2010年02月17日

忙しいのか暇なのか

一日曇り空。

お客様が表から持って来られた本を受け取ると、冷蔵庫から取り出して来たような冷たさ。お客様の手も赤くかじかんでおられたりして。

そんな奇特な方が、そう居られる筈はありません。今日はまだお買い上げのお客様より、お持込みの方が多いんじゃないかと思えるほど。

久しぶりに朝から店に居て、どこから手をつけようかと考えているうち、こうしたお持込みがあって、それを片付けるだけで、下手をするとそれさえ片付け切れず、一日が終わってしまいます。

時には、そんな風に一日がかりで値をつけた本のその総額が、一日分の家賃にも満たないことがあります。経済効率などという言葉とは無縁の、生産性の低さです。

という具合で、店は暇なのに何故か忙しく立ち働き、やっと一息ついた時、仕事を思い出しました。月曜日にお買い上げいただいた本の荷造り。金曜日に着くようにとの指定でしたから、今日作っておくのが安心です。

帳場の机でまず本を包み、続いて段ボール箱を組んでテープを貼ろうとすると、しばらくぶりにお客様が表から雑誌をお持ちになります。袋を取ろうとすると、今度は電話が鳴り出します。

受話器を取って肩首に挟み、雑誌を袋に入れながら電話の応対を終え、段ボール箱越しに、お客様に本をお渡ししました。

こんな一日を、暇というか忙しいというか、表現に困りますね。

konoinfo at 18:59│Comments(0)TrackBack(0)

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