2009年11月15日

自分の本(近頃出版事情)

「本を買ってもらえますか」と言った後、恥ずかしそうに「自分の本ですが」。そう言うと同じ本を三冊、机の上に乗せました。

近代史の翻訳書、要するにその翻訳者がご自分であると言うことのようです。ご本人のために、漠然とした言い方にとどめます。

初版部数800部、そのうち80部を現物支給された。ということは印税代わりなのでしょう。仕舞っておいても仕方ない、金よりも、少しでも読んでもらいたい。置いてもらえるだけで有難い。

お気持ちは充分にわかるのですが、古本屋に売ると言うことは、売れる値段にまで、値を下げて売られると言うことです。そのことが理解できているのか、何度も念を押しました。

発行は6年前。版元はまだ通常在庫として持っているはずです。値崩れを招けばそちらにも影響します。

しかし、一人でも多くの人に読んで貰いたいという著(訳)者の心情を無碍にも出来ず、ともかくその三冊をお引き受けしました。

買い切りですので、正直、かなり安い値段です。特価本などを卸から仕入れる程度の価格。それでも、これを売って利益を出すのは結構難しいと思います。

他に引き受けてくれそうなところはと尋ねられましたので、信用の置ける店を二三軒、ご紹介しておきました。

konoinfo at 17:22│Comments(0)TrackBack(0)

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