2009年01月08日

ディテール

映画やテレビで本が映る場面があると
つい注意がそちらに向いてしまいます。

苦心していることは分かります。
昔の話だからといって古びた本を並べても
その当時から古びていたわけではないだろう
と突っ込まれるでしょう。
だからといって新刊のような状態で当時の本を揃えるのは
不可能ではないにしても高くつきます。
さらに、きれいな本はタイトルなども読めてしまい
刊行年が時代と合わないこともあります。

以前、偶然見ていたテレビ版「点と線」で
刑事の北野武が本を縛る手元のアップに
筑摩の「現代日本文学全集」が映っていました。
そんなことに気づくものも、気づいたとして
目くじらを立てるものもいないとは思うのですが
ディテールの怖さを感じました。

人はどんなところに目を留めて
何を見ているか分かりません。
店主の付け焼刃も、とっくに見通されていることでしょう。

追記:
書き上げてすぐ、「現日」ではなく
「恍惚の人」だと指摘を受けました。
誰でも気がつく大チョンボだったわけで
目くじらを立ててブログに書いた人もいたらしい。
では「現日」で引っかかったのは、なんだったのか
思い出したらまた書きます。

konoinfo at 11:49│Comments(0)TrackBack(0)

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