2009年03月09日

自著を求める

店長さんはおいででしょうか

そう言って掛かってくる電話は返事もそこそこに
切ってしまう事にしています。しかしお一人だけ
大切なお客様で、そう言って掛けておいでになる
方がおられます。お声を聞いただけで分かりますし
明らかに他の営業電話とは、物腰から違いますので
誤って切ると言うことはありませんが。

東大を退官される際、お住まいを移られる時
その後のお勤め先をお辞めになる時、再び住居を
移られる際と、折々にご蔵書を処分していただき
近くまた、という先生です。

今日は、ご本人の著書が手元になく欲しいのだが
版元品切れなので、見つけてもらえないかという
お電話でした。幸い「日本の古本屋」で見つかり
懇意の書店でもあったので、事情を話し、直接
先生宛、送ってもらうことにしました。

古書となった自著をお探しのケースは案外しばしば
あるようで、いつやらも店でお買い上げの方から
頼まれて書いた領収書の宛名が、著者と同じなので
思わずお顔を見つめると「お恥ずかしい」と照れて
おいでのことがありました。

こんな時、その価格について、どんな感想を抱く
ものか、今度、先生に伺ってみようと思います。

konoinfo at 16:31│Comments(0)TrackBack(0)

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