2020年02月

2020年02月29日

マスクショック

何という恐ろしい世界に、私たちは暮らすことになってしまったのでしょう。

新型ウィルスではありません。たちどころに広まるうわさやデマ、それに振り回される社会構造が恐ろしいのです。

RIMG4134昨夜、仲間と食事をしているさなか、家人から「トイレットペーパーやティッシュ、どこにも売ってない!」というLINEが入り、まさかと思ったものでした。

あったら買って帰って欲しいという要請を受け、店に戻ってから隣のコンビニを覗くと、ティッシュは棚に積まれていましたが、その下段にあたるトイレットペーパーの棚は空っぽ。

たまたま店にストックが少しありましたので、それを家に持ち帰りました。当座の必要は賄えそうです。

それにしてもなぜ、とニュースを追ってみると、誤った情報がSNSで拡散したためと分かりました。オイルショックから半世紀、人は少しも賢くなっていないばかりか、デマ拡散のスピードや規模はけた違いに大きくなっています。

また、不安に駆られると、人は理性を保つのが難しくなります。少し前にあった福岡市の地下鉄で、マスクをしていない男性がせきをしたとして、乗客が列車を緊急停止させたという騒ぎ。冷静に考えれば、長く一緒に閉じ込められることになるわけで、その方がよほど危ない。

そんな冷静さを欠いた判断を、どこかの権力者が下さなければ良いのですが。

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2020年02月28日

憂さを晴らす

毎日うんざりするような新型ウィルス騒ぎです。

零細な自営業としては、果たしてどの程度の影響を受けているのかさえ定かではありません。ご来客が少ないのは毎日のことですから。

KIMG1326ただこの時期、年度末ということもあって、研究費消化のご注文が、小店あたりでも僅かながら入ってきて、いわば干天の慈雨といった趣きで、ささやかな恩恵にあずかっております。

今朝も、そんなご注文の荷造りを一つ二つ済ませてから、会館に向かいました。

明治古典会は月末特選市。振り市も行われて、通常市よりは華やいだ雰囲気でしたが、まだ本来の出品状況とは言えません。今年に入ってから、いま一つ勢いが出ないままですが、ここへきてのコロナ騒動が、さらに先行きの見通しを暗くさせるようです。

そんななかで、ささやかなラッキーもありました。市会後の毎度の食事会。今夜の会場となったのは、予約さえ取るのに苦労する『金剛庵』。

実は仲間の一人が二週間前に予約を入れたところ、今日は満席と断られておりました。それが最近の世情から、ひょっとしたらと、先週、再度尋ねて見たところ、一ヵ所だけ「小上がり」が空いているとのこと。ともかく申し込んでもらったのです。

ところが今日、午後6時過ぎ店に入ると、「空きができたから」と、椅子席へ案内してくれました。おかげで、足腰の痛むことを気にせず、ゆっくり過ごすことができたという次第です。

「キャンセルが続いて」と嘆く女将さんでしたが、やがて店内は満席。楽しげな歓談が周りから聞こえ、少し憂さが晴れたような気もいたしました。

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2020年02月27日

襖の引手

家人から訂正が入りました。仏壇処分の件について。

正しくは、通常引き取りの場合、8万円というのが相場だそうです。それに対して1万8千円で引き取りますというところがあり、ただしその場合は3万5千円のミニ仏壇を購入するのが条件。それでも、これなら合計5万3千円なので、まだ安上がりだという話。

仏壇はともかく、大型の家具類も、昔はいくらかでもお金になったものが、今やお金を払って引き取ってもらう時代です。もちろんアンティーク家具などは別として。

家具ならそのあたりの事情は、世間の方もよく理解されているはず。しかし、こと本となると、ほとんど家具に等しい大型の美術全集や百科事典などの処分に、お金を払おうという方は、まずおられないでしょう。

それはひとつには、本の場合は資源ゴミとして、無料で処分できる方法があるからです(本屋が処分する場合は事業ゴミで有料ですが)。それで古本屋の側も、あえて「いくらいただきます」などといわなくとも、引き取りをご遠慮すれば済むわけです。

しかし古紙の相場は、最近かなり下がってきていて、何よりの証拠に、資源ゴミ回収の日に、先回りして持ち去る連中がほとんどいなくなりました。少し相場が良かったころは、あっという間に持ち去られたりしたのですが。

この先、さらに相場が下がり、紙類の処分が有料化されるような時代でも来たら、KIMG1329我々の商売はどのように変わっていくのでしょうか。

襖の引手に骨董価値を見出すような仕事になるのでしょうか。

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2020年02月26日

捨てがたいもの

KIMG1310必要に迫られて、家の片付けを始めております。

今さら断捨離でもありませんが、悩んでいてもきりがない、ともかく処分しなければということで手をつけ始めてみると、困るのはいわゆる粗大ゴミ。

一度、立方体の蓋付きボックスを5個、苦労して潰し、折畳んで縛ったうえで、不燃ゴミの日に出しました。厚紙製ではあったのですが縁に金具を使っていたからです。

しかし夜になって家に帰ると、ゴミ集積場所にそのまま残されていて「これは粗大ゴミです」と書かれた、目立つ紙が貼られておりました。

一辺でも長さ30cmを超えるものは粗大ゴミになるそうで、その箱は確かにそれ以上の寸法。また、大きさによって廃棄料金が異なるのですが、その大きさというのは潰した大きさではなく、原形の寸法で算定されると知りました。

家具などを自分で分解しても意味がないわけです。

家具と言えば仏壇は、なかなか廃棄しがたいものです。心理面ばかりでなく、物理的にも重くて動かせない。

それで専門業者さんに引き取ってもらおうとすると、最低でも5万円ほどかかると聞きました。ところが、4万円ほどのミニ仏壇を購入すると、引き取り料はサービスになるのだとか。

廃棄しがたいという言葉は、本の場合にも良く聞きます。しかし今のところ「引き取り料をいただきます」とは、なっていません。幸いなことだと思いますが、そう申し上げたいケースだって、まったくないわけではありません。

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2020年02月25日

一週間の様子見

午前中店で仕事。

その間に花粉症に苦しむ家人が、意を決して下北沢の目医者さんに出かけました。早めに行けば店主が出かけるまでには戻れるだろうという算段。

やがてLINEが入り「診察は5番目だが、小田急線が不通だとかで先生が来ない」と知らせてきました。それから30分もしないうちに、すごすごと帰店。いつ来るか分からないので、待っていられなかったとのこと。

気の毒な家人に店を任せ、昼から洋書会に。

洋書会はまずまずの量でしたが、量の多いものは自粛中です。一点ものに、興味をひかれる出品が一つあったので入札。無事落札。それが本日の成果のすべてでした。

KIMG1308開札が始まる前の時間に理事長が市会場に顔を見せ、二人して6階に上がって、来月開かれる予定の合同役員会について、打ち合わせ。

3月は定例の会議に加えて、組合の中間決算報告があります。そしてそのあとに懇親会、というのが恒例のパターンなのですが、時期が時期だけに、これが悩ましい問題となってきました。

参加人数は60名ほどを予定していて、立食式です。不特定多数というわけではありません、見知った連中ばかりですが、屋形船の例もあります。どうしたものか。

結論は一週間持ち越し。というのは、いまキャンセルしても、キャンセル料は50%だとか。状況の変化を見極めたうえで、なるべく(お互いの)損害の少ない形で決着させようということになったのです。

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2020年02月24日

歳のせいには

KIMG1324昨日の夜、店を閉めてから車で家に向かう途中、ふいにあることが気に掛かりはじめました。

帳場の足元に置いてある電気ストーブ。そのスイッチを切っただろうかということです。

こういう時の常として、思い出そうとすればするほど、記憶があいまいになっていきます。

日中つけていたことは間違いありません。暖かな日でしたから、ドアを閉めただけでエアコンはつけませんでした。開けておいてもいいくらいでしたが、家人が花粉症で苦しんでいるので閉めたのです。

それでもじっと座っているとさすがに足元が寒く、少なくとも夕方には、スイッチが入っておりました。店を閉める作業に入る前に、それを果たして切ったか。いくら考えても、答えは出ないまま。

結局どうしたかと申しますと、家に戻って晩酌抜きで夕食を取ってから、もう一度店に確かめに行きました。不安を抱えたまま一晩過ごすよりましですから。

ストーブは当たり前のように消えておりました。

『中島文雄教授還暦記念論文集』(研究社・1965年)のおしまいの方(第3部)に、朱牟田夏雄先生の「記念論文集の隅っこに」という小文があります。

なぜそんなものを読んだかの説明は省きますが、その中に中島先生が斎藤勇先生の古希を祝う集いの席で「七十などはこの頃ではそう珍しくない、人生七十近ごろ多し…近ごろ多しだからコキではなくキンタの祝い」と挨拶をされたことを紹介しています。

受けたかどうかは定かではありません。しかし斎藤先生の古稀というと一体いつ頃だろうと調べてみたところ、1957年だと分かりました。

物忘れを歳のせいにはできませんね。

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2020年02月23日

桁数にざわつく

先日の明治古典会で、休憩時間に1冊の即売展目録が、仲間内の話題になりました。来る3月20〜23日に開かれるという、『国際稀覯本フェア2020』の出品目録です。

ABAJ(日本古書籍商協会)が主催し、国内20店、欧米11店が参加するというブックフェアーですが、出展するのは、いずれも稀覯本や自筆ものを扱う有力店ばかり。もちろん海外からの出展も、ほとんどが著名な一流店です。

ですから目録に掲載されている商品も、ふだん見かけることのないような、選りすぐりの書物揃いなのですが、中にひときわ同業たちをざわつかせた本がありました。

KIMG1325ざわついた理由はそこに記されていた価格。2を頭に数字が9ケタ。もちろん後ろの方はゼロが並んでいるのですが、指を折って数え、それが億の単位であることを確かめるのでした。

その本の題名は De Revolutionibus Orbium Coelestium 『天体の回転について』1543年刊の初版本。あまりにも有名なコペルニクスの天文学書です。

解説に目を走らせた限りではcrisp copyという文字も見え、とても状態の良い本らしい。世界を変えた1冊に数えられるほどの、道具でいうなら「大名物」。ということで文字通り、天文学的な値段にもなるのでしょう。

同じく本を扱っていても、古本屋というよりは美術商、貴金属商のレベルで、ほかの錚々たる古書店の頁を埋めていた何百万円、何十万円という本さえも、ずいぶんお手頃価格に見えてしまうのでした。

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2020年02月22日

三連休でしたか

昨日、明治古典会に出品した本は、大まかにいうと日本中世史関係の学術書、参考書、史料集といったものです。

結果として、予想していたよりずっと良い売上高になりました。それは学術書に比較的新しいものが多かったからです。そして予想していたとおり史料集は、ほとんど値がつきませんでした。

とりわけ厳しかったのが、県史、市史といった地方史関係です。揃っているものなら、まだどうにか札は入るのですが、1冊の定価にも満たない程度の価格。しかし必要な巻だけ買い求められたものは、まとめて山にしても買い手が現れませんでした。

全体量の半分以上がそうした史料系でしたから、実際に値になったのはカーゴ2台分ほど。そう考えると、まずは上首尾。先生にもご納得いただけると思います。

KIMG1305夜、いつもの仲間と、しばらく行っていなかった蕎麦屋さん『柳屋』で食事。3品ばかりつまみを頼んだだけで、〆の蕎麦までおよそ2時間、熱燗とウーロン茶で話し込みました。

店を出て解散。高円寺まで行く2人と一緒に半蔵門線に乗り込み、九段下で別れを告げ、メールを確かめようとバッグを開けると、スマホが見つかりません。あわててコートやズボンのポケットを探るのですが、やはりありません。

どうやら蕎麦屋さんに置き忘れたらしい。すぐ引き返すことにしましたが、半蔵門駅までが長いこと。降りて反対行きに乗って、神保町駅へ舞い戻り、改札で事情を言ってPASMOを精算。

店まで辿りついたときは午後9時を廻っていたのですが、幸いなことにまだ開いていて、「忘れ物を」と言うとすぐ奥から、女将さんが笑顔で出て来られました。手に店主のスマホを持って。

「良かったです。明日から三連休ですから」そう言わて、初めてそのことに気がついたのでした。

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2020年02月21日

レアな歳

KIMG1313昨日めでたく(?)古稀を迎えました。気のせいか、今朝、市場に出かけるのも足が重い。階段を上り下りしながら、これが寄る年波というものか、などと感じた次第です。

今日は明治古典会に出品があり、その仕分けは基本的に会にお任せなのですが、まるで顔を出さないわけにも参りません。午前中に会館へ向かいました。

10時半に到着すると、カーゴ4台の本はすでに平台の上に積まれ、仕分けもあらかた済んでいる様子。何かできることはと見まわして、出品封筒に書名を書き入れる作業を少しばかり手伝いました。

この本を引き取りに行ったのは昨日のことです。昨年末にご依頼があったT大学研究室。

部屋の両側に天井まである棚が並び、そこに整然と収まっている本を、カーゴに積み込むという作業。棚の本数にして9本、カーゴ5台程度と踏んでいたのですが、実際積んでみるとピッタリ4台で収まりました。

少し前までならこの程度の量は、運送屋さんと二人で難なく積み込んでいたのですが、今回は、このところの腰の状態を考えて、助っ人を一人お願いしてありました。明古の経営員をしている若手です。

以前からよく知っている同業の息子さんで、たしか彼がまだ高校生の頃、パルコの催事を手伝いに来たことがありました。なぜか店主もそれに参加しており、その時に言葉を交わしたことを覚えております。

その彼の働きで、店主はほとんど作業らしい作業をせずに済んだのですが、それでも疲れが残らなかったわけではなく、今朝の体の重さにつながったのでしょう。

齢に応じた働き方を心掛けねば、と思います。

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2020年02月20日

怖がりマスク

このところの暖かさで、にわかに花粉の飛散が増えたと、家人が焦っております。

KIMG1309焦っている一番の要因は、マスクが買えないこと。

2、3日前、手持ちのマスクが切れたと、隣のコンビニへ行きました。帰ってきて呆れたように「全然売ってない」。すでに世間では周知のことを、はじめて知ったかのごとく申すのでした。

これまで家人は新型コロナウイルス騒ぎに対して、とんと無関心で、「世間は騒ぎ過ぎ」だと、ニュースなどもあえて見聞きしようとせずにおりましたから、マスクの払底が、そこまで深刻だと知らずにいたのでしょう。

店主はもう少し人並みに関心を払っておりましたから、コンビニで買えないことに驚きはしませんでしたが。

それでも異様だとは思います。 町を行く人のマスク率の高さ。 何より皆、そのマスクを一体、どこで手に入れておられるのでしょう。

もちろん中には家人と同じように、 花粉に苦しんでいる人も大勢おられることでしょう。 そして家人とは違ってシーズン前から、十分な備蓄をしていたのかもしれません。

しかしそれだけなら、これほどにマスクが払底するということは考えられません。やはりコロナを恐れ怖がる人々が多いということなのでしょう。花粉症の人には、お気の毒な事態です。

家人に言わせれば、農薬や電子レンジの方がよほど怖い、というのですが、侮らず、用心だけはして欲しいと思っております。

それにしても、マスクはいつ普通に手に入るようになるのでしょうか。

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