2010年02月22日

鶴見さん

昨日買い入れた本の中に『鶴見俊輔:KAWADE道の手帖』(河出書房新社2008年)があって、中井久夫氏との対談が収録されていました。

読み始めると面白い。さして長いものではありませんが、読み耽っていたのでは仕事になりませんから、持ち帰って家で読みました。

対談といっても、鶴見さんがほとんど一人で思いつくままに喋っているという感じ。融通無碍。去年、店主の尊敬する先輩が何冊目かの本を出したのですが、その出版記念会で会った編集者も、そんな風に話す方だと言っておられました。

しかしこのどこから飛んでくるか分からない球を、中井氏がまた見事に打ち返します。一言で言えば記憶の鶴見vs学識の中井。もちろん鶴見さんに学識がないという意味ではありません。

先輩の話を持ち出したのは、その先輩が学生時代、親しくその謦咳に接して以来、鶴見さんを深く敬愛されているからです。

店主が学生となった時は、すでに鶴見さんの担当授業はなく、どころか間もなくすべての授業がなくなり、やがて職を辞してしまわれましたので、講義を受ける機会はありませんでした。

余談ですが鶴見さんはこれまでに何度か蔵書を処分されていて、小店にも何冊か横文字の署名が書かれた旧蔵書があるはずです。

さらに余談ながら、読み終えて、この対談の行われたのが「梁山泊」とあるのに気がつきました。この店も、また懐かしい場所です。加藤周一に関する記事で「静」の名を見たときと同様、ふと遠い記憶がよみがえりました。

konoinfo at 19:11│Comments(0)TrackBack(0)

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