2020年10月

2020年10月31日

新しい流れ

ハロウィンナイトの渋谷界隈は、午後7時半の時点でも特別の人出は見られませんでした。店主が通り抜けてきたのは、半蔵門線渋谷駅から井の頭線渋谷駅までの間に過ぎませんが。

それでも去年までなら、すでに異形の若者たちが、ひしめいている時間帯です。

「洋書まつり」最終日の閉場時刻は午後5時。それから伝票の集計をして各店の売り上げを確定し、売上金を分配。その後、陳列品の撤収を済ませ、会場の原状復帰まで終えて解散すると、午後7時近くになっておりました。

それにしても今日は、思いのほかご来場者の多い一日でした。「洋書まつり」に限って言えば、去年からその兆しは見えております。それは洋書協会メンバーの参加を得たことによると思っています。

その昨年に比しても、一日中ご来客の流れが途絶えることはありませんでした。ご来場者数だけで言えば初日と比べて、さほど遜色なかったような気がします。

しかしお昼時、外に出てみて分かったのですが、神保町全体が大勢の人出でにぎわっておりました。

聞くところでは、神保町ブックフェスティバルが中止になった代わりに、白水社の呼びかけで、同社他数社による「ブックフリマ」が、それぞれの場所で開催されていたようです。

しかしそれだけによる人出とは思われません。好天に誘われて、街に出る人々が増えたということでしょうか。

肝心の売り上げについては、全体でみると昨年をかなり下回りました。そのなかで洋書協会の2社さんと、本年の開催を強く希望した3軒の古書店は、前年より売り上げを伸ばしております。

KIMG1410小店をはじめとする数軒は、開催自体への不安から準備が立ち遅れたためか、芳しからぬ結果に終わりました。それでも次年度以降、新たな可能性が見えた気がする、今年の「洋書まつり」でした。

konoinfo at 21:48|PermalinkComments(0)

2020年10月30日

「洋書まつり」初日

330名様。本日「洋書まつり」にご来会いただいた、おおよその人数です。

なせぞれが分かったのかといえば、感染拡大防止のための東京都のガイドラインに従って、ご来場者にお名前と連絡先の記帳をお願いしているからです。

これが多いのか少ないのかは、判断の難しいところです。

一日を通じて会場の込み具合は、例年とさほど変わりませんでした。その意味では、あまり新型コロナの影響はなかったように見えます。

一方で、お買い上げ品の配送を依頼される中に、東京以外の方が、ほとんどおられませんでした。遠方から駆け付けるご常連が、今年は少なかったかもしれません。

となると、まるで影響がなかったとも言えないわけです。

KIMG1407しかしそれ以前に、そもそも世の中に洋書購買層というのは、どれくらいおられるのでしょうか。そのなかの、どの程度の方が「洋書まつり」をご存じなのでしょうか。

今日のご来場者が多かったか少なかったかというのは、そうした点をそれこそ「総合的俯瞰的」に見なければ答えが出ないでしょう。

他の即売展では、記帳、検温に、お客様からのクレームが出ることもあったといいます。しかしわが「洋書まつり」のお客様は、ほとんどが好意的にご対応くださいました。

これもまた、ご常連が大半を占めているということの現れでしょうか。それだけに明日のご来場数に、一抹の不安を感じるところでもあります。

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2020年10月29日

明日は「洋書まつり」

RIMG4545お昼から会館へ。「洋書まつり」の会場設営と商品陳列のためです。

陳列棚の配列が独特なため、例年なら時間をかけて棚を並べなおすことから始めます。しかし今回、地階会場に入ってみると、前回の即売展が残していった配列が、そのまま使えそうな気がしました。

なにより感心したのは、帳場のこしらえ方です。飛沫感染防止用の透明スクリーンまで、張りめぐらあります。

それが毎回、私たちの会が帳場を設ける場所とは、違うところなのです。

折角こしらえてある帳場を取り壊して、いつもの形に直すより、このまま使う方が、ずっと良い気がいたしました。

なにより、次に会場を使用する即売展のためにも、この形で残しておくべきだろうと考えました。

それで、「洋書まつり」のご常連には、例年とは違う雰囲気となりますが、ほかの即売展にも来られているお客様には、逆に違和感のないことでしょう。

午後6時近くまでかかって、ようやく自分の棚を並べ終えました。まだ陳列を終えていない仲間もいましたから、会場の整頓は明日の仕事とし、そこまでで切り上げて店に戻りました。

戻ってみると、店の電話の調子がおかしいとのこと。妙な電子音が鳴り続けています。

どうやら子機に不具合がある模様。ひとまず電池を取り外し、親機だけにしてみると、何とか発着信ができるようになりました。

まあ機器の寿命でしょうが、何もこの忙しいときに壊れなくともいいのにと、恨めしい思いです。

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2020年10月28日

11月3日臨時休業します

こんなご時世ですから、突然店を休むと、あらぬご心配をおかけすることになりかねません。

そこであらかじめ、お知らせ申し上げる次第です。

来週火曜日、文化の日で祝日。もちろんそれとは何の関係もありませんが、いろいろと用事が溜まって、どうしても一日お休みをいただかないことには、始末がつかない状態となりました。

そこで苦渋の決断ではありますが、臨時休業させていただきます。

店主が心配するほど、お困りになる方もおられないでしょう。それが一番困ったことです。ともあれ、くれぐれもご注意ください。いつも開いているのが当たり前だと思って、お越しになりませんように。

さて本日、「洋書まつり」の出品物を運送屋さんのトラックに積み込みました。積んでみると思っていた以上の分量で、なんとか自分の棚を埋めることは出来そうです。

乞うご期待!と申し上げておきましょう。

RIMG4547本日ご来店のお客様、去年も今ごろお出でになったそうで、ご本人いわく「1万9千円ばかり買ったら奥さんからカレンダーをいただいた」。

「3千円以上のお買い上げで差し上げてますが、たくさんお買い上げでも多く差し上げるわけではありません。埋め合わせに今年は、タダで差し上げます」

すると「じゃあそれは人にあげたいので、自分用には何か買わせてもらいます」といって、6千円ほどお買い上げくださいました。

こうしたお客様ばかりなら、もう少しゆったりと商売ができるのですが。

※ただし、よくよくお話を伺うと、前回のご来店は去年ではなく、一昨年のことのようでした。

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2020年10月27日

古書組合この50年

当番でもないのに、午前中から会館に向かったのは、洋書会のためではありませんでした。

RIMG4544『東京古書組合百年史』編纂委員会からお呼びがかかって、話し合いの場に出席するためです。

百年のうち前半50年については、すでに立派な本ができていますから、今度の百年史の中心となるのは、その後の50年。

その中の更に後半の25年に関わる章を担当するのが、今回呼んでいただいたメンバーの方々で、店主が組合の理事や委員などを務めた時期と重なることから、当時の事情を聴きたいというのが趣旨でした。

つまり現会館建設前夜から、竣工を経て今日に至るまでのプロセスを、資料をもとにして思い出してもらいたいというわけです。

記憶をたどるというのは店主の得意とするところではありませんから、はなはだ心もとなかったのですが、そのために過去2回。今日を加えれば3度目という、話し合いの場を設けてくださいました。

健忘症の店主も、さすがに少しずつ思い出すこともあり、いくらかは役に立つことができたかもしれません。要するに、いつの間にか思わぬ月日が流れていて、事情を知る人も少なくなりつつあるということです。

この25年間で、編纂委員会が重要なメルクマールと捉えているのは、活路開拓ビジョン委員会報告書『東京の古本屋』(1996年)のようでした。

会館建設も『日本の古本屋』もそこから始まった——というのは持ち上げ過ぎの気もしますが、一つの方向性を示したのは確かでしょう。

しかしそれにも前史はあります。そこはまた別のチームが明らかにしてくれるのでしょうか。

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2020年10月26日

何度も同じ過ち

朝、車を出して少しばかり走り始めたところで、薬を飲んでいないことに気がつきました。

RIMG4536飲んでも飲まなくてもいい、栄養剤のような薬ですが、昨日も飲みませんでした。そういえば血圧も計っておりません。

少し高めだし年なんだからと医者に言われ、毎朝のルーティンにしております。2日もすっぽかすことに気が咎め(というのも変ですが)、Uターンして家に戻りました。

ドアホンを押すのが嫌なので玄関の鍵を取り出そうと、バッグを探ったところ見つかりません。

やむなくドアホンを鳴らして家に入れてもらいました。薬だけ飲んで、気がせくので血圧計測はパス。それからざっと部屋の中を探したのですが、やはり鍵はなし。ないのは家の鍵だけでなく、店の鍵もです。一つの鍵束にまとめてあったのです。

とりあえず家人の分を借りて出かけました。あのままUターンしなければ、店に着いて愕然としたところです。鍵の行方はともかく、戻ったのは良い決断でした。

しかし走りながら、ふと不安が頭をよぎりました。昨日、店を閉めるとき、一度閉めてから忘れ物に気づき、鍵を差し込んだまま店内に入ったのです。

すぐ出てドアを閉めた時、鍵を抜き忘れたのではなかろうか。一旦そう思うと、不安がどんどん膨らみます。抜いた記憶がないのです。

店に着いてその不安は解消されましたが、では一体鍵はどこにあるのでしょう。なくしたとしたら不便このうえありません。

午後、最後にもう一度と、バッグの中身を取り出して調べました。これで4度目か5度目。ところが、その執念に応えるかのように、鍵束が姿を現しました。

1人で騒いだ末、一件落着ですが、これって前にもあったような。

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2020年10月25日

オークション開催

神保町の一年を通しても最大イベントといえる「神田古本まつり」が中止となり、古書会館地階の「特選古書即売会」も会場開催は中止となりました。

同様に出版社が中心の神保町ブックフェスティバルも中止となっていますから、この土日は想像だにしなかった閑散ぶりだったことでしょう。

『バーチャル特選古書即売展』がネット上で気を吐いていますが、傍からは賑わっているかどうかも分からないのが物足りないところです。

tcaそんななか、数年前から始まったTokyo Culture Auctionは、昨日土曜日にオークションが開催され、なかなか盛況だったようです。

自分で足を運んだわけでもないのに無責任に聞こえるかもしれませんが、実は、催しが無事終了した旨のメールが届き、そのなかにオークションレコードへのリンクがあったのです。

高価な本(版画・美術品)に縁のない店主ですが、興味だけはありますから、落札結果をざっと閲覧させていただきました。全体の出来高も表示されています。

一軒の古書店が始めたオークションですが、持ち前の行動力で、着実に成果を上げているように思われます。

ちなみに今回、最も高値になったのは、高橋留美子の原画でした。出品目録には「作品」とありますから、原画とは違うのかもしれませんが、店主にはそのあたり良く分かりません。ちょっと驚きの価格ではあります。

ホームページは公開されていますから、ご興味のある方はどうぞ。業者間の交換会とは違い、オークションの場合、落札結果を報せるべきだという意見を、この主催者ご当人から、かつて聞いたことがあります。

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2020年10月24日

まちがいを正す

昨日のブログに、こっそりと修正を加えております。

黙って改ざんしたのでは、どこかの役人と変わりありませんから、正直に申し上げておきます。タイトルと本文に2か所、「青展」とすべきところを、「青天」としてしまっておりました。

もちろん「神田古本まつり」の通称です。「青空古本まつり」などと呼んでいた記憶はありますが、略して「青展」となるためには「青空即売展」でなければなりません。そう呼んだことがあったのかどうか、店主には不明です。

RIMG4534いずれにせよ「青展」は、今でも馴染み深い呼称で、秋の高い空のもとで開かれることから「青天」というのも、イメージとしてそれほど外れてはいない気がします。

ついでながら「青展」というのは戦前、青山会館で開かれていた即売展の略称でした。

旧古書会館で古い資料の整理をしているとき、一枚の写真が出てきて、裏のメモ書きでそれが青山会館古書即売展の写真だと分かりました。4、5人の業者が写っている中のお一人が、若い頃の新松堂・杉野宏さんだと、誰かが教えてくれました。

新松さんのことは、店主にとっては明治古典会の先輩でもある青木正美さんが『古本屋群勇伝』(ちくま文庫、2008年)に取り上げておられます。また店主も一時期、城南古書展でご一緒したことがありました。

写真を見た当時でさえ、戦前は遥か昔のことに思え、そこに写っている人と共に仕事をしている(いた)ことに、感動のようなものを覚えた記憶があります。

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2020年10月23日

青展のない10月

コロナ禍に見舞われることがなければ、今日が「神田古本まつり」の初日となるはずでした。

朝からあいにくの雨で、しかも一日降り続いたため、仮に開催していても、気勢をそがれるオープニングになったことでしょう。

しかし明日からは天気も回復しそうです。この時期に、あの光景が見られないというのは、古本屋にとっては寂しい限りです。

傍目には妬ましいほどの集客力があるイベントですから、中止に至ったのもやむを得ないとは思います。しかも準備の都合から、かなり早い時期に決断が迫られたようです。

区や警視庁などの協力がなければ開催は不可能です。その点からも、選択の余地はありませんでした。

とはいえ、このビッグイベントがなくなった影響は小さくありません。10日間ほどにわたり、何万冊という本が売れる機会が失われたわけです。

売るために仕入れる、売れればまた仕入れる——その循環が滞ってしまうことで、市場も活力を失いかねません。

それでも今日の明治古典会は、大量の出品でした。もっとも某漫画図書館の旧蔵本だとかで、量に比して出来高はどうだったか。

ただ、そこは業界の懐の深さで、普段お見掛けしないような同業も顔を見せられ、熱心に入札されている姿が印象的でした。

RIMG4540青展はなくとも季節は廻ります。いつの間にかカレンダーをお配りする時期となりました。今年のみすずカレンダーは「ナイーヴ・アートの世界」。例年どおり店頭3千円以上のお買い上げで、差し上げております。

もうひとつ、来週の「洋書まつり」は開催いたします。お忘れなきよう。

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2020年10月22日

長居される

昼下がり、大きな蜂が1匹飛び込んできました。

いつもそうするように、まず店内の電気を消しました。

すぐ出ていくこともあれば、なかなか出て行ってくれないこともある。今日は後者のようでした。

何度か出入り口のところに来るのですが、また店内に引き返し、奥の方まで飛んで行ったりします。せいぜい数分の事なのでしょうが、ずいぶん長居されている気分です。

お客様がお出でになる気配がまるでないのが、かえって救いでもありました。

RIMG4535蜂も疲れたのか、時おり本の背に止まったりしています。家人の日よけ帽子があったのを思い出し、今度止まったらそれで捕まえようと、取りに向かったところ、姿が見えなくなりました。羽音も聞こえません。

やれやれ退散したかと一安心して、仕事を再開。

するとしばらくして、また現れました。どこかに潜んで体を休めていたと見られます。まるでゾンビ映画のよう。

まあしかし、お客様もおいでになりませんから、このままあわてず騒がず作業を続けることにしようと、無視することに決めました。

小一時間もして気が付くと、音も姿もありません。席を離れて本を運んだりしているうちに、どこかへ飛んで行ったのでしょうか。挨拶もなしに。

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