2019年09月

2019年09月30日

消費税騒動

8%から10%に変わるのはいつの時点からか。

いろいろと喧しいことでした。例えば郵便料金は10月1日から上がるのですが、明日の朝一番の集荷までにポストに入っていたものは、旧料金でOKとされています。

RIMG3970「日本の古本屋」では、日付が変わるとともにシステムメンテナンスを実施し、それが終了した時点で新税率になっているはずです。

もっとも小店のように内税総額表示を行っていて、価格の修正もせずにそのまま販売を続ける店も、少なくありませんから、新刊書店ほどには、駆け込みお買い上げの恩恵に預かれなかったようです。

確かに明日から値が上がることが分かっているものの購入を、みすみす先延ばしするというのは、それが必要な物品であれば、賢いことではないでしょう。

しかしそこが紙一重。必要でもないものを、焦って買う恐れも充分あります。さらに明日以降は一転、購買意欲の冷え込みが予想されるわけですから、販売側もいろいろと需要喚起策をとるはずです。

しばらくは結局同じ価格で購入できる、という商品も少なくないと思います。

その可能性が低いのが新刊書籍。というわけで娘から聞くところ、ここ数日の渋谷ジュンク堂は、連日レジに長蛇の列ができていたそうです。

さて販売価格に何の変更もない小店ですが、送料だけは日本郵便の改定に合わせて上がります。今日までに確認メールを返信した分につきましては、旧料金のママ。明日以降のご注文には、新送料が適用されます。

あしからずご了承ください。

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2019年09月29日

オールドファン

人並みにうれしいのだということは、まず申し上げておかねばなりません。

夜、車で移動中にラジオのニュースが「世紀の番狂わせ」を報じました。かつての店主なら、聞いてしまったことを、地団駄踏んで悔しがったことでしょう。結果を知らないまま、録画観戦を楽しみたいからです。

しかし今回、予約録画をしておりませんでした。もちろん試合の日時は知っておりましたから、しようと思えばできたはずです。

ところが不思議なことに、まったくその考えが浮かびませんでした。そればかりか、見逃して残念だという気持もさほど湧きません。我ながら不思議な感じです。

RIMG3972見ていれば興奮もし、感動もしたとは思います。でも見られなかったことを少しも悔やんでいないことに、自分自身驚いています。ラグビー熱が冷めてしまったのでしょうか。

確かに、ある時期からTVで中継されていても、熱心に観戦することが少なくなりました。特に最近は、昔に比べて試合が放映される回数もずっと増えたはずですのに。

だからかも知れません。他のスポーツ同様、ラグビーもプロ化が進み、海外では年中試合が行われています。テストマッチの有難みが、薄れてしまった気がしてなりません。

ニュースで見た観客のはしゃぎようも、なんだか別のスポーツを見ているようでした。

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2019年09月28日

値付けに悩む

仕入れた本に、昔の即売展の帯紙や、ラベルの半券が残されていて、そこに書かれている値段に驚かされることが良くあります。

こんな価格で売れた時代もあったのかと、ため息とともに、現在の状況を嘆くことになります。

なにも他店の本ばかりとは限りません。先日、画像をお目に掛けた本のように、自分で売ったものでさえ、今ならとてもつけられない値段だと思うのです。

状態さえ良ければ、今だってその売値(3000円)では安いくらいですが、実はこの本、いわゆる「水くい本」で、裏表紙にムレがあり、全頁の余白部分には水シミ跡が残っています。しかもIndex最終ページの角が破れていて、一部版面が欠けています。

珍しい本であることは確かですが、これほど難点のある本を、現在ならいくらに付けるか。

当時と今とで判断に大きな違いが出るのは、オンデマンド本の存在です。1500円〜3000円で、いつでも手に入れることができるようです。

そのためもあってか、オリジナルの一番状態の良さそうな本でさえ、6000円ほど(+送料)で手に入ることが分かりました。

sadakichiさらに大きな違いは、それを手に入れる手立てがあるということです。ネットを介して、クレジット決済で、誰でも簡単に買うことができます。

ざっとこのような現状で、果たしていくらなら買い手がつくでしょうか。同時に手に入った同じ著者の、もう少し状態の良い本ともども、値付けに悩んでいるところです。

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2019年09月27日

フリを楽しむ

明治古典会は月末特選市。入札品の開札終了後に、恒例のフリ(競り)が行われました。

店主のような怠け者には、フリはとても勉強になります。その場に座って見ているだけで、商品の相場を知ることができるからです。

入札の場合でも落札者と落札価格を発声いたしますから、注意して聞いていれば、誰がいくらで買ったかということは分かります。

しかしそれが相場であるかどうかは、簡単には判断できません。例えば10万円で落札された品の、2番札が5万円以下ということも、よくあるからです。

それにくらべフリの場合は、競り上がる様子を見ることができますから、その落札価は、より相場を反映していると考えられます。

もちろん、ことはそう単純ではありません。入札にしろフリにしろ、駆け引きは付きものですから。それでも興味を持ってみていれば、それが駆け引きの値か、相場かは、じきに見えてくるものです。

問題は何に興味を持つかですが、店主の場合は看板に掲げているとおり和洋学術芸術書。今では、さほど高価なものは存在しない分野です。明古のフリには、まず登場することがありません。

RIMG3966しかし自分で積極的に扱おうと思わない分野だからこそ、見ていてフリは面白いのです。相場を学べるかどうかはともかく、同業たちの競り合いを眺めているだけでも、下手なドラマより楽しめます。

面白くてタメになる、というところでしょうか。

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2019年09月26日

昔日の顧客

本の見返しに、昔々の複写式納品書の薄い紙が挟まっていて、その宛名欄を見たとき、思わずハッといたしました。そして我ながら、血の巡りの悪さに呆れました。

もうとっくに気が付いていて良いはずでした。元美術誌編集者某氏の旧蔵書、その某氏が誰であるかということに。

一度目の出品があった時は、一点も入札すらしなかったばかりか、本を手に取ることもなく、背をザッと眺めただけで、編集者にも大変な蔵書家がいるものだ、くらいに思ったに過ぎませんでした。

そして先週、二度目の出品には洋書がまとまって出ておりましたから、何点か入札して首尾よく手に入れたことは、すでにお話ししたとおりです。

昨日届いたその本を、さっそく整理しているうちに、冒頭の納品書に出くわしたのです。割合に珍しいそのお名前を見た瞬間、すぐさまご本人のおもかげが浮かびました。

古書会館の即売展では常連として知られた方で、小店にも何度か足を運んでいただいたことがあります。それくらい熱心な収書家でした。

美術館のお仕事をされていると、ご本人の口から伺った気がします。ネットで確かめてみると、あるサイトに略歴が出ていて、編集の仕事をされていたのは、かなりお若い頃のようです。

whistler2その後、美術館の企画担当をされたとありますが、店主が言葉を交わすようになったのは、すでにそれもリタイアされたあとだと思われます。

whistler構えたところのない、気さくな雰囲気の方でした。あるいは本屋に対してだけだったかもしれませんが。

懐かしく思い出しながら本の点検を続けていくと、小店のラベルが貼られた一冊が出てきました。しかし、これをお買い上げいただいた時の記憶は、残っておりません。

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2019年09月25日

逆「埋め戻し」

ちょっと一休みして、書いております。

午後2時頃、組合ルート便「コショタン」が、店の前に止まりました。先週金曜日と昨日の火曜日、2回分の落札品がカーゴ1台半に積まれてきたのです。

ひとまず表の、出入りの邪魔にならないところに新聞紙を敷いて、積み上げることにいたしました。

まず当分は手をつけられないものを15本ほど、店の奥に無理やり押し込み、それからは1本ずつ、今後の作業手順を考えながら、店内に運び込んでは選り分けていきます。

大判の束については、ほぼ一通り分けることができたでしょうか。夕暮れが迫り、疲れもたまり、ひと息つこうとパソコンに向かったわけです。

お天気が良くて幸いでした。暑さも和らいで、これも仕事をするうえで助かりました。それでも今日は午前中にも一件引き取りがあり、それがダンボール箱にして5杯ほど。

そちらは車から降ろして店内に運び込むと、家人がすごい勢いで片付けてくれました。といってもスペースを作って積み上げたに過ぎませんが。

これは家人の得意技で、店主よりよほど手際が良く、表の本についても手伝おうと申し出てくれたのですが、先にも申しましたように今後の手順があります。

RIMG3976そんなわけで思案しながら選り分けていると、一向に表の山は減りません。この分では今日のところは、店を閉めた後、とりあえず店内に運び込むことになりそうです。

明日はそれを表に出すことから始まるわけで、いわば「埋め戻し」の逆パターン。お天気の良さだけが頼りです。

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2019年09月24日

キャンセル問題

昨日に続いてキャンセルネタです。

「日本の古本屋」に注文をいただいてから、およそ1週間程度はお待ちすると昨日申しあげました。クレジット決済ご希望の場合は、丸3日ほどして決済がなければ、「確認メールは届いておりますでしょうか」という問い合わせメールを出します。

1週間お待ちして決済がなければ、念のためお電話を入れてみます。連絡が取れれば大抵の場合、それで解決いたします。しかしお電話が通じないことも多く、そんな時は、あきらめてキャンセル手続きを取ります。

振込をご希望の場合は、もう少し慎重にならざるをえません。まず問い合わせメールを出すまでに、4日程度はお待ちします。あいだに連休などが入った時は、さらにお待ちすることもあります。

RIMG3959そして、問い合わせメールを出す前に、振替口座、ゆうちょ口座、銀行口座を何度も確認しなおします。何かのタイミングで、ご入金を見過ごしてしまうことが、ままあるからです。

充分承知しているはずなのに、これで失敗して、お叱りを受けたことが再三ならずありました。今後も皆無とは言い切れません。

ともあれ、その上でお客様に問い合わせメールをお出します。それからさらに3、4日お待ちしたあとで、こちらの場合も、まずはお電話をしてみます。昨日のようなご常連の方は別ですが。

しかし1度で通じなければ、それ以上はいたしません。これはクレジット注文の場合も同じ。なぜなら一定期間経過後は「商品をいったん売り場に戻します」という文面を送っているからです。

もともとは、例のご常連様対策の意味合いも強かったのですが、お互いなるべくストレスを減らそうとして考え出した方法です。

ただ近ごろ、この時間切れ解約が、心なしか増えてきたような気がいたします。ちょっと気になるところです。

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2019年09月23日

不思議なご常連

売上の少ない日(ほとんど毎日ですが)にネットから注文が入ると、まさに干天の慈雨といった有難さを感じます。

そんな某日、8000円の洋書に注文がありました。いそいそと在庫場所へ行き、本を取り出してきてPCに向かい、返信を出そうとしてようやく、ご注文者のお名前に目が行きました。いわくつきの方だったのです。

RIMG395810年以上前、初めは良いお得意さんでした。当時はまだ、先送り後払いという方式を取っておりましたので、ご注文をいただくと即座に発送いたしました。

やがてお支払いが遅れがちになり、督促が度重なるようになりました。そんなある日、父親と名乗る方からお電話をいただき、今回分は支払うが「今後は注文しても送らないように」とのお達しを受けたのです。

その後、小店も先払い方式を採用するようになりましたので、原則どなたさまへも、入金が確認できない限り発送いたしません。1週間程度お待ちする間に再度確認メールをお出しして、なお決済・入金がない場合は一旦注文解約とさせていただいております。

お父上のお達しの後も、その方のご注文は続きました。そしてお支払いただけることもあれば、時間切れ解約も少なからずある、といった時期がしばらくありましたが、やがて時間切れ解約が連続するようになって、ついにご注文自体が途絶えておりました。

今回、調べてみると2年半ぶりのご注文です。それ以前、7回の時間切れ解約が続いておりました。果たして今度はどうか——かすかな期待もありましたが、すでに一週間以上が経過しております。

一応、連休明けの明日まで、お待ちするつもりです。

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2019年09月22日

完璧な空振り

RIMG3952宅買いに行ってまいりました。なにもお引き取りせずに戻ってまいりましたので、正確には宅買いとは申せませんが。

何日か前にお電話をいただき、日を打ち合わせて今朝ということになっておりました。心配された雨もなく、むしろ日が照って汗ばむほど。

確認のお電話を入れたうえで、車を出して、目的地は5分もあれば着いてしまいそうな目と鼻の先。実際、道も空いておりましたので、それくらいで到着しました。

旧山手通りから入るとすぐのマンション。さいわい向かい側が広いコインパークなので、そこへ駐車。安心して本を拝見できます。台車を押して建物に入り、お部屋を呼び出して中へ入れていただきました。

エレベーターを出ると、お客様が部屋から顔を出されました。うながされてお部屋に入れば、日差しが一杯に差し込んだ見晴らしの良い、フローリングのワンルーム。

すっかり片付いて空っぽの部屋の中央に、低いテーブルがあるだけで、その上にダンボール箱が5つ。「こちらがお話しした5箱です」

ひとつずつ開けてみますと、まず最初の箱は講談社の「青い鳥文庫」。それも近年のものではなく、さらにヤケてカバー欠。次の箱からはふつうの読み物文庫で、こちらも多くがカバー欠。ヤケていることはご同様。

ひととおり拝見してから「大変申し訳ありませんが、お引き取りできるものはございません」とお伝えし、すぐに退散いたしました。

「親が遺した文学書が…」ということでしたから、店で売るものでもあればと思って出かけたのですが、あまりにも見事な空振りに、いっそ気分はスッキリ。駐車代の300円も、惜しいと思いませんでした。

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2019年09月21日

届かない本

「初めからツイてなかったんですよ。だからこちらにお願いしたんだけど、お手数かけました」

以前から時おりご来店になり、読み物系の洋書を買っていかれる外国人の方。今回のことで初めてお名前をうかがって、調べてみるとエジプト系のお名前のようです。

冒頭の言葉は、すべて流ちょうな日本語。それで何をお願いされたかと申しますと、何軒かの書店に頼んでも手に入らない本があると、ご相談を受けたのです。

その本はNabokovThe Gift。早く手に入るなら新本で構わないとおっしゃいますので、まずAmazonを調べてみました。するとペンギンのペーパーバックが1500円程度で、プライム「通常配送」と出ておりました。

RIMG3956それでその場で注文し「すぐ届くと思いますよ」とお伝えしたのです。

しかしこの「通常配送」、お客様が帰られたあと送信されてきた確認メールによると「お届け予定日9/26-10/27」となっております。9月5日のことでした。

慌ててキャンセル。その時点ではまだ、お客様の連絡先をうかがっていなかったので、2日後に再来店された際に事情をお話しし、あらためてネットで検索。今度はAbe booksで、3-10営業日という出品を見つけ、それを注文いたしました。9月7日のことです。

今度の返信では確かに3-10営業日で、到着は「9月20日まで」となっておりました。新本のことでもあるし、早目に届くだろうという甘い予測は裏切られ、予定最終日の昨日になっても未着です。

今朝お客様が、この件では四度目となるご来店。まだ着かないとお伝えいたしますと「月曜日から外国に出かけなければなりません」と肩を落とされたあと、最初の言葉になったのでした。

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