2009年09月05日

お喋りの会

あっという間に週末。そういえばもう9月。大きな宿題が残っているような気分は、身に刷り込まれたものでしょうか。

昨日の明治古典会は、一口物が入って荷物が多く、一週前の特選市よりも出来高で上回るほど。特に大量の和本、漢籍類が出て、それらを専門にする同業の顔も多く見かけ、いつもとはまた一味違う市場の雰囲気でした。

終わった後、会館の8階にあるラウンジ(そうは呼んでいませんが)で小さな集まりを持ちました。経営員、若手会員、幹事が中心となって、交流を深め、結束を固めることを目的に、先輩方の話を聞く会を企画したのです。会員以外の参加も自由。

昨日はその第一回目で、テーマは「鶉屋書店・飯田淳次」。詩歌を中心とする近代文学の専門店として勇名をはせながら、その盛期に病に倒れ、平成元年68歳で逝去された、明治古典会の大先達です。存命中になされた氏の蒐集書の売り立ては、質量共に他に類を見ないものとして、半ば伝説的に今日まで語りつがれています。

その鶉屋さんの人となり、お仕事ぶりについて、近くで見てこられた四人の先輩会員が、お話しくださいました。「一所懸命」という言葉がそのまま当てはまる方のようでした。

開始時間が遅れたのに加え、講師陣の熱弁もあって、終了予定時間を大きく超過。軽食を用意した懇親会が慌ただしいものになってしまったのは、初回の不手際とはいえ反省点。気楽なお喋りの会として、これからも続けて行きたいと思います。

konoinfo at 16:37│Comments(0)TrackBack(0)

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