2017年11月

2017年11月30日

緑の世話

店の表の植栽を、家人がせっせと植え替えております。

それというのも、ひと月以上前のことになりますが、ハナミズキの剪定に来られた植木屋さんが、その木を這い登ろうとしているワイヤープラントを、大胆に刈り込んでいかれたのがきっかけです。

相当に繁茂していたワイヤーのような枝が大量に刈り取られた結果、隠れていた鉢に枯れ残った植物などが、ひどく汚らしい姿を晒すことになってしまったからです。

それだけではありません、日が経つにつれワイヤープラント自体もすっかり生気を失い、緑の部分より黒茶けた茎ばかりが目立つようになってきました。

そこでついに決心してこれを根元から切り取ってしまったのですが、その鉢の土を空けようとしたときに、根が鉢の底を抜けて地中深くに伸びていたことが分かりました。

店主も手伝って、ようやく根を切って鉢を動かしたのですが、なるほど、だからこそあれだけ生い茂ることができたわけです。切れ残った親指ほどもある太い根に、生命力の強さを感じました。

RIMG2432育てようとしてすぐ枯らしてしまうことも多いのですが、家人がこれほど草木の世話をするのが好きだとは、以前は思ってもおりませんでした。

ともかくそうして空いた場所に、今度は別の鉢を並べて、バラなどを植えたりしております。

最近では、住まいの方でも何やら始めていて、少しの暇を見つけては土いじりをしているような具合です。

昔より体力は落ちているはずなので、あまり無理をしないようにと声をかけるのですが、あるいは日頃のストレスがこれに向かわせているのかとも思い、相方としては、そっと見守るばかりです。

konoinfo at 20:28|PermalinkComments(0)

2017年11月29日

ペーパーバック入荷

RIMG2436昨日の洋書会で仕入れた本が、お昼過ぎ、組合ルート便(コショタン)で届きました。

割合に荷の多い市だったのですが、小店が落札したのは僅かばかりのペーパーバックと、プレイヤード叢書が10冊余り。その他少々というわけで、僅かな量でした。

とは言え、店に降ろしてみるとペーパーバックは200冊近くあり、これに値付けをして棚に入れるのは一仕事です。

ここでペーパーバックと申し上げているのはポケットサイズの小型本のことで、表に専用の棚を1台設けているのですが、ここしばらく英米書の入荷が途絶えておりました。

そのため、仏独書が5段のうち4段以上を占めるに至っており、それはそれで喜ばれるお客様もおられるのですが、売れ足の遅いことは否めません。

市場で毎週気を付けていても、なかなか質量ともに小店向きという口に出会えず、今回、久々に丁度良い分量が入手できたというわけです。

実は、この何倍もの大口も出品されていて、多少気が動いたのですが、現在そんな量を買い込んだら、いよいよ置き場に困って動きが取れなくなりそうで、じっと我慢をしたのでした。

しかしそれを落札して、せっせと片付け作業をしている同業を見ると、決して広い店をお持ちの方ではありません。よほど回転が良いのだろうとお尋ねすると「いえもう一杯で置き場がありません」という答えが返ってきました。

それが本当かどうかはともかく、店主の何倍も働き者であることだけは確かです。

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2017年11月28日

送料のお話

あるお客様からのご注文に「差し支えなければ公費で支払いたい。先払いだけなら知らせて欲しい。いずれの場合にせよ、送料分を値引きしていただければ大変ありがたい」というメッセージが添えられていました。

小店からのお返事は「公費扱い承ります。ただし送料値引きはお受けできません。ご了承のうえご発注ください」。

それで何の問題もなく、ご注文いただけたのですが、この一言はなぜ加えられていたのでしょう。

同業者から「業者割引は可能ですか」というような文面をいただくことはあります。それは営業方針だと思われますので、淡々とこちらの方針をお伝えすれば済みます。それも最近は、少なくなりましたが。

ちなみに小店の場合、古書組合員からの注文については、要請がなくとも些少の割引をさせていただいております。相見互いというわけです。

KIMG0275送料値引きのご要望には、ちょっと面くらいましたが、一方、送料にまるで無頓着なケースも、最近ありました。東大駒場生協からご注文をいただいたのです。重い本で、書籍代金3000円に対し、ゆうパック料金500円。

500円いただけるなら自分で届けたいようなところですが、生協に注文された方は、最終的にいくらお支払いになるのでしょうか。

集荷の郵便局員さんも、おっしゃっていました。「もし明日、自分がこの荷物の配達を受け持つことになったら、妙なもんですね」

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2017年11月27日

値上げは近い?

ネット注文品の発送について、このところ無事故が続いておりますが、今朝一件「本がまだ届かない」という、お客様からのメールが入っておりました。

調べてみると、発送日は11月19日。思い出しました。B5サイズの厚紙封筒に入れてお送りした本です。封筒にしたのは、本の厚さが3儷瓩ったため。

無理をすればA5サイズの封筒でも入ったかもしれませんが、あえて一回り大きい封筒にしました。そのために郵便受けに入らなかった可能性があります。

その旨をお客様にメールしたうえで、配達局に問い合わせてみました。すると案の定、本は局で無事に保管されていました。保管期限まであと1日。不在連絡票を見逃されていたものと思われます。

局には、もう少し保管していただくようお願いして、再度お客様にメールを入れました。局と連絡を取って、再配達なり、引き取りに出向くなりして、受け取っていただけることでしょう。

しばらく前から、ゆうメールの料金が改定されています。重量1kg以上は一律100円の値上げ。それ以下のものについては、厚さや大きさが一定以上の場合に「規格外」として、やはり100円値上げ。

これは、今回のように郵便受けに入らないサイズのものについては、再配達などの手間がかかるのが、その理由でしょう。そう考えれば、無理からぬことに思われます。

しかし最近、宅配業者の料金値上げが相次ぎ、KIMG0283そのシワ寄せが郵便局に来ているという実感は、現場でも強いようです。

それもあってか日本郵便では、更なる料金改定を検討中だという噂を耳にしました。

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2017年11月26日

『蔵書一代』その2

先日の明治古典会の日、市場で五十嵐書店二代目の修さんに会うと、B5サイズほどの封筒を手渡されました。親父さんから言付かってきたとのことで、表書きに店主の名が筆文字で書かれています。

手の空いた時間に、さっそく開封してみると、中に入っていたのは便箋2枚。そしてホチキス止めのA4コピー用紙が2部。カラーコピーが1枚。

便箋は親父さんから店主に宛てた手紙です。店主のブログを見て『蔵書一代』を読んだことが分かったので、同封の資料を読んで欲しい旨が書かれていました。

ホチキス止めの1つは、親父さんが紀田さんに宛てて書き送った手書き5枚の手紙(のコピー)。そしてもう1通は、それに対する紀田さんからの返信(コピー)で、こちらはワープロ横書き3枚。

五十嵐さんの手紙5枚の中で、蔵書処分をめぐる経緯に触れているのは1枚程度です。あとは思い出話や近況について。

それでも「思いの丈」は良く伝わったらしく、紀田さんの返信は「詫び状」に近いものでした。

RIMG2430この往復書簡を読んで、すっかり事情が明らかになったわけではありませんが、一つ理解できたのは、紀田さんが今回の「断捨離」によって受けた精神的、肉体的ダメージは、著書から伝わってくるより、はるかに大きなものだったらしいということでした。

細かな行き違いよりも、このダメージの大きさが、つい災難を強調するような表現を選ばせたということだったのではないでしょうか。

親父さんも、これ以上この問題をこじらせるつもりはなさそうな様子です。まずはホッといたしました。

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2017年11月25日

駒場祭のさなか

昨日から駒場祭が始まっておりました。

土曜日だというのに、実に人気のない朝でしたが、そう気が付いてみれば毎年のこと。キャンパスは人混みで賑わっていることでしょうが、「駒下」はひっそり。

RIMG2424そんな静かな小店前の通りに、お昼前のいっとき、急に人の流れが増えた時間帯がありました。

幕開けは大きなサイレン音と、響き渡るマイクの声で「歩行者の方も一旦止まって道を開けてください。緊急車両が通ります」。

人波が生まれたのは、それから数分経ってのことです。やがて井の頭線が止まったという声が、外から聞こえてきました。渋谷へ向かって駅を少し出たあたりで、人身事故があったようです。

すぐには運転再開の見通しが立たず、一部の人たちは線路伝いに渋谷に向かった、と聞きました。

もちろんおとなしく駅から出た人も多いわけで、西口を出れば渋谷方面は小店の前を通ることになります。それでしばらくの間、店の前はちょっとした商店街並の人通り。

しかしそんな人々の行列行進では、本屋を見ても、立ち寄ろうとされる方はほとんどおられません。ただ通り過ぎて行かれるばかり。

人の流れが収まり、元の静かな駒場に戻るのには、さしたる時間を要しませんでした。WEB情報によれば、午後1時には井の頭線も正常運転に戻っていたようです。

幸い駒場祭には、さしたる影響があったようには見受けられませんでした。

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2017年11月24日

明治150年に向けて

RIMG2356午後10時半。店に帰り着くのが、これだけ遅くなったのは久しぶりです。

今日は明治古典会11月の特選市でした。しかし市場そのものは午後5時頃には終了し、格別時間がかかったというほどではありません。

遅くなった原因は、午後5時15分から始まった臨時総会。来年7月の七夕大入札会に向けて、全体方針を定めることが主たる議題でした。

予想を超えて議論が沸騰し、何とか収束を見た時には、午後7時半を回っておりました。いくつかの基本的な運営方法を、昨年までと異なるものにしたいという提案があったためです。

何にせよ、変えるということは、エネルギーを必要とします。前年踏襲がもっとも無難で楽。しかし敢えてエネルギーを費やしてでも、変革したいという強い意思が、執行部にはありました。

加えて来年は明治150年。これを好機ととらえ、明治を中心とする近代文献に改めて光を当てるような、記念市会にしたいという意向も。

具体的な方法については、これから実行委員会で詰めていくことになります。

というわけで、食事に向かった時にはもう午後8時。若手の会員たちが予約していた店に合流させてもらい、それに付き合っていたらこの時間になったという次第です。

ちなみに行った店はCeppo。Googleに、そう打ち込んだら出てきます。若手は飲み放題コース、店主らは別席にしてもらい、多少の節約をいたしました。

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2017年11月23日

即決注文とは

今日の木曜日が祝日のため、毎月定例のTKI会議は、昨日行われました。

相変わらず検討課題は山積で、午後2時から6時半まで、短い休憩こそ2度ほど挟みましたが、延々と話し合いです。

今回、新たに提出された案件は「即決注文を増やしたい」というもの。

「日本の古本屋」でもクレジット決済の比率が次第に高まり、成約金額のほぼ半分を占めるまでになってきました。

RIMG2408しかし現在の仕組みでは、まず注文して、書店から送料を含めた決済金額の知らせを受け、それから決済画面に進んで決済することになっています。

ネットでの買い物に慣れた方々の中には、これをまどろっこしく感じる方もおられるようです。

そういう方のために、最初に注文した時点で決済まで完了する仕組みが「日本の古本屋」にも設けられています。ただしそれは商品が「即決対象」でなければなりません。

現状、その対象品は全体の1割未満。そのためもあって、この仕組みの利用がなかなか伸びないようなのです。

「即決対象品」を増やし、「即決注文」を増やすことは、「日本の古本屋」の売り上げ向上に繋がるはずだというのが、提案者の意見です。

お客様にもそうですが、書店側にも、この仕組みの便利さが伝わっていないのではないか。もっと周知を図ろう、ということになりました。

それにはこの「即決」という呼称も、もっと分かりやすいものに変えたほうが良いのではないかという意見も出ました。さて今後の進展やいかに。

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2017年11月22日

『蔵書一代』

zosho新刊本を買って読んだのは、何年ぶりのことでしょうか。

店にある商売物の中にも、読みたい本は順番待ちの状態ですし、時々は著者ご自身が新著を贈ってくださることもあります。なかなか、買ってまで新刊を読む余地がありません。

そんな状況の中で今回、この本を読むことになったのは、五十嵐書店の親父さんから「是が非でも自分の言い分を聞いてほしいという」電話をいただいたからです。

本に書かれている内容についてだといいますから、何はともあれ、一読することにいたしました。

『蔵書一代』は五十嵐さんの古くからの知り合いである紀田順一郎さんが、失われたご自身の蔵書へ向けたレクイエム、あるいはエレジーとでもいうべきものです。

その悲しみから立ち直るため「蔵書とは何か」について、広範に語ろうとされたものでしょう。

お気持ちには察すべきところがありますが、五十嵐さんにとってはそれどころではない、実に心外な記述を見つけて、なんとも収まらなくなったようです。

大方の読者は、あっさり読み飛ばされるかもしれません。大略は次のように書かれています。

様々な変転の後、3万冊の蔵書のうち1万冊を(五十嵐さんらしき)書店に「一時、預けた」。予定が狂って半年ほど預けておいたうちに、目録にして売られてしまった。

どんな約束で「預けた」のか、売れてしまったのがどれほどだったのか、細かなことは書かれていません。書店を非難するような口調もありませんが、だからこそ「受難」が強調されているとも言えます。

嘘はないにしても、誇張や意図的な省略があるように店主は見受けました。親父さんから、詳しい経緯を聞かせてもらうことになりそうです。

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2017年11月21日

引き取った本の処置

研究室の本を引き取ってほしい。段ボールで20箱程度。しかしその前に一度見に来て欲しい。

店主が留守の間に、そんなお話が持ち込まれていました。「10年ほど前にも一度引き取ってもらった」とのこと。

RIMG2413あらためてご連絡いただけるということでしたので待っておりましたが、しばらく何の音沙汰もありません。やがて「ちょっと取り込みがあって電話できませんでした。近いうちに」というお電話。

そして数日前、ご来店いただきました。日を打ち合わせて昨日、研究室に。正確には共同書架のようなところ。先生、すでに退職されていて、お部屋はありませんので。

その書架に、段ボール箱がいくつも載せられている一画がありました。それをともかく全部引き取ってもらいたい、売り物にならないものはそちらで処分してもらえればありがたい――というのが先生のお申し出。

お代は要らないとおっしゃいます。手間賃と相殺してくれれば良いと。

それで今日、小店の小型車で2往復して引き取ってまいりました。最終的には段ボール35箱。中型の箱ですが、目一杯は詰めてありません。とは言っても、開梱してみるとかなりの量です。半数開けたところで、残りは明日に回すことにしました。

売れそうな本も結構ありますので、何がしかお支払いしなくては、というのが今の心境です。しかし問題は、そのほかの本の処置。あっさり廃棄できそうな本が少ない。かといって、そうそう売れそうにもない。

市場で値が付くような本でないのが辛いところです。

konoinfo at 19:30|PermalinkComments(0)
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