2017年12月

2017年12月31日

12月31日

1231風花が舞いました。朝方一瞬のことでしたが、ちらりと目に入ったネットニュースの見出しに、東京に大晦日初雪が降るのは何十年ぶりかだと、報じられていました。

運んでおきたいものがありましたので、まず家人も一緒に車で店に来て、荷物と家人を降ろしたのち自宅に取って返し、車を車庫に入れて再びバスで店に向かいました。

大橋バス停で降りて店まで歩いて12、3分。その間に、すっかり体が冷え切ってしまいました。ダウンコートを着ていたのですが。

今夜から寒さの厳しい名古屋に向かいます。これ以上の防寒着は用意しておりません。元旦のお墓参りが大丈夫だろうかと、いささか不安です。

などと愚にもつかないことを記して、今年も一年、休まずにブログを書き続けました。

先日も市場で同業から「よく続くねえ」と、ねぎらいとも呆れともつかぬ言葉をもらったのですが、本当のところを言えば、書かないと決める方が決断を要します。

つまりは惰性以外の何物でもないのですが、寝込みでもすれば途切れざるを得ないだろうと考え、無理にやめようとすることはやめました(ちょっと変ですね)。

これでもう少しましな写真を撮るセンスがあれば、くだくだと駄文をひねり出す代わりに、数枚のスナップで代用してみたい。

いや、文章だって写真程度の腕前ですから、いまさら構えることもないのかもしれません。いつか試してみることにしましょう。

ともあれまた一年、おかげ様で店を続けることが出来ました。この先も続けられる限り、ブログ同様、構えずに続けたいと思います。

どうぞ皆さま、良いお年をお迎えください。

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2017年12月30日

家賃の行方

昨日、出がけに、スマホをバッグに入れ忘れました。

店に着いてから気がついたのですが、出かける予定もないし、組合も冬期休暇に入り、掛かってくる電話やLINEもなさそうなので、特に問題ないだろうと思っておりました。

それで一日、片付けものに精を出して、ふと時計を見ると午後2時を回っております。29日の金曜日、月末の支払い日。家賃を振り込むべき日であることを思い出しました。

そこで仕事の手を休め、おもむろにパソコンに向かったところ、ハタと当惑いたしました。

振込にはワンタイムパスワードが必要です。そしてそれは店主のスマホに送られてきます。つまりスマホがなければ送金ができないのです。

そういえば、この数か月、家賃の送金はスマホから行っておりました。スマホからなら、端末で個人が認識されるからか、改めてワンタイムパスワードを聞かれるまでもなく、送金してくれます。

余り簡単なのでおそろしい気さえしますが、それが安全だと考えるからこそ、銀行がそのような仕組みを推し進めているのでしょう。

さて折あしく、店には店主しかおりません。銀行ATMに走って、そこから送金することもできないのです。

というわけで、ただの月末ではない、一年最後の大つごもりに、家賃を納められないという事態になってしまったのでした。

RIMG2506今朝、店に来てから、早速スマホで送金を済ませました。昨日の夜、帰ってすぐ送金することだってできたのですが、こういうことは、やはり営業時間にやりたい。

どちらにせよ、振り込まれるのは1月4日になります。年明けに送金しても同じなわけですが、それもやはりケジメ。

かくして店主の口座から家賃分は消えたのですが、これが家主さんの口座に入るまでの間、このお金はいったいどこにあるのでしょう。

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2017年12月29日

交換会ルール

東京古書組合の交換会には、事故係と呼ばれる仕事があります。なぜそう呼ぶようになったのかは分かりませんが、要するにトラブル処理係です。

組合職員さんが一人、専門で担当していているのですが、なかなか心労の絶えない業務です。

一番多いのは、落札した商品に欠陥があったといったたぐいの、いわゆるクレーム対応。他には、落札品が見つからない、入札した覚えのない本が落ちている、などといった申し立てへの対応。

後者は原則として市会当日の申し立て以外は認められないのですが、翌日以降の申告も後を絶たず、むげに門前払いもできないので、困ることが多いようです。

クレームも含め、解決のむつかしい事故は、交換会の運営担当に相談が回ってきます。明古でも最近、こんな事故が報告されました。

クリスマス特選市で、ある本を落札された業者さんが、清算に来られて、自分の入れた札と一桁違うと申し出られたのです。

札には7、8、9で始まる数が3列に書かれていました。いうところの3枚札です。その桁が4桁なのか5桁なのか、多少紛らわしい書き方ではありました。

RIMG25033枚札は1万円以上でしか使用できません。しかもクリスマス特選市の最低出品価格は1万円です。開札者は何も疑わず、7万円台の数字を落札価格として封筒に書き入れたのでした。

当日、発声を聞いて異議を唱えるか、遅くともその日のうちにご本人が気づいて訂正を申し入れれば、対応は可能だったでしょう。

しかし時すでに遅く、これを今になって修正することは、入札システムの根幹にかかわるため、強いてご理解をお願いしたのでした。

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2017年12月28日

適正買い取り

昨日あたりから、めっきり人気がなくなった感じです。

ふだんから賑やかとは言えない駅前(!)の通りですが、日中でも人影を見ない時間が長くなりました。

通り過ぎるのさえ思い出したようにですから、その希少な通行人のうち、小店に立ち寄っていただける方はまさに極稀。scarceと、本なら見返しに書き込むところです。

そしてその稀なご来客についても、お買い上げより、お持ち込みの方が多い、というのがこの時期の決まったパターンで、今年もその例にもれません。

それだけでも店を開けている意味があるではないか、と言われればその通り。ありがたいことに違いありません。

RIMG2473特にこの暮れは、文庫本のお持ち込みが例年より多く、しかも比較的新しい、状態の良いものを多数お譲りいただいています。

今の時期にはとりわけありがたい仕入れですので、評価もいつも以上に奮発し、たいていのお客様にはご満足いただいているはずです。

実際、すなおに喜ばれたり、「そんなに!」と驚かれたり――などと言っていると余りに宣伝臭いので、今日あった反対の例をご披露いたします。

無言で帳場前に立ち、ショルダーバッグから文庫本を6冊引っ張り出した60年配男性。「これでいくらになる?」

謹んで拝見し、お値段を申し上げると「そんなもんにしかならないの!」あきれたような声をあげられますので、そのままお返しすると、やはり黙ってバッグに戻してお帰りになりました。

万人に喜んでいただくのは難しいようです。

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2017年12月27日

借りて読む

RIMG2504学生時代の友人から、手作りのカレンダーを送ってきました。自分で撮った写真を、自分でレイアウトして印刷した、2か月分が一枚の壁掛け式カレンダーです。

この10年ほど律儀に、今頃になると届きます。何十年も会っていませんが、遠慮のない付き合いですから、はっきり申し上げますと、お世辞にも素晴らしいとは言い難い出来栄えです。

それでも一年間の報告だと、当人も割り切っているでしょうし、こちらも消息代わりに受け取っておりますから、何ら批評めいたことも言ったことはありません(なにより写真については、自分の拙さを自覚しておりますので)。

ただ国内外あちこちに旅行した時に撮ったとか、「野良仕事」にいそしんでいるとか、添え状に書いてくる優雅なリタイヤ生活ぶりを、羨ましく思うばかりです。

今回もやはり挨拶文が添えられておりました。それを読んで、家人が何やら憤っております。家人もまたその友人を知っております。店主に「これ読んだ?」とその紙を差し出しました。

そこに書かれていた文。

2月から今に至るまで図書館で借りた歴史小説を読んでいます。聖徳太子・天智・天武‥‥今は親鸞を読んでいます。今までこんなに本を読んだことはないので自分でもびっくりしております。今回のカレンダーは空海を読んで、その縁の地を歩いているうちに立ち寄った場所です。

コピー印刷したワープロ文書ですから、店主宛というわけではありません。とは言っても、店主のなりわいを知らないわけではないのです。

「ちょっとは気を遣えよ」くらいは言ってやりたいところですが、今さら怒る気にはなれません。

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2017年12月26日

ポカのし納め?

RIMG2502洋書会、本年最後の市。古書会館では明日の資料会まで市が開かれるのですが、すでに年の瀬気分がみなぎっておりました。

店主は、明治古典会で落札した洋書の8本口を、仕分け直して出品。

初めから、再出品することを想定して落札したのではありますが、今日、仕分け始めて、大きなポカをしていたことに気がつきました。

それが目についたので入札する気になったムッソリーニ全集、その全集が不揃いだったのです。

背文字の巻数がローマ数字で、紛らわしかったことはあります。しかも巻数順に並んでいなかった。それを目で追って、1から11まで確かめたつもりでおりました。

今日、巻数順に並べてみると、第3巻が抜けております。それどころか、改めてネットで調べてみると、この後に第12巻と索引が出ていることが分かったのです。

入札前に調べるのが、どこか潔くない気がして、確かめなかったのが失敗でした。

それはそれとして、他の本はどうだろうと目ぼしいものを開いてみると、見返し切れやヤケシミイタミ、外観に比べて状態の悪さが目立ちます。

それで思い出したのは、これが一種のディスプレイ本であったらしいこと。端本、不揃い本は当然として見なければならなかったのです。

仕分けの結果、多少は買い手がついたのですが、残りは自分で、時間をかけて売るしかなさそうです。

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2017年12月25日

物流の行く末

どんなにネット社会が発達して、ワンクリックで欲しいものが手に入るようになったとしても、それが「もの」である以上、運ぶ人がいなければなりません。

そんな当たり前のことが、次第に大きな社会問題となりつつある気がします。

RIMG2501郵便局は、年末に入ってほぼ「ブラック企業」と化しています。残業時間は制限をはるかに超えて、休日出勤も常態化しているとか。

しかしどれほど長時間残業をこなしても、給与には反映されません。規定時間以上に支払えば、違法に働かせていることを公言する結果になるからです。

「働き方改革」などというお題目は、どこを見て、何を改めようとしているのでしょうか。

そんなことを言いながら、店主自身もネット注文の常連組です。今日も、何軒かの配達業者さんが荷物を運んで来られました。

しかも、Askulだの、ヨドバシカメラだの、さらにAmazonだのへの注文は、在庫が切れそうになる都度、最小単位で注文しています。店舗で使用する消耗品類の管理補充は、そのおかげで昔に比べ、格段に楽になりました。

Askulさんやヨドバシさんは自前の配送システムを使っておられます。彼らからはあまり泣き言を聞きません。だからいいだろうとは、決して思ってはいないのですが、つい便利を優先してしまうのです。

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2017年12月24日

古本屋の眼

今朝の朝日新聞読書欄に、2017年ベストセラーのトップ20が掲載されておりました。

今さら驚くこともありませんが、20点のうち、タイトルすら聞いたことがない本が半分以上。もう少し正確に数えてみたところ、タイトルくらいは新聞広告などで見知っていた本が、8点ありました。

他の本もおそらくは、頻繁に広告されていたことでしょうから、目にはしているかもしれません。見れども見えず、まったく印象に残らなかったと思われます。

RIMG2481もっとも、聞き覚えのあった8点も、古本屋として興味を惹かれたからでないことは、言うまでもありません。初めからベストセラーに興味がないのが、古本屋です。

それではと、1枚めくって書評委員が選ぶ「今年の3点」という副題がついた、見開きページに目を走らせました。

さすがにベストセラーよりは興味深い本が並んでいます。ただし読者として見たら、という断りつきで。

古本屋の眼でみると、例えばこれらのうち、この先何年、何十年、それを探し求める人たちがいる本は、どれくらいあるのかと考えてしまいます。

しかし膨大な出版物の中で、残るものが少ないというのは、昔からさほど変わりのないこと。古本屋にとってそれほど重大な問題ではありません。

より深刻なのは、その数少ない残るものが、必要なものであればあるほど、今後はおそらく、いつまで経っても簡単に手に入るだろうということです。

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2017年12月23日

空で電話を掛ける

年末、押し詰まった時期を狙うようにして、店の電話器に不具合が発生しました。ディスプレイ部分に数字や文字が表示されなくなってしまったのです。

RIMG2460着信も発信も普通にできるのですが、ここに何も表示されないのは、どうも具合よくありません。どこからかかってきたのか分からないので、すべての着信に身構えてしまいます。

昔はディスプレイなどのない電話機で通話していたわけですから、この点については、便利にならされてしまっただけで、以前のように緊張感をもって電話に出さえすればよいともいえます。

それでも、予め電話番号が表示されることで営業電話などの見当がつき、多少とも余裕のある対応ができるのですから、やはりこれはあったほうが良い。

もっと不便なのは掛ける時です。メモリーダイヤルという仕組みは、電話帳というものを駆逐してしまいました。そのため、よく掛ける先の電話番号でも、いちいち調べてから掛けなければなりません。

そういえばこの店主でさえ、以前はかなり多くの電話番号を記憶していた気がします。覚えておくほうが便利だったからです。

親しい友人の家などには、たいてい空で掛けられました。今でも記憶しているものが、いくつかあります。しかしその多くが、転居などですでに過去のものとなった番号で、なかには亡くなってしまった友人のものもあります。

電話機の不調から、古い友人を思い出してしまいました。

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2017年12月22日

今年最後の明古

RIMG2475年末恒例、明治古典会クリスマス特選市。今年は、この特選市が明古にとって納めの市となりました。

出品点数約1600点。出来高は、残念ながら申し上げられません。しかし一年の掉尾を飾るにふさわしい、良い出来高を上げることができました。

某コレクター旧蔵の版画・刷り物の一口、某編集者旧蔵の作家書簡、草稿類の一口、某会社旧蔵の美装古刊本を含む洋書の一口などが、特に会場を賑わせておりました。

店主は洋書の口に何点か入札。ようやく2点を落札できましたが、ささやかな成果。出品も含めて、ほとんど貢献できなかったのは例年通りのことです。

すべての発声を終えたのが午後6時。あと片づけを済ませ、打ち上げ会場に向かったのは午後8時になろうとする頃。それでもいつもの年に比べれば早い上がりです。

会場はイタリアンの「ピッピ」。早手回しに抑えておいたおかげで、飲み放題の2時間をゆっくり過ごすことができました。

今日が忘年会のピークだそうです。

「タクシーはまず捕まらないから、電車のあるうちに帰ったほうがいいですよ」今朝タクシーに乗った時、そう運転手さんから教えられたと、打ち上げの席で向かいに座った仲間から聞かされました。

いわれるまでもなく、店主らロートル組は、解散と同時に家路についたのですが、若手会員たちと、さらに若い経営員たちは、果たして電車のあるうちに解散することができでしょうか。

その顛末を聞けるのは、年明けてのことになります。

konoinfo at 23:58|PermalinkComments(0)
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