2019年07月
2019年07月21日
整理のタイミング
昨日も申し上げたとおり、商売っ気のない小店ブログですが、何度かは、取り上げた本にご注文をいただいたこともあります。
しかし、売ろうと思って取り上げたわけではありません。それ以降も、売り物にならない本や、売れてしまった本を取り上げることの方が多く、相変わらず商売には結び付いていません。
それでも古本屋のブログに本のことが書いてあると、やはりお目に留まることも多いようで、最近も一件、お問い合わせをいただきました。
お尋ねはプレイガイドジャーナル社の「大阪青春街図」「京都青春街図」についてです。調べてみると、4年ほど前の記事で取り上げておりました。
入荷することはあまりないのでしょうか?お値段にもよりますが、もし入荷したらご案内いただくことは可能でしょうか?
ご質問にどうお答えしようか悩んで、お返事を出したのは2日経ってからです。
最近はほとんど見かけることがありません。入荷は難しいと思いますが、どこかで見かけましたらお知らせ申し上げます。ただしあまりご期待なさいませんよう。
返信したあとで、あらためて思いました。メールをくださったのは、おそらく同世代の方でしょう。お尋ねの本をお持ちなのもほぼ同世代。
人はどういうタイミングで蔵書を整理するかを考えると、もっか終活真っ最中という同世代も多いようですから、案外これから、よく目にするようになるかもしれません。
しかし、売ろうと思って取り上げたわけではありません。それ以降も、売り物にならない本や、売れてしまった本を取り上げることの方が多く、相変わらず商売には結び付いていません。
それでも古本屋のブログに本のことが書いてあると、やはりお目に留まることも多いようで、最近も一件、お問い合わせをいただきました。
お尋ねはプレイガイドジャーナル社の「大阪青春街図」「京都青春街図」についてです。調べてみると、4年ほど前の記事で取り上げておりました。
入荷することはあまりないのでしょうか?お値段にもよりますが、もし入荷したらご案内いただくことは可能でしょうか?
ご質問にどうお答えしようか悩んで、お返事を出したのは2日経ってからです。
最近はほとんど見かけることがありません。入荷は難しいと思いますが、どこかで見かけましたらお知らせ申し上げます。ただしあまりご期待なさいませんよう。
返信したあとで、あらためて思いました。メールをくださったのは、おそらく同世代の方でしょう。お尋ねの本をお持ちなのもほぼ同世代。
人はどういうタイミングで蔵書を整理するかを考えると、もっか終活真っ最中という同世代も多いようですから、案外これから、よく目にするようになるかもしれません。
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2019年07月20日
愚痴ブログ
土曜日だということを忘れるくらい、暇な一日でした。
気がつけば今週はずっとヒマ。毎晩レジを締めては、ため息をついてばかりでした。しばらくなかった状況です。しかし考えてみると以前は、いつもこんな具合でした。
ということは、最近少しばかり、店売りが好調だったのでしょうか。好調というには恥ずかしいような売上ですが、肩を落とすほどでなかったのですから。
というわけで、愚痴ブログが復活しそうです。それで思い出したのは、先月の『古書月報』と一緒に届いた組合広報紙。即売展情報などと合わせて、業界の広報を行うことを目的に発行しているものです。
シリーズレポート「生き残る古本屋考」という、機関誌に載せたほうが良いような、力の入った企画記事が続いていますが、その最近号で紹介されていたのが「ネット古本屋のトップランナー」というお二人。
どちらもネットに対する取り組み方が、店主などとは雲泥の差。知識の差はもちろんありますが、それを商売に利用しようとする心構えの差が違うのです。
その一番の例がこのブログ。店主には、これを営業につなげようという発想が、初めからありませんでしたし、今もない。ホームページにいたっては、カタログ部分すら更新が遅れ気味。ネット書店としては明らかに失格でしょう。
そこへきて店売りがこんな状況では、結局「生き残れない古本屋」の烙印が押されそうです。
気がつけば今週はずっとヒマ。毎晩レジを締めては、ため息をついてばかりでした。しばらくなかった状況です。しかし考えてみると以前は、いつもこんな具合でした。
ということは、最近少しばかり、店売りが好調だったのでしょうか。好調というには恥ずかしいような売上ですが、肩を落とすほどでなかったのですから。
というわけで、愚痴ブログが復活しそうです。それで思い出したのは、先月の『古書月報』と一緒に届いた組合広報紙。即売展情報などと合わせて、業界の広報を行うことを目的に発行しているものです。
シリーズレポート「生き残る古本屋考」という、機関誌に載せたほうが良いような、力の入った企画記事が続いていますが、その最近号で紹介されていたのが「ネット古本屋のトップランナー」というお二人。
どちらもネットに対する取り組み方が、店主などとは雲泥の差。知識の差はもちろんありますが、それを商売に利用しようとする心構えの差が違うのです。
その一番の例がこのブログ。店主には、これを営業につなげようという発想が、初めからありませんでしたし、今もない。ホームページにいたっては、カタログ部分すら更新が遅れ気味。ネット書店としては明らかに失格でしょう。
そこへきて店売りがこんな状況では、結局「生き残れない古本屋」の烙印が押されそうです。
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2019年07月19日
真筆の証明
知り合いの若い古道具屋さんから大きな二曲屏風を預かって、今日の明治古典会に出品しました。火曜日の夜、閉店間際に突然持ち込まれたものです。
道具屋さんもお客様から預かったものらしく、指し値(希望価格)があるとのことでしたが、聞いてみると無理な値段ではありません。翌日はちょうど組合ルート便の配達日でしたから、急きょお願いして、コショタンで組合に運んでもらったのです。
カーゴ1台分の料金だと言われましたが、運送屋さんに頼める大きさではありません。まして小店の車には積むこともできませんから、高いとは思いません。
その屏風ですが、開くと二面に十数枚の色紙が貼り込んでありました。正確には画帖を切り取ったもののようでしたが。それぞれの紙には名を知られた昭和の作家、評論家の署名、識語。簡単な絵が描かれたものも。
中の一人の識語から、昭和33年に書かれたものと分かりました。しかし当時、ないしバブル期までならともかく、現在確かな値が付くのは十数名のうち、三島由紀夫ひとり。しかもその三島は一番下隅に貼られいてたため、水でもかかったようなシミがありました。
それでも全体を見て、その持ち主がどのような方だったかを伺うと、自筆ものの最も肝心な点である、真贋の面では問題がなさそうです。
問題は屏風のままでは、買い手を見つけることが難しいこと。かと言って、切り取って紙片に戻すと、真筆を証明しづらくなること。
入札した業者は、一様にそのジレンマを感じたことでしょう。結果、落札価格は指し値の約二倍にとどまりました。三島の色紙一枚でも、その何倍もの値で売られているのですが。
つまりは、証明力に掛かっているということです。
道具屋さんもお客様から預かったものらしく、指し値(希望価格)があるとのことでしたが、聞いてみると無理な値段ではありません。翌日はちょうど組合ルート便の配達日でしたから、急きょお願いして、コショタンで組合に運んでもらったのです。
カーゴ1台分の料金だと言われましたが、運送屋さんに頼める大きさではありません。まして小店の車には積むこともできませんから、高いとは思いません。
その屏風ですが、開くと二面に十数枚の色紙が貼り込んでありました。正確には画帖を切り取ったもののようでしたが。それぞれの紙には名を知られた昭和の作家、評論家の署名、識語。簡単な絵が描かれたものも。
中の一人の識語から、昭和33年に書かれたものと分かりました。しかし当時、ないしバブル期までならともかく、現在確かな値が付くのは十数名のうち、三島由紀夫ひとり。しかもその三島は一番下隅に貼られいてたため、水でもかかったようなシミがありました。
それでも全体を見て、その持ち主がどのような方だったかを伺うと、自筆ものの最も肝心な点である、真贋の面では問題がなさそうです。
問題は屏風のままでは、買い手を見つけることが難しいこと。かと言って、切り取って紙片に戻すと、真筆を証明しづらくなること。
入札した業者は、一様にそのジレンマを感じたことでしょう。結果、落札価格は指し値の約二倍にとどまりました。三島の色紙一枚でも、その何倍もの値で売られているのですが。
つまりは、証明力に掛かっているということです。
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2019年07月18日
消費税問題
今日もまた、検討課題てんこ盛りのTKI定例会議でした。
そのひとつが消費税問題です。この参議院選で自民党が大敗でもしない限り、そして残念なことにそれはまずありそうもないのですが――10月から消費税が10%に改定されます。
軽減税率などという訳の分からないものまであって、商売人には負担の二重奏となり、腹立たしいばかりの日々ですが、「日本の古本屋」には、また別の面倒があるのです。
9月31日を期して、本の販売価格を変えなければなりません。ならないということはないのですが、総額表示ですので、そのままにしておくと、消費税増税2%分を値引きすることになってしまいます。
店主のように、それでも構わないという無精者は少数派で、多くの同業は、一刻も早く税額を切り替えようとすることでしょう。
600万点の在庫に対して一斉にその操作がかかると、サーバーは間違いなくダウンしてしまいます。実際にはどの程度の店が、その作業を行うかは疑問ですが、対策だけは立てておく必要があります。
そこでまず、古書店会員にアンケートを取ることになりました。販売価格を変えるか変えないか。変えるとしたら自分で作業したいか、システム会社にお任せで良いか。
その上で、サーバーの負荷が一時に集中しないよう、調整を図ろうというわけです。
小店はと言えば、5%から8%になったときと同じく、今回も価格をいじるつもりはありません。無精からだけでなく、利益の目減りは痛いけれど、売れなければ目減りもなにもないと思うからです。
同じように考える同業は、そんなに少ないのでしょうか。
そのひとつが消費税問題です。この参議院選で自民党が大敗でもしない限り、そして残念なことにそれはまずありそうもないのですが――10月から消費税が10%に改定されます。
軽減税率などという訳の分からないものまであって、商売人には負担の二重奏となり、腹立たしいばかりの日々ですが、「日本の古本屋」には、また別の面倒があるのです。
9月31日を期して、本の販売価格を変えなければなりません。ならないということはないのですが、総額表示ですので、そのままにしておくと、消費税増税2%分を値引きすることになってしまいます。
店主のように、それでも構わないという無精者は少数派で、多くの同業は、一刻も早く税額を切り替えようとすることでしょう。
600万点の在庫に対して一斉にその操作がかかると、サーバーは間違いなくダウンしてしまいます。実際にはどの程度の店が、その作業を行うかは疑問ですが、対策だけは立てておく必要があります。
そこでまず、古書店会員にアンケートを取ることになりました。販売価格を変えるか変えないか。変えるとしたら自分で作業したいか、システム会社にお任せで良いか。
その上で、サーバーの負荷が一時に集中しないよう、調整を図ろうというわけです。
小店はと言えば、5%から8%になったときと同じく、今回も価格をいじるつもりはありません。無精からだけでなく、利益の目減りは痛いけれど、売れなければ目減りもなにもないと思うからです。
同じように考える同業は、そんなに少ないのでしょうか。
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2019年07月17日
vendors market
先日お話しした英国人の詩人Rさん。店主が出したメールに対するお返事の中で、「本を売りたいと言っている友人がいる」と、お知らせくださいました。
He says he has fourteen boxes and three full bookcases; the books are mostly modern and contemporary American poet‐ry, some literary criticism, and books in English on Japan.
そうご説明いただいたあと、Are you interested? There’s no problem if you say no, of course! と結ばれておりました。
正直なところ、アメリカ近現代詩集、および文学批評に関する本と聞くと、進んで引き取りたいとは思いません。ただし books in English on Japan には興味があります。
しかしご友人が、もしRさんと同じく、日本語を話そうとされない方だとすると、こちらの意向を英語で説明しなければなりません。店主にとっては、なかなか骨の折れることです。
これは要らない、それは欲しい、と言えば済みそうなところですが、先方がどういう事情で「売りたい」と仰っているのか分かりません。処分に困っておられるのであれば、なんとかお役に立ちたい気もあります。
そこで結局Rさんには、(店主がお預かりして)市場に出すのが一番良いと思う、とお伝えしました。「よろしければ方法をご連絡します。ただし金額にご希望がある場合は難しいですよ」と付け加えて。
その後、お返事は未だいただいておりません。ちなみに市場(交換会)を vendors market としてみたのですが、通じたでしょうか。
He says he has fourteen boxes and three full bookcases; the books are mostly modern and contemporary American poet‐ry, some literary criticism, and books in English on Japan.
そうご説明いただいたあと、Are you interested? There’s no problem if you say no, of course! と結ばれておりました。
正直なところ、アメリカ近現代詩集、および文学批評に関する本と聞くと、進んで引き取りたいとは思いません。ただし books in English on Japan には興味があります。
しかしご友人が、もしRさんと同じく、日本語を話そうとされない方だとすると、こちらの意向を英語で説明しなければなりません。店主にとっては、なかなか骨の折れることです。
これは要らない、それは欲しい、と言えば済みそうなところですが、先方がどういう事情で「売りたい」と仰っているのか分かりません。処分に困っておられるのであれば、なんとかお役に立ちたい気もあります。
そこで結局Rさんには、(店主がお預かりして)市場に出すのが一番良いと思う、とお伝えしました。「よろしければ方法をご連絡します。ただし金額にご希望がある場合は難しいですよ」と付け加えて。
その後、お返事は未だいただいておりません。ちなみに市場(交換会)を vendors market としてみたのですが、通じたでしょうか。
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2019年07月16日
予想外の入荷
他県のお客様から、本を2箱送っても良いかというメールをいただきました。1週間ほど前のことです。
やり取りを重ねるうち、この際まとめて12箱ほどを処分するというお話になり、それならばと、東京古書会館に直接お送りいただくようお願いいたしました。
今朝、会館に行き、2階の出品準備室を覗くと、ちゃんと届いております。さっそく4階へ運んで開梱。午前中一杯をかけて仕分けいたしました。
ようやく9点に分けて封筒をつけ、同業の入札を待ちましたが、なかなか札の入りが渋く、結局売れたのは1点だけ。残りは小店で買い取ることになりました。
決して無理な札を入れたわけではありません。これなら十分商売になるはずという金額を入れておいたのですが、その上の値で買おうという人が現れなかったということです。
結果で見ると、初めから小店に送っていただいても変わりなかったようですが、広い場所で整理できたことで、この先の手間が随分省けました。明日届いたら、さっそく店に並べていくつもりです。
と、ここまでは想定内。ところが今日の洋書会、思いもつかない読み物系文庫の大量出品があったのです。時代小説文庫も、いくつもの山にされています。そのうちの2点に札を入れたら、2点とも落ちてきてしまいました。
それぞれ9本口、あわせて18本。400冊以上の入荷ということになります。明日のコショタンによる配送が、俄かに大変なことになりました。せめて雨間にやってきて欲しいと願っております。
やり取りを重ねるうち、この際まとめて12箱ほどを処分するというお話になり、それならばと、東京古書会館に直接お送りいただくようお願いいたしました。
今朝、会館に行き、2階の出品準備室を覗くと、ちゃんと届いております。さっそく4階へ運んで開梱。午前中一杯をかけて仕分けいたしました。
ようやく9点に分けて封筒をつけ、同業の入札を待ちましたが、なかなか札の入りが渋く、結局売れたのは1点だけ。残りは小店で買い取ることになりました。
決して無理な札を入れたわけではありません。これなら十分商売になるはずという金額を入れておいたのですが、その上の値で買おうという人が現れなかったということです。
結果で見ると、初めから小店に送っていただいても変わりなかったようですが、広い場所で整理できたことで、この先の手間が随分省けました。明日届いたら、さっそく店に並べていくつもりです。
と、ここまでは想定内。ところが今日の洋書会、思いもつかない読み物系文庫の大量出品があったのです。時代小説文庫も、いくつもの山にされています。そのうちの2点に札を入れたら、2点とも落ちてきてしまいました。
それぞれ9本口、あわせて18本。400冊以上の入荷ということになります。明日のコショタンによる配送が、俄かに大変なことになりました。せめて雨間にやってきて欲しいと願っております。
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2019年07月15日
英米現代詩集
英国人のRさんが、先日、2度に分けて150冊近い本を運んできてくださいました。
もう退任されましたが、東京大学で教えておられたこともあり、詩人で、若い頃はジャズ奏者でもあったという多彩な経歴を持つ方です。
これまでにも何度か買わせていただいています。教授時代に研究室にも伺いましたし、今回のように持ち込まれることもありました。
今回もいつものように事前にご来店になり、スマホの画像を見せて、引き取りに来てもらえるかとのお尋ね。箱もあるようですので、お送り願おうかと送り状を取り出したのですが、それなら自分で運ぶとなって、大きなキャリーバッグを引いて来られました。
2度目は店主の留守中でしたが、雨の降りしきる中のご来店だったようです。
そこまでしてお持ち込みいただいたのに、ほとんどが現代詩集ですから、はかばかしい査定額はつきません。店主としては、市場の相場よりは、かなり奮発したつもりではありますが、恐る恐るメールでお伝えすると、気持ちよく了解してくださいました。
さてしかし、はたして詩集(それも現代詩集)が売れるだろうかと、店の通路に積んだまま手をつけかねていたところ、今日一人のお客様がその山にご興味を示されました。
近ごろ時おりご来店になり、読み物系をお買い上げくださる米国人(たぶん)です。もちろんまだ値段がつけてありません。幾らかとのお尋ねに、5百円から千円の間でつけるつもりだとお答えすると、じっくりご覧になって8冊ばかりお持ちになりました。
幸先良いスタートですが、元が取れるまでには、まだ先が長そうです。
もう退任されましたが、東京大学で教えておられたこともあり、詩人で、若い頃はジャズ奏者でもあったという多彩な経歴を持つ方です。
これまでにも何度か買わせていただいています。教授時代に研究室にも伺いましたし、今回のように持ち込まれることもありました。
今回もいつものように事前にご来店になり、スマホの画像を見せて、引き取りに来てもらえるかとのお尋ね。箱もあるようですので、お送り願おうかと送り状を取り出したのですが、それなら自分で運ぶとなって、大きなキャリーバッグを引いて来られました。
2度目は店主の留守中でしたが、雨の降りしきる中のご来店だったようです。
そこまでしてお持ち込みいただいたのに、ほとんどが現代詩集ですから、はかばかしい査定額はつきません。店主としては、市場の相場よりは、かなり奮発したつもりではありますが、恐る恐るメールでお伝えすると、気持ちよく了解してくださいました。
さてしかし、はたして詩集(それも現代詩集)が売れるだろうかと、店の通路に積んだまま手をつけかねていたところ、今日一人のお客様がその山にご興味を示されました。
近ごろ時おりご来店になり、読み物系をお買い上げくださる米国人(たぶん)です。もちろんまだ値段がつけてありません。幾らかとのお尋ねに、5百円から千円の間でつけるつもりだとお答えすると、じっくりご覧になって8冊ばかりお持ちになりました。
幸先良いスタートですが、元が取れるまでには、まだ先が長そうです。
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2019年07月14日
大量の地方発送
朝のうちの降り方で、家を出るまでは、今日の引き取りは延期にするしかないと考えておりました。昨日の南部地区入札会でたった1点だけ落札することができた、文庫・新書の11本口です。
しかし店に来る頃には、次第に雨脚が弱まってきました。天気予報を見ると、雨は次第に上がる傾向。ただし上がっても、明日にかけてまだ似たようなお天気が続くらしい。
ふと気づいたのは、今日なら荷さばき場が空いていて、車を中に入れることができる可能性が高いということ。明日は市がありますから、ほぼそこは塞がっているはずです。
急きょ思い直して、というか当初予定していた通り、今朝のうちに引き取りに行くことにしました。
午前10時前に会館に着くと、シャッターが降りていて、誰もいる様子がありません。カードキーで会館に入り、中からシャッターを開けて車を入れ、2階のフロアに落札者ごとに分けられた山の中から、自分の落札品を探し出して積み込みました。
ものの5分と掛からず作業終了。さて帰ろうとしたとき、荷さばき場の片側に、大量の本が積まれているのに目が留まりました。胸のあたりまでの高さで、1台分の駐車スペースを半ば埋め尽くしている感じです。
落札者の名前を書いた紙が下がっていて、それによると中国地方の本屋さんでした。わざわざ入札に来られたのでしょうか。こういう方のおかげで昨日の市は、ふだんより良い出来高になったことでしょう。
送料が大変だろうと、余計な心配もいたしましたが、その冊数で割れば、1冊あたりの原価が僅かに上がるくらいだ、と考えることもできそうです。
しかし店に来る頃には、次第に雨脚が弱まってきました。天気予報を見ると、雨は次第に上がる傾向。ただし上がっても、明日にかけてまだ似たようなお天気が続くらしい。
ふと気づいたのは、今日なら荷さばき場が空いていて、車を中に入れることができる可能性が高いということ。明日は市がありますから、ほぼそこは塞がっているはずです。
急きょ思い直して、というか当初予定していた通り、今朝のうちに引き取りに行くことにしました。
午前10時前に会館に着くと、シャッターが降りていて、誰もいる様子がありません。カードキーで会館に入り、中からシャッターを開けて車を入れ、2階のフロアに落札者ごとに分けられた山の中から、自分の落札品を探し出して積み込みました。
ものの5分と掛からず作業終了。さて帰ろうとしたとき、荷さばき場の片側に、大量の本が積まれているのに目が留まりました。胸のあたりまでの高さで、1台分の駐車スペースを半ば埋め尽くしている感じです。
落札者の名前を書いた紙が下がっていて、それによると中国地方の本屋さんでした。わざわざ入札に来られたのでしょうか。こういう方のおかげで昨日の市は、ふだんより良い出来高になったことでしょう。
送料が大変だろうと、余計な心配もいたしましたが、その冊数で割れば、1冊あたりの原価が僅かに上がるくらいだ、と考えることもできそうです。
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2019年07月13日
文庫ひさびさ入荷
5月は洋書会大市の準備で行かれませんでした。6月は最低1万円の大市で、店頭売り用の文庫は見つかりませんでした。ここ数か月、市場での文庫仕入れが途絶えています。
そんなわけで今日7月の南部地区入札会には、いささか期待を持って出向きました。
会館に着くと、ガレージの半開きのシャッターから中の様子がのぞけます。壁面に大山が積み上げられていて、出品量は多そう。
例によって迷路状態の本の壁の間を、順に見て行きます。目を止めるのはほぼ文庫の山だけ。時々現れる洋書にも注意をむけますが、特別興味を引くものはありません。
文庫新書もたくさん出ていますが、家人からは「いいものだけ買ってきて」という難しい指令が出ております。もとより店主もそのつもりですが、なかなかこれといった口に行き当たりません。
それでも1階2階と見てまわって、数点に入札したはずです。単行本、大判の口には1点も札を入れませんでした。
面白そうな黒っぽい口ものが、何口か出ておりました。目録販売、即売展向きでしょうか。丹念に見て行くと、珍しい本も混じっていそうです。
しかしその手の本は、専門とまでいかなくとも、あるていどジャンルや傾向を絞って扱わないと、なかなか売るのは難しい。今日のところは、店主の守備範囲の本ではなかった、というわけです。
文庫の口に入札した数は、最近では多い方でしたから、何かしらは落札できただろうと、エクストラネットを覗いてみたら、文庫新書11本口というのが落ちておりました。
明日の仕事ができました。
そんなわけで今日7月の南部地区入札会には、いささか期待を持って出向きました。
会館に着くと、ガレージの半開きのシャッターから中の様子がのぞけます。壁面に大山が積み上げられていて、出品量は多そう。
例によって迷路状態の本の壁の間を、順に見て行きます。目を止めるのはほぼ文庫の山だけ。時々現れる洋書にも注意をむけますが、特別興味を引くものはありません。
文庫新書もたくさん出ていますが、家人からは「いいものだけ買ってきて」という難しい指令が出ております。もとより店主もそのつもりですが、なかなかこれといった口に行き当たりません。
それでも1階2階と見てまわって、数点に入札したはずです。単行本、大判の口には1点も札を入れませんでした。
面白そうな黒っぽい口ものが、何口か出ておりました。目録販売、即売展向きでしょうか。丹念に見て行くと、珍しい本も混じっていそうです。
しかしその手の本は、専門とまでいかなくとも、あるていどジャンルや傾向を絞って扱わないと、なかなか売るのは難しい。今日のところは、店主の守備範囲の本ではなかった、というわけです。
文庫の口に入札した数は、最近では多い方でしたから、何かしらは落札できただろうと、エクストラネットを覗いてみたら、文庫新書11本口というのが落ちておりました。
明日の仕事ができました。
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2019年07月12日
明古新年度
今日の金曜日から、朝、急いで出かけなくてすむようになりました。新しい年度を迎えて、幹事を交代し、一介の平会員に戻ったからです。
そのためお昼には、会議室でお弁当をいただくのではなく、外へ出て好きなところで食事をすることができます。
お弁当にケチをつけるわけではありませんが、同じ程度の金額であれば、お店で食べる方がずっとおいしいものにありつけるのが普通です。ただしお弁当は会持ちですが、外食は自前。
それでも今日、久しぶりに仲間と行った「たんぽぽ」で、お金を払ってもこちらの方が良いと、あらためて思ったのでした。
午後からは、七夕大市会計の仕事に、かかりきりとなりました。約200名の利用者に、計算書を発送する作業です。売りの多い人と、買いの多い人とでは、異なる書類を同封しなければなりません。さらに細かな区分もあって、少ない人数では終えられません。
そこで店主も入れて総勢8人がかり。午後2時から始めて午後4時半、ようやく隣の小川町郵便局に差し出すことができました。
今日は出品量が少な目で(その割に出来高は良かったようですが)市会は早目に終了。午後6時に予定されていた新旧幹事会を30分早め、猿楽町の「和亭かもん」へ。新幹事が前期幹事を慰労するという主旨の食事会です。
15人でほぼ満杯という小さな店ですが、貸し切りで落ち着いて(しかし充分騒がしく)一夕を過ごすことができました。出てきた品数も量も多く、余さず食べてお腹が苦しくなるほどでした。
そのためお昼には、会議室でお弁当をいただくのではなく、外へ出て好きなところで食事をすることができます。
お弁当にケチをつけるわけではありませんが、同じ程度の金額であれば、お店で食べる方がずっとおいしいものにありつけるのが普通です。ただしお弁当は会持ちですが、外食は自前。
それでも今日、久しぶりに仲間と行った「たんぽぽ」で、お金を払ってもこちらの方が良いと、あらためて思ったのでした。
午後からは、七夕大市会計の仕事に、かかりきりとなりました。約200名の利用者に、計算書を発送する作業です。売りの多い人と、買いの多い人とでは、異なる書類を同封しなければなりません。さらに細かな区分もあって、少ない人数では終えられません。
そこで店主も入れて総勢8人がかり。午後2時から始めて午後4時半、ようやく隣の小川町郵便局に差し出すことができました。
今日は出品量が少な目で(その割に出来高は良かったようですが)市会は早目に終了。午後6時に予定されていた新旧幹事会を30分早め、猿楽町の「和亭かもん」へ。新幹事が前期幹事を慰労するという主旨の食事会です。
15人でほぼ満杯という小さな店ですが、貸し切りで落ち着いて(しかし充分騒がしく)一夕を過ごすことができました。出てきた品数も量も多く、余さず食べてお腹が苦しくなるほどでした。
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