2009年11月24日

狭いようで広い

先日お話したばかりですが、市場の大きな不思議。ひと口ものは良くかぶる。今日の洋書会がまたそれでした。

ルソー、ディドロといった18世紀フランス思想を中心とした出品が二口。リトレのフランス語辞典などそれぞれに入っていて、特徴ある細長い版型が、離れた場所に一組ずつ積まれていました。

分けても一方の口は、初版本や同時期の限定本を含んだかなり質の高いもので、その一部は荷主の了承を得た上で、12月に行われる「歳末特選市」へ回すことに。

そんな中でとりわけ話題となったのは、これだけの蔵書の持ち主が、居合わせたメンバーの誰にも未知の人物であったことです。

蔵書の中には渡辺一夫氏の旧蔵本が散見され、氏の直弟子筋に当たることを示唆しています。しかし他の本に挟まれていた納品書などの名を見ても、分かる仲間はいませんでした。

もちろん学者にはインプット型と、アウトプット型とでもいうべきタイプがあり、前者の場合、世間的な知名度が低いことは、ままあります。

しかしそうした人ほど、業界の中には誰かしらお得意先としている者がいるはずで、それが今回は、我がメンバーの中ではなく、別の(どうやら関西の)業者さんだったようです。

知らず知らず井の中の蛙になっているのではないか、と反省させられました。

konoinfo at 19:06│Comments(0)TrackBack(0)

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