2020年02月
2020年02月09日
便利の裏の不便
そろそろ確定申告の準備をしておこうと、去年の売上を集計してみました。
店売りは前年比7%減、ネット売りは9%増と出て、これでいよいよ、両方の売上高が同じくらいになりました。
このほかに市場への売りがあって、これが昨年の場合、前年比で大幅増。高額品の委託出品があったためですが、その結果、売上高全体としては増加しても、収入はさほど増えていないはずです。
やはりこの先「日本の古本屋」に、さらに力を入れるしかないのでしょうか。
そのネットでは、次第に「即決注文」が増えてきました。登録時に送料を設定しておけば、注文と同時にクレジットが決済されるしくみです。
やはり面倒のない方法を選ぶお客様が多い、ということでしょう。しかし、従来の決済方式で注文して来られる方もおられますし、クレジット決済ではないご注文も、まだまだ多くいらっしゃいます。
即決以外の注文を受けて、ちょっと困るのが、果たしてそれが即決対応商品か、つまり送料が公表されている商品かどうかが、すぐには分からないことです。
未設定であればともかく、せっかく設定した送料が、受注画面で確認できないというのは、結構面倒で不便です。公表した送料と、異なる送料を請求してしまう恐れだってあるからです。
この面倒を何とかシステムで解消してもらいたいと思っているのですが、課題山積のTKI会議に持ち出すのも気が引けて、言い出しかねている次第です。
店売りは前年比7%減、ネット売りは9%増と出て、これでいよいよ、両方の売上高が同じくらいになりました。
このほかに市場への売りがあって、これが昨年の場合、前年比で大幅増。高額品の委託出品があったためですが、その結果、売上高全体としては増加しても、収入はさほど増えていないはずです。
やはりこの先「日本の古本屋」に、さらに力を入れるしかないのでしょうか。
そのネットでは、次第に「即決注文」が増えてきました。登録時に送料を設定しておけば、注文と同時にクレジットが決済されるしくみです。
やはり面倒のない方法を選ぶお客様が多い、ということでしょう。しかし、従来の決済方式で注文して来られる方もおられますし、クレジット決済ではないご注文も、まだまだ多くいらっしゃいます。
即決以外の注文を受けて、ちょっと困るのが、果たしてそれが即決対応商品か、つまり送料が公表されている商品かどうかが、すぐには分からないことです。
未設定であればともかく、せっかく設定した送料が、受注画面で確認できないというのは、結構面倒で不便です。公表した送料と、異なる送料を請求してしまう恐れだってあるからです。
この面倒を何とかシステムで解消してもらいたいと思っているのですが、課題山積のTKI会議に持ち出すのも気が引けて、言い出しかねている次第です。
konoinfo at 18:30|Permalink│Comments(0)│
2020年02月08日
ステーションホテル
お馴染みさんからお引き取りした本の中に『オールド・ファッション 普通の会話』がありました。中央公論社から昭和60年に出版された、江藤淳と蓮見重彦の対談本です。
過去に何度か扱ったこともありますが、今ではほとんど均一本だろうとAmazonを覗いてみたら、千円以上の値段で売られているのに驚きました。
文庫版も出ていたはずなのに、中公文庫は表示されず、講談社文芸文庫が新刊価格1870円で出ておりました。
「日本の古本屋」で確かめてみると、単行本が500円から、中公文庫も同額で見つかりました。まあそれが古本屋的には普通の感覚でしょう。
もっとも今回の本は、状態が悪く、均一でも売るのをためらうほど。もちろんこれだけをお持ちになったのではなく、他に良い本が何冊もありましたので、一緒にお引き取りしたのです。
それでも、つい懐かしくて、本を開いて少し読み始めました。
何が懐かしかったのかと申しますと、副題にもなっている「東京ステーションホテル」です。このホテルに泊まったことはありませんが、レストランで食事をしたことがあります。
それがいつ頃のことだっただろうかと、思い出そうとするのですが、なかなか思い出せません。手がかりはメンバー。学生時代の仲間と一緒だったのですが、誰と誰がいたのか。
それが分かれば、かなり年代が絞り込めます。つまり、その中の何人かは、亡くなっているからです。あの時は誰がいた、そうやって過去の年月を思い起こすような歳になってしまったようです。
過去に何度か扱ったこともありますが、今ではほとんど均一本だろうとAmazonを覗いてみたら、千円以上の値段で売られているのに驚きました。
文庫版も出ていたはずなのに、中公文庫は表示されず、講談社文芸文庫が新刊価格1870円で出ておりました。
「日本の古本屋」で確かめてみると、単行本が500円から、中公文庫も同額で見つかりました。まあそれが古本屋的には普通の感覚でしょう。
もっとも今回の本は、状態が悪く、均一でも売るのをためらうほど。もちろんこれだけをお持ちになったのではなく、他に良い本が何冊もありましたので、一緒にお引き取りしたのです。
それでも、つい懐かしくて、本を開いて少し読み始めました。
何が懐かしかったのかと申しますと、副題にもなっている「東京ステーションホテル」です。このホテルに泊まったことはありませんが、レストランで食事をしたことがあります。
それがいつ頃のことだっただろうかと、思い出そうとするのですが、なかなか思い出せません。手がかりはメンバー。学生時代の仲間と一緒だったのですが、誰と誰がいたのか。
それが分かれば、かなり年代が絞り込めます。つまり、その中の何人かは、亡くなっているからです。あの時は誰がいた、そうやって過去の年月を思い起こすような歳になってしまったようです。
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2020年02月07日
「春一番」を待つ
明日の8日が土曜日のため、前倒しして今日、月例理事会でした。
前年度決算が想定以上の減益だったことを重く見て、組合の財政基盤強化策について検討しました。
前期については複合要素が絡んでおり、必ずしも組合事業そのものが、急激に落ち込んだわけではありません。
しかし今期に入っても、主力事業である交換会事業は、引き続いて下降気味。「日本の古本屋」事業に関しては、販売高は持ち直して上昇傾向ですが、組合収入という面では、ほぼ横ばい。
このままでは、築17年を経て大規模改修の時期が迫る、古書会館の修繕費用が十分に準備できるかどうか、いささか心もとない状態だというわけです。
これまでに積み立てきた準備金はあるのですが、まだ安心できるレベルではありません。
新たな事業を起こして収入を増すことができれば最善なのでしょうが、このご時世、そううまい話は簡単に転がっておりません。結局は、何らかの形で組合員に賦課を求めていくしかなさそうです。
負担が増える話は誰も喜びませんから、どうすれば広く理解を得られ、かつ協力してもらえるか。まずそれを話し合う機関を設けよう、ということまでが今日決まりました。
理事会を終えて、明治古典会の会場に降りると、今日も出品点数は少なめ。聞くところでは今年に入ってから、明古のみならず、どの市会も似たり寄ったりの状況が続いているということです。
年明けはいつもこんな調子、という声もありますが、もう2月。間もなく「春一番」の中央市会大市です。回復の兆しを見ることができるでしょうか。
前年度決算が想定以上の減益だったことを重く見て、組合の財政基盤強化策について検討しました。
前期については複合要素が絡んでおり、必ずしも組合事業そのものが、急激に落ち込んだわけではありません。
しかし今期に入っても、主力事業である交換会事業は、引き続いて下降気味。「日本の古本屋」事業に関しては、販売高は持ち直して上昇傾向ですが、組合収入という面では、ほぼ横ばい。
このままでは、築17年を経て大規模改修の時期が迫る、古書会館の修繕費用が十分に準備できるかどうか、いささか心もとない状態だというわけです。
これまでに積み立てきた準備金はあるのですが、まだ安心できるレベルではありません。
新たな事業を起こして収入を増すことができれば最善なのでしょうが、このご時世、そううまい話は簡単に転がっておりません。結局は、何らかの形で組合員に賦課を求めていくしかなさそうです。
負担が増える話は誰も喜びませんから、どうすれば広く理解を得られ、かつ協力してもらえるか。まずそれを話し合う機関を設けよう、ということまでが今日決まりました。
理事会を終えて、明治古典会の会場に降りると、今日も出品点数は少なめ。聞くところでは今年に入ってから、明古のみならず、どの市会も似たり寄ったりの状況が続いているということです。
年明けはいつもこんな調子、という声もありますが、もう2月。間もなく「春一番」の中央市会大市です。回復の兆しを見ることができるでしょうか。
konoinfo at 21:28|Permalink│Comments(0)│
2020年02月06日
手を変え品を変え
小店ではメーラーにThunderbirdを使っております。エクスプローラーがバージョンいくつかに変わった時、それまでのメーラーが使えなくなって、乗り換えて以来のことです。Gメールもあるのですが、概ね保存場所として利用しています。
それはともかく、今朝、迷惑メールフィルターを実行したあと、店主宛のメールボックスに見慣れないメールが1通残っておりました。
件名がUnited States Postal Service ticket No.8773というもので、英文のwebメール。テキストだけご紹介しますと以下のとおりです。
USPS.COM ここの部分はバナー表示
en-US
We have sent you a message
Not possible to make delivery
More information この文字列にリンク
Sign in and get started!
http://www.usps.com/ リンクあり
Forgot your password? Reset it here.
https://reg.usps.com/forgot リンクあり
USPS.com| Privacy Policy| Customer Service| FAQs
ほぼジャンクとは思いつつ、何か注文して届いていない本があっただろうかと、考えてしまいました。次に、家人に最近なにか注文したかと尋ねました。いずれも該当なし。
よくよく差出人を見たらUSPostalService に続くカッコの中に、妙なメールアドレスが表示されています。さらにリンクのところにマウスを当てると、ロシアのドメイン名を持つサイトが、リンク先となっていることが判明。
そこまで確かめた上で、迷惑メールとして削除。程度の低いジャンクだったので助かりました。
それはともかく、今朝、迷惑メールフィルターを実行したあと、店主宛のメールボックスに見慣れないメールが1通残っておりました。
件名がUnited States Postal Service ticket No.8773というもので、英文のwebメール。テキストだけご紹介しますと以下のとおりです。
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ほぼジャンクとは思いつつ、何か注文して届いていない本があっただろうかと、考えてしまいました。次に、家人に最近なにか注文したかと尋ねました。いずれも該当なし。
よくよく差出人を見たらUSPostalService に続くカッコの中に、妙なメールアドレスが表示されています。さらにリンクのところにマウスを当てると、ロシアのドメイン名を持つサイトが、リンク先となっていることが判明。
そこまで確かめた上で、迷惑メールとして削除。程度の低いジャンクだったので助かりました。
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2020年02月05日
20年と4ヶ月
長いこと「棚の肥やし」になっていた本が売れました。
Haile Selassie I : silver Jubilee オランダで出版された英語の本です。データベースに登録されたのは2005年となっていますが、それより何年か前に入手しているはずですから、もう20年近く手元にあったかもしれません。
すぐ登録しなかったのは、一見して端本だと思い込んでいたからです。タイトルの Haile Selassie のあとにあるI、これで第1巻だと思ったのですね。とりあえず後回しにしたわけです。
そのまましばらく経って、何かの折に手にした時、ようやくこのIが The First の意味だと気づいたのでした。それがつまり2005年のことだったのでしょう。
エチオピアの皇帝ハイレ・セラシエI世、その即位25周年を記念する出版物。アフリカ関連を集めていた時期でしたから、ともかくデータベースに登録、自店HPに上げました。
「日本の古本屋」に出品したのは2015年のことだと記録が残っています。そして2020年、ようやくの注文がスイスから入りました。
外国からの注文は、昔に比べ増えてきていますが、クレジット決済の導入に加え、Google検索にかかるようになったことが、大きな要因でしょう。
さらにデータを調べてみると、2019年10月に画像をアップしていたことが分かりました。ついでに、BookFinderなどで調べて、値下げにも踏み切っています。
その時点からですと、僅々4ヶ月。画像と値下げと、どちらが効果を発揮したのでしょうか。
Haile Selassie I : silver Jubilee オランダで出版された英語の本です。データベースに登録されたのは2005年となっていますが、それより何年か前に入手しているはずですから、もう20年近く手元にあったかもしれません。
すぐ登録しなかったのは、一見して端本だと思い込んでいたからです。タイトルの Haile Selassie のあとにあるI、これで第1巻だと思ったのですね。とりあえず後回しにしたわけです。
そのまましばらく経って、何かの折に手にした時、ようやくこのIが The First の意味だと気づいたのでした。それがつまり2005年のことだったのでしょう。
エチオピアの皇帝ハイレ・セラシエI世、その即位25周年を記念する出版物。アフリカ関連を集めていた時期でしたから、ともかくデータベースに登録、自店HPに上げました。
「日本の古本屋」に出品したのは2015年のことだと記録が残っています。そして2020年、ようやくの注文がスイスから入りました。
外国からの注文は、昔に比べ増えてきていますが、クレジット決済の導入に加え、Google検索にかかるようになったことが、大きな要因でしょう。
さらにデータを調べてみると、2019年10月に画像をアップしていたことが分かりました。ついでに、BookFinderなどで調べて、値下げにも踏み切っています。
その時点からですと、僅々4ヶ月。画像と値下げと、どちらが効果を発揮したのでしょうか。
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2020年02月04日
天邪鬼と反骨
近くのかかりつけの医者(同年輩の女医さん)から、夜寝るときにマスクをするように勧められました。もう何年か前のことで、冬場、喉が枯れるような感じがすると訴えたときのことです。
それ以後も、季節になると毎年同じような症状が出て、同じように訴えて、同じ答えを繰り返し聞いてきました。それで今頃の時分は、乾燥予防のために、毎晩マスクをかけて寝ております。
幸いなことに、買い置いたマスクがまだありますので、売り切れ騒ぎも今のところ影響なしです。
しかし街では、マスク姿が急に増えた気がします。今年は花粉症が早いという噂も耳にしますので、皆が皆、新型肺炎に怯えてというわけではないのでしょうが。
混みあった電車で、周りをマスクに取り囲まれると、落ち着かない気分にさせられます。まるで無防備、不用心を責められているような気がして。おそらくは、そう感じてマスクをつけている人も多いと思います。
そう考えると余計に、マスクなどつけてやるものかという気にさせられます。単なる、天邪鬼ですね。
ところで『スィフト考』(中野好夫・岩波新書・1969年)を読んでいると、こんな文章に行き当たりました。
それにしても思うのは、いまの東京大学当局と同じで、王およびロンドンの政府は、従来の糊塗策が一応成功してきたのをいいことにして、ウッド銅貨問題をむしろ軽く考えていた形跡がある。(スイフトと「ドレイピア書簡」)
「図書」に発表された1968年当時、反骨の人は65歳。東大教授を辞して15年。店主の天邪鬼老人とは、まるで次元の違う話です。
それ以後も、季節になると毎年同じような症状が出て、同じように訴えて、同じ答えを繰り返し聞いてきました。それで今頃の時分は、乾燥予防のために、毎晩マスクをかけて寝ております。
幸いなことに、買い置いたマスクがまだありますので、売り切れ騒ぎも今のところ影響なしです。
しかし街では、マスク姿が急に増えた気がします。今年は花粉症が早いという噂も耳にしますので、皆が皆、新型肺炎に怯えてというわけではないのでしょうが。
混みあった電車で、周りをマスクに取り囲まれると、落ち着かない気分にさせられます。まるで無防備、不用心を責められているような気がして。おそらくは、そう感じてマスクをつけている人も多いと思います。
そう考えると余計に、マスクなどつけてやるものかという気にさせられます。単なる、天邪鬼ですね。
ところで『スィフト考』(中野好夫・岩波新書・1969年)を読んでいると、こんな文章に行き当たりました。
それにしても思うのは、いまの東京大学当局と同じで、王およびロンドンの政府は、従来の糊塗策が一応成功してきたのをいいことにして、ウッド銅貨問題をむしろ軽く考えていた形跡がある。(スイフトと「ドレイピア書簡」)
「図書」に発表された1968年当時、反骨の人は65歳。東大教授を辞して15年。店主の天邪鬼老人とは、まるで次元の違う話です。
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2020年02月03日
50年vs.25年
今年も午前半休を貰って、スーパーボウルのTV観戦をいたしました。
われながら不思議なのは、なぜ49ersを応援しているのかということ。昔好きだったチーム、というだけのことに過ぎないのに。
今年に関していうと、対戦相手のチーフスも、店主の好きなチームです。というよりヘッドコーチのA・リードが店主の好み。単に見た目で贔屓しているだけですが。
ですから、応援に迷うかも知れないと思ったのですが、試合が始まってみると、やはり49ersを応援している自分に気がつきました。
で、結果はご承知のとおりチーフスの勝利。50年ぶりの栄冠だそうです。49ersが勝てば25年ぶりでした。こちらの方は店主も覚えております。
より長く待ち焦がれたチームにトロフィーが渡ったのですから、良しとしましょう。リードにとっても、ようやく手にした栄光ですし。
それにしても近ごろの「モバイルQB」というのは、フットボールを随分変えてしまったように思います。店主が頂上対戦を予想したレイブンズvs.シーホークスというのも、そうしたQBを擁するチームでした。
走り回るQBに追いつかないディフェンス陣を見ていると、気の毒に思えてきます。
しかしアメフトは戦略のゲームですから、そうしたQBを封じ込める守備というものが、やがて必ずや編み出されるのでしょう。来シーズンも楽しめるでしょうか。
われながら不思議なのは、なぜ49ersを応援しているのかということ。昔好きだったチーム、というだけのことに過ぎないのに。
今年に関していうと、対戦相手のチーフスも、店主の好きなチームです。というよりヘッドコーチのA・リードが店主の好み。単に見た目で贔屓しているだけですが。
ですから、応援に迷うかも知れないと思ったのですが、試合が始まってみると、やはり49ersを応援している自分に気がつきました。
で、結果はご承知のとおりチーフスの勝利。50年ぶりの栄冠だそうです。49ersが勝てば25年ぶりでした。こちらの方は店主も覚えております。
より長く待ち焦がれたチームにトロフィーが渡ったのですから、良しとしましょう。リードにとっても、ようやく手にした栄光ですし。
それにしても近ごろの「モバイルQB」というのは、フットボールを随分変えてしまったように思います。店主が頂上対戦を予想したレイブンズvs.シーホークスというのも、そうしたQBを擁するチームでした。
走り回るQBに追いつかないディフェンス陣を見ていると、気の毒に思えてきます。
しかしアメフトは戦略のゲームですから、そうしたQBを封じ込める守備というものが、やがて必ずや編み出されるのでしょう。来シーズンも楽しめるでしょうか。
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2020年02月02日
還暦記念論文集
百科事典、文学全集、大判画集——こうした本は、古本屋が引き取りたがらないことを、近頃ではどなたもご承知のようです。
個人全集や展覧会カタログ、映画パンフレットといった類も、値になるものはごく一部です。普通の方がお持ちのもの(変な言い方ですが)は、まず期待できません。
要するに需給バランスの問題と言ってしまえばそれまでですが、古本屋にとっても不思議に思える値下がり品も、いくつかあります。
そのひとつが記念論文集。かつて『何某先生還暦記念論文集』などというタイトルの本は、それぞれの専門店で、然るべき棚を与えられて並んでいたものでした。
もちろん昔から、値にならない論文集もあったのですが、1冊何万円という本も少なからずあって、セドリ屋の目の付け所にもなっていたのです。
以前はほとんどが非売本で、発行部数も確かに少なかったのでしょう。それにしても当時は、なぜそのような値がつけられたのか、いまとなってはむしろそのことの方が不思議です。
最近では、初めから定価がついて、市販されるものが多くなっているようです。だからといって、昔よりそれほど発行部数が多くなっているとは思われません。それでも古書価がつくケースは稀になりました。かつて高かったものまで、大きく値崩れしている有様です。
今では「論文集」というだけで敬遠する本屋も多いでしょう。なぜそうなってしまったのか、考えていくと、その根は深く広い気配があります。
個人全集や展覧会カタログ、映画パンフレットといった類も、値になるものはごく一部です。普通の方がお持ちのもの(変な言い方ですが)は、まず期待できません。
要するに需給バランスの問題と言ってしまえばそれまでですが、古本屋にとっても不思議に思える値下がり品も、いくつかあります。
そのひとつが記念論文集。かつて『何某先生還暦記念論文集』などというタイトルの本は、それぞれの専門店で、然るべき棚を与えられて並んでいたものでした。
もちろん昔から、値にならない論文集もあったのですが、1冊何万円という本も少なからずあって、セドリ屋の目の付け所にもなっていたのです。
以前はほとんどが非売本で、発行部数も確かに少なかったのでしょう。それにしても当時は、なぜそのような値がつけられたのか、いまとなってはむしろそのことの方が不思議です。
最近では、初めから定価がついて、市販されるものが多くなっているようです。だからといって、昔よりそれほど発行部数が多くなっているとは思われません。それでも古書価がつくケースは稀になりました。かつて高かったものまで、大きく値崩れしている有様です。
今では「論文集」というだけで敬遠する本屋も多いでしょう。なぜそうなってしまったのか、考えていくと、その根は深く広い気配があります。
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2020年02月01日
本屋博
末の娘が今朝、「今日は二子玉川の古本市に行く」というので、ちょっと驚きました。今だに駅前で、即売展などをやっているのかと思ったのです。それにしてもわざわざ見に行くなんて。
よく聞いてみると、古本市と言ったわけではなく、古本屋も参加する本のイベントだとか。店に来てから、家人が店のパソコンでそのイベントのホームページを開いて見せてくれました。
「二子玉川 本屋博」というのがそのイベント名。仕掛け人は、あの蔦屋さんらしい。HPを見た限りでは40店ほどの参加者がおられ、なかなか大掛かりなものです。
店主が商売を始めたころは「アウトサイダー」という言い方があって、組合員以外の古本屋のことを、そのように呼んでおりました。
当時は組合員とアウトサイダーが、一緒にイベントを行うことなど、まず考えられませんでした。今回の参加店を見てみると、新刊書店と古本屋の区分さえ、定かでなくなってきているようです。
決して悪いことだとは思いません。どうすれば本が売れるかということは、営業形態を超えた、書店業界全体の課題だからです。
ただ古本を扱うらしい参加店の中で、店主が知っている、つまり組合員である書店は、ほんの数店に過ぎません。これは古本を商う上で、組合がそれほど必要とされていないことを意味するのでしょうか。
だとすれば、淋しいことです。この本屋博に出かけたであろうお客様方を、例えば古書会館の即売展に招き寄せるためには、何が必要でしょうか。
よく聞いてみると、古本市と言ったわけではなく、古本屋も参加する本のイベントだとか。店に来てから、家人が店のパソコンでそのイベントのホームページを開いて見せてくれました。
「二子玉川 本屋博」というのがそのイベント名。仕掛け人は、あの蔦屋さんらしい。HPを見た限りでは40店ほどの参加者がおられ、なかなか大掛かりなものです。
店主が商売を始めたころは「アウトサイダー」という言い方があって、組合員以外の古本屋のことを、そのように呼んでおりました。
当時は組合員とアウトサイダーが、一緒にイベントを行うことなど、まず考えられませんでした。今回の参加店を見てみると、新刊書店と古本屋の区分さえ、定かでなくなってきているようです。
決して悪いことだとは思いません。どうすれば本が売れるかということは、営業形態を超えた、書店業界全体の課題だからです。
ただ古本を扱うらしい参加店の中で、店主が知っている、つまり組合員である書店は、ほんの数店に過ぎません。これは古本を商う上で、組合がそれほど必要とされていないことを意味するのでしょうか。
だとすれば、淋しいことです。この本屋博に出かけたであろうお客様方を、例えば古書会館の即売展に招き寄せるためには、何が必要でしょうか。
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