋も、まったく廃れたわけではありません。

むしろ開業時から、儲けより自身の趣味に拘るというタイプの古本屋さんは、昔に比べて増えてきているような気がします。

話を戻しますと、「儲かるから古本屋をやる」という言葉は、店主自身、20年以上前に聞いて衝撃を受けた覚えがあります。BookOff以前、チリ交全盛時代、いくらでも入ってくる本を、ひたすら安く売り捌くという商法で、当時日の出の勢いの同業からでした。

ネットか店舗かという違いこそあれ、その話の内容があまりにも似ていることに驚いたのが、昨日、引用に及んだ理由です。

さらに言えば、現在老舗として名だたる大店も、初めた動機に「儲かりそう」がなかったとは言い切れません。そして実際に「儲けた」からこそ、今に残っているわけです。

というわけで、ビジネス志向の同業に、何も目くじらを立てることはないのですが、一つだけ気になることがあります。

それは「自己完結」という言葉が語られていたように、ビジネスは弱肉強食。相互扶助で生き延びてきた古書業界にとって、今後それを脅かすものがあらわれるかどうかということです。

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