2019年02月

2019年02月28日

今ごろwifi

KIMG0875家人がNetflixに、いたくご執心です。店主はそもそも最近その話を聞かされるまで、まったく関心がなく、それが何であるかも存じませんでした。

それでしか見られない映画があるというのです。月に何度か映画館に足を運ぶ、映画ファンの家人としては、自分の見たい映画を見ることができないのが、なんとも口惜しいらしいのです。例えパソコンの小さな画面でも、見られさえすれば構わないと言います。

それでまず、我が家のwifi環境を改善することにしました。以前に訳あって、ネット回線契約を止めてしまっていたからです。

それに刺激を受けたわけではありませんが、店舗にもwifi環境を構築したい気分が高まってきました。もちろんNetflixを見るためではありません。

現在は2台のパソコンを、有線でNTTのルーターにつないでおります。帳場に1台、バックヤードの仕事机に1台と。

普段の仕事のうち、書籍の在庫登録や、受注関連の作業はこれで十分間に合っています。しかし最近、日増しにその必要を感じるのは在庫管理です。古い在庫を整理、処理していかないと、新たな在庫を収納する場所がありません。

そのためには、モバイル端末で在庫をチェックするのが効率的だと、考えるに至りました。なにを今ごろ、と言われるかもしれませんが。

さてしかし、そう思ってネットを検索しても分からないことだらけ。新規契約の案内ばかりが目立ち、欲しい情報にたどり着くのに、ひどく回り道をする羽目に。

ようやく何と何が必要かというあたりまで理解したのですが、問題は小店の室内空間です。奥まった作業現場まで、はたして電波が届くのでしょうか。

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2019年02月27日

またまた失敗

1月の半ばころ、『紅楼夢』が立て続けに売れたことがありました。岩波文庫の全12冊セット本です。

初めに売れたのはセット函入りの本ですから、問題ありません。4日ほど置いて次に売れたのは、カバーなし裸本のセットで、まとめてoppの袋に入れてありました。

それをそのまま梱包発送したはずでしたが、3日ほど前にお客様からお電話がありました。家人が受けたのですが、なんでも「第4巻が見つからない、入れ忘れたのではないか」とのお問い合わせだそうです。

ひと月以上も経ってのことですから、当初は狐につままれたようでした。荷造りの際にでも、手違いがあったのだろうかと。

KIMG0893いずれにせよ探して見つからなければ、新たに手に入れてでもお送りするつもりでしたから、「見つけ次第お送りします」と返事をしてもらいました。

それで、あちこち探し回る前に、よくよく思い返してみると、先に申したとおり、袋詰めのまま梱包したはずです。

もしやと思って、販売した商品の画像を調べてみると――なんと第4巻欠のまま写っておりました。つまり写真に撮った時点でも、袋詰めする時点でも気づかないまま、販売していたというわけです。

こういう時、便利なのはネット販売です。昔なら文庫の端本など探し回るのが大変で、返品、返金となったかもしれません。運よく1円+送料(350円)で、お納めした本と遜色ない状態の本が手に入りました。

これに、さらに小店からの送料がかかるわけですが、お掛けしたご不便を思うと、まずは解決できたことに一安心した次第です。

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2019年02月26日

大型本は家具

KIMG0891洋書会の当番も、今月は今日でおしまい。火曜日の朝のドタバタから、これでしばらく解放されます。

現在では、朝10時という集合時間は洋書会当番だけ。金曜日の明治古典会も、毎月8日の理事会も午前10時半にしてもらっています。この30分のおかげで、どうにか遅刻せずに済んでいるような次第。

一方の洋書会は、当番月のうち一度や二度は必ず遅刻してしまいます。今朝は自分の出品が大量にあったため、遅れるのは義理が悪く、メール注文のチェックもそこそこに店を出て、10時前に会館に着くことができました。

出品したのは先日、人手を借りて雨の中をマンションから引き取ってきた本。本自体は素晴らしい内容のものばかりなのに、いくつかの悪条件が重なって、思ったような値にはなりませんでした。

そのひとつは、函やカバーと言った付属品が取り払われた本が多かったこと。もうひとつはマーカーによる線引きのある本が、かなりの割合で見つかったこと。

ほかに、大型本が多かったこともあげられます。重くて大きな本は、日本書洋書を問わず、現今人気がありません。

実は店主が下見にうかがった際、最初に目に着いたのがイタリア語の大百科事典でした。1冊が3垓瓩もありそうな緑の革装本が29冊。並べると2メートルはありそう。その令名は店主の耳にも届いていましたから、これなら何とかなると思ったのです。

しかし外国のサイトで調べてみたところ、いずこも同じ値崩れで、ほとんど飾り本にしかならないことが判明。結局のところ今日の市でも、無理にお願いするような形でディスプレイ専門店に引き取ってもらったのでした。

大型本は家具と同じ。それをもう一度、肝に銘じておきたいと思います。

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2019年02月25日

くばり本の紹介

「単品スピード注文」は、売る側にも買う側にも便利な仕組みであることは間違いないのですが、店主にとっては一段高いハードルがあります。本の状態説明を、過不足なくできるかという問題です。

というのもこれまでは、入力の際に、あまりいろいろと説明を加えていると能率が上がりませんから、簡単な注記にとどめ、詳しくはご注文をいただいたあと、確認メールでお知らせするという方法を取ってきました。

いきなりこのやり方を改めるのも難しいので、当分は、特に説明を要さない、比較的状態の良い本だけを「単品スピード注文」ができるようにしております。

もちろん現在でも耳折れ、線引きなどの欠点があれば表記しているのですが、なかには見落としもあって、確認メールで説明の不備をお詫びすることもしばしばです。

この間などは、図書館本のようにフィルムコーティングがされている本について、何の説明もしていなかったことに気づき、慌てて確認メールでお詫びとご説明をしたのですが、案の定、キャンセルとなってしまいました。

この場合は見落としというより、うっかりミスの表記もれですが。

ところでこのコーティング本は、英文学者齋藤襄治先生の旧蔵書です。ご遺族の依頼で整理に伺ったとき、初版本でさえ構わず、あらゆる本にコーティングが施されているのを見て閉口したのも、今は懐かしく思い出されます。

saitoその売りそびれた本を見直していると、1枚の切り抜きコピーが挟まれているのに気がつきました。週間読書人1987年4月6日号に掲載された由良先生の短い書評、というより紹介文。

紹介されているのは、ある市井の教育者の追悼文集で、非売品。読んでみると、その教育者は齋藤先生のご尊父だと分かりました。由良先生と齋藤先生と、何か接点がおありだったのでしょうか。

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2019年02月24日

声にも年齢

本を1冊お買い上げくださった若い男性が、「まるで関係ないことでお願いがあるのですが…」と切り出しました。

先日も、やはり若い2人連れの男性に、某政党のアンケートに協力してくれないかと持ちかけられ、直ちにお断りしたところです。

さて何ごとかと身構えますと「自分は音楽をやっているもので、いま音ではなく、人間の声を集めているのですが、ご協力いただけますか?」

お買い上げになった本も確かに音楽関係書。現代音楽でもやっておられるのだろうかと、ご要望にお応えすることにいたしました。

するとアイフォンを店主に向けて、「ここに向かって××××と言っていただけますか?」

伏字にしたのは、別に放送禁止用語だったということではありません。何を創ろうとされているのかは分かりませんが、アイデアをバラしてしまう結果になるかも知れないと用心したまでです。

ともかくその言葉を、何度か、言い方を変えて繰り返させられました。繰り返すうち、男性が感に堪えぬ様子で「いいですねえ、やはり声に年齢が感じられて」。

どうやらお褒めに預かったようですが、いささか複雑な気持ちになったことは確かです。

KIMG0885それでお帰りになりましたが、やがてしばらくすると再び来られ、今度は店の前で若い女子に同じ依頼をされた様子。キャッキャッと笑い声が聞こえてきたところからすると、妙な頼みに応えていたようです。

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2019年02月23日

お忘れものです

RIMG3445店主が夜、最後まで店番をしていた日ですから、20日の水曜日のことになります。

閉店準備のために席を立ち、帳場を出て前に回ると、荷物置きテーブルの上に白い袋がひとつ乗っておりました。

小店で使っている「小判抜き手提げ」タイプのポリ袋です。中に本が入っているのが透けて見えます。それだけで、どんな本か分かりました。夕刻、若い男性がお求めになった本です。

お買い上げになるとすぐお帰りになりましたから、その時までにもう2時間くらいは経っておりました。帳場からは死角になるところでしたので、店主もそれまで気づかなかったのです。

何の連絡もないということは、まだ気づかれていないのかもしれない。あるいは気がついて、翌日出直そうと思われているかもしれない。そう考えて、その日はともかく店を閉めました。

翌日、木曜日は午後から出かけましたので、お忘れ物を取りに来られる方がいるかもしれないことを家人に伝え、店番交替のχ君にも引き継ぐよう伝えました。

しかしその日は結局来られず、昨日の金曜日も、ついにお見えになりませんでした。その結果、今もすぐお渡しできるよう、帳場のすぐ脇にその本が置いてあります。

見知ったお顔ではありませんでしたから、初めてのお客様だったかもしれません。レシートを受け取られなかったので、小店の名もご存じないのかもしれません。それでもネットで駒場、古本屋とでも入れれば連絡先が分かるはず。

あるいは、お買い上げになったこと自体を忘れておられるのでしょうか。2800円もお支払いいただいたのですが。

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2019年02月22日

成果のうらに

RIMG3444聞こえてくるところによりますと、先日の中央市会大市会、予想どおり、いやそれ以上に良い出来高を記録したようです。関係者一同に、心より祝福を送りたいと思います。

何より、現在の会館になって以来、最高の出品点数だと聞いて、出来高よりも作業の大変さを気づかいました。無事やり終えたというだけでも、壮挙というべきでしょう。

成績は、そのご褒美のようなもの。打ち上げで大いに盛り上がったであろう様子が、目に浮かびます。

ところで、現会館最高というからには、それ以前にはもっと多い出品点数を集めたことがあるわけで、確かに店主にもそんな記憶がありますが、正確なところは、事情に詳しい先輩業者に聞いて見る必要があります。

ただし、はっきりしているのは、本の量に関して言えば、旧会館であったら今回出品された量は、決して収容できなかっただろう、ということです。

その理由は明らかで、1点あたりの冊数が、昔に比べて格段に多くなっているからです。

かつては学術書、研究書などでも、1点1冊で出品されるものが数多くありました。現在では1冊で出品される洋装本は、一部の初版本、限定本などにほぼ限られます。

今度の大市では何冊という単位より、何本という単位で出品される本のほうが多いように感じました。中には壁一面に積み上げられた口も何点か。量に関して言えば過去最大であったといっても、あながち間違いではなさそうです。

そして中央市会にとって近年まれにみる好出来高も、決して過去最高ではなく、旧会館の時代にそれ以上の出来高をあげた年があったことは店主も知っています。

現在望みうる最大級の成果を上げたことを喜びながらも、現実を見据えて、今後の対策を考えねばなりません。

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2019年02月21日

単品スピード注文

今日もまたTKI(「日本の古本屋」事業部)定例会議は、午後2時に始まって延々、午後7時半過ぎにようやく終わるという長い会議となりました。

5時間半を超える会議時間のなかで、1時間20分を費やしたのが「単品スピード注文」の件です。

「日本の古本屋」ご利用の方なら、おそらくご存知とは思いますが、検索結果一覧画面に表示される書籍情報の左端に、「カゴに入れる」というボタンの他に「単品スピード注文」というボタンが表示されることがあります。

RIMG3447このボタンを押せば、簡単な手順で決済を完了することができる、いわばネットスタンダードともいうべき仕組みですが、これを導入するまでには、さまざまな曲折がありました。

なにしろクレジット決済を一律導入するだけでも、出店者側から大変な抵抗があったサイトです。

今でも多様な決済手段が利用できるのが、わがサイトの強みということも出来るのですが、それは一面で現今の簡便な決済に慣れた利用者から、「面倒で分かりにくい」という評価をいただくことにも繋がっています。

ともあれ数多の苦心を重ねて採用に至った「単品スピード注文」なのですが、まだ全体からすれば僅かな出品点数でしかありません。

しかもその「単品スピード注文」可能商品に対し、実際にその仕組みを利用するお客様の割合が、思いのほか増えません。この利用率を高めるための誘導策を巡って、延々と議論が交わされたという次第です。

細かな説明は省きますが、もし「日本の古本屋」でクレジットによるお買い物をされる場合、御所望の書籍に「単品スピード注文」というボタンがありましたら、どうぞためらわずお試しくださいますよう、お願い申し上げます。

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2019年02月20日

ご常連の記憶

研究室からお引き取りしてきた本の整理を、依然として続けております。

丸一日店にいられる日が少なく、たとえ2時間3時間の外出でも、店で作業できる時間は、それ以上に大きく目減りするからです。

RIMG3442さらにこの先生の本は、一見きれいな状態でも線引きがあって油断できない、というのはすでに申し上げたとおり。それも作業の進捗を妨げています。

言い訳はともかくとして、もっと別に気になることがありました。新刊ばかりではなく、古本も良く買われたようですが、それがほとんど同じ店ばかり。見返しに書店ラベルが残っているので分かります。

これまで見つけただけでも4〜50冊はあります。しかも2千円3千円、あるいはそれ以上という、割合値の張る本。さらに言えば、おそらく出版されて間のない学術系の本。他の古書店で買ったものは、気がついた限りではゼロ。

その店というのが、店主も親しい、友人といっても良いような本屋ですから、先日、市場で顔を合わせた時に尋ねてみました。おそらくもう20年ほども前のことでしょうが、これこれこういう常連さんはおられなかったかと。

その友人は、しばらく首をかしげて考えていましたが、やがて「まったく覚えていない!」と呆れたような声をあげました。

彼の当時の店は、小店よりはましだとしても、決してレジを打つのが忙しいというような店ではなかったはずです。買われた本を見る限り、結構良いお得意様だったご様子。

彼の記憶力が特別悪いとも思われません。すると店主も、過去の多くのご常連さんを、忘れてしまっているのかもしれません。

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2019年02月19日

タイムリーな読書

50年間は、誰が誰を推薦したか明らかにしないことになっているそうです。ノーベル賞候補者の話。

たまたまTVをつけたら、ニュース番組だったらしく、わが国の首相がそうおっしゃっているところでした。あまり見ていたくないお顔ですので、すぐさまチャンネルを変えたのですが「だからお答えを差し控えさせていただきます」というのは聞こえました。

RIMG3448店主が50年生きている可能性はありませんから、真相を知ることはできないわけです。あのトランプさんを平和賞に推薦されたのかどうかについて。

しかしご当人が「すばらしい推薦文を書いてもらった」と喜んでおられるのですから、そこまで隠し立てする義理はないように思います。この際、全文をご披露されたらいかがでしょうか。

この話、ちょうど『三島由紀夫と天皇』を読み終えようというあたりで知りましたので、実に印象的でした。

菅さんのこの本は、店主などにはその論旨が充分に理解できない箇所も多いのですが、三島由紀夫と昭和天皇、さらには平成天皇を並置してみせることで、戦後の日本が、いかにして米国におもねる勢力によって支配されるに至ったかを明らかにしようとされています。

そして占領以来、脈々と続いてきたその勢力の肥大化した姿こそが、現在の政権であるというのです。

店主のように穏やかな人間には、引用するのがためらわれるほど辛らつな言葉が連ねられています。関心のある方は是非ご一読ください。

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