2009年12月11日

今が仕入れ時

夜まで降り続く雨の中を、今店にたどりついて、まずしたことはレジ締め。覚悟はしていましたが、打ち出された数字には肩を落とさざるを得ません。

照る日曇る日、というのが商人の割りきりでしたが、近頃はその日差しに恵まれない気分が、小店ばかりでなく、業界全体を覆っています。

不公平のないように喩えを変えれば、日照り続きで慈雨に乏しい、ということもできるでしょう。

いずれにせよ、世界経済や景気動向などという自分で解決できない問題にまで、心を煩わせては居られません。出来ることを続け、世に容れられることを願うばかりです。

明治古典会は多目の荷。悪天候にもかかわらず業者の来場も多く、賑やかな市でした。気になったのは良く似た(またしても!)二口の美術、建築関係。

洋書も混じっていたのですが、コンディションに難があるものが多く、強い札を入れられませんでした。結果は、少ない成果。数点が落札できただけ。

全体に落札価は高め。こういうときだからこそ積極的な仕入れを、と考えている業者も多いのだと思います。心強い限りです。

konoinfo at 22:20│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by シアトルの古本屋   2009年12月12日 08:06
このブログからは学ぶ事が多く、毎回楽しみにしています。また、同業者として励まされることもしばしばあります。
市場があるというのは、日本の古本屋さんの強みでもあり、うらやましく思います。それだけ、歴史があり、業者間の連帯が強いということなのでしょう。こちら(シアトル)では古本屋は簡単に開くことができますが、潰れていく割合もたいへんなものです。この不況下、どの店も苦闘しています。確かに自分でできることを日々模索していくしかありません。

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