2010年02月20日

I am sixty.

地口のように口を衝いて出たこのフレーズは、もちろんRodgers & Hammersteinによる、かの"Sound of Music"の一曲からの借り物。

この映画が日本で公開された年、同学年の数人で連れ立って見に行ったことを覚えています。ちょうどSixteenを迎えるか迎えたかという同級の女子生徒たちにとって、この曲は最も感情移入できるものだったでしょう。

しかし晩熟で世間知らずの高校一年生には、あの長女が随分と大人に見えたものでした。(ちなみに、後にヴィデオなどで見返すことがあっても、彼女はやはり年よりは落ち着いて見えます。その相手役は見るたびに幼くなっていくのに)

ついでに昔話をすると、ビートルズの来日がその翌年。チケットを手に入れたクラスの女子一名、学校を休んで上京しました。

ポールがWhen I'm Sixty-fourを歌ったのは、さらにその次の年のアルバムの中でです。

この歌を、見よう見まねでギターをかき鳴らしながら、仲間と声を張り上げて歌っていた頃は、そこに歌われる日々が来ることは、想像もつかないほど遥かな先に思えました。

16から60へ、今振り返ると束の間でしかありません。四年先に今日を振り返っても、やはり束の間でしょう。しかしその束の間は眼を凝らしさえすれば、無限にも思えるほど広がりを見せてくれます。

人生とは後ろ向きに歩くことだと言った詩人もおりました。齢を重ねることは、悪いことではありません。

konoinfo at 17:02│Comments(0)TrackBack(0)

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