2009年05月19日

ディアギレフのロシアバレエ

洋書会大市、無事終了いたしました。自分自身出品もし、新たな本を買い入れ、まさにそれが交換会たる所以ですが、今日のお話は会員としての裏方話。

先日のドイツ語の口は、結局目玉のワイマール版ゲーテ全集に一冊の欠があることが分かり、苦労もむなしく、全体としてもあまり満足の行く結果にはなりませんでした。

それに対して別口の、知り合いの業者から任された300冊程度の古いフランス書の口は、一見、あまりに古びて、ムレ、シミなども激しい、なんともならない口のようでした。しかし仕分けに取り掛かってみると、その中から1920年代のロシアバレエのパンフレットなどが出てきたのです。

本は傾向別に数点に分け、そうしたパンフレット類をひとまとめにして出品することにしました。

ディアギレフの関わる、ピカソのデッサンの入ったパンフレットなどを含む一点は、思惑通り人気を呼び沢山の札が入りました。

結果は、非常識と非常識のぶつかり合い、と我々が揶揄(もちろん尊敬をこめて)する札の噛み合いで、予想の倍をはるかに超える高値に突き上がりました。

荷主さんへの面目も立ちましたが、良くしたもので、こうして買った商品は、確かに儲けは薄くなっても、まず必ず売れるといいます。つまり、誰も損はしないという仕組みになっているのです。

konoinfo at 20:45│Comments(0)TrackBack(0)

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