2019年04月

2019年04月20日

連休も無休

休めない人が支える10連休

今朝の朝日川柳に載っていた句です。ほとんどが「休めない」人たちの集まりであるわが業界では、寄ると触ると、この官製大型連休という愚策に対する悪口ばかり。

いったい世の中のどれほどの人が、この連休を喜んでいるのでしょう。商売に携わる人間には、何かと不便なことばかり。とりわけ金融機関が10日間閉まることで、入金、支払いの段取りに頭を悩ませている店も多いようです。

といってもわれわれ自営業者の場合は、休むにせよ休まないにせよ、まだそれぞれの裁量でできることです。冒頭の句でいう「休めない人」というのは、例えば連休中も毎日来てくれることになっている、郵便局の集荷担当のような方たちのこと。

おかげでネット注文などに対応することができ、小店も安心して営業を続けることができるわけです。

RIMG3550年中無休をうたっているわけですから、この10連休も、中途半端なお休みを設けず、毎日営業を続けることにしております。安心してご来店ください。

ただし、祝休日ですので閉店は午後6時。お間違いのございませんように。

ところでこのところ、家人の体調のみならず、店主もいささか疲れがたまっているのを感じます。この先の営業体制を、少し考えなおすのには、この10連休、良い機会かもしれません。

定休日を設けるのは、過去にも何度か検討したように、なかなか曜日を決めるのが難しい。それなら営業時間短縮はどうかと、家人から提案されました。

近ごろ話題となっているコンビニと違い、違約金の必要はありません。お客様への影響と、収支への影響。量るべきはそれだけです。

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2019年04月19日

洋書の一口

RIMG3544昨日、TKIの会議を終えて(正確には、中座して)帰る時、7階から階段を降りながら、いつもそうするように4階と3階のフロアを覗きました。

するともう作業している人の姿もなく、平台の上に明日の(つまり今日の)出品物が、ちらほら置かれているような状況でした。

そんな具合でしたから、今日の明古は先週に続き、あまり出品が多くないのだろうと想像しておりました。

ところが今朝、市場に着いてみると、4階ではまだ仕分けが続いており、手つかずのカーゴもさらに何台か残っている様子です。今日になって急きょ、大口出品が何件か持ち込まれたということでした。

結局、開場時間を数十分繰り下げ、開札開始時間も15分遅らせることになりました。出品点数も最終的には1100点以上。すべての発声が終了したのは5時15分過ぎ。先週とは打って変わって、忙しい市会となったのでした。

その中で、店主が入札したのは大山で出品されていた、17世紀英国文学の口です。カーゴ4台ほどの分量だったらしいのですが、ざっくりと6〜7点に分けられていただけ。

研究室蔵書らしく、一部に蔵書ラベルの貼られた本が混じっていたためでもありますが、仕分けのための十分な時間が取れなかったからでもあります。落札したら、あらためて洋書会でゆっくり仕分けするつもりで札を入れたところ、ほとんどが落ちてきました。

来週火曜日、少し早く出かけることになりそうです。

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2019年04月18日

4月の定例会議

今朝早く、TKI のグループLINE にメッセージが入りました。メンバーの一人から、店員さんの家に不幸があって忌引きするため、店番の都合がつかず、今日の会議は欠席するとの連絡です。

あらためて、誰もが本業を抱えながらの事業部参加であることを思いました。店主にしたって売れない店ではありますが、留守をアルバイトのχ君に頼んでの出席です。

ですから今日もギリギリ午後7時までは、お付き合いしましたが、結果的に中座させてもらうことになりました。まだしばらくは会議が続きそうだったからです。

会議時間の短縮は、かねてよりの課題ですが、画面上のボタンの位置一つを決めるのに1時間を要するようなこともザラで、これも真剣さのなせる業と思えば、むげに切り上げることもできません。

というわけで今日もこの調子だと、あるいは午後8時になっても終わらなかったかも知れません。さすがにそうなると、途中でも打ち切ったでしょうが。

こんな具合に話し合っても、この秋にいよいよ実施されるであろう消費税値上げへの対策などは、この先また何時間も要する検討事項となるはずで、今日はただそれを予告されただけでした。

先の全古書連総会でも、会議の場で発言を求めると、各地組合から返って来るのは『日本の古本屋』に関する質問事項がほとんど。多くの組合員から関心を持たれ、頼りにされてもいる事業です。

RIMG3545そう考えると真剣に話し合わざるを得ません。定例会議が長引くくらいは、我慢しなければならないことでしょう。とはいえやはり、もう少し短くできないものかと思うのです。

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2019年04月17日

衰えない読書欲

Kさんがゆっくりゆっくり、店の入り口に向かってこられる姿をガラス越しに目にしました。まるで能のシテが、橋懸りを歩むような速度で。

最近、高い背をやや丸めて、猫背気味に歩かれるようになってきたのですが、今日は両手に紙袋を提げて来られたため、さらに背を丸くされているようでした。

急いでお迎えに出て、紙袋を受け取りました。片方の手には杖も持っておられるのに、電車に乗って小店までお越しいただくのは、大変だったことでしょう。

「少し休ませてもらおう」と椅子に掛けられます。それにしても小店にお越しいただくようになって、4〜5年ほどだと思うのですが、このところ急激に体力が衰えておられるようで、時おりご自分でもそう嘆かれます。

しかし2つの袋に入っていたのは、薄い本も多いとはいえ併せて19冊。例によって最近出た本が殆ど。読書の意欲に衰えはないようで、敬服するばかりです。

精一杯評価して、お支払い金額4千円。お耳の方も少し遠くなっておられますので、お手渡ししてようやくそれと分かり「2冊分だね」と大きな声でおっしゃいました。新しい本が2冊買える程度の金額だということです。

KIMG0990ひと言、文句をつけるのが、ほとんどご趣味。当初はこちらもムキになってご説明したものですが、やがて別段、不満があるわけではないと分かり、今では聞き流すだけとなりました。

「じゃあまた」と腰を上げてお帰りになりましたが、またお越しいただけるかどうか。ここ何回かは、いつもそんな不安を感じております。

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2019年04月16日

魚の増やし方

RIMG3549同業の移転、廃業といったニュースも、組合から知らされるより早く、ネット上で拡散してしまっている昨今です。

遠藤書店さんの今月末廃業も、東京書房さんの自由が丘店5月閉店も、店主は家人らからTwitter情報として伝えられて知りました。

最近ご当人たちとはお目にかかっておりませんし、かりに顔を合わせたとしても、いきなりそんな話を切り出すこともないでしょうから、結局はネット経由で知るしかなかったかもしれません。

よくとれば、古本ファン(古本屋ファン)が、コアな情報ネットワークをTwitter上に作り上げてくださっている、ということでしょう。願わくばコアな情報が、コアなファン層にとどまらず、広く世の中で関心をもっていただけるようでありたいものです。

さきの全古書連総会で、ある地方組合の方が、各組合で「古本屋講座」などを開いて新規加入を呼びかけることに疑問を呈しておられました。いわく「漁師を増やすより、魚を増やすことを考えなければ」。

うがった物言いではありますが、それは私たちの漁場を小さく限定しすぎている気がします。お客様を魚に喩える失礼はひとまずご勘弁いただいて、私たちには、まだ未開拓の漁場が多くあるはずです。

狭い漁場で獲物を奪い合うのではなく、広々とした海に目を向けて、新しい感覚で商売を始める同業が増えるのは、業界にとって望ましいことだと思います。

実際のところ、ふだん市場で買い手がつかず潰されていく本の中に、狙い所さえつかめば充分売れるであろう本も、たくさん目にします。漁師を増やすことは、新たな漁場を広げることなのです。

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2019年04月15日

間尺に合わない

「預けてあった本、どうなりました?」と、お客様が来られました。

RIMG3539お名前をうかがって、お預かり台帳を繰ります。すると、3週間ばかり前の日付で、確かにそのお名前が見つかりました。数量19冊と記されています。

しかし肝心の評価金額が書き込まれていません。焦りました。そもそも、どんな本をお預かりしたのか、まるで思い出せないのです。お客様にお尋ねしても、お客様もよく覚えていらっしゃらないご様子。

昨日食べた夕飯さえ、思い出すのに苦労する店主です。3週間前の19冊について、手掛かりなしで記憶を手繰り寄せるのは至難の業。

そのうちお客様が「あ、これ!」と、立てかけてあった大判の画集を指さされました。集英社「現代世界の美術」のうち『シャガール』と『クリムト』の2冊。

その2冊なら何となく記憶があります。ほとんど売り物にできない大判書籍がひと塊あって、すべて処分しようとしたときに、家人が「これだけ売ってみよう」と言って残した本です。

なぜその時、それらが未清算のお預かり本であることに気づかなかったのでしょう。

しかし今となっては、手元にはその2冊しかありません。やむなく2冊の売値となるはずの1000円をお支払いし、ご勘弁いただきました。自らまいた種とはいえ、何とも間尺に合わない商売です。

おそらくお客様にしても、なんとなく間尺に合わない気分をお持ちになったはず。それを思うと、さらに間尺が合わなくなってきます。

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2019年04月14日

機関誌アンケート

組合の機関誌部から封書が届いて、開けてみるとアンケートの依頼でした。内容は、通信販売における発送手段、発送数、料金体系などを、事細かに問うものです。

その意図や意義はともかく、果たしてどれくらい回収できるだろうか、というのがざっと目を通して最初に感じた事でした。

結構、答えづらい質問も含まれています。まかり間違ってたくさんの回答が返ってきたら、編集も大変でしょう。ということは、さほど多くに送ったわけではなく、答えてくれそうなところに絞って、ピンポイントで届けたのかもしれません。

まあ店主は立場上、できる限りお答えしようとは思っておりますが。

RIMG3538確かに、送料は多くの古本屋にとって悩ましい問題です。全古書連の総会でも、ある地方組合から、組織として料金を安価にできる方策を探ってほしい、との要望がありました。

しかし一箇所でまとまった数を扱うわけではない、わが全古書連では、なかなか団体の利を認めてもらいにくいのが実情です。何か良い打開策はないか、お知恵を拝借したいところ。そのヒントでも見つかれば、というのが企画意図なのでしょう。

店主はこのアンケートの、10)その他自由にお書きくださいのところで、海外発送について書いてみるつもりです。

日本書を売っている本屋さんには、あまり言葉の問題はないはずですから、もっぱら面倒だという思い込みだけで、海外発送をしない方が多いと思います。

国際郵便マイページサービスを使えば、伝票印刷アプリもあって、実に簡単に発送ができます。特に2kgまでなら国際eパケットという割安な郵送手段が利用でき、大変重宝しているということを、皆さんにお知らせするつもりです。

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2019年04月13日

大阪の地下鉄

大阪の市場から帰る日、お昼前に会館を出て谷町四丁目の駅に向かいました。店主にとっては懐かしい駅です。

初めて勤めた会社が、この交差点角の小さなビルの中にありましたので、利用する機会も多かったからです。しかし会社が1年余りで四ツ橋に移転したため、その後はあまり乗り降りすることもありませんでした。

そのためか、頭の中だけでは懐かしいのに、駅に降り立っても当時の記憶はひとつも呼び覚まされず、何の感慨も湧いてきませんでした。

そこから地下鉄中央線に乗り、本町で乗り換えて御堂筋線を新大阪駅に向かったのですが、車両に空席があり、何の気なしにそこに座りました。

RIMG3547隣に座っていたのが、体格の良い黒人女性であることは気づいておりましたが、やがて二駅ほど過ぎたあたりで、突然店主の肩をつつき、何やらよく聞き取れない呼びかけとともに、名刺ほどの小さな紙片を目の前にかざしたのです。

そこには誰に書いてもらったのか日本字で「1000円お願いします」。反射的に断りを述べると、「No?」と言っただけで、すぐその手を引っ込めました。

改めて目の端で様子をうかがうと、女性の足元には大きなビニール手提げが二つ。いわゆるBag Ladyのようです。

梅田を過ぎて空席が増えても女性は動く様子はなく、店主も席を移るのも気まずく、そのまま新大阪まで隣り合って座り続けました。

その電車はその駅止まり。今度は折り返しの電車で、また誰かに紙を見せるのでしょうか。

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2019年04月12日

「ニュース」のデジタル保存

大阪で開かれた全古書連大市会は、昨夜午後7時半頃、大阪組合理事長によって最後の発声が読み上げられ、無事閉幕したという話です。

約60名ほどのスタッフで、4000点ほどの出品を処理したのですから、大変な一日だったことでしょう。今日も現場では、落札品の整理やら荷造り発送やら、まだ多くの作業が続いていたはずです。

お手伝いの方たちは、おそらくこの1週間ばかり、大市に掛かりきりだったのではないでしょうか。詳しいことは、次号の「全古書連ニュース」で報告されると思います。

まず大成功だったことは間違いありませんが、ではいったいどれくらいの出来高だったのか。その点ついては「ニュース」などにも載ることはありません。もちろん組合内部では明らかにされるのでしょうが、他組合に向けて公式に発表されることはないのです。

RIMG3535さてその「全古書連ニュース」が、デジタルアーカイブ化されるとお伝えしました。1952年創刊で現在では隔月刊行されており、最近までに469号。これをPDFファイルにしてサーバーに収めようというのです。

東京組合の機関誌『古書月報』については、創刊からのバックナンバーがすべて残っていて、合本して製本されたものが、東京古書会館に保管されています。

これに対して「ニュース」は、初期のものはタブロイド判の新聞形式ペラ1枚だったりして、用紙も酸化してかなり脆くなっており、製本保存は難しい状態です。しかも3号ほど欠号もあります。

それならばいっそデジタル化すれば、共有財産として残せるのではないかと、今回の決定に至ったのでした。これであれば後々欠号が発見された時にも、挿入が簡単です。

このアーカイブをいかに閲覧しやすい仕組みにするか、そこがこれからの知恵の絞りどころです。

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2019年04月11日

全古書連大市会

昨日は全古書連総会について、慌ただしいお知らせになってしまいました。スマホから書き込んだため思うに任せず、画像もうまく取り込めませんでした。今日になって中之島の景色を挿入しております。
 
総会が開かれたのは、大阪古書会館から1劼曚匹両貊蠅砲△襯轡謄プラザ大阪というホテル。宿泊もそこ。ただし会議終了後の懇親会は、北浜にある一流料亭『花外楼』で開かれました。

浄瑠璃昨日の写真は、その料亭の窓から見た光景。そして今日ご覧に入れるのは、余興(などと言っては申し訳ないのですが)として演じられた人形浄瑠璃のワンカット。

今回の幹事組合である大阪組合の理事長さんが、個人的にお知り合いであるとかで、座敷にお呼びすることができたのです。じつは食事前に能の謡と仕舞も見せていただきました。こちらも理事長さんのご友人筋。

なんとも豪勢な宴会となったものですが、料理の方もこれに負けず素晴らしいものでした。来年は東京が総会開催地となります。このようなおもてなしは、とてもできそうにないと、今から頭を抱えております。

さて一夜明けた今朝は、全古書連大市会。大阪古書会館は確か12年ほど前に現在地に移転したのですが、そこで開かれる3度目の大市ということになります。

ホテルから歩いて15分ほどで会場に着き、中を一通り見て回ると、質量ともなかなかの出品です。目録が届いた時点から気になっていた手塚治虫の昆虫画、朝鮮通信使関連資料などをじっくり見せてもらいました。

名ばかり役員ながら目録に名前を連ねている身として、朝のうち少しばかり発声をお手伝いし、それでお役御免としていただき、午後3時には店に戻ることができました。

konoinfo at 19:30|PermalinkComments(0)
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