2010年01月27日

ネット上のワゴンセール

留学生時代よく利用していただいて、今では日本文学・文化の研究者となっておられる韓国の先生から、メールで注文書が届きました。

50冊近くに上るリストで、なるべく安く揃えて送って欲しいという依頼です。以前にも同じようなことは引き受けていますので、今回も早速手配を始めました。

リストを詳しく見ていくとキーワードは「在日」。残念ながら小店に在庫している本は一冊もありません。ネットで検索しながら、なるべく安く、なるべく状態の良いものをと選んで注文をしました。

その大部分は、もし小店に入荷しても店頭の格安コーナーで売るような本で、以前なら、いざ集めるとなるとかえって大変という種類の本。しかし現在はこれらの本も殆どネット上で購入できます。短時間で7〜8割方の注文ができました。

研究者の方々などにとって、いかに便利な時代になったかということを、痛感した次第です。

さて、注文した本を改めてチェックし、その価格を集計してみると、書籍代金に比べて送料の高いこと。大げさに言えば殆ど半々。つまりそれだけ本の価格が下がっているのでしょう。

もともと均一本だといえばそれまでですが、ネット空間で壮大なワゴンセールが開かれている有様を思い浮かべて、なんだか寒々しい気分になりました。

konoinfo at 18:51│Comments(0)TrackBack(0)

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