2009年11月02日

子猫騒動

いまどき「犬や猫の子でも貰うように」猫の子を貰うわけにはいかない、というお話です。

家人が猫を飼いたがって、知り合いの獣医さんの斡旋で一匹、譲り受けることになり、可愛い子猫が我が家に来ました。

そこまでは良かったのですが、聞けば一週間は「お試し期間」で、飼い主のご夫婦は未だ譲ると決めたのではないといいます。

翌朝、その飼い主から店に電話がかかってきました。「昨日お渡しする時に、じっくりお話できなかったので、今日、30分でいいからお宅に伺って話し合いがしたい」と。

何を話すというのか、ともかく今日なら店で、家でなら別の日にと申し上げると、あくまで今日、家でと譲りません。話を続けるうちに次第にはっきりしてきました。

要するに実地検分をしたいというのが、一番の目的のようでした。こちらの言葉だけでは信用ができないというわけでしょう。

彼らの気持ちも分からなくはありませんが、これから先も、猫のために暮らす気はありません。お返しすることに決め、その旨をお伝えしました。

先方は、なんだかほっとされたようでした。彼らの方も、何か違う種族だと感じたのかもしれません。子猫は無事、飼い主の元へ戻っていきました。

konoinfo at 18:55│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by シアトルの古本屋   2009年11月03日 04:24
びっくりするような話ですね。子猫一匹もらうのに日本ではこんなに大変だなんて知りませんでした。日本人は何時からそうなってしまったのでしょうか。私には神経症のように思えますが。いつか、きっとかわいい子猫がやってきますよ。
ーシアトルの古本屋

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