2020年09月

2020年09月20日

国別差出可否

外国からの注文が2件続きました。

どちらも送料のほうが高いような本ですが、国内に送るのと手間は大して変わりませんから、ありがたいこととして対応しております。

ただし郵便局が取り扱ってくれない国がありますので、決済メールを出す前にその点を、まず確認しておかなければなりません。

前に一度、アメリカ合衆国宛に出した国際eパケットが、局から差し戻されてきたことがあり、慌ててお客様にメールし、クレジット返金の手続きを取りました。

日本郵便に「国・地域別の差出可否」というページがあります。そこに国際郵便物の差出可否早見表(2020年9月11日現在)なるものが掲載されていて、国ごとの受け入れ状況が分かるようになっています。

RIMG4480それでまず1件目の、スウェーデンを調べてみました。「国際eパケットは通常郵便物-航空扱いに該当」するとの注記に従って、その欄を追っていくとが打たれています。

送料を計算して、決済メールを返信いたしました。ちなみにこのご注文は日本書ですから、安心して日本文で送信しております。

もう1件はチリのサンチャゴ。これは難しいかもと思いつつ表を調べてみると、案の定、通常・小包・EMSすべての取り扱いが

その事情を書いて、注文キャンセルのメールをお返ししました。こちらは英文ですので念のためGoogle翻訳で推敲。まず自分で書いた英文を日本語に。さらにそれをひっくり返したりして整えるのですが、喜ばれない文面の時は、特に気を使います。

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2020年09月19日

話を聞きたかった

個人的に存じ上げていたわけではないのですが、敬意と親しみを込めて、植草甚一さんと呼ばせていただきます。

その植草さんは、蔵書票や叢書印の代わりに、手書きで簡単なイラストと購入メモなどを書き込まれていた、ということは良く知られています。

厖大な蔵書の、全冊に書き込まれたわけではないにせよ、決して珍しいものでないことは確かですが、今では本自体よりも、そちらに値打ちがあるようです。

というより元々、高価な本にご興味がなく、目につく面白そうな本を、手当たり次第に買われる方だったと伺っていますから、サインがなければ、ほとんどが均一本として処理されるようなものであるのも、むべなるかなです。

77166b蔵書が処分された際のエピソードも、いくつか業界に伝わっていますが、それはまた別の時に。今日は小店に残っていた一冊に書き込まれた情報についてです。

購入した日時と店が書かれているのですが、その店名が不思議です。Rooks and Becordsとあります。

植草さんが書き損じたはずはありません、きっとその名の店があるはずだとWebで検索してみると、果たして "Rooks and Becords" (new and used books and records store) was on the corner where the "California Tobacco Company" is located today.というFaceBookの記事が見つかりました。

他にあまり店に言及した情報はなく、本好きの昔話といったものばかりでしたが、やがて一つ興味深い記事を発見。まさにLos Angeles Timesに掲載された新聞記事です。

ざっと飛ばし読みすると本の万引きに関する記事で、それ自体面白いのですが、なかに当のRooks and Becordsが常習故買で免許を取り消されたと書かれていました。1992年のことですから、植草さんはご存じありません。もしご存命だったら、それを知ってどんなことを言われたか、聞いてみたかったですね。

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2020年09月18日

来週に期す

RIMG4478明日から世間は4連休。それが影響したとは思えませんが、今日の明治古典会は出品点数が少なく、3階ワンフロアでの開催となりました。

先週も決して多くはなかったのですが、一応2フロアを使用。しかも一時期強い人気のあった作家の自筆草稿が、まとまって出品されたため、ある程度の出来高にはなったようです。しかし今日は、そうした一口もなさそうでした。

交換会において出来高を左右するのは、量より質。とはいえ極端な話、1冊の本が1千万円で落札されたとしても、出品されたのがもしそれだけだったとしたら、市場に活気は生まれません。

やはりある程度の出品量があってこその交換会です。市会が終わってから開かれた臨時総会でも、幹事側から出品の要請が繰り返されました。

店主も何とか協力したいとは思うのですが、小店あたりの余剰在庫を出品したところで、そうそう売れてはくれません。良い仕入れでもあればと、願うばかりです。

来週の明古は月末の特選市で、コロナ禍以来控えてきた、フリ市を再開いたします。感染予防対策を取り、声を出すのは振り手のみ。業者はパドルを上げて購入意思を示すというオークション方式。

となると、盛り上がるかどうかは、振り手の力量に大きくかかってきそうです。もちろんそれ以前に、品物の質が問題となるわけですが。

聞くところでは、すでに2件の一口物が入る予定で、量のほうは期待できそうです。ただどんな一口かは聞くことができませんでしたから、見てのお楽しみというところ。

そんな次第で、今日はあまりに早く市場が終わったため、いつもの会食もとりやめ。おとなしく店に戻って、少しの時間でも仕事をすることにいたしました。

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2020年09月17日

自筆物の扱い

岩波の『図書』——といっても最近の号ではありません。店の裏に積まれた本の山の一番上に、なぜか1980年6月号が置かれていました。片付け物をしているうちに、偶然そうなったようです。

その号は「野上弥生子特集号」で、いつ手に入ったものか覚えていませんが、店に出すほどには思えず、かといって捨ててしまうのも惜しい気がして、そこいらに積んでおいたものです。
RIMG4481
その時にもざっと目を通しているはずですが、あらためて冒頭の「午後の対話」と題された、大岡信との対談を読みました。

大岡と同い年だという谷川俊太郎さんを、「俊ちゃんなんて赤ん坊からですからね」と子ども扱いする野上は、確かめてみると1885年生まれ。つまりこの対談の時、95歳だったことになります。

ちなみに亡くなられたのは1985年、あと1か月余で百歳の誕生日を迎えるところでした。

それで思い出したのは、何年か前、野上の旧宅から出たという蔵書類が、明治古典会に現れたことです。

没後30年ほども経つわけですから、初めての整理ではありません。すでに関係者によって、重要なものは、しかるべきところに納められた後のものです。自筆物にめぼしいものはありませんでしたが、旧蔵書というだけで、多くの札が入っていた記憶があります。

その自筆物です。欧米では古書店の扱い品目として、しっかりした位置づけがなされているのですが、わが国の場合、とくに近年のものについては、権利関係をめぐって日陰者扱いされることが増えています。

市場で売買されたということが、正当な取引の証左として認められるように、日ごろからその取扱いには、十分な注意を払う必要があるでしょう。

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2020年09月16日

市場のルール

「こういうのっていいの?」と家人から尋ねられました。

RIMG4484ツイッターを見ていたら、どこかの本屋さんが、市場で落札できなかったものについて「いくらまで入れたけど、いくらでやられた」というようなことを書いていたのだそうです。

つまり落札価格を世間に公表しているわけですから、基本的にアウトです。

もちろん業者間の、さらに正確に言えば組合としての取り決めですから、社会的に見て正しいか正しくないか、ということではありません。

組合員でさえ、落札価格を知ろうと思えば、市場で落札時の発声に耳を澄ませるか、品物につけられた落ち札を見て確認するしか方法がないのです。

ごく限られた市の、選ばれた一部の商品については落札価格表が作られて『全古書連ニュース』に掲載されたりいたしますが、これとて組合員限定。むやみな情報拡散は禁じられています。

けち臭い了見だと思われる方も、なかにはおられるかもしれませんが、業者がお互いの利益を守るための取り決めですから、理解していただかねばなりません。

この方の場合、どこの誰がということは書かれていなかったそうですから、書いて良いこと悪いことの判断は、ご自分なりにあったと思われます。

しかし特定可能な商品のようでしたので、価格を公表されるのは、落札者にとって嬉しい話ではないでしょう。なにしろ、これから売らなければならないものなのですから。

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2020年09月15日

蔵書整理の覚悟

IMG_20200915_075859洋書会は、いまだに夏枯れが続いているようです。

しかしそれもやむを得ない理由があると、昨日の自分自身の体験から思いました。

店主より少しばかりご年配かと思われる男性が、ご来店になりました。大学を退職してもう長くなるのだが、そろそろ自分の蔵書を整理したいと思い、何件か本屋さんに尋ねたところ、和書はともかく洋書は扱わないのでといわれ、小店を紹介された、とおっしゃいます。

すぐさま下見に伺うというお返事もできたのですが、まだこれから整理されるのだというお話です。

そこで、ご専門やら、どれくらいの量があるのかやら、少しばかりお尋ねした後で、現在は研究書、学術書が大きく値崩れしていること。特に洋書、しかも英語以外のものとなると、よほど限られたものしか値が付かないことなどをお話ししました。

その上で、ともかく整理したいということでしたら、引き取りに伺って市場(交換会)に出品し、その売り上げから手数料を差し引いてお支払いします、と申し上げました。

実際のところ、長年市場にかかわっていれば、この蔵書ならいくらと、予測できる金額というものはあるのですが、それを申し上げてご納得いただける自信がありません。もっと言えば、口にする勇気が出ません。

そこでつい「お預かりして」ということになるのですが、それでも何割かのお客様は、結果に溜息をおつきになります。ご自身の蔵書に思い入れのあった方ほどそうですから、こちらも辛くなります。

ただ逆に何割かのお客様からは「そんなになったの」と喜ばれることもあり、それはそれで複雑な思いにさせられるのですが。

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2020年09月14日

また読んでみたい

何日か前の天声人語に、『アクロイド殺し』に関連した話題が取り上げられていました。

IMG_20200910_075844その結びが確か、また読んでみたくなった、犯人は分かっていてもそれ以外はほとんど覚えていないので、もう一度読んでも楽しめるだろう、というようなことだったと思います。

そう言われて店主もまたその気になりました。クリスティーの探偵小説は、大方読んでいるはずです。しかしそれがかえって災いして、どの話がどんな筋立てだったか、すぐには思い出せません。いくつかの例外を除けば。

本で読んだのは、もう何十年も前のことですから、それもやむを得ないでしょう。一方、TVドラマというものがあります。こちらは何度かシリーズ放送されていて、そのたびにビデオに撮ったりして見ておりました。

撮りためたCDの中に、この『アクロイド殺し』がありましたので、その夜、さっそく再生して観たのです。

ビデオに撮ってあるということは、一度は観ているはずなのですが、案の定、初めのほうはほとんど覚えておりませんでした。さすがに終盤になると記憶がよみがえっては来ましたが。

観終えて思ったのは、これは本で読むほうがずっと面白い作品だということ。以前観た時も同じ感想を持った気がします。

口直しというわけではありませんが、昨夜、別の作品『死との約束』を観てみました。こちらのほうが筋立てを思い出すのは早かったのですが、映像がとても素晴らしく、分かっていても面白く見ることができました。

文庫本でかなり揃えていたはずのクリスティーは、いったいどこへ消えてしまったのでしょうか。

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2020年09月13日

部分開通の謎

予告されていたより2週間近くも早く、新しいノートパソコンが届きました。ただいまそれで入力しております。

木曜日に届いていたのですが、パッケージから取り出し、セットアップを始めたのは昨日土曜日の午後のこと。

昔と違いマニュアルなどもなく、スイッチを入れるとガイダンスに従って作業するだけで、なんなくWindowsまで立ち上がりました。

IMG_20200910_075755しかし何より肝心なのは、現在のメイン機であるデスクコンピュータとの、ネットワークの確立です。これができないことには、古いノートと入れ替えることができません。

ところがこれがなかなか大変で、今日に至っても、まだうまくいっておりません。

まずネットワークに、お互いのコンピュータが認識されません。接続の設定をあれこれいじっているうちに、デスクのほうに新ノートは認識されました。ところが新ノートからは、相変わらずデスクが認識できません。

それどころか今度は、デスクが自分自身をネットワーク上に認識できなくなってしまいました。

モデムをリセットしたり、PCを再起動したり、やればやるほど深みにはまるようで、ちょっとお手上げの状態です。

一旦、目先を変えようと、新ノートにTheCardをインストールしました。長年愛用のデータベースソフトです。小店のネットワーク作業の、肝ともいうべきもの。

このアプリが無事に立ち上がり、開いてみると、なんと!デスク機としっかり連動してデータを読み込みます。ひとまずこれで用は足りるのですが、何がどうなっているのやら、さっぱり訳が分からないままです。

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2020年09月12日

修繕の時期

先月はパスしてしまいましたので、2ヵ月ぶりの南部地区入札会ということになります。

今日もいつ急に雨が降り出すか分からない、不安定なお天気。その代わり、昨日までの暑さが一段落して、いくらか凌ぎやすくはありました。

五反田の南部会館は、一階二階に沢山の出品。それでも以前よりは通路などを広くとって並べていますから、まだまだ旧に復したとはいえません。

世の中は規制解除の流れが出始めていますが、我が組合は組合員のみならず、顧客層の平均年齢も高いようですから、これからも慎重な対応が求められるでしょう。

さて入口から順に本を見て行きましたが、店主の食欲をそそるものに行き当たりません。もう少し積極的に仕入れなければと思いつつ、整理しなければならない在庫のことを考えて、つい控えてしまうのです。

KIMG1370結局ペンを動かしたのは、入館時に求められる検温の数値を、店名とともに入札用紙に記した時だけでした。

尻尾を巻いて早々に引き上げてきたのですが、この南部会館、建築以来24年が経つといいます。そろそろ大がかりな修繕が必要になってきました。

先日開かれた理事会には、南部支部から天井防水工事などの要請が上がっていて、この際、全体的に点検して必要な修繕箇所を洗い出し、見積りを出してもらうことになりました。

本部会館にしても17年を過ぎ、そろそろ積み立ててきた営繕費用の使い時が迫ってきています。それがいつなのか、積み立て分で間に合うのか。本格的に検討を始める必要がありそうです。

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2020年09月11日

〈風の便り〉現る

IMG_20200910_075913もう一月以上前のことになると思います。店番をしているときに一本のお電話をいただきました。徳島の「古本あじさい屋」山本光代さんの、古いお知り合いだという男性からです。

何かの折にしばらくぶりに手紙を出したところ戻ってきて、以来、消息をつかめないでいたのだが、偶然小店のブログで取り上げられているのを見て、亡くなられていたと知ったとのこと。

小店でご紹介したのは、山本さんの店で働いておられた女性が、追悼古書目録を発行されて、店主にも一部ご恵贈くださったことについてでした。

それをお読みになり、その元店員さんに連絡を取りたいのだが、連絡先をご存知ならお知らせ願えないか、というのがお電話の要件です。

「分かったらご連絡します」とお答えしたものの、頂戴した目録をどこにしまい込んだか、皆目見当がつきません。しまい込んだと言えば聞こえがいいですが、そこいらに積んだまま埋もれている可能性が高い。気にかかりながら、探すでもなく日が過ぎました。

ところがある日、別の要件で本の山を整理していたら、ひょっこりとその目録「古本あじさい屋古書目録〈風の便り〉別の巻」が顔を出したのです。

さてこれでようやくお知らせできると、ホッとしたのもつかの間、今度は男性の連絡先をどこに記したかが、分からなくなっておりました。

携帯番号と名字だけ書いたメモが残っていて、それがそうである可能性が高いのですが、まるで別の件で控えたもののような気もします。

いかにも店主らしい間抜けな話ですが、そこでまず、このブログでお知らせしてみようと思い立った次第です。果たして、ご覧になられるでしょうか。

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