2018年05月

2018年05月31日

TV離れできない

我が家の枝垂れ桜が大きくなりすぎて、二階の屋根より遥かに高く枝を張り、垂れた枝の一部がBSアンテナの電波をとらえる方角をふさぐようになってきました。

この枝を取り除こうとすれば、高枝切りばさみを使うとしても、二階屋根に上る必要があります。

今のところ、風が吹いたり、雨が降ったりしなければ、どうにか見られていますし、幸いなことに、どうしても見たいスポーツ番組なども少ない季節ですから、なんとなくそのままにしております。

店主が楽しみにしているNFLは、夏の終わりに始まるとはいえ最盛期は冬場ですので、桜の葉も枯れ落ちて、おそらく支障なく観戦することができるでしょう。

あるいは、これを機会にTV離れができれば良いのだがと、他人事のように考えたりもしています。

しかしふと気づけば、サッカーのワールドカップ大会が迫っているのですね。へそ曲がりな店主は、特に日本チームの試合が見たいわけではありませんが、トーナメントに入ってからの一発真剣勝負には、とても興味があります。

ですから、もしかしたら近いうちに、屋根に上る気になるかもしれません。そこにはもう一つの理由があります。それは来年9月で放送大学が地上波を廃止し、BS放送だけになるらしいからです。

KIMG0583もっか店主の楽しみは、月曜夜11時からの「日本美術史の近代とその外部」。今年開講した稲賀繁美さんの講義です。

ちょうどその時間帯は、お風呂に入ったりしますので、店主はこれをビデオに録り、時間のある土日の夜などに見ております。ほかにも見たい講義はあるのですが、録っておいても、それこそ見る間がありません。

同じ講義を何年かは繰り返し放送するようですから、やはりBS受信体制は必須かもしれません。

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2018年05月30日

勘が働く

午後のお茶休憩を終えて帳場に戻ると、机の上に、ついさっき棚に入れたばかりの本が積まれています。

RIMG2842パソコンに向かっている家人の様子から、どうやら注文が入って、その返事を出しているところらしいと分かりました。

積まれていたのはプレイヤード叢書の3冊。お茶の前に入力して、画像も取り込み、他の何冊かと一緒に棚に並べたばかりでした。

休憩と言っても、ほんの10分程度。もっと短かったかもしれません。入力の仕事が溜まっているので、早々に切り上げたからです。

家人が送料を気にしています。小店では明後日から、今まで割引していたゆうパック料金を、正規料金に戻すことにしているからです。結果的に、大幅値上げとなります。

それはともかく、ご注文者のお名前を見て、家人には大丈夫だと伝えました。

これまで何度もご注文いただき、しかもその度に、日を置いて直接ご来店になって、他の本も合わせてお買い上げくださるフランス人のお得意様だったからです。

案の定、今度の日曜日に伺っていいか、というメッセージが届きました。もちろん大歓迎。お返事のついでに、あまりに素早いご注文に驚いたことをお伝えいたしました。

するとまたお返事があって「そうですか。ぐうぜんでとても良い本をみつけました」。独自のアラートシステムでも作っておられるのかと勘ぐったりもしましたが、そういう方には見受けられません。本当に偶然だったのでしょう。

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2018年05月29日

絞り出す

近頃、これほど困っていることはありません。

明日には、今週末開かれる「南部地区大市会」の集荷便が来ることになっているのですが、出品できるようなものがないのです。

RIMG2862毎年「集荷に伺っていいですか?」と、事前にご連絡をいただき、絞り出すようにして僅かばかりのお付き合いでお茶を濁してきたのですが、今年はそれすら危ういところ。

それならお断りすればいいようなものですが、南部支部員として、ふだん何も支部に貢献できずにおりますから、せめて大市くらいは、参加の姿勢を見せたい。

しかし最低入札価格1万円、つまり市場で1万円以上になるような1点ものは、小店のような商売形態では、ほとんど在庫として持っておりません。

良い仕入れがあったときなどに、そっと蓄えておいて、それを出品するというのが町場の古本屋の正しい作法とも言うべきところですが、小店の場合は仮にそのようなものがあったとしても、5月の洋書会大市、7月の七夕大入札会が優先されてしまいます。

そもそもそんな仕入れ自体が稀なことで、大抵は学術書、一般書の買取りがほとんど。後者はもとより、昨今の学術書は値崩れがはなはだしいので、大市に出品しようとすると何冊、何十冊とまとめるしかありません。

そうしてさえ、札を入れてもらえるような口になるかどうか。ともあれ、これから最後の一絞りをしてみるつもりでおります。

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2018年05月28日

自転車宅買

昨日のお昼頃、年配の男性が「近所の者」だとおっしゃって、本をお持ち込みになりました。

引っ越しするので整理しているのだが、どんな本なら取ってもらえるか、試しに少し持ってきた、との仰せです。

RIMG2861拝見すると、まず「日本語」に関する読み物が数冊。続いて文化庁の冊子「ことば」シリーズが一束。それに「遠藤武著作集第1巻」(文化出版局)。

この最後の1冊で興味を惹かれ、「ともかく一度、拝見に伺います」と申し上げました。自転車なら2、3分のところ。

店番を家人に交替してもらって、お宅まで伺うと、案内されたのは裏庭の物置。棚に一列、「日本の染織」シリーズ(泰流社)が並んでいます。そして角川の「図説俳句大歳時記」全5冊。ただし、後から出た一回り小さい版。

他にも大判の揃い物などが数点並んでおりましたが、改めて車で引き取りに来るほどの量ではありません。

一度戻って台車で出直そうかとも考えましたが、お引き取りしても売れるかどうか、むつかしいものが多い。

「日本の染織」だけなら自転車に積んで帰れそうです。しかしそれだけというのも、あまりに愛想のない気がして、俳句大歳時記も一緒に引き取らせていただきました。

前と後ろの籠に満載。乗らずに押して帰ったのですが、下り坂ですので、押すと言うよりブレーキで制御しながら。

今朝、おいで下さって、お代をお支払いすると予想以上だったらしく、ご満足の様子に安心いたしました。

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2018年05月27日

重荷をおろす

先週すっかり勘違いしてしまった駒場町会のフリーマーケット。今日が本当の開催日でした。

日中はかなり気温が上がり、出店した人たちも、見物に出た人たちも暑かったことでしょう。とはいえ小店の前を通る人が、先週に比べて多かったようにも思えません。

店に入って来られる方に限れば、先週のほうが多かった気がします。お荷物を置いてくださいと声をかける回数も、たいしたことはありませんでしたから。

なかにお一人、大きくて重そうなバッグを肩から提げたまま、棚をご覧になろうとされる方がおられ、どうぞとお願いして台の上に置いていただきました。

RIMG2838するとその男性、それから1時間近くもご滞在になり、じっくりと吟味された上で、3冊ばかりお買い上げくださいました。

もしバッグを肩にかけたままだったら、もっと早くにお帰りだったでしょうか。あるいは途中で、床にでも降ろされたでしょうか。

お客様の中には「どうぞ」と声をかけると「助かります」と、おっしゃってくださる方もおられます。もちろんそういう方が、必ずしもお買い上げくださるとは限りませんが、気持ちよくお見送りできます。

その一方で、時おり、ものも言わずに引き返される方がおられます。そんな時は、機嫌悪くしていなければならない理由でもあるのだろう、と思うことにしています。

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2018年05月26日

念願の収穫

今朝、家の2階の窓から屋根におりて、枇杷の実を一房、伐り取ることに成功いたしました。

RIMG2864大げさな言い方に聞こえるかもしれませんが、我が家(とりわけ家人)にとっては、何年越しかの悲願であったのです。

建物と裏塀との間の僅かな隙間に根付いた枇杷の木が、平屋部分の屋根を越えて枝を張り出し、実をつけるようになったのに気づいたのは、何年前のことでしょうか。

それが黄色く食べごろに色づいたある日、忽然と消えてしまうということが、毎年のように繰り返されてきました。

初めのうちは、鳥か獣(?)が採っていくのだろうと考えておりましたが、あまりにも跡かたなく実が消えるのは不自然です。

じつは実のなる場所というのが、我が家からよりも隣のアパートの敷地からの方が、梯子をかけるなどして採りやすい。初めは本当に、手を伸ばせば届くようなことだったかもしれません。

以来、毎年、実がつく頃には、今年こそと意気込むのですが、色づき始めて2、3日、少し気を許しているうちに、必ず先を越されてしまうのでした。

今年は最近にない生り年のようで、何か所も実がついています。それもこれまでより高い場所が多く、我が家には有利。そう思っていたら、低いところで先に熟れてきた実が今朝、気のせいか減っているように見えます。

一念発起、出かける前の慌ただしい時間に屋根に出て、伐り採った一房がこの写真です。家人は早速、一粒つまんで食べておりました。

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2018年05月25日

赤毛氈余話

RIMG2840明治古典会は5月の特選市。つまり今日で、明古の5月も終わりということ。

いつもは1列だけの最終赤毛氈台を、特選市の場合は2列に増やして、スペシャル感を演出します。

ただいくら演出を心がけても、そこに並ぶのが詰まらないものでは、会は盛り上がりません。荷受けの段階から事業部員それぞれが、最終台にふさわしい商品選びに注意を払います。

特選市というだけで、不思議と普段より良いものが集まるのですが、それでも通常の倍の赤毛氈台を、一定レベル以上の質で埋めるのは簡単ではありません。

誰かが並べたものを、別の誰かが却下するということもしばしば。とりわけ真贋の問われる自筆ものともなると侃々諤々の末、採用されたり、外されたり。

そこまでして真剣に選び出し作業をしても、期待外れのこともあれば、逆に最終台以外のところから思わぬ高値が出て、目の無さを恥じたりすることもあります。

入札者は場所にとらわれず、自分の目で判断するはずですから、結局は運営側の自己満足に過ぎない――と言ってしまえばそれまでですが、やはり自分たちで選んだものが、高値で落札されるのを見るのは嬉しいものです。

今日は北園克衛の書簡一括や、滝口修造の草稿、赤瀬川原平の画稿など、明治古典会らしいものが赤毛氈の上で良い値になっていました。

しかし、落札最高価格は毛氈台から外れた場所に置かれた中国拓本8巻。ただし1巻が幅約40cm長さ数メートルというサイズゆえに、そこに置かれたわけで、決して低く見積もっていたわけではありません。

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2018年05月24日

書籍小包の末路

目黒郵便局に電話をして、料金後納契約について話を伺うことにしました。

電話がつながるまでが大変。「ただいま大変混みあっております。時間をおいておかけ直しください」というテープ音声を何度聞いたことか。昨日の午後2時半ころからかけはじめ、ようやく取ってもらえたのは午後4時半ころ。

しかし担当者につながってからは話が早く、今日の午前中に、説明に来ていただけることになりました。

今朝、10時半という約束の時間どおりに来られた営業の方から、しばらく説明を受け、書類をいただき、どうするかは、これから考えようと思います。

RIMG2846お話を伺ううちに分かってきたのは、ゆうメールによる書籍の発送が、今回の料金改定も含めて、特別に狙い撃ちされているのではないかということです。

以前から大口特約という、割引料金の制度があって、たとえばゆうメールなら年間500個以上発送する場合、特約運賃の対象となります。

それはそのままなのですが、ただしその適用対象が、厚さ2cm以下の荷物に限られるようになったというのです。

先の料金改定では、ゆうメールの厚さを3cmで規格内、規格外と区切りました。そして3cmを超えるものに限って100円前後の値上げとなったのでした。

少し厚めの梱包材を使えば、3cmなどすぐ超えます。まして2cm以下で送れる書籍など、ごく一部にすぎません。

そもそもこのゆうメール、昔は「書籍小包」と呼んでおりました。それがいつからか「冊子小包」と名称が変わり、さらに現在の名称に。

それとともに書籍を安価に送れるというサービスから、DMやカタログなどを大量発送するためのサービスに、すっかり変貌してしまったわけです。

書籍を特別のものとする床しい思想は、すでに過去のものとなり果てたのでしょうか。

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2018年05月23日

ドキドキしたこと

昨日は東京洋書会の日でしたが、同時に、古典籍を中心に扱う東京古典会も、いつものように開かれておりました。

正確に言うと、いつもより盛大に「さつき祭り」と銘打って、3階と地階とを使って開催されていました。

実はその市会に、店主は一点だけ、出品をしたのです。知り合いの若い道具屋さんから預かった古文書です。

文書は額装され、額は布の袋に入れられ、さらに段ボールの箱に入って、その箱の側面には「毛利隆元文書額」と書かれています。

一応店主も中を確かめました。なるほど古そうな紙に毛筆で数行、最後に隆元と読める箇所もあり、書状の末尾部分のようでもあります。

毛利隆元なる人物は、毛利元就の嫡男であるとWikiにも出ています。しかし、彼の文書にどれほどの値打ちがあるものか、道具屋さんにも店主にも見当がつきません。第一にそれが真筆なのかどうかさえ、判断がつかない。

それで専門家の目に任せることにしたのでした。

出品されている様子を確かめに、洋書会を抜け出して古典会を覗いてみると、なかなか見当たりません。ついに地階の最終台までたどり着くと、あろうことかその中央に、でんと載せられているではないですか。

かりに真筆だとしても、分に過ぎた置き場所だと思いましたが、あるいは店主などの気づかない大変な価値があるのかもしれないと考え、ちょっとドキドキしながら結果を待つことになりました。

RIMG2843夕方6時、店からネットで結果を検索してみると、現れた落札価格は、ほとんど入札最低価格。落胆しなかったと言えばうそになりますが、ホッとしたこともまた事実です。

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2018年05月22日

正直に話すということ

RIMG2837今日の洋書会は大量出品。

毎年、大市会の翌週は、最低入札価格である1万円の札が入らずに、ボーになった商品の再出品があり、そうしたものは大抵が大山ですので、それだけで結構な出品量になります。

それに加えて今日は、カーゴ5台という仕分けの口があったため、店主が市場に着いたお昼前、当番さんはまだ仕事の真っ最中でした。

結局、午後1時近くになって、ようやく昼食をとることが出来たようです。

店主も同業と食事に出て、しばらくして戻ると、会場隅にある休憩スペースに、何人かの会員が集まって、くつろいでいました。

しかし何か妙な感じ。一人がじっと手元のスマホを見つめています。動画を見ているらしく、音声も流れてきます。他の面々も、静かにそれを聴いているよう。気がつくともう1台のスマホがテーブルに置かれ、そこからも同じ音声が聞こえてきます。

会員たちの関心をそれほど集めていたのは、このところ連日取り上げられている、アメフトのラフプレー問題。渦中の日大アメフト部員が、記者会見を行っていたのでした。

この問題については、誰もがそうだろうと思っていた答えが出たように見えます。犯した行為はもちろん許されないことですが、話している内容がとても分かりやすいのが印象的でした。

今まであまりにも多く、理解に苦しむ弁解や、意味不明な言い逃ればかりを聴き続けてきただけに。

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