2009年05月27日

もちろん悪気はないのです

外の絵本から始まって、店内の図録、画集を棚に沿って順にご覧になっていたご婦人、帽子と、大きなマスクで顔が見えませんが、良くおいでになる(おそらくご近所の)方です。

ひと回りして入り口横のクルクル棚まで辿りついた頃、二人の子を連れた若いお母さんがやって来たのに気がつき「まあ今日は」と挨拶が始まります。

「これから池の上(隣の駅です)まで散歩に行こうと出た途中で、ここに捕まっちゃったのよね。絵本は大概持ってるんだけど、最近スケッチを始めたのよ」

店の外でひとしきり話がはずむうち、お母さんか、お兄ちゃんか、絵本を一冊選ぼうとした様子。

すると「あら、その本ならバアバの家に有るからいつでも貸してあげるわよ」屈託ない声が聞こえてきます。バアバと言われて子供は理解できません、ウチのお祖母ちゃん?と質問。

「いえいえ、このバアバ」
もう一度「貸してあげる」を繰り返したあと「さあ散歩に出かけなくちゃ」と、朗らかにお出かけになりました。

後に残った若いお母さん、お料理本一冊お買い上げです。



konoinfo at 17:35│Comments(0)TrackBack(0)

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