2010年01月22日

自筆物の世界

今日は明治古典会がかなり早く終わってしまい、少し多目の10人で食事。店へ戻ってきても、まだ8時半。おかげで注文品の荷造りやら返信やらに、余裕を持って取り掛かることができました。

1月に入って、品薄が続く市場ですが、面白いものは出ていました。ベデカを初めとする外国の旅行ガイドの一口が、店主には魅力でしたが、ちょっと太刀打ちの出来ない価格で落札されていました。

最終台に「内村鑑三草稿、ペン書き24枚」が載せられていて、これには多くの業者の関心が集中。「独立教会」と印刷された黄ばんだ用箋に、やや崩した青いペン字。末尾に1891年の日付と内村の名前が書かれています。

自筆と認められれば、相当高価なものになるはずです。入れ替わり立ち代り何人もの業者が熱心に検分していました。

ある業者は、別の自筆草稿をコピーしたものを持って来ました。それと比較してみると、どうも似たところがありません。そちらは比較的楷書に近い、一字ずつ几帳面に書かれた文字でした。

7、8名の入札がありましたが、開札の結果、さほど高くもない止め値に届く札はなく、ボー(不成立)となりました。

自筆物のように真贋を問われるものは、おおむねハイリスク、ハイリターン。しかし生半可な知識では確実に怪我をします。その怪我を授業料として、専門家に育っていくのでしょうが、度胸と、資力と、少なくともその一方は必要だということになります。

konoinfo at 21:45│Comments(0)TrackBack(0)

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