2020年04月

2020年04月30日

この先のこと

こんな月末を迎えることになるとは、4月に入ったころでさえ、想像もできないことでした。

8日の理事会以降、古書会館に足を向けたこともありません。それどころか、バス、電車に乗ってすらいません。

RIMG4246家と店とを車で往復。時折り家人の買い物につきあって、それもはじめのうちはスーパーの店内まで一緒に行っておりましたが、のちには駐車場で待機。外出と言えばそれだけ。

3週間を経て、歩行機会が大きく減少し、それに伴って明らかに足が弱ってきた感じです。店主にとって週に2、3度の市場は、その行き帰りだけでなく、古書会館内の階段の上り下りまで含め、貴重な運動になっていたようです。

さらにこのうえ自粛要請が長引くことになれば(なりそうですが)、いよいよ店主もウォーキングなどを始めなければならないかもしれません。

さて、国は緊急事態延長をほのめかしています。このままか、緩めるか、強めるか。選択肢はその3つくらいで、解除の目はないでしょう。

となると、市場の再開は、まだ先のことになりそうです。交換会の一部には、感染防止対策を取ったうえで、早期再開に漕ぎつけたいという動きもあって、独自に組合員に向け意見を求めるアンケートを出しました。

大多数が開催を希望したからと言って、休業要請を無視して再開することはできませんが、組合員がどんな考えを持っているのかは、知りたい気がいたします。

店主にしたって、店舗営業の再開以上に、交換会の再開を望んでいるのですが、どちらのハードルが高いかは誰の目にも明らかです。

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2020年04月29日

タイムカプセル

押入れの天袋というのは、思いのほか物が入るのですね。

この数日で、30年ほど手つかずになっていた段ボール箱を5、6個引き出して、開けてみることができました。これでようやく半分ほどでしょうか。

ほとんどが不要なもので、だからこそ今まで放置されていたのですから、断捨離(きらいな言葉です)の教えに従えば、見ないで捨ててしまえばよいものばかり。

しかし改めて点検してみると(これ自体が時間の無駄でしょうが)、時が40年ばかり巻き戻されたような気分になりました。

先に30年と言い、ここで40年というのは間違いではありません。つまり天袋に押し込んだ時点で、すでに10年ほどは経過していたシロモノだからです。物によってはさらに以前の。

新しいところで開業当時の帳簿類。古いものは東京移住当時の、友人らからの来簡類。つまりおよそ45年前から35年前までの間の記録が詰まった、タイムカプセルを開けたようなものです。

印刷物と、帳簿類はほとんど捨てることにしました。前者については、仮にもプロとして、取っておく意味のあるものと、そうでないものの区別くらいはつきます。

capsuleなどと大見得を切っておきながら、迷うものが出てきました。学生時代の後輩に当たる、友人らが作った同人誌数冊です。

もし自分が関係していたものなら、恥ずかしくて処分してしまったかもしれません。しかしこれは贈られたもの。だからこそ、捨てるに捨てられないわけです。

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2020年04月28日

不気味なメール

今朝メールを開くと、夜の間にこんなメールが届いていました。

ご購入戴いた書籍について
転売はお止めください。当店の品質にも拘わる問題となります。貴店さまにも理由がおありかと存じますが、同業者としてはあんまりです。もうお停めください。

IMG_20200425_160956意味不明なばかりか、何の心当たりもありません。差出人の手掛かりはメールアドレスだけ。あまりバカバカしいので、取り上げるのも止そうかと思ったのですが、もしかして同じような被害にあっている方がおられる可能性もあります。

と言って返信メールなどで問いただせば、先方の思う壺かもしれません。それであえて、ここでお知らせすることにいたしました。

被害と申し上げたのは、もう1通続きがあって、それを読むとどうも、脅しているつもりもあるらしいからです。

ご購入の書籍について2
もし今後同じことが繰り返されるようであれば、このことを組合関係者及び小売業者に周知させて戴きますので、ご承知おき願います。それでは失礼します。

どうやら小店が、この無記名メールの主から何かしら購入し、それを転売したらしい。それは「当店」の品質に拘る(ママ)ことになるらしい。しかしまるで思い当たる節がありません。

不思議なことに「組合」という言葉がでてきます。そのくせ小売業者などとおっしゃいます。何のことを言っておられるのですか?とお尋ねしたい気持ちは山々ですが、やはり控えておくことにいたしましょう。

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2020年04月27日

旧悪露見

IMG_20200427_084445店を出る時刻は、開けていた時よりずっと早くなっています。

では家に戻ってから、その時間を持て余すかと思いきや、家人から命じられて、古い紙ものの整理に励んでいるここ数日です。

昨日も、およそ40年以上前の手紙類に、目を通すことになりました。多くは年賀状や、挨拶状の類ですが、店主が東京に移り住み、古本屋を開業するまでの期間のものです。

懐かしいならともかく、どうにも書き手のことを思い出せない書簡もあって、まさに往時茫々。かすかな像さえ結びません。

そんな中に、大学卒業後、4年余り勤めていた大阪の会社からの封書がありました。そこを退社して東京へ出てきたのですが、それから1年も経たない頃のもののよう。

中身を取り出すと印刷物が2枚と、手書きの便箋2枚。便箋に書かれていた内容は、印刷物に手を入れて、送り返して欲しいというものでした。

辞めた人にお願いする筋合いではないのだが、他に頼める人がいないのでと、元同僚の女史からです。

改めて封筒を見ると、宛先が会社の住所となっていて、速達料金の切手が貼ってあり、つまり返信用。それがこうして手元に残っているということは、この依頼を無視したことになります。

一体どんな事情で、そのままにしたのか、とても心配になってきました。ただ、それ以降にいただいたお便りも見つかりましたので、まるっきり不義理をしたわけではないだろう、と思うことにいたしました。

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2020年04月26日

不思議な紙片

片付けものをしていて、何十年もしまい込んだままになっていた古いダンボール箱を開けると、色々なものが飛び出してきました。

okabayashi多くはなぜ取っておいたのかと思われるような、つまらないゴミ屑ばかりですが、思いがけず懐かしいものも見つかります。

これは懐かしいというのとも違う、不思議な発見。古い写真などの場合、何が写っているかも分からないようなことがありますが、この紙片は文字が書かれているため、それが何かは明らかです。

岡林信康のコンサートチケット。

しかし店主には、このイベントに関する何の記憶もありません。そもそもチケットかどうかも不明です。もしそうだとしたら入場料は、なかったのでしょうか。

チラシかも知れません。ただそれにしては、古い葉書ほどの大きさと厚みがあり、朱印が押されているのも妙。

いずれにせよ店主はこのコンサートには行っておりませんし、そもそも実際に開催されたかも確かではありません。どんな経緯で手元にあるのか、首をかしげるばかりです。

ただひとつ分かったことがありました。時が6月10日(火)とありますが、一体何年のことか?およその見当はついていたのですが、万年暦で調べてみたところ1969年だったことが確かめられました。

愚かしくも輝かしき全学バリストの年です。

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2020年04月25日

ロンドンからの電話

ロンドンに住む日本婦人から、本が到着したという電話が入りました。2日前のことです。一足早く、国際郵便のメールで配達完了の報せは届いていたのですが。

この方、前にも何度かご紹介していますが、お客様というよりは、今や友人知人の感覚。家人宛に手紙が航空便で届き、その中に読みたい本のリストが入っています。そして現金紙幣と。

IMG_20200425_160941何日かかけて家人が本を揃え、店主が荷造りして発送。ほとんどが文庫で手に入る読み物ですから、以前はあちこちのBookOffで探していましたが、最近はもっぱらAmazonで入手。

足が出ることはありませんが、送料が高くつくので、儲けにならないこともあります。しかし商売というよりは、友人からの頼まれもののようにして、もう何度となく送りました。

今回は、郵便事情が不安な中、少しでも早く着くようにとSAL便ではなく、航空便にしたのですが、それでも8日に発送して、22日夜の到着連絡です。この時節、無事に届いただけで良しとせねばなりません。

お電話でも「今は外に出られないので、本が届いて本当に喜んでます」と、しみじみ話されていました。「70歳以上は特に出ちゃダメと言うんで、4日に1回、買い物に出るだけ」とか。店主より、何歳か年上の方です。近年お連れ合いを失くされて独り暮らしのはず。

スマホなどもお持ちではありませんから、連絡も手紙か電話。そんな中に日本からの読み物が20冊近く届けば、どんなにか嬉しいことでしょう。その嬉しさは、そのまま私どもの嬉しさです。幸せな気分になりました。

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2020年04月24日

無理難題

3密を避けよと言われて、一番頭を悩ましているのは、交換会のことです。

市場はもともと3密の典型のようなもの。もっとも、密閉については窓を開け放すことで、なんとか対応できます。同業同士の会話は、市場の大きな楽しみですが、これも我慢しろと言われれば、我慢するしかありません。

残る問題は密集ですが、これをどの程度コントロールできるか。仮にできるとしても、出品、仕分け、陳列といった準備過程から、入札、開札、落札品回収といった段階に至るまで、かなり能率が落ちることは避けられません。

それでも市場が組合の存在基盤である以上、何とか再開の道を探るしかないでしょう。

などと店主が考えあぐねているところへ、今朝の新聞を見た家人が「無理でしょ!」と怒りの声を上げました。

「スーパーに行くのは3日に1度にしてほしい」という要請にです。もちろん、毎日スーパーの混雑に音を上げているのは家人自身ですが、だからと言って3日分を一度に買うことは、我が家の場合、不可能に近い。

IMG_20200423_134919なぜなら大人4人が1日3食摂るとして、その3日分だと都合36食。それだけの食料を、まとめて買いこむのにも、それを運ぶのにも大変な思いをすることになる。さらに今でも品薄気味なのに、そこに買い溜め心理が加われば、売り場はさらに殺気立つ。

計算どおり、混雑が緩和されるとは、まず考えられない。ましてや品薄、品切れ、レジでの行列、その解決策にはならないというのが、家人の強く主張するところ。

従うべきは従いたい。しかしどうすれば、無理難題を解決できるでしょうか。

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2020年04月23日

題さえ読めない本

コロナではない話題を。とは言え、そもそもがコロナ休業を機会に、店の片付けに力を入れよう、というところが発端ではあるのですが。

店の裏の移動棚には、原則として入力済みのものが詰まっているのですが、もう随分以前からそのままになっていて、見直した方が良いものもたくさんあります。というより見直して、値崩れしているものなどを処分しないと、この先、新たな本を詰められません。

そこで手をつけ始めたら、入力さえしていない、ただ突っ込んだままになっていた本も多く見つかりました。

スキャン_20200423それには、それぞれ理由があります。なかでも、まとめて10冊を数える東南アジアの本。正確にいうとタイの人形劇の本などが6冊、インドネシアのワヤンに関する本が4冊。

何時ごろ入手したのかも覚えていませんが、そのままになっていたわけは明らかです。文字が読めない。ネットに上げるにしても、入力すらできません。

いま調べると、ワヤンの方は英語でしたから、出品しようと思えばできたのですが、一時に出したいという思いがあったのでしょう。他人事のようですが。

問題はタイ語です。まったく歯がたちません。中を開いても一文字として読める文字がない。短いサマリーとか、せめて奥付に英語表記とかでもあればと、頭から終りまで調べても愛想なしです。

ところが2冊ほど、ISBNの付いた本がありました。CiNiiで調べると、所蔵している学校があるのですね。ということは「日本の古本屋」に登録可能。

出せるものだけでも出してみようかと、思案中です。

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2020年04月22日

接触を避ける

RIMG4247店の前の道路に立って、こちらを覗き込んでおられる男性二人連れ。何かご用かと帳場で立ち上がると、「7日から、おやりになるんですね?」と声がかかりました。

少し状況を説明いたしますと、店主は毎日、車で店に出て来て、帳場に座ってパソコン作業や荷造り作業をしております。店内一人きりなのですが、店の扉は一応開けたままにしてあります。

店の前の敷地と道路の境には、ラティスフェンスが立っていて、さらに店の表にはいくつも「休業中」の貼り紙がしてあるのですが、一日に1人か2人は入り口近くまで来られ、そこでようやく貼り紙に気づいて立ちすくみ、やがて戻っていかれる姿をお見受けします。

一度などは、店内まで入ってこられた方もおられました。「申しわけありません」といって、お引き取り願ったのですが、いささか心が痛みました。

さて今日の男性お二人には、立ち上がって扉まで行って、「どうなるか分かりませんけどね」とお答えいたしました。先様は「そうですよね」と大きく頷かれたあと、「今は図書館で本が借りられないので、この店を見つけて喜んだのですが」。

「ご不便をおかけします」「いや、今度また来てみます」

もうひと言ふた言、言葉を交わした気がしますが、お二人と店主との距離は5mほど。時間もほんの2、3分だったでしょう。濃厚接触には当たらないはず。

などと、そんなことをいちいち考えてしまうのも、なんとも情けないことです。

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2020年04月21日

一番困っていること

新聞社からの電話取材を受けました。「何軒か個別に取材したが、組合としての意見を聞きたい」ということでしたので、前の取材のときと同じく、個人的な見解とお断りしてお話ししました。

その中で、何に一番困っているか、国や都に要請したいことはあるか、というお尋ねがありました。

これは恐らく店主ばかりでなく、多くの同業が同じ思いだろうと思うのですが、「交換会が開けないことに一番困っている」とお答えしました。

交換会というものを、よくご存じないようでしたので、いくらか説明を加えましたが、果たしてご理解いただけたでしょうか。

昨日、組合員に対して、古書会館休館期間延長の通知を出しました。会館閉鎖を決めた4月8日は、まだ東京都が、事業者に対し休業要請を出す前でした。それでひとまず4月21日までとされていたのです。

RIMG4241その後の流れはご承知のとおりです。千平米を超える床面積を持つ古書会館で、緊急事態が宣言されている期間中に、交換会を開くことは実質不可能となりました。

それだけでなく5月6日をもって、仮に休業要請が解除されたとしても、これまでのような形のままでは交換会の再開は難しいのではないかと思われます。

だからと言ってこれは、国や都に要請してどうなるという問題ではありません。もっか現場にかかわる仲間で、さまざまな案を出し合って、何とか早期に再開できる方法をあみ出そうとしているところです。

しかし、よほど思い切った改革を行わない限り、交換会そのものが成り立たなくなるのではないか、という恐れも拭いがたくあります。

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