2009年11月13日

遠近道印

急に古書会館へ行く用が出来、雨にならないうちにと午前中に出かけました。それでついでにと言っては失礼ながら、東京古典会の大入札会を見学。

会場に並べられた約2000点の古典籍は、最低入札価格10万円からという高額品ばかり。落札価格は何百万円、あるいはそれ以上になるかも知れない商品も並んでいます。

取り扱う業者も、お客様も、古書の世界のエリートたち。やはり店主などには敷居が高すぎるようです。

それでも一目見ておきたいものがあったので、会場をぐるり一回り。地階の会場が古地図のコーナーで、そこにありました。遠近道印の『新板江戸大絵図・江戸外絵図』全五舗です。

幻とまで言われたこの地図の原本が、揃って出てきたのは、専門家にとっても大きな驚きだと聞きます。一舗だけ広げられた「南」図を見て、後の四舗には手も触れずに引き上げました。

すべて手に取って見られる、というのがこの催しの一番の売りではあるのですが、素人の野次馬ならともかく、端くれとはいえ同業としては、単なる興味で触れるのはためらわれたのです。

でも見た目はとても地味で、ちょっと肩透かしを食ったよう。「実測図は地味なんだよ」との先輩の一言が勉強になりました。

konoinfo at 18:37│Comments(0)TrackBack(0)

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