2020年01月

2020年01月31日

ほっとひと安心

RIMG4105月末だからでしょうか、ネット注文の決済が立て続けに入り、昨日の発送以降から数えると合計9件。小店としては、めったにない多さで、午前中、その荷造りに追われました。

さらに、店内に積み上がってしまった本を少しでも片付けようと、まずセット売りするプレイアード叢書2点をデータ登録。写真を撮って、本の状態を確認してなどと、それだけで30分近くを要してしまいました。

そんな最中に「引き取ってもらえますか」と、お客様。店主と同年配の男性が2つのバッグから取り出されたのは、ほとんどが昭和末期の函入り小説ばかり十数冊。なかに1点だけ、どうにか売れそうな本がありましたので、とっさに値をつけてお引き取りしました。

しかしあとでよくよく眺めると、その1点が売れたとしても引き合わない勘定です。焦って値を付けたのは明らかに失敗。まあ大した金額ではなかったのですが、在庫を増やしてしまったことを後悔いたしました。

そうこうするうちお昼になって、明治古典会へ。今日はフリ併用の特選市ですが、相変わらず出品点数は少なめ。店主の気を惹くものは見つかりません。

それよりも店主の気がかりは、昨日運んだ預かり商品の入札状況。預かったのは、ある道具屋さんからなのですが、その仕入れに際して相談を受けた時、少し強めの値段を伝えてしまったのです。

万一損をかけるようなことになっては面目ありません。結果が出るまで心配でしたが、どうにか指値ぎりぎりで売れてくれて、ひと安心いたしました。

夜、会食仲間に1月生まれがいて、そのお誕生会。特別なことはありません、割り勘免除というだけのこと。来月のどこかで、店主の誕生会も持たれる筈です。

konoinfo at 21:09|PermalinkComments(0)

2020年01月30日

生まれる前の本

今朝は、預かり本を明日の明古に出品するため、久々、車で古書会館に行ってきました。

お天気は良く、道も空いていて、行って帰って約1時間20分。気持ちの良いドライブでした。これで預かった本が良い値で売れてくれれば言うことなしですが、そううまく問屋が卸すかどうか。

店に戻って洋書の片付け——と行きたかったのですが、その前にやることができました。実は昨日、駒場の某先生から、段ボール3箱のお持ち込みがありました。昨日の店主のセリフそのまま「捨てるには忍びない」と仰って。

朝のうちに、お引き取り価格をメールしておいたら、戻るまでにお返事をいただいていて、「これから追加を持っていくので、合わせてお願いします」とのこと。

お昼から午後にかけて都合6箱、研究室の学生さんが台車で運んで来られました。大きめの箱ですので、昨日と今日合わせて9箱の本は、取り出すと結構な量です。

RIMG4111ふだんでも置き場に苦労するところですが、何しろ昨日届いた洋書2カーゴ弱が、すでにほとんどのスペースを占拠しております。ついに、通路の両側の棚を塞ぐ羽目になりました。

先生の本ですが、大部分が80年代前後の教養書、もしくは研究書。その意味では良い本ばかりなのですが、売れるかというと正直なところ、かなり苦戦が予想されます。

考えてみれば、今の学生さんが生まれる遥か以前の本ばかり。例えば店主が学生のころなら、昭和初めの出版物にあたるわけです。どれほどの人が興味を持つでしょうか。

明日は一日、ほぼこのままの状態です。ご来店の方には、ご不便をおかけしますが、あらかじめご了承ください。

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2020年01月29日

ひとまず押し込める

お昼過ぎに組合ルート便が着きました。いつもより早めです。その分、片付けの時間が取れて助かりました。

店の中までカーゴを運び込んでもらい、降ろして床に積み上げるまでは、たいして時間も掛かりませんでしたが、積み上がった山を見て思わずため息。

RIMG411040cm程度の長さに縛った本が約40本。そのうち15本ばかりは十文字に縛られていて、それが昨日のうちに選り分けの済んだ分です。つまり、残る25本ほどは未選別のもの。

まずはそれから手をつけました。残す本、処分する本、昨日と同じ要領で選りはじめたのですが、どうしても昨日より基準が緩くなります。

そもそもが、小店の専門(としたい)分野の一口だったことから、あえて大山にも札を入れたのでした。1冊ずつ目を通していくと、美術、美学と無関係の本は殆どありません。選別は至難の業。

そこでヨゴレの目立つもの、ヤケの強いものは、興味深いタイトルであっても、まず処分の対象にしたのですが、そのヨゴレやヤケの判定が、徐々に甘くなってきます。いつでも捨てられると思うと、つい取っておくほうに回してしまうのです。

欲と言えばそれまでですが、捨てるに忍びない。15本ほどを選別して、処分を決めたのは6本程度でした。

昨日選別済みのもの、今日まだ手をつけられなかったものを、あわせて一旦、店の裏に押し込みました。今日残すことに決めた9本ばかりは、店の通路に積み上げです。

明日から整理に専念できれば良いのですが。

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2020年01月28日

いすかのはし

世の中ままにならないものです。

明治古典会で落札したカーゴ2台、今日の洋書会に出品して、売れないまでも、不要な本を処分するつもりで出かけました。

市場に着いてみると、前回までの閑散ぶりが嘘のよう。一口、出品があることは聞いておりました。カーゴ4台ほどだとか。それで店主のと併せても、ちょうど良いくらいの分量だろうと想定していたのです。

しかし、とてもそんな量ではありません。仲間に確かめてみると、急きょ増えてカーゴ11台!になったのだとか。しかも、別に飛び入りの口がカーゴ2台。さらに店主と同じく、明古の落札品から、おそらく必要なものを抜いて、残りをカーゴ1台出品された方もおられました。

これではどう見ても、店主の2台を仕分けしている時間はありません。第一、並べる場所さえなさそうです。すぐあきらめて、当番本来の役目である、仕分け作業に参加することにしました。

手分けをしても、さすがに13台というのは大量です。仕事なかばで昼食。それからまた再開して、どうにか会場の準備ができたときは午後1時を回っておりました。

RIMG4108店主が自分の荷物の整理に取り掛かることができたのは、それからです。褒められた話ではありませんが、会場の片隅を借りて、少しでも持ち帰る荷を減らそうと分別を開始。ほぼ3時間をかけて、ようやく全体の3割程度を選り分けました。

それでも、今日また新たに落札したものも僅かながらあって、結局カーゴ目一杯2台が、軽く2台というくらいに減らせただけです。

明日コショタンで届いたら、さてどこに置きましょうか。

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2020年01月27日

明古の百年史

先週の金曜日、明治古典会の市が終わったあと、会長経験者を中心に9名で、座談の場を持ちました。

『東京組合百年史』に出稿を求められている「明治古典会史」の、材料にしようとの目的だったようです。こちらは店主の担当ではありませんから、何をどのように書く構想なのか、まったく知らされておりません。

ただ洋書会でさえ、50年を8頁にまとめるには、限られたトピックに絞らざるを得ませんでした。もっとも資料などが乏しいので、長々書けと言われても、初めから無理ではありましたが。

RIMG4107明古の場合は、その気になれば色々と参考になる資料も見つかりそうです。しかし割り当てられている頁数はどの会もほぼ同じなので、取捨選択に悩むことでしょう。

座談の進め方は、年を追って回顧するのではなく、記憶に残る人物について語り合う形で進められました。ある意味では賢明な方法だったと思います。編年式では、とても8頁程度にまとめるのは困難でしょうから。

しかしながら、いわゆるレジェンドということで、弘文荘反町さんや、鶉屋書店飯田さんを筆頭に、この50年というより、それ以前に活躍された方々の思い出話ばかりになってしまったのです。

これをどう使って明古の50年をまとめられるのか、他人事ながら心配です。そもそも、締め切りを大幅に過ぎているのではないでしょうか。

百年史の、前途多難を思うのでした。

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2020年01月26日

リースアップ

前触れなくやってきたのは、トヨタモビリティ東京と社名を変えた、ディーラーの営業スタッフさん。

定期点検時期でも、まして車検の時期でもないのに、何ごとかと思って待ち受けると、手に持った封筒からパンフレットを取り出して「新車のお知らせです」。

現在店主が乗っているアクアが、今年の5月でリースアップになります。そこで、その時点で新しい車に乗り換えると、新たな負担もなく、リース料金は今のままで乗り続けられるというお話。

RIMG4096突然の提案なので、まだその新車というのが、アクアと比べてどんな利点、欠点があるのかも調べておりません。聞かされたのは、ただ「安全装置が充実してます」ということだけ。

漠然と、この先どうしようかと考えてはおりました。いわゆる高齢ドライバー問題です。どこかで運転を止めるべき時期が来ることは、間違いありません。それをいつにするか、やめてどうするか。

そんな話をすると「それなら余計に、こちらがおススメです。アクセル踏み間違いもサポートしてます」と、すかさずセールストーク。

「おかげさまで売れ行きが好調ですので、いまご注文いただいて丁度、5月のリースアップに間に合うくらいです」

「ともかく家族と相談しなくては」と口にすると、「もちろんです」と、封筒ごと店主に渡して帰られました。

5年など、過ぎてしまえばあっという間ですが、この先何年というのは、考えにくい年齢になってきました。

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2020年01月25日

定例会議2020

ふと気まぐれを起こして、いつもと違うルートで出かけました。木曜日のことです。

行先は都営三田線の白山駅から徒歩数分のあたり。神保町で乗り換えですから、普段どおりの半蔵門線利用で何も問題のないところ。

その日は井の頭線を逆方向に明大前まで行き、京王線から都営新宿線を経由して行ってみたのです。時間的には、やはり半蔵門線の方が早い。いくらも変わりませんが。

RIMG4099良い点もありました。乗換の距離が短くて楽です。渋谷駅の乗り換えは、信じられないほど遠くなった銀座線よりは近いのですが、充分歩かされます。神保町駅での乗り換えも、都営同士なので改札を出なくて済みますし、その分、運賃も安い。

白山で用を済ませてから、TKI事業部定例会議に向かいました。事前に連絡はしておいたのですが、30分の遅刻。

着くと「日本の古本屋」という語で広告を出してみた、その成果分析をやっていました。ここしばらく「日本の古本屋ならAmazon」といった、嫌がらせのような表示に悩まされていたことへの対応です。

それなりの効果はあったと見られ、しばらく続けることになりましたが、こうしたことはイタチごっこのようなところがあり、費用のかけ合いになれば勝ち目はありませんから、知恵を絞って対策をたてる必要があるでしょう。

そのほか例によって、課題も話題も次々に出て、あっという間の4時間でした。

帰りは素直に、半蔵門線を利用しました。

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2020年01月24日

新店開拓

明治古典会は久々の3、4階、2フロアー開催でした。それでもまだ、満杯とまでは行きませんが。

会場について4階から見て行くと、洋書がたくさん出品されています。それもどうやら美術系。研究書というより参考書といった白っぽい本が多く、店売り向きです。言い替えると、あまりネット向きではない。

RIMG4097つまり、入力の手間をかけるほどの値をつけられる本が多くない、ということですが、といって安く店に並べても、早く捌けてはくれないのが、洋書の辛いところです。

とはいえ美術系となると、見過ごすわけにもいきません。冷静に値踏みをしながら順を追って入札を始めますと、思ったよりずっと大量に出品されていました。

日本書と合わせるとダンボール2百箱以上、今日一番の大口だったようです。聞くところでは、急逝された美術大学の先生の蔵書だとか。

幸か不幸か、落札できたのは、入札したうちの半分程度。それでもカーゴ2台近くになってしまいました。今度の洋書会で、少しスリムにしなければなりません。

珍しく入札に時間がとられ、お昼に出かける時間が少し遅くなりました。若手同僚の提案で、いつもの「たんぽぽ」ではなく、古書会館のすぐ脇にできた中華料理店「みこころ」へ行ってみました。無添加チャイナと銘打って、食材の安全性にこだわっている店のようです。

提案した若手によれば「すぐには潰れて欲しくない」店だということで、応援の意味を込めて出かけたのですが、穏やかな味で、店主は割りに気に入りました。

客の入りも「だんだん良くなっているようだ」とのこと。長続きしてくれるでしょうか。

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2020年01月23日

猫に鰹節(その2)

その夜、家に帰ってから、家人に千円の本について尋ねると、古い本を1冊売ったことは良く覚えておりました。

ところで家人は、他人の顔を覚えるのが大の苦手であると自認しています。道ですれ違った人に挨拶されて、どこのだれかが分からないというのは始終だそうです。

そんなわけで、仮にその人物がもう一度店に来ても、きっと分からないだろうと、初めから諦めておりました。

しかしせめてどんな年恰好の、どんな雰囲気の人物だったかくらいは知りたいのが人情です。念のため尋ねました。知ってどうなるわけでもありませんが。

RIMG4101すると家人の口から出たのは、意外な答えでした。良く店に来られ、来るといつも長い時間かけて本を探し、何かしら買っていかれる人なので、また来られれば分かるというのです。

もうずいぶん長い間の、ご常連さんだそうです。その来店が、決まって火曜日の午後なので、店主がお目にかかることは、ほぼないわけです。それでも家人に言わせると、少なくとも一度は居合わせ、値段のついていなかった本に値をつけて、お売りしたことがあるのだとか。

そんな良く見知った方の「犯行」だとすると、ますます対応が厄介になりました。

黙って見過ごすというのも癪に障ります。かと言ってご当人を糾弾するようなことも、したくありません。下手な言い訳を聞かされるのは、もっと辛い。

盗人を捉えてみれば——というやつですね。

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2020年01月22日

猫に鰹節(その1)

随分前に市場で仕入れたまま、しまい込んであった明治期の語学書7点を、ようやく値付けして、χ君に「日本の古本屋」に登録してもらうつもりで、値段だけ書いたラベルを一冊ずつに差し込み、他の本と一緒に、帳場近くの棚の前に積みました。

その後、先に入力してもらいたい本が出来たため、家人にそう言づけて、市場に出かけました。昨日のことです。

市場から帰ってχ君の仕事の捗り具合を見、続きを頼もうかと積んでおいた語学書に目をやると、誰かが手を触れた様子です。こんなところに置いたままにしておくべきではなかったと、手に取った拍子に一冊の表紙が開き、挟んであったラベルが見えました。

RIMG41025千円と書かれていますが、その本にそんな値をつけた覚えがありません。調べてみると、その値をつけた本が、なくなっていることが判明しました。

ふと気づいて伝票差しを調べると、書名も著者名もない千円のラベルが刺さっております。どうやら何者かが伝票を差し替えて、買っていったと思われます。

χ君に尋ねると、心あたりはないとのこと。おそらく家人が店番をしている間のことでしょう。もちろん責められるべきは店主の迂闊さ、その不用心にあることは言うまでもありません。

それにしても、誰でもが興味を持つような本ではありません。仮に物珍しさで触れてみることはあるにしても、値札を差し替えてまで手に入れようと考える人は、かなり限られるはずです。無防備に置かれた鰹節を、たまたま通りかかった猫にさらわれたようなものです。

そうだとして一体どんな人物か、その年恰好だけでも覚えていないだろうかと、家人に尋ねることにしました。

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