2010年02月19日

ある店仕舞い

昨日お先に失礼した、せめてものお詫びに、今朝は僅かばかり早めに市場へ行きました。

もちろん同僚は既に早くから集まって仕事を始めていて、重役出勤であることに変わりはありません。本を縛ったり、掃除をしたり、できる限りのお手伝いをいたしました。

若手の会員も手伝いに入り、総がかりで12時前には何とか開場にこぎつけることが出来、現場責任者もほっと一息。出品点数も1200点を超え、ひさびさに賑やかな市です。

その賑わいに最も貢献したのは、ある書店の店仕舞いに伴う倉庫整理品。何しろカーゴ19台。といってもカーゴテナーをご存じない方のために、大雑把に説明すればざっと1万冊。

繁華な商店街で60年ほどの店舗営業歴を持つ店ですから、その在庫も種々雑多。玉石混交とはこのことです。閉めると決めてから徐々に整理を進めてきた最終段階なので、石が多いのはやむを得ません、むしろ玉が混じっているだけでも大したもの。

顧客に著名人も多く、過去にはさまざまな珍本、稀本の買入れがあり、市場に出品しては話題を提供した店でもあります。とりわけ金子光晴とは縁の深い店でした。今日の最終台にも書店主宛の毛筆署名が入った『こがね蟲』が載せられていました。

自分が店を閉めた時、どれだけの本が残っているか。そう考えて、一つ小さなため息をつきました。



konoinfo at 23:04│Comments(0)TrackBack(0)

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