2009年03月10日

ウオジンショク

「古い言葉は、だんだん通じなくなるわね」と、
時折、本の整理にご利用いただくご近所の奥様が
買い物帰りか、店に立ち寄って世間話です。

いやまったくと相槌を打つ店主に「子供に〈ネコノ
ウオジンショク〉と言っても、何それ、ですものね」
いやそれは初耳ですとも言えず、言葉を濁していると
どうやら、欲しいのに眺めるだけで手も出さずにいる
状態を表す言葉で「だけど調べても出てないのよ」
辞書やネットで調べたということでしょう。

どんな字を書くのでしょうね、と水を向けると、猫と
魚までは確からしいのですが、あとは不明。
調べてみると、多くの辞書に「猫の魚辞退」という
ことわざが出ています。ほかに「猫の精進」「猫の
魚を食わぬふり」が、同義語として出ています。

耳から入った言葉がだんだんに変化していくのは
極めて普通のことでしょうが、まだ少し離れすぎて
いるような気がして、ネットでも調べてみると
「猫のうるめ斟酌」という言葉が出てきました。
これでかなり近づいたでしょうか。

「つづめてウオジン、ウオジンと言ってたのよ」
今度おいでになった折に、成果をお話ししようと
思います。

本日、洋書会、のち合同役員会。
店に戻るのは閉店時間前後の予定。

konoinfo at 17:26│Comments(0)TrackBack(0)

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