2016年09月

2016年09月30日

10月に向けて

一新会大市会は案の定ボウズ。気のない札はもとより、気を入れた札も、まったく通用しませんでした。市会関係者の方々に対しては、何とも申し訳ないことながら、これで今回の大市は売り買いゼロ。

何の貢献もできなかったかといえば、札を入れただけでも立派な貢献であったと思います。たとえその札が、落ち札に絡んでいなかったとしても。

それでも本来、出品くらいはできたわけで、ですからあまり大きな顔をして貢献したなどと言えるはずもありません。やはり申し訳ないことだったと、思っております。

その下見に行ったとき、何人かの顔を合わせた同業から「ヒマになったんじゃない?」という言葉をかけられました。組合役員を退任したことを指しておられるわけです。

もちろん肩の荷は降り、気が楽になったことは確かですが、さほど時間に余裕ができたわけではありません。というのも、組合関係の仕事は極力、火曜日、金曜日に回していたからです。

本来火曜日、金曜日というのは洋書会、明治古典会で会館に出かける日です。これは役を終えても変わりません。つまりは、その火曜、金曜に、本来の仕事に専念できるようになっただけのことです。

RIMG1397しかし、そうして専念できるようになったといっても、今まで以上に積極的に売り買いが出来るかといえば、そこにはおのずから力量というものがあります。力量というのは金銭面、知識面、その両方。

なんだか言い訳めいた話になりましたが、少しは時間的な余裕ができたことも確かですので、専ら店の片づけに力を注いできたというのが、この1か月でした。

なんと明日からは10月。「洋書まつり」はもうあっという間です。この準備と片づけと、同時並行で進めようという計画ですが、果たして目論見どおりいくかどうか。どっちも中途半端に終わるのではないか。

くよくよ考えるより、まず行動です。

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2016年09月29日

まさかの水難

気付かないうちに被っている災難もあるというお話です。

一念発起して、長く手入れしていない、高いところの棚を見直そうと、脚立に乗って本を抜き出した時でした。

RIMG1435ある一冊に、水しみがあります。これほどひどい水喰本を今まで棚にさしておいたのかと、不注意を恥じたのですが、待てよ初めからこの状態だっただろうかと、首をかしげました。

とはいえ、こんな高いところの本に、何かの間違いで水がかかったりするはずもありません。故意にせよ難しい。やはり棚にさす前に本をよく見なかったのでしょうか。

不思議な気持ちで棚を見ると、棚板に妙なシミがあることに気が付きました。改めて見れば両隣の本にも、ここまでひどくはないのですが、明らかな水シミ跡が見られます。

RIMG1430そのあたりの本をまとめて棚から抜いてみました。すると、一番上に渡してある棚板に、明らかな水シミ跡があります。

その上がどうなっているのか、今ある脚立の高さでは、覗き見ることはできませんが、横積みに載せてある本に水シミ被害がないことは確かめられました。

しかし一段下の本は、天から水がしみている本が数冊。下の方には、もう一段に数冊、被害本があるのを見つけました。

今のところ、天井隅の梁のようになっている部分に水道管でも通っていて、何かの折に一時的に水漏れを起こしたのではないかと想像しています。ポタポタと漏れ出した量は、コップ1杯ほどもあったのではないでしょうか。

水の無いところに水漏れは起きぬ――というわけでしょうが、何時頃起きたことかすら分からないのが情けないところです。

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2016年09月28日

一新会下見

一新会大市会の下見に行ってまいりました。

ooichimokuroku_Page_1下見と言っても、明日はもう行かないつもりですので、店主にとっては今日が本番です。入札もしてまいりました。

4階会場から順に、3階、2階と降りて、最後が地階会場。明日の開札順序に、律儀に従って見ていきます。別にどこから見ても良いようなものですのに。

行き当たりばったりに見ていくと見落としがある、というのが行動の理由ですが、たとえ順に沿って見たところで、店主のようなうっかり者は、見落としてばかり。

それでも会場内を一筆書きのように歩いて回り、およそ1時間。午前11時を少し回ったところで、会館をあとにして店に戻ってきました。

古書会館に着いたのは午前10時の開場時間を少し回ったところで、まだあまり来場者は多くありませんでした。顔を合わせるのは、とりわけ熱心な同業ばかり。

その彼らが聞けば、きっと呆れたことでしょう。彼らは今日一日、そして明日もまた朝から入札に出かけるはずです。

それでも店主にすれば、普段の大市よりはよほど熱心に本を見て、入札もしたつもりです。というのは、4階の壁面をほぼ占めるほど、フランス書の一口ものが出品されていたからです。

白っぽい文学、思想、哲学関係で、大半は10本以上の大山に纏められていましたから、全部合わせるとかなりの分量です。もちろん、入札したのはそのうちの何点か。

1、2点でも落ちてきたら、また片付けに困ることは目に見えています。しかし、余り安く買われるのも癪だという理由で入れた札ですから、ほとんど落札する気遣いはないでしょう。

多少とも欲しくて入れたのは、1点のみ。それが何かは、もちろん申し上げられません。

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2016年09月27日

とんでもないこと

毎日、遅くとも午後3時、早い時なら2時前に済んでしまう郵便局の集荷が、今日は4時近くになっても誰も現れず、机の上に積まれたまま。

たまりかねて家人が局に電話を入れました。遅くなるのは事情で仕方ないにしても、臨時の集荷員さんだったりすると、すっぽかされてしまうこともあるからです。

局から、集荷中の担当者に連絡を取ってくれます。やがて、電話がかかってきました。受話器を取ると、レギュラー集荷員のお一人、Tさんです。

「すみません、とんでもないことになっていて。あと一軒回ったら必ずそちらに伺います」

しかし、息せき切って店に入って来られたのは、それからさらに一時間ほど経ったあとでした。「大変だったんですか?」と水を向けると、「いやもう、滅茶苦茶ですよ」。

呼ばれたマンションの一室を尋ねると、アフリカ某国までの国際貨物を出すのだが、これから荷造りするので10分ほど待ってほしいと言われたそうです。

改めて出直しますと言うと、明日にはその某国に出張で、今でなければ困るのだとのこと。手伝って欲しいとまで言われたのですが、表に停めたままの車が駐車違反を取られると困るのでと断り、一度車の様子を見に戻り、再び部屋に行ってもまだ荷物は出来ていない。

なにやかや、結局全てが終わるまでに1時間ほど要した、というのがTさんの説明でした。

それでもまだ1時間ばかりは勘定が合わないので、「それだけじゃないんでしょ?」と尋ねると、「それだけじゃないんですよ!」と声が高くなります。

RIMG1403そちらの件についてもお話されたそうでしたが、ここで時間を食っていては、局へ戻るのがさらに遅れてしまいます。慌てて話を打ち切り、「気を付けてくださいね」と言ってお見送りしたのでした。

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2016年09月26日

文書(もんじょ)を読む

今朝の朝日新聞「ひと」欄に、東京大学の松村剛先生が登場されていました。

記事によれば、「中世フランス語辞典」なるものを編纂され、それがフランス学士院の表彰するところとなったということです。

先生には、過去に2度3度、良い宅買いの口をご紹介いただいたという、ご恩があります。わがことのように、と言えば厚かましすぎますが、嬉しいニュースでした。

それにしても中世の文書(もんじょ)に当たるとなれば、当然写本が中心になるわけです。

店主はまだその実物にお目にかかったことはありませんが、いくつかの影印本を目にしたことがあり、それがいかに判読困難なものかは存じております。

判読と言っても語学力の問題ではありません。それ以前に、abcの区別すらつかないのです。

片づけ仕事をしていると、偶然にもFrancois Villon, Le Petit et
le Grant testament.
(Slatkine Reprints, 1977) が見つかりましたので、適宜開いたところをスキャンしてみました。

testamentこれが中世写本と言えるかどうかは存じませんが、当然、これも先生の読まれたうちの一つであるはずです。こういうものを文字として識別するためには、どんな訓練を必要とするのでしょう。

あるいは漢字の草書体のように、筆法の決まりがあるのでしょうか。もっともわが国の写本だって、店主には皆目読み取れないのですが。

崩し字くらいは読めたらいいなと、漫然と願うだけの店主にとって、フランス写本を読みこなすなどという能力は、ほとんど宇宙人の仕業としか思われません。

しかし我が国の古文書を読み解く外国人研究者もおられるのですから、宇宙人は案外多いのかも。

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2016年09月25日

宅買いの悪夢

久々、日のさしている朝でした。

昨日猶予をいただいた引取りに、今朝は出かけなければなりません。午後からはまた大気が不安定という予報も出ています。

早めに済ませたいところですが、その前にかねてお約束の宅買いが1件。まずこちらへ先に伺うことにいたしました。

住所をネットで検索すると、代官山の裏手、細い路地にあるお宅のようです。お電話で確認をしたところ、「狭い道ですが、しばらくなら車を止めておけます」とのこと。

早速出発。ナビの教えてくれるとおり進むと、目的地近くになって本当に狭い道。先を歩く若い家族連れが、不審そうに振り返ります。この先はさらに車の幅ギリギリ。

さすがに不安になり、降りて確かめようとすると、後方から声がかかりました。ちょうどお宅の前を過ぎたところだったのです。

ホッとして、少し車をバックさせ、段ボール8箱を積み終えました。店に持ち帰って値踏みする、というお話になっておりましたので。

ここでお客様に「この道は先に行って抜けられますか」と尋ねました。するといともあっさり「大丈夫です、左に曲がれば大通りです」とのお返事。「右にも曲がれるかもしれません」。

RIMG1351 (2)それを信じて、生け垣にボディーをこすらせながら前進し、突き当りまで来ると、右にも左にも、まるで車を回す余地のないことが判明いたしました。思わず脂汗。後退する以外、方法はありません

進入した以上は戻れるはずと信じ、悪戦苦闘の末、あちこちをこすらせて元の場所まで戻ると、お宅から出ていらして「ああスミマセン、だめでしたか」とお客様。

良い本をお譲りいただいたのですが、修理費用を賄うのは難しそうです。

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2016年09月24日

一番の大仕事

午前中、これで何度目かになるご近所のお宅へ本の引取りに。

何しろ大きなお住まいで、建てられた先代はアメリカ勤務の間、住んでおられた家のスケールを、そのまま持ち込まれたらしい。

本棚がある主寝室は、およそ20畳。天井まである造り付けの大きな書棚に、前後2列、時には3列の本や雑誌が、まだ結構数多く詰まっています。

今回は大判の本を中心に、15束ほどを選り出しました。縛り終えたものを、ここも広い玄関まで持ち出し、3坪ばかりはある、たたきの隅に積み上げ、ひとまず店に。

初めから、そういう手順のつもりでした。まず伺って本を縛り、後から車で取りに来る。

ところがこの日、新たにお住まいになるご家族のための改装工事が入っていて、玄関前は工事車両で塞がっています。

RIMG1383作業が終わり、前が空いたらお電話をくださいと申し上げ、店に戻ったのですが、お昼を済ませ、片付け仕事をしているうちに今日もまた雨が降り出し、次第に雨足も強まるばかり。

結局、お電話がかかってきたのは午後4時もまわったころ。雨はいくらか小止みになっていましたが、積み下ろしで濡れた地面を往復するのは、先様にもご迷惑だろうと考え、明日の引取りでよろしいでしょうかとお尋ねしました。

こころよくご了承いただいたのですが、あの広い玄関先なら、1日くらい、さして邪魔にもならないだろうとは思います。

それより、引き取ったものを店内に積み上げたら、通路をふさぐこと間違いなし。置き場所を作るのが一番の大仕事。頭がいたいところです。

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2016年09月23日

スマホ対応

来週一週間は、一新会大市のため通常市はお休み。というわけで明治古典会は今日が9月の最終市でした。

振り市も行われ、なかなかの活況であったとは、夜、月に一度の恒例となった会食の席で、同僚から聞いた話です。

会食の前にはミーティングもあったのですが、今日は店主、午後2時からTKI の定例会議のため、明古には、まるで顔を出せませんでした。そのため市のお話もできません、あしからず。

RIMG1353さてそのTKI 会議ですが、もっか急浮上してきた、一番ホットなテーマはスマホ対応。

今やEコマースの主役は、ほぼスマホが、PCに取って代ったと言われています。主要な販売サイトも、ことごとく力点はスマホに向けられているようです。

そうした中にあって、わが「日本の古本屋」の顧客は、依然としてその7割以上がPC利用者だという集計が出ております。このことはまた、登録会員の同じく約7割が50歳以上という推計と、不思議な一致を見せています。

ここで余談となりますが、今朝見たTVニュースで、タクシー運転手さんの5割が60歳代であるという、右方向に偏った山形のグラフを目にしました。

思わず、古書組合員のグラフを頭に描いてみて、ほとんど大同小異ではないかと思ったことです。

さらに余談ですが、その昔、即売展仲間と旅行をして宴会となった時、お運びさんに「どんな集まりですか」と聞かれ、「当ててご覧」と誰かが応ずると、「タクシーの運転手さんですか」と答えられたことを思い出しました。

本題に戻れば、かように山が右に偏った業界とはいえ、これからの商売を考えると、新しいネット顧客層を開拓できるか否かは、死活問題となってきます。

そこで、スマホ専用の画面作りが急がれるというわけです。

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2016年09月22日

買わないからね

「今日は買わないよ、見るだけだからね」

そう言って、お子たちにジャンクおもちゃを触らせる親御さんは、時折おられます。店先に並べている以上、こちらとしても「見るだけならお断り」などと申し上げるつもりはありません。

また、そういう親御さんは、大抵気遣いのある方で、乱暴な扱いをしないよう、注意も忘れません。時に過剰なほど声をかける方もいらっしゃいますが。

それでも、見て、触っているうちに欲しくなるのは子の常で、「欲しい」「ダメ」の、やり取りが始まることも、珍しくはありません。むしろその方が多い。

それをどう解決するかは、またさまざまで、問答無用とばかり連れ帰る方もいれば、おねだりに負けて、「ひとつだけだよ」となることもあります。

一般的にお母さんは問答無用型、お父さんはこじらせ型、お祖父ちゃんお祖母ちゃんの場合は、ほとんど根負けというのが、これまで見てきたところです。

RIMG1291今日は雨も降りしきって午後4時頃まで、通りかかる人すらまばらでした。

いくらか小止みになった頃、二人の男の子とお母さんが店の前に来ると、子たちは一目散にミニカーの方へ。

しばらく見ているうちにお兄ちゃんが何やら欲しそうにしたのでしょう。すかさず「ダメ、うちに沢山あるでしょう」。それでもぐずっていると、「新しいのが欲しかったら、うちにあるものを全部片付けてからにしなさい」。

とはいえお母さん、連れ帰る気はなさそうです。次第に子たちの扱いが乱暴になってきました。やがて取り落としたのか、ガツンという音。

「売ってるものだからね」と注意をされているお母さんに、出て行ってご帰宅を促したのでした。

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2016年09月21日

緊急特需

昨日も一昨日も、連休疲れに加えて台風がらみの悪天候で、情けなくなるくらい店売りが低調でした。

何しろ人がいない。昨日などはレジを打ったのがたった一回!それも家人が店番をしているあいだのことで、店主が市場から戻って以降、店を閉めるまで、まるで音なしでした。

今年は例年以上に天候が不順な気がすると、同業が顔を合わせればそんな話になるのも、どこの店も程度の差はあれ、同じような状況にあるからでしょう。

今日も、台風は過ぎたというのに相変わらずはっきりしない、どんより曇った空模様で、この分では3日連続で、家賃どころか、光熱費レベルの売り上げかと、暗い気分で店を開けました。

するとお昼時、若い男性が店内に入ってきて、表の100円のペーパーバックを全部欲しい、とおっしゃいます。棚2つ並んでいるうち、1つの棚に100円の看板が出ておりますので、そちらを丸ごとというわけです。

RIMG1377最下段には日本書も少し並んでおりましたので、無論それは別。しかし、隣の棚もほとんどが100円だと分かると、そちらからも少し抜き出しました。つまりちょうど1棚分欲しかったのでしょう。

箱に詰めながら数えると、締めて180冊。領収書を書く際に伺うと、すぐ近くに事務所を持つデザイン会社の方と分かりました。

近頃はディスプレイ需要も、あれこれ注文が多くなり、一方で仕入れは競争相手が増えて、簡単には買えなくなっています。

あるものを選ばずに買っていただけるのは、実にありがたい。昔は、こんな感じだったのだが、などと往時のディスプレイ特需を思い出しておりました。

実は、我が家のトースターが使えなくなり、今回、思い切って「ピカイチ」推薦機種を購入しました。奇しくもそれが、この金額。天の配剤というべきでしょうか。

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