2019年11月

2019年11月10日

ピッタリでビックリ

「洋書まつり」の会計残務を、今日の午後になって整理いたしました。

即売展は通常どの会でも、その日のうちに伝票計算をして売上金を分配してしまいます。2日開催なら、初日、2日目と払いを受けます。

しかし「洋書まつり」の場合は、最終日にまとめて売上金を配ります。目録を発行していない分だけ、他の会より売上額も少なく、経費も単純だからです。

それでも、数千枚の値札ラベルを店別に分けて集計し、それを合計した売上額と、レジに溜まった現金との間に違算が生じるのは、ほとんど避けられないことです。

初日、その違算は7700円の現金不足と出ました。少し気になる誤差なので、洗い直しをしたところ7000円の原因は判明。残りの700円は、誤差の範囲。違算金として計上する予定で保留にしました。

2日目の終了後、最終的な現金をレジ担当に集計してもらったところ、分配合計額よりは多かったので、各店への売上金支払いを行いました。

本来なら先に帳簿を締めてから始めるべきですが、何しろ店主には(頼みの助っ人が来なかったものですから)、自分の棚の片付けという重労働が残っております。

そこでともかく皆さんへの払いを済ませて、残りは後で計算することにしたのです。

RIMG4024そして今日、立替金などを含めて締めてみたところ、まったく違算なし。帳簿上の残金と現金残がピッタリと合いました。

これがどれほど奇跡的な事であるかは、即売展会計の経験者ならば、良くお分かりいただけるのではなしでしょうか。

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2019年11月09日

無事終了

会場の後片付けまで全て終わって会館を出ると、午後7時をまわっておりました。

最後の最後で大きな当て外れ。数日前、電話て撤収作業の手伝いを頼んでおいた同業の若者が、ついに姿を表さなかったのです。完全にすっぽかされました。

結局、店主一人で陳列棚の本を、カーゴ3台に積み込まざるを得なくなったのです。バイト代は浮いたのですが、明日以降、 体に残るダメージを考えると、 かえって高くつくことになるかも知れません。

さて今日の二日目、 午前中は例年のように、静かな立ち上がりでした。 やはり今年もいつものパターンか、と思ったものでした。

様子が変わってきたのは午後 、店主が昼食から帰ってきた頃からです。

会場に戻ると、なんだかいつもより入場者が多い感じです。 メンバーの田村書店さんが 、昨夜再度、自店の顧客リストにメールを送ったとおっしゃっていました。

そのおかげかとも思いましたが、どうもそれだけではないようです。

KIMG1193理由はやがて明らかになりました。 新刊輸入書店の皆さんの売れ行きが、 軒並み初日に比べて良くなっているのです。

つまりは新しいメンバーによって、新しいお客様を呼び込んで頂けたというわけです。

おかげさまで二日間の売上げトータルは 、昨年を多少とも上回る結果となりました。

来年以降に新たな可能性を感じさせる、今回の催しとなったと思います。

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2019年11月08日

「洋書まつり」初日

午前6時起床、7時15分に家を出て、同40分店に到着。所用を済ませ8時半過ぎに店を出て、古書会館に到着したのは午前9時10分頃。

玄関の前には既に数人が、開場をお待ちになっているご様子。熱心なお客様がおられるものです。

やがてオープンの準備も整いかけた9時45分過ぎ、玄関のドアが開けられたらしく、会場入り口に張られた赤いテープのところまで、列の先頭が進んで来ました。

さすがに毎週の即売展とは顔ぶれが違うと、あらためて感心しておりますと、先頭集団から聞こえてくるのが日本語ではありません。どうやら中国の方々らしい。

KIMG1187あとから聞くところによると、内山書店さんを目当てにやってきた、同業者(セドリ屋)さん達だったそうです。あまり成果なく帰られたようですが。

お昼過ぎにかけては、いつものように、あるいはそれ以上に帳場は大忙しでした。年に一度のこの催しを目当てに来られ、まとめ買いをされる方が多いためです。

一日が終わってみると、ほぼ昨年と同じような売り上げ。ということは、近年では、まずまずの結果。小店についても、ほぼ昨年並みの成績でした。

要するに成否は、2日目がどこまで伸びるかにかかっているわけです。まだまだお値打ち本はたくさん並んでいますから、一人でも多くにご来場いただきたいと、祈る思いでおります。

余談ながら「セドリ=背取り」は正しくないと「私の日本語辞典」で橋口さんが言っておられました。本に背のなかった時代から、この言葉はあったそうです。

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2019年11月07日

ふつうのこと?

KIMG1189先日少し触れた『辞書になった男 ケンボー先生と山田先生』は、辞書編纂者として名高い見坊豪紀と山田忠雄について書かれた本です。

そのなかで、見坊さんは生涯に145万枚に及ぶ言葉の用例採集カードを残されたとありました。人間業ではないという後継者の言葉も紹介されていましたが、確かに想像するだに大変なものだと思います。

3人のお子さんの思い出も、当然のように作業に没頭する父の姿ばかりのようで、末娘さんの言葉によれば、正月元旦にトランプをしてもらったのが、唯一、子どものころ遊んでもらった記憶だそうです。

なぜなら、その日は複数紙を購読していた新聞の配達がなく、いつものように端から端まで読む、その時間が空くからだというのです。

この話を家人にしたところ、「元旦の朝には新聞が届いていたはずだ」というツッコミを受けました。

そう言われれば確かにそうかもしれません。まあそれなら正月2日ということでもいいわけですが。

しかし家人はさらに続けて「子どものころ、お父さんに遊んでもらった記憶のない子供は珍しくない」と言います。現に店主だって、ロクに遊んでやったことはないではないかなどと、思わぬ方向に話が向かいました。

要するに子を顧みる暇もなく、仕事にかまける親は多いのでしょうが、その誰もが、何事かを成し遂げられるわけではありません。

ケンボー先生の偉業は、誰にも真似られるものではないのです。

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2019年11月06日

あるべき姿

「洋書まつり」に出品する本を、今日の午後、運送屋さんのトラックに積み込みました。

かつてないことです。陳列前日に集荷を終えてしまうなどというのは。しかも積み込んだ量がカーゴに3台半。これも今までにない多さです。

記憶する限り、これまでで一番順調に作業が進みました。例年なら、今日は残業モードで品物づくりの追い込み。明日の午前中に集荷に来てもらい、午後から夕方まで会場設営と陳列作業。いわば突貫工事になるのが常でした。

しかし今年は少しでも早めに準備して、前日、当日の負担を減らそうと心掛けました。こんなことを考えるほど、体力の衰えを自覚しているわけです。

RIMG4032いずれにせよ店に山積みになっていた本を運び出したおかげで、ひさびさ通路がゆったりいたしました。棚の上から下まで、すべての本を見ることができる。これがあるべき姿なのは言うまでもありません。

そうは言っても、完全に通路の本が消えたわけではありません。それどころか、まだ下の方が見えない棚がたくさんあります。

しかも、考えるだに恐ろしいことですが、「洋書まつり」が終わった暁には、また大量の本が戻ってくるはずです。あたかもダイエットのリバウンドのごとく、以前よりさらに狭苦しくなるのでしょうか。

飛ぶように売れて、戻りがほとんどない。そんな夢のようなことは起きないでしょうね。

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2019年11月05日

読書週間は続く

神保町の駅を出て靖国通りを歩くと、祭りの後の寂しさが漂っているかと思いきや、お昼時だったこともあって、人の賑わいはいつもどおり。

祭り疲れでお休みにした古書店もあったのですが、食べる店を探し歩く通行者にとって、神保町は本の街でなく食の街。本屋だけで出来上がっているのでないことが、今更ながら分かります。

試みに、行き交う人に「東京古書会館はどこですか?」と尋ねて、果たしてどれくらいの方が答えられるでしょう。

店主がその古書会館に向かったのは、もちろん洋書会のため。出品は少ないだろうと予想して行ったのですが、そして確かに多くはなかったのですが、地方から西洋古典の一口が入っていて、少ないなりに形はついておりました。

これが今日でなければ、店主ももう少し入札する気分になったはずです。しかし、もし落札すると明日のルート便で運ばれてきます。

RIMG4026目下店内は「洋書まつり」に出品する本で、棚の下半分は隠され、通路も狭められている状態。収納する余地もなければ、整理する時間もありません。

指を咥えて、とまでは行きませんが、入札を我慢。結局、ただ見に行っただけに終わりました。

さて「青空古本まつり」は終わりましたが、読書週間はまだ続きます。なんでも11月9日までとか。まさに「洋書まつり」がそのフィナーレを飾ることになるわけです。

沢山のご来場があることを、心より念じております。

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2019年11月04日

歴史に学ぶ

昨日とは打って変わって、あたりは静かです。昔どおりの、駒場の休日が戻ってきたよう。

静かなのは店だけでなく、「日本の古本屋」も全くの音なし——と嘆いていたら、午後になって27時間ぶりに1件、注文が入りました。丸一日以上経ってです。

先月末、10月29日から31日までの間には45時間、丸二日近くにわたって無注文の状態が続き、家人などは「どこか故障しているのではないか、尋ねてみたらどうか」と言い出す始末。

この時は店も暇でした。今回も同じですが、そうなると先行きの不安が倍加される思いです。

今朝目が覚めたのが、まだ起きるのには早い時間でしたから、タブレット端末で「江戸時代の古書の流通」第4回(最終回)を聞きました。もとはNHK第2の「私の日本語辞典」で放送されたもの。

〈らじるらじる〉の《聴き逃し》なら、放送から8週間程度は配信しているようですから、まだしばらくは「古書学者」橋口侯之介さんの話を聴くことができます。

今朝の話に「明治20年問題」という言葉が出てきました。

橋口さんの著書を読めば、詳しいことが分かるのでしょうが、その年代を境に江戸の本屋が姿を消していった。そのあたりの歴史を、もっとよく研究するべきだというようなことを言っておられた気がします。

RIMG4027木版から活版へ、江戸幕府から明治政府へ、技術も政体も大きく変化する中で、古書の流通が影響を被らないわけはありません。現在以上の激変にさらされた時代が、過去にあった。

そこから学べることがあるのではないか、という意味だろうかと、勝手に解釈したのですが、機会を見つけてご著書を読んでみたいと思います。

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2019年11月03日

税に馴らされる

RIMG4029お出かけには快適な気候の連休となり、駒場あたりでも、ふだんの休日より人の流れが多かったようです。

店に入ってこられるお客様も初めての方が多く、おかげで「お荷物を置いてください」と、声をかける回数も近頃では最多でした。

そういう中にも、ネット検索でヒットした本を探しに、つまり小店を目的にお越しいただいた方も何人かいらっしゃったようです。昨日今日と、平日よりは、いくらかましな売り上げでした。

10月の売上がひどすぎたとも言えます。お天気のせいだとか、消費税値上げのせいだとか、そんなところに理由をこじつけられれば平和ですが。

消費税といえば、昨日ご来店のお客様から聞いた話。先月から、いきなり表示価格に10パーセントの税を上乗せするようになった古書店があるとか。なかなか大胆です。

今までは税金分をサービスしていた、ということなのでしょうか。もうサービスも限界だというわけでしょうか。つまるところ全商品を1割値上げしたことになります。便乗値上げと言われても仕方ありません。

しかしお客様は淡々としたご様子で「店がなくなるよりマシです」と、受け入れておられるようでした。そんなことで支持を失うような店ではない、ということでしょう。

確かに100円の文庫が110円なら買わないということは、あまりなさそうです。アンケートなどを見ても、消費者は次第に消費税に馴らされてきているよう。それなら小店もやってみますか——というのは、ほんの冗談です。

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2019年11月02日

経営の謎

昨日は明治古典会が終わったあと、いつものメンバー5人で会食したのですが、中の一人が10月30日生まれ。そこで月は変わってしまいましたが、お誕生会ルールを適用し、残り4人で割り勘といたしました。

店は「和亭かもん」。名前どおり和風の小料理店で、通りをちょっと入った場所にあり、新しく小ぎれいな建物のため、一見高そうに見えるのですが至ってリーズナブル。煮物などがおいしいお店です。

RIMG4023誕生日の彼は、これで古希。店主より4カ月ほど年長ということになります。その彼と、もう一人の、こちらは店主より3歳ほど若い仲間と二人で、近く西海岸へ旅行に出かけます。

毎年一度の恒例となっていて、いつもはマカオなどもう少し近場なのですが、今年は4年振りの西海岸。ワンクラス上のプレミアムエコノミーという席を取り、それでも5泊7日で旅費宿泊費合わせて20万円を切るといいます。

外国旅行も随分と安く行ける時代になったもので、エコノミーなら数万円というチケットもザラにあるのは、ご承知のとおりです。

別の一人は、最近、別グループでフィジーに行ってきたのですが、この航空運賃は往復で6万円だったとか。それも格安チケットというわけでなく、ネットで普通に表示されている料金だと言います。

ノーマル運賃というものがありますが、それを調べてみると、高いことに驚きます。誰もそれを払わないような運賃を、どうしてノーマルというのか不思議ですが、たとえば片道3万円の飛行機代で、なぜ経営が成り立つのか、そのほうがもっと不思議です。

古本屋が食えていることの方が不思議だ、という説もありますが。

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2019年11月01日

ロングランの余波

明治古典会に向かうため、神保町駅の階段を上って靖国通りに出ると、ちょうどお昼時ということもあったでしょうが、人通りがいつもより多い。

特に向かい側の歩道には「古本まつり」の露店が並んでいるため、一層混み合っているように見えました。

それでも市場に着いたとき、神保町のある三代目と出くわしましたので「賑わってますか?」と尋ねたところ、返ってきた答えは「毎年人が少なくなっているような気がします」というもの。

一方、その彼より10歳以上若い別の三代目に、夕方の市場で同じ問いかけをすると、「今日あたりは、まあ結構人が出てましたね」。

RIMG4001立ち上がりの金曜日を除けば、途中火曜日に降られた以外は、暑くもなく寒くもない良いお天気が続いています。11日間というロングランの中で、明後日の日曜日にやや不安があるものの、全体としてはお天気に恵まれたと言えるでしょう。

露店という形態から、降るなら一日降ってくれる方が骨休みになって助かるわけです。

お天気次第のリスクを少しでも減らすために、次第に長期間の開催となってきたのですが、そうなると途中休める日がある方がありがたい。その点では、初日の雨は困ったでしょうが、あとは理想的な展開かもしれません。

長い「青空古本まつり」が月曜日に終わると、その週末が「洋書まつり」。お客さんに購買意欲が残っていることを願います。それとも洋書を買う人とは客層が異なり、影響は少ないでしょうか。

konoinfo at 21:47|PermalinkComments(0)
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